映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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読書記録「UNTITLED(飛鳥井千砂)」

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評価:
飛鳥井千砂
ポプラ社
¥ 1,512

【あらすじ】
未婚で実家暮らし31歳の桃子は、日々「自分の中のルール」を守りつづけ、常に自分は正しいと思うような女の子なのであったが、ある日、弟が実家に「彼女」を連れてきたことがきっかけで、桃子の回りでは何かが壊れ始め…

【感想】
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☆常識ってそんなに大事なのかなーと
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なんでも完璧主義な女の子、桃子。

そんな桃子のもとに、弟が変な彼女を連れてきてから家族が壊れ始めた…というお話。


確かに、弟の彼女さん。

挨拶はロクにできないし、年の割には若作りだし、なんかイラッとする!のは間違いないんですが…

それ以上に、主人公の偏見が鼻につくお話でした(笑)


いい年して正社員じゃないなんてありえない!

まともに働いてないくせに遊び歩いてるなんて許せない!

私はこんなにルールを守ってに生きてるのに、みんなはルールを好き勝手してるなんて信じられない!


まぁ誰しも多少は偏見ってものを持ってるかと思いますが…

自分の「常識」から外れた人に対して、ここまで嫌悪するなんてなんかすごい人だなーと思ってしまったお話でした。

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☆壊れっぷりが楽しい
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で、そうそう、話を元にもどして、弟の彼女さんが家にやってきてから色々壊れ始めるわけなんですが…

登場人物の皆さん、これでもかっ!ってくらいボロが出て来るのが読んでて面白かったです。


弟くんはまぁもとからダメダメなので放っておくとしても…

お母さんはみんなに隠れてあんなことしてるし…

お父さんもみんなに隠れてあんなことになってるし…

彼女さんは彼女さんであんなことしちゃってるし…

そして、桃子も桃子であんなこんなでわけわかんないことになってるし…


なんか見事に崩壊していく感じ、読んでて面白かったです。

壊れてく感じが面白いって、我ながらなんか病んでるなーって感じがしますけど…

なかなか面白いお話でございました。


 

本 【飛鳥井 千砂】 | comments(0) | -

読書記録「鏡よ、鏡(飛鳥井千砂)」

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評価:
飛鳥井 千砂
双葉社
¥ 1,620

【あらすじ】
コミュニケーション力バツグンで常に笑顔を絶やさない佐々木莉南。そして、努力家で勉強が得意な仁科英理子。性格は正反対なふたりは、同じ職場で化粧品会社の美容部員として働くことになった。性格が正反対なため、第一印象は最悪なふたりであったが…。

【感想】
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☆性格が違うからこそ合う!?
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年齢や背丈・体重は同じくらいなふたりの女の子。

一人は明るくて可愛くて人気者の女の子で、もう一人はクールでカッコよくて知的な女の子。

ぱっと見は似ているものの性格はあわせ鏡のように正反対!というふたりなんですが…

時には反発し、時には接近しあいながら、お互いに成長していく感じが読んでてなかなか面白かった作品でした。


たとえば、片方は、人間関係がとにかく大事!ということで、常に笑顔を振りまいて、周りの人間に気を使うタイプ。

もう片方は、人間関係なんかよりもスキルが大事!愛想を振りまいてる暇があれば勉強すればいいのに、というタイプ。

まぁ人間関係重視だけでスキルアップしようとしない人も問題だし、スキル重視で人間関係どうでもいいってのも問題なので

一概にどちらが正しい!とは言えないかと思いますが…

自分が大事にしているものを否定されるのはちょっとイラッとしますね(^_^;)


絶対仲良くなんてなれそうなふたり、そんなふたりが意外にも(!)仲良くなっていくサマはなかなか面白かったです。


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☆美容部員のお仕事
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あとは、化粧品会社の「美容部員」という自分には全く縁のない職種の人達が主人公だったので、その辺も読んでて面白かったです。

美容部員って、単に、化粧品を売ればいい、ってだけじゃないので、そこら辺は普通の販売員とはまた違いますよね。

要は「美」を売っているわけだから、自分が美しくなければいけないし、

お客様にはどんな化粧品が合うかの知識も充分に持ち合わせてなくてはいけない。

さらには、実際にお客様にメイクをすることもあるので、メイクのスキルも高くなければいけないし、

接客業なので、コミュニケーションにも長けてなければいけない。


さらにはさらには、お客様の「顔」に塗るものを扱っている仕事なわけだから、「顔」にトラブルが発生したらもう大変!

美容部員、思った以上に大変な仕事なんだなーと感じたお話でした。。。
 
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本 【飛鳥井 千砂】 | comments(0) | -

読書記録「砂に泳ぐ(飛鳥井千砂)」

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評価:
飛鳥井 千砂
KADOKAWA/角川書店
¥ 1,620

【あらすじ】
大学卒業後、地元で一生懸命に働きながらも、どことなくぱっとしない毎日を送っていた紗耶加。そんな紗耶加はある日、思い切って実家を出、東京に行く決意をする。新しい仕事、新しい彼との出会いで、彼女の人生は今までとは全く違ったものになるかと思えたが…

【感想】
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☆とある女性の20代の生き方…かな
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20代の女性が、恋に仕事に悩みながら生き抜いて30代に突入していく、というお話。

読み始めた感じからすると、恋愛話と仕事の話が多くて、恋に仕事に成功していく話なのかなーと思って読んでたんですが…

意外と恋も仕事も成功していく…というような感じではなかったので、逆にリアルな雰囲気を感じて面白かったです。

25歳から35歳までの主人公の人生を描いた作品になってるんですが…

10年もあれば、その人の考え方とか好みとか人間関係とか、ガラッと変わっててもおかしくないですもんね。


今やってる仕事に違和感を感じ、別の仕事にチャレンジしてみたり

田舎の実家から飛び出して東京で一人暮らしをしてみたり

大好きだった彼がだんだん色あせて見えてきて別れる決断をしたり。


波瀾万丈な人生、とまでは行かないけれども、10年あればこれくらいの変化は誰にでもありそうな

そんな人生を垣間見ているかのようで、なかなか興味深い作品でした。

男の自分でも結構共感できたので、かつて20代から30代を迎えた女性が読むともっと共感できるんじゃないかなって思えた作品でした。
 
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本 【飛鳥井 千砂】 | comments(0) | -

読書記録「チョコレートの町(飛鳥井千砂)」

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 【あらすじ】
地元支店の店長の女性問題発覚のため、その代理として数年ぶりに故郷へとやってくることになってしまった不動産会社勤務の遼。彼はもともと地元が好きではなく、東京に行ってからは帰ることも少なくなっていたのだったが、久しぶりに帰ってきた地元に否応にもいろいろな思いを馳せるのであった…。

【感想】
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☆地元の良し悪し
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最近お気に入りの飛鳥井千砂さんの作品。

今回は「地元」がテーマになっていた作品でした。

「地元」で生まれ育ち、「地元」で就職し、「地元」で結婚し、「地元」で老後を迎える、そんな人生。

朝起きて外に出れば昔からの自分を知っているおばちゃんに出会い、コンビニに行けば近所の同級生に出会い、

職場に行けば両親や親兄弟の知り合いと仕事をし、居酒屋に行けば元カノに出会ってしまう。

そんな、外に出れば知り合いにぶつかる!といえるようなそんな環境にいることが果たして幸せなのかどうかってことですよね。

まぁ他人との繋がりが薄れてきたといわれている昨今からすると、周りとの繋がりが濃密な人間関係ってのはある意味素晴らしいのかもしれませんが…

それを「煩わしい」と感じてしまうようだったら、そんなところに住んでたらストレスしか感じられなそうだなーってのを感じました。

かくいう自分もちょっと「地元」から離れたくて家を出たってのもあるので、地元が嫌だ!っていうこの主人公の気持ちは結構共感できました(笑)

この辺はきっとどっちが正しい!っていうのはないんでしょうけど、意見的には真っ二つに割れそうではありますよね。

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☆長男なんだからとか無縁仏だとか…
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あと、結構気になったのが「長男なんだから…」とか「無縁仏が…」っていう部分ですね。

都会の方だともうそんな考え方は古臭い!ってなるのかもしれませんが、田舎の方だとまだこういう考え方は蔓延ってたりするんですよねー。

別に何も商売をやってるわけじゃないのに、アンタは長男なんだから家を継がなきゃいけない!とか、アンタは長女なんだから婿を取らなきゃいけない!とか、先祖代々のお墓を無縁仏にするつもりか!とかとか。

親の面倒を見ずに出て行くなんて薄情者だ!と言われればまぁ確かにそれはそうではあるんですが…

親とか家に縛られて生きる人生っていうのもなんか悲しいですよね。

ほんとは東京に進学したかったのに親に反対されて諦めたとか、夢があったのに長男だから実家に帰らされたとか。

自分から望んでそうしたんだったらそれはそれでいいかと思いますが。。。


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☆まとめ
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なんか上手く書けなかったですが、なんだかんだでこの作品の雰囲気すごく好きでした。

これといって事件が起こるような展開ではないんですが、主人公とその周りの雰囲気にものすごく共感というかなんというか。

で、改めて自分も「地元」にものすごーくコンプレックスを持ってたんだなってのを再認識させてくれた作品でした(笑)

あー飛鳥井千砂さんなんかいいなー。ものすごいフィット感がある。もっと他のを読もう!(^^)


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本 【飛鳥井 千砂】 | comments(0) | -

読書記録「海を見に行こう(飛鳥井千砂)」

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  【感想】
海辺の近くの街が舞台になっている連作短編集ですね。

そこは、知人が住んでる爽やかな場所だったり、長年住み続けた当たり前の場所だったり、かつて自分が住んでいた思い出の場所だったり。

やっぱりそこに住んでるか否かで抱く感情は全く別のものになるのかと思いますが…

そこが思い出の場所だったり、地元だったりして、なにかコンプレックスがあったりすると、特殊な気持ちを抱いちゃいそうですね。

連作といいつつあんまり繋がりがなかったのが残念ではあるんですが、なかなかいい感じにまとまってる作品なのかなって思いました。


以下、印象的だった短編の感想です。
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☆海風
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家出をして親戚を頼りに思い出の旅館に行ってみたら、そこはラブホテルに変わっていた!という話ですね(^_^;)

思い出の場所がラブホテルに変わっていたら、懐かしい思い出も崩壊しちゃいそうな気がしますが…

家出をしてしまった以上、実家に帰るわけにもいかず、ラブホテルで働きながらしばらく生きて行こう!ってひたむきな主人公が健気でした(^_^;)

ただ、普通の若い女の子だったら、ラブホテルでなんか働きたくないです…よねぇ?

見知らぬ男女の生々しい痕跡が残った部屋の後始末が主なお仕事。

明らかに触りたくはない物体がそこら辺に落ちてたりするのを掃除するなんて…ラブホテル従業員も楽じゃないですね(^_^;)

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☆キラキラ
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いつも一緒に花火を見に行っていた女友達が一緒に行けなくなってしまって寂しい思いをしている中学生の女の子のお話。

そんな彼女が、ちょっと気になる男の子がいて、その子は花火見に行ったのかなぁ〜なんて考えてる片思いな感じが微笑ましくて良かったです。

この話以外は、大人の男女の話が多くて、若干ドロっとした展開だったので、この話は爽やかな感じが良かったなって思います。


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☆海のせい
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普段は優しいんだけど、すぐ機嫌が悪くなったり、仕事が長続きしない彼。

そんな彼といつまでも付き合っていていいんだろうか?って思ってしまう彼女のお話ですね。

もうすぐ30歳だし、別れるなら早く別れた方が…と思っていてもなかなか別れられない彼女。

好きなんだけど、別れた方がお互いのため…っていうのはなかなか決断するのが大変ですよね。

頭ではわかっているものの、気持ちが追いついていけないというかなんというか。

きっとこういうタイプはずっとズルズル続いちゃうんでしょうけど、そんな彼らの将来は一体どうなってしまうのか、がちょっと気になりました。

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本 【飛鳥井 千砂】 | comments(0) | -

読書記録「君は素知らぬ顔で(飛鳥井千砂)」

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  【感想】
人気子役「ゆうちゃん」と、その「ゆうちゃん」に影響を受けた人たちを描いた連作短編集ですね。

ある人は、ゆうちゃんのドラマでの不幸な境遇に感動し、ある人は、変わろうとしているゆうちゃんに共感を覚え、ある人は変わってしまったゆうちゃんに幻滅し…

と、有名人が故に、否が応にも他の人の人生に影響を与えてしまう「ゆうちゃん」に、有名人ってやっぱり大変だねぇと感じました(^_^;)

若くて人気があって熱狂的なファンも多ければストーカーのような被害に悩まされ、イメージと違った役のドラマに出演すれば変わってしまったと叩かれ、男性と食事に行けば熱愛発覚!と叩かれる。

好きで芸能人やってるんだから仕方ないじゃん!で片付けてしまえばそれまでですが、有名人も楽じゃないですね(^_^;)


以下、印象的だった短編の感想です。
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☆雨にも風にも
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とあることがきっかけで引きこもりになってしまった大学生の話ですね。

この大学生の場合は、見知らぬ男性に突然怒鳴られたことが原因だったりするんですが…

なんかこういうの読んでると、自分もいつ外に出られなくなってもおかしくないよなーってのを感じました。

見知らぬ人に面と向かって怒鳴られたり、後ろ指さされて笑われたりするのは結構きっついですよね。

そういう経験がない分だけ自分は幸せなのかなとも思いました。


ただ、こういう状態に陥ったとき、引き上げてくれる存在があるってのはやっぱりありがたいですよね。

それは、友人であったり、家族であったりするのかもしれませんが...

もしかしたら「ゆうちゃん」のようなアイドルやタレントがきっかけってこともあるのかもしれません。

見知らぬ他人とはいえ、その存在に助けられる人もたくさんいるかもしれない、有名人の影響力っていうのはやっぱり大きいなって思いました。

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☆今日の占い
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独占欲が強くて自分勝手な彼氏と付き合ってる女の子の話ですね。

機嫌が悪い時には話しかけても返事しないくせに、自分が送ったメールとか電話に返事がないと浮気してるんじゃないかって怒り出す。

仕事関係の男性と電話してるのも許せなくて、彼女の電話帳からは男の番号はすべて削除させる。

他の男を褒めるような話題を出したもんなら、後々までそのことをネチネチ言ってくる。

相手に無関心すぎるのもどうかと思いますが、心配性で自分を束縛してくるような相手ともあんまり付き合いたくないですね(^_^;)

読んでてこんな男となんで付き合ってるの?って思えなくもなかったですが…

男を見る目がないというかなんというか…男運の悪い女性っていうのもなかなか大変ですね(^_^;)


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読書記録「サムシングブルー(飛鳥井千砂)」

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  【あらすじ】
突然の恋人の別れを切り出された翌日、元親友と元カレの結婚式の招待状を受け取ってしまった梨香。連続する衝撃に彼女は落ち込んでしまうのであったが、そんなところに、元親友と付き合っていたことのある野島という友人が現れるのであった…。


【感想】
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☆元カレの結婚式‥
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仲の良かった元親友と元カレが結婚する。

正直言って心からは祝福できない二人の結婚に招待されてしまって心をかき乱される…って話ですね。

別れてからも仲良しで、普通に友達として接していたならともかく(そんな人いるのかどうか知りませんが)

別れたまま連絡も取り合ってない状態で、結婚式に出席するってのはなかなかツライですよね(^_^;)

周りの友人たちも、昔ふたりが付き合っていたことは知ってるから、まさに腫れ物に触るような扱いで。

かという自分はふとしたきっかけで今にも泣いてしまいそうで。

そんな針のむしろにいるような状態になるくらいなら欠席しちゃえば?って思わなくもなかったですが…

確かに、それだとなんか逃げてるみたいに思われる可能性もなくはないですよね。

なかなか難しい状況だなぁってのを感じました。

どういう選択をするのがベストなんでしょうね?(^_^;)

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☆高校時代は仲良しで…
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で、現在はこんな感じでモヤモヤした感じで話が進んでいくんですが…

それとは打って変わって、高校時代のキラキラした毎日も途中に差し込まれていたのが印象的でした。

出会った頃の二人はまだ初々しくて、お互いに恋をして、毎日が楽しくて。

友達も、変に気を使わなくても自然に接することができていて。

でも、現在は関係が冷えきっているどころか、連絡も取り合わない仲。

そんな彼らが、結婚式をきっかけにどう変わっていくのか。

なかなか重い話だなーって思わなくもなかったですが、読後感はそんなに悪くなかったのが良かったです。



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読書記録「学校のセンセイ(飛鳥井千砂)」

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 【あらすじ】
なりたくて教師になったわけではなく、ただなんとなくで教師になってしまった桐原。「面倒なことは避ける」ことがモットーである彼は、極力トラブルを起こさないように淡々と仕事をこなしていたのであったが、そんな彼の前に奇妙な隣人が現れた。見た目の年齢は自分と同世代なのにファッションがとにかく奇抜なのだ。変な人とはあまり関わり合いたくないと思っていた彼であったが、何故か彼女と次第に親しくなり…。

【感想】
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☆熱血!じゃないふつーのセンセイ
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学校の先生が主人公の物語と言えば、金八先生とか、GTOとか、いわゆる熱血先生が主人公の話が多いかと思うんですが…

この作品は、いわゆる「面倒なこと」には極力関わりたくないという、ちょっと熱意には欠けるけれども、いわゆる「ふつーのセンセイ」が主人公の話だったのである意味新鮮な感じで読めました。

年齢も26歳で、「新人」の初々しさはないけど、かといってまだ「おじさん」の部類には入っていないという微妙なお年ごろ。

で、やる気がないわけじゃないんだけれども、ただなんとなく無難に毎日を過ごしてしまっているような、そんなセンセイ。

やっぱり、学校の先生って言っても普通の人間だし、こういうサラリーマンみたいなセンセイもきっといますよね。

生徒のトラブルに巻き込まれそうになればめんどくせーって思うし、プライベートでももちろん悩みがあるから仕事のことまで手が回らなくなったりもする。

いわゆる「立派な先生」じゃなくて、仕事として普通に「センセイ」やってますっていうような、いわゆるふつーの若者。

そんなセンセイの日常が読んでいてなかなか面白かったです。


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☆でもトラブルはやってくる
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でも、なんの仕事でもそうですけど、「面倒なことには関わりたくない」って思っていても、トラブルの方から舞い込んでくるっていうのは、働いている以上避けられないですよね。。。

細かいことをネチネチ言ってくるような上司や、ちょっと純粋すぎて扱いづらい同僚やら、余計な問題を引き起こす生徒やら。

あくまでも「熱血教師」ではないので、ド派手な展開で事件を解決する!というような痛快さはないんですが...

最初は面倒なことは避けようと避けようとしていた主人公が、色んなトラブルや出会いを経てだんだん変わっていく感じが読んでいてなかなか心地良かったです。



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読書記録「はるがいったら(飛鳥井千砂)」

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 【あらすじ】
両親の離婚により、別々に育った姉の園と弟の行。彼らは、離れ離れになりながら、仲の良い姉弟として助けあって生きていたのであったが、ある日、弟の行が入院することになってしまった。彼が飼っていた愛犬のハルの面倒を見る人がいなくなってしまうのでは?と考えた園は、既に介護が必要なほど年をとってしまった老犬を、一時預かることにしたのであったが…。


【感想】
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☆離れて暮らす姉と弟
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両親の離婚がきっかけで子どもの頃から離れ離れで育った姉と弟の話ですね。

姉の方は母についていき母と二人暮らし。

弟と飼い犬はそのまま父の家に残り、やがて後妻とその連れ子と同居。

というちょっと複雑な家庭環境に育ったふたりなんですが…

別々に別れて暮らしていたせいか、むしろ普通の姉弟よりも仲よさげな感じの姉弟っていう雰囲気がなんか微笑ましくて良かったです。

マメに連絡を取り合ってお互い元気にしてるのかを心配しあったり、一緒にご飯を食べに行ったり。

お互いになにかあったとわかれば何があってもすぐに駆けつけたり。

僕の家は兄と弟っていう構成なせいかもしれないですが、ほとんど連絡なんて取り合わないので、そういうところはなんかちょっとうらやましいなーって感じました(笑)


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☆犬の介護
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あと、飼い犬が年老いて、ほとんど歩けないような状態になってしまって、介護をしなくちゃいけないような状態になってっていう話が出てくるんですが…

このエピソード、なかなか切なかったです。。。

子どもの頃からいつも一緒で、何年も一緒に遊んだりしながら大きくなった愛犬が、いつのまにか年老いて歩けなくなってしまう。

当然、犬のほうが人間より早く年を取ってしまうわけで、犬を飼っているなら、いつしか看取らないといけない日が来てしまうんですよね。。。

正直なところ、犬の介護なんて想像もしたことがなかったんですが…

動物を飼うってことは、死ぬまで面倒をみるってこと。そういうことを改めて実感させられた作品でした。


うちの実家も犬を飼ってるんですが…こんな状態になっちゃったらやっぱりショックなんだろうなぁ(^_^;)



最後に、ぺんぎんさん、ぱんちさん紹介ありがとうございまーす。面白かったです(^^)

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本 【飛鳥井 千砂】 | comments(0) | -

読書記録「アシンメトリー(飛鳥井千砂)」

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評価:
飛鳥井 千砂
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 700

 【あらすじ】
結婚になんて興味ない。そういつも言っていたはずの友人の沙雪が突然結婚した。お相手は、朋美もちょっと気になっていた治樹だという。沙雪にまで先をこされたという焦りのせいか、最近沙雪とはうまくいかなくなってしまった朋美。しかし、彼らの結婚式で、朋美は沙雪と治樹の後輩だという貴仁と出会うのであった…。

【感想】
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☆クセのある四角関係…
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アセクシャル(無性愛)な女の子。ゲイな男の子。ノーマルな女の子。ノーマルな男の子。

こんなちょっと特殊な事情を持つ4人の男女が織り成すラブストーリーですね。

それぞれちょっと好き→のベクトルが変な方向を向いているので、ちょっとややこしい人間関係になっていてちょっと読むのがつかれました(^_^;)

この子とこの子が結婚していて、この子とこの子が付き合っているんだけど、実はこの子はこの子が好きで、この子はこの子が好きで…あーややこしい!

爽やかな恋愛は読んでて気持ちがいいかと思いますが、こういうちょっと入り組んでるようなラブストーリーは逆につかれますね(^_^;)

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☆セクシャルマイノリティな結婚観
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で、この作品に出てくる「セクシャルマイノリティ」な方々なんですが…

ゲイの方は知ってるんですが、アクセシャル…なんて方もいるんですね。

気持ち的には、誰かを好きになることはできるものの、体的には、男も女も欲しない人。

なんかどういう状態なのかイマイチピンとこなかったりもするんですが…

相手のことは好きなのに体は拒絶してしまうって状態なのだとすると、本人にとってもパートナーにとってもちょっと哀しいなって感じました(^_^;)


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