映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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読書記録「トラップハウス(石持浅海)」

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【あらすじ】
卒業を間近に控えたある日、仲良し10人組で、旅行をしようという話が持ち上がった。宿泊先は、トレーラーハウスという、車で牽引できる家にするというのだ。幹事である古木を除く9人は、現地集合ということで、そのトレーラーハウスに向かうのであったが、中に入ったが最後、彼ら9人はトレーラーハウスに閉じ込められてしまうのであった…。

【感想】
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☆トレーラーハウスに閉じ込められトラップが!
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大学の同期仲良し9人組が、旅先で泊まったトレーラーハウスに閉じ込められ、家に仕掛けられた罠に次々とはまっていくというお話。

密かに仕掛けられていた凶器によって、ひとり、またひとりと倒れていく仲間たち。

きっと、頭のおかしいやつが仕掛けたに違いない!と思いつつ、自分たちの中に犯人がいないとも限らない恐怖。

逃げようにも逃げられず、携帯で連絡を取ろうにも電波が届かずで、どんどん焦りだす一行。

そんな展開で、密室でどんどん殺されていく!という話が結構好きな僕としてはなかなか楽しめました。


最後に明らかになる犯人の動機と招待は、なんかちょっと…な気がしなくもないですが、

こういう密室ミステリななかなか推理するのが楽しいですね。

さすがにそんな動機で、こんな大仰な罠を仕掛けて無関係な人を巻き添えにするなよ。。。ってツッコミは入れたくなりますが(笑)
 
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読書記録「三階に止まる(石持浅海)」

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評価:
石持 浅海
河出書房新社
¥ 1,728

【感想】
石持浅海さんの短篇集ですね。

ジャンルとしてはミステリーなのかと思いますが…

ややブラックというか、ホラーテイストの入った短篇集になってますかね。

短い割には結構凝った作品が多かったかなって思った短篇集でした。


以下、印象的だったお話の感想です。
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☆壁の穴
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クラスメイトの男の子が、女子更衣室脇の体育倉庫内で何者かに殺されていた、というお話。

クラスメイトが殺された!っていうのに、クラスの話題は、彼が覗きをしていたんじゃないか?っていうのは、いくらなんでも酷いんじゃないか!?って思ってしまったんですが…

そんな彼の誤解を解消すべく活躍する名探偵の推理がものすごくてカッコ良かったです。。。

学園もののシリーズ化できそうな内容だったので、ちょっと期待したくなりました(笑)

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☆心中少女
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ネットで知り合ったふたりの女性が、心中場所を探して彷徨っていたら、カラスに突かれている死体を見つけてしまった!というお話。

自分たちも、死ぬためにそこにやってきているのに、その死体は殺されたんじゃないか!?って推理を進めるのがなかなかシュールでした(^_^;)

死体を見ることで、自殺をする気が失せるなら、こういう特効薬もありなのかなって気がしなくもないですが…実際のところはどうなんでしょうね(^_^;)

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☆黒い方程式
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密かに作っていたペスト菌を、妻が浴びてしまったというお話。

普通の人の感覚だったら、愛する妻がペスト菌なんてものに感染してしまったら、何がなんでも助けようとするのが普通かと思いますが…

なんだか普通じゃありえない行動を取り始める夫の行動がなかなか恐ろしかったです(^_^;)

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☆三階に止まる
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何故かわからないけれども、必ず3階に止まるというエレベータのお話。

5階とか6階に行くのに、3階に止まっちゃうってだけで実害はないエレベータなんですが…

そんなエレベータが存在していたとしたら薄気味悪いですよね(^_^;)

しかも、業者に見てもらっても、どこもおかしいところはないという。

ラストの、真相をしったときにはなかなかぞっとする展開ではあったんですが…

なかなかミステリアスで不気味な感じが面白かったかなって思った作品でした。
 
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本 【石持 浅海】 | comments(0) | -

読書記録「届け物はまだ手の中に(石持浅海)」

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【あらすじ】
とある仕事を終え、その報告のため、友人宅を訪れることにした楡井。彼は、友人宅ですぐに友人に会えることを期待していたのであったが、そこで出会ったのは、彼の妻と妹と息子、そして、彼の会社の秘書であった。仕事が終わったらすぐに来るから。そういう返事に、楡井は遠慮なく友人宅へ上がり込むのであったが、待てども待てども友人は来る気配がなく…。

【感想】
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☆アヤシイ届け物
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とある事情を抱えた男が、「届け物」を持って、旧友の家を訪ねた…というお話。

ただ、それだけなら普通に友達の家に遊びに来た!で終わっちゃうんですが…

その「届け物」がなかなかぶっ飛んでてユニークでした。

カンのいい方ならもしかしてアレ!?って気づいちゃうかもしれませんが…

普通なら持ち歩かないであろうその「ブツ」を、ボストンバッグに入れてフラフラと持ち歩いてるんですよねぇ。。。

しかも、子供が勝手にボストンバッグを開けようとしたりもしちゃうので…

いつその「ブツ」が大っぴらになるんじゃないかと、読んでてちょっとハラハラしました(笑)


ちなみに、その「ブツ」が何なのかは秘密!ってことにしておきますが…

メロンと一緒にボストンバッグに入れて持ち歩くようなものではないことは確かですね(^_^;)

間違っても、メロンだと思ってお客様に差し出さないようにしないと!って思いました(笑)


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☆アヤシイ人たち
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ただ、可怪しかったのは、この主人公だけじゃないんですよねぇ。

「お客」として、友人宅を訪問したのに、「仕事が忙しいから」と友人を連れてこようともしない家人たち。

それなのに、何故か、主人公には、「ご飯でも食べて待っててください」なんて言っちゃう。

主人公を友人に会わせたくないなら、さっさと追い払えばいいのに、そうはしないでもてなす家人たち。

逆に、会わせる気があるなら、いつまでも客人を待たせないでさっさと連れてくればいいのに、そうしようともしない家人たち。

明らかに裏で何かを企んでるのは明白で、主人公vs家人たちの騙し合い!みたいな感じがなかなか読んでて好きでした(笑)


ちなみに、この「家人たち」というのは、友人の妻と、友人の妹と、友人の秘書と、友人の息子のことなんですが…

妻と妹と秘書が揃いも揃って美人!でしかも主人公に優しくしてくれる!ってのがいかにもな感じで怖かったです(笑)

なかなか羨ましそうなシチュエーションでもありますが…

揃いも揃って美人なのに、なにか裏がありそうだと怖いですねぇ(笑)


オチはちょっと(かなり?)強引な感じがしましたが、シチュエーションがなかなか楽しめた作品でした。

 
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本 【石持 浅海】 | comments(0) | -

読書記録「ブック・ジャングル(石持浅海)」

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【あらすじ】
思い出がたくさん詰まった地元の図書館が閉館することになってしまった。このまま大好きな図書館とお別れするのは忍びない。そう考えた大学生2人組は、深夜の図書館に忍び込むことにしたのであったが、そこには、別の目的で図書館に忍び込んでいた女子高生3人組と、謎のラジコンヘリが既に忍び込んでいたのであった…。

【感想】
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☆真夜中の図書館は危険がいっぱい!
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廃館間近の図書館にこっそり忍び込んだら、突然謎のラジコンヘリが襲ってきた!というお話。

「ブック・ジャングル」というタイトルから、本の森を探検するかのような、ワクワクドキドキな展開!?かと思いきや…

想像とは全然違った、図書館を舞台にしたサバイバルゲームな展開だったのがものすごかったです(笑)


舞台は真夜中の図書館。

自分からは敵がどこにいるのか見えないものの…

油断すれば、前後左右上からわさわさと湧いてきて、襲い掛かってくるラジコンヘリたち!


ラジコンなので、明らかに操縦している人物がいるはずなんですが…

相手がどこにいるのかまったく見当もつかず、いきなりラジコンヘリが襲い掛かってくるのは怖いですよね(^_^;)

しかも、ラジコンヘリには毒針がついていて、もし刺されでもしたら一巻の終わり!!


次々と主人公たちに襲いかかってくる悲劇的な出来事に、なかなか唖然としたお話でした。。。


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☆犯人の正体は!?
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で、そんなこんなで、主人公たちをラジコンヘリで襲ってくる犯人グループなんですが…

その正体と犯行の動機が、なかなかぶっ飛んだ内容だったのでこちらもちょっと唖然って感じでした。。。

ま、まさかアナタが、そんな理由で人殺しを!?って感じなんですよね(^_^;)

まぁ犯人を当てるような推理ものでもないので、犯人は別に誰だろうとあんまり気にしなくていいものなのかもしれませんが…

若干後味の悪いような展開が、ちょっと残念かなーと感じた作品でした(^_^;)
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本 【石持 浅海】 | comments(0) | -

読書記録「まっすぐ進め(石持浅海)」

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【感想】
ぱっと見童顔な青年とクールで知的な女性のふたりが送る日常ミステリですね。

…と一言で言ってもこの作品は石持ミステリ!

一筋縄では行かない推理合戦がハンパなくてすごかったです。

例をあげると、一人で複数の時計をはめている女性の謎とか、カップルで入ったお店で別々に同じワインを注文する男女の謎とか、ショッピングモールで迷子になったのに両親に会いたがらない少女の謎とか。

普通ならあんまり深く考えずに見過ごしてしまいそうなネタなような気がしなくもないですが…

それを話題にして話をふくらませてふくらませてふくらませてドカン!と炸裂させる推理には脱帽でした。

これが真実だったとしても普通はそこまで頭が回らないよなぁなんて思ってしまいそうな、頭のキレ具合が羨ましかったです(笑)


以下、印象的だったお話の感想です。
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☆ふたつの時計
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何故かふたつの時計をはめている女性の話。

もしかしたらお洒落でふたつはめてる!なんて人もなかにはいるのかもしれませんが…

普通の人だったら時計はひとつあれば充分ですよね。

それなのに、なぜか複数の時計をはめている彼女。

その謎の答えはちょっとしっくり来なかったですが…

ミステリアスな彼女がなかなかステキな感じでした(笑)

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☆ワイン合戦
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とあるレストランで別々にワインを頼んで別々に飲んでいる男女のお話。

これまた普通の人だったら、隣の席で見知らぬ男女が何を飲んでようがあんまり気にならないような気がするんですが…

そこを目ざとく見つけて、なんか不思議なことしてるー!な感じになっていくのがなんかすごいなーって感じでした。

でも、よくよく考えると、謎ですよねー。

どうせなら、別々のワインを頼めばいいのに、同じやつを頼んでるし、別会計にしたいのかと思いきや、そういうわけでもなさそうだし。

これも答えは意外な真相で、唖然…って感じではあるんですが、こんな発想が思いつく主人公、頭良すぎだなって感じでした!(笑)

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☆いるべき場所
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ショッピングモールで少女が迷子になっていたというお話。

でも、それだけじゃことが済まないのは、少女が親のところに帰りたがらないところ。

普通だったら、見知らぬ少女を連れ回したら、それだけで誘拐扱いされて大変なことになりそうですが…

そんな少女に隠された真実!がこれまたすごいことになっててなにがなんだか、あわわわ…な感じでした←意味不明ですね(笑)

まぁ親元に帰りたがらない少女って時点でなにか普通じゃないですが、なかなか大変な重荷を背負った女の子がちょっと可哀想でした。
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本 【石持 浅海】 | comments(0) | -

読書記録「心臓と左手 座間味くんの推理(石持浅海)」

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 【感想】
ごくごく普通の(?)一般人である座間味くんが難事件の謎を解くシリーズの2作目ですね。

前作は彼自身が事件に巻き込まれてしまったんですが…

今作では、既に解決済み(?)の事件の謎を解き明かす!って展開がなかなかユニークで良かったです。

呑み仲間(?)の刑事さんと、事件について語り明かすんですが…

警察が思っていた事件の真相とは真逆の推理をしちゃうんですよねー。座間味くん(笑)

警察の操作結果と座間味くんの推理結果。

果たしてどちらが事件の真相だったのかはわからないのですが、同じようなヒントを与えられていてもいろんな解釈ができるもんなんだなってのを感じて面白かったです。


以下、印象的だった短編の感想です。
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☆心臓と左手
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とある新興宗教の教祖が亡くなり、後継者をめぐって殺人事件が起こってしまった!というお話。

しかも、その後継者たちは、教祖の心臓や手を食べようとしていたとか。

新興宗教なんてただでさえ胡散臭い存在でなんだかなーって感じではありますが…

もし、こういう殺人事件とか、人肉を食うとかそういう事件が近くで起こっちゃったりしたらと考えるとかなりおぞましい話ではありますね(^_^;)

ちなみに、殺人事件の犯人が誰なのか!ってのはここではそんなに重要なポイントではなかったんですが…

どさくさに紛れて美味しい思いをしているやつがいる!ってのを見事に指摘しちゃう座間味くんが聡明でした。

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☆沖縄心中
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沖縄米軍所属の親日アメリカ人が、沖縄在住の反米住民を誤って殺してしまい、彼女と心中してしまった!というお話。

日本が大好きで、日本人と仲良くしたいのに、誤って日本人を殺してしまったとしたら…

確かになんか苦悩しそうではありそうですよね。

自分のせいでまた沖縄の反米感情が高まってしまう!とか。

でも本当に彼はそんな理由で自殺したのか?ってところを、座間味くんは鋭くツッコんでくるので…

ある意味180度違った推理がユニークで面白かったなって思いました。

人間の気持ちは外側からだけだと見えにくいですねー。

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読書記録「水の迷宮(石持浅海)」

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  【あらすじ】
人気低迷から一転して人気水族館へと変貌を遂げた羽田国際環境水族館。そこである種の嫌がらせ事件が勃発した。水槽の中にアルコールや洗剤が投げ込まれたのだ。人間には害のないものとはいえ、魚にとってはそうはいかない。次々行われる犯行に、従業員たちは不信感を募らせるのであったが…。

 【感想】
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☆水族館で巻き起こる事件!
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水族館で次々に事件が!っていうお話ですね。

水槽にお酒が入れられたり、洗剤が入れられたり、他所の土が入れられたり。

たかがお酒や洗剤や土、といえども、ちっさな魚たちにとっては猛毒のようなもの。

魚たちを人質(?)にとって身代金(?)を要求してくる犯人に、なかなか悪どいやつだなーって感じでした。


でも、こういう水族館でのミステリーって意外とありそうでなかったような気もするのでそこんところは斬新で面白いですね。

ある意味密閉された空間の中で、嫌がらせをしてくる犯人を探し出す。

それは、たくさんいるお客さんの中にいるのかもしれないし、あるいは従業員の中にいるのかもしれない。

心のなかでは実はあいつが犯人!?なんて疑心暗鬼になりつつも、事を大事にしたくないから日常業務は普通にこなさなければならない。

お客からみたらいつもの普通の水族館に見えるのに、裏側では実はこんな事件が!!みたいなギャップが面白かったです。

ラストこそ、ちょっとこれはこんな終わり方でいいのかなぁと思えなくもなかったですが…

なかなか楽しめた作品でした(^^)

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☆理想の水族館とは
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あと、作中で理想の水族館について語られる部分があったんですが…

確かに、こんな水族館があったら面白そう〜ってのが語られてて面白かったです。

おそらく、未だに日本には存在していないだろう理想の水族館。

そんな水族館が出来上がったなら、ぜひとも一度は行ってみたいなって思いました(^^)

具体的にどんな水族館なのかは伏せておきますが、水族館を愛してやまない従業員たちが必死になって作り上げた水族館なので、きっとステキな場所なんだろうなーって思いました。


この作品は、ぺんぎんさん、かめさんの紹介でした。

どうもありがとうございました。
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読書記録「月の扉(石持浅海)」

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  【あらすじ】
理不尽な理由で逮捕されてしまった自分たちの「師匠」を救出するため、飛行機をハイジャックすることを決意した村上、真壁、柿崎の3人。彼らは、事前に計画していたとおり、子どもを人質に取り、飛行機をハイジャックするのであったが、そんな中、ひとつだけ予想外の出来事が発生してしまった。なんと、ハイジャックしたトイレの中で、人質に取った子どもの母親が手首をカッターナイフで切った状態で死亡しているのが見つかったのだ。こんな状況で母親が自殺するなんてありえない。そう考えた3人は、乗客のひとりである座間味島のTシャツを着た男に、推理をさせることにしたのであったが…。

 【感想】
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☆ハイジャック中に事件が!
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ハイジャックした飛行機のトイレの中で謎の死体が…っていう話ですね。

入り口がハイジャック犯に見張られているという状況のトイレの中で、手首を切って出血多量で死んでいた女。

普通に考えたら自殺?と思えなくもないですが、子どもをハイジャック犯の人質に取られた状態で母親が自殺するってのは明らかに不自然で。

「ハイジャックされたトイレの中」という密室で発生した事件は自殺なのか、殺人なのかっていうわけわかんない感じがなかなか楽しかったです。

ハイジャック犯からしたら明らかに予想外の展開で。

たまたまハイジャックした飛行機の中に別な殺人鬼がいたとしたらかなり嫌な感じですよね(笑)

こんなことありえない!な展開ではありますが、読者の予想を超えるような展開、なかなか面白かったなって思います。

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☆ハイジャックの動機もぶっ飛んでいて…
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それから、ハイジャック犯たちは何故ハイジャックをしたのかっていうところも重要なポイントかと思うんですが…

そこら辺もなんかぶっ飛んだ感じになっていてすげーなこの動機!って感じで驚きでした(^_^;)

ちょっと一般人からすると想像もできないような動機なんですよね。これは。

「そんなことのために、俺たちを巻き込んだのか!」というセリフがラストの方に出てくるんですが…

まさしくそんなセリフを吐きたくなるような動機でした。

たまたま同じ飛行機に乗り合わせた人からすると、ほんとはた迷惑な動機ではありますね。

俺たちを巻き込まないところで勝手にやってくれよ!って感じですね(^_^;)

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☆噂の座間味くん登場!
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それから、最近、友達の間で話題になってたようなんですが…

この作品、噂の座間味くん、初登場作なので、やっと読めたー!って感じだったので良かったです(笑)

事件に巻き込まれるタイプの話なので、もっとお人好しのキャラなのかと思ったら、意外と自分の芯を持ってるようなしっかりした感じのキャラクターなんですね。

たまたま座間味島のTシャツを着ていたから、犯人グループに「座間味くん」というニックネームを付けられてしまった座間味くん。

シリーズ化しているようなので、彼の今後にも期待したいと思います(^^)


この作品は、かめさん、ぺんぎんさんの紹介本でした。どうもありがとうございました。

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読書記録「Rのつく月には気をつけよう(石持浅海)」

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  【感想】
大学時代の仲間3人組に、ゲストを1人お招きして、たまたま話題に出た謎をみんなで推理して…っていう短篇集ですね。

みんなでお酒を飲みながら、ゲストが体験したちょっとした謎をあーでもないこーでもないって話し合う。

ホワイトデーのお返しに『硬いパン』を返されたのに何か意味があるのだろうか?とか、元カノが別れ間際に硬い豚の角煮を作ってきたのは何故だろう?とか…

全体的に、アンタちょっと深く考え過ぎ!って内容が多かったような気がしなくもなかったですが...

自分的には全く気にもとめないであろう事柄に、真剣に悩む人もいるんだなーってのがある意味面白かったです(笑)

でも、物事に意味があるのかないのかイチイチ考えて悩むのは面倒くさいので、やっぱり何も気が付かない暢気な性格が一番ですね。

僕は気づいちゃうとうだうだ悩んじゃうタイプですが、気づかないことも多いのでその点はいい性格してるのかなってちょっと思いました(笑)

紹介してくれたゆいこさん、どうもありがとうございました(^^)


以下、印象的だった短編の感想です。
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☆Rのつく月には気をつけよう
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みんなでカキ料理を食べていたのに、ひとりだけカキにあたってしまったという女性の話。

普通なら、運が悪かったねー。で終わる話だと思うんですが…

どうして彼女だけカキにあたってしまったのか…で話が膨らむ膨らむ(笑)

彼女がカキにあたったことはどういう意味があって、それは誰が仕組んだことだったとか、その結果こうなったはずだだとか…ほんと深く考え過ぎ!(笑)

たかがカキ…でも意図的に誰かにあたるように仕向けられた…とか考えたら人間不信になりそうなので、真相はともかく、僕は知りたくないなーって思いました(^_^;)

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☆火傷をしないように
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バレンタインデーに板チョコを5枚送ったら、ホワイトデーに硬いパンを返されたという話。

彼女は『硬いパン』がどういう意味だったのかって悩むんですが…こんなので悩みたくはないですよね(^_^;)

真相はけっこうあっという感じの意味が込められていた!で終わるんですが…普通こんなこと気づきませんって!(笑)

ありえねー!って感じではあったんですが、ネタとしては楽しい作品でした(^^)

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本 【石持 浅海】 | comments(0) | -

読書記録「BG、あるいは死せるカイニス(石持浅海)」

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 【あらすじ】
高校生である遥の憧れの姉である優子さん。彼女がある夜、学校で何者かに殺害された。優秀で将来はきっと素敵な男性になるであろうと期待された彼女の死は、遥に衝撃を与えた。一体誰が何のために?遥は姉の死の謎を調べ始めるのであったが…。


【感想】
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☆石持ワールド炸裂!
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石持浅海さんって結構変わった設定を持つ作品が多いような気がするんですが...

この作品はそんな石持作品の奇抜さが特に極まった感じの作品になってました。

なにせ、「男性とは、女性が男性化してなるもの」だっていう世界でのお話ですから(^_^;)

つまり、パパがいて、ママがいて、娘がいて…っていうと、こっちでもごく普通の家庭のあり方かと思うんですが...

この作品の世界では、ある日突然、ママが「男性化」して、男になってしまう!なんてことが起こりうるんですね(^_^;)

で、男同士になってしまったパパとママはそのまま結婚してはいられないから、パパは新しい女性と結婚して、

男になったママも新しい女性と結婚してパパにならなくてはいけなくて…

あーなんだか考えると頭がぐちゃぐちゃしてきそうな、奇想天外な世界感がとても斬新でした(笑)

かなり複雑な世界観なので、ついていけない人多数!な感じがしなくもないですが…

ミラクルワールドに紛れ込んだかのような世界観に浸りたければ読んでみるのもいいのかもしれないなーって思いますね。

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本 【石持 浅海】 | comments(0) | -
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