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評価:
藤 ダリオ
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 540
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【あらすじ】高校生の修平はある日、目を覚ますと山手線の電車に乗っていた。が、何かがおかしい。手は隣の見知らぬ女性と手錠で繋がれており、首には何か首輪のようなものが付けられているのだ。ポケットに入っていた携帯のメッセージによると、彼らはとあるゲームに参加しなくてはならず、そのゲームに負けると死が待っているというのだったが…。
【感想】
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☆ゲームみたいなデス・ゲーム
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友達を人質に取られて、首には爆弾が仕掛けられて、見知らぬ女性とふたりっきりで命をかけたゲームに参加しなくてはならなくなってしまった…っていう話ですね。
ちょっとまぁありえねー!って感じの展開ではありますが、ライバルがいたり、頭脳プレーが炸裂したりで、「ライアーゲーム」とか「カイジ」とかああいった感じの「ゲームっぽい」感じのストーリーになっていてそれなりに楽しめました。
こんな大掛かりな仕掛けを仕込んだのは一体誰なのか。そして、何が目的なのか。
クイズに間違えると人質が一人ずつ殺されるというが、本当に殺されてしまうのか。
何やらいろんな「謎」が満ち溢れててるし、こういう世界観の話、嫌いじゃないので。
でも、こういうのって結末の収束のさせ方が難しいんですよね(^_^;)
意外な真実が明らかに…っていってもなんかあっさり拍子抜けな終わり方してたり。
途中までは結構好きだったので、なんか尻切れトンボ…みたいな終わり方だとやっぱりちょっと残念な感じがしますね。
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☆山手線が舞台で。
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で、あと特徴としては、タイトルからもわかるように舞台が「山手線」なんですよね。
なので、●●駅で▲▲をしろ!とか、■■駅で××改札を抜けて○○線に乗り換えろ!とかそういう見覚えのある駅名が出てくるあたりちょっと楽しかったです。
そこまで山手線に詳しいわけじゃないですが、やっぱり知ってる場所が出てくるってのはなんかちょっとうれしいですよね。
関東圏に住んでる人は、ちょっと身近な感じがする展開…かもしれませんね。