映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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読書記録「極貧セブンティーン(黒野伸一)」

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【あらすじ】
父はリストラされて失踪。母はうつ病になり、働けないと嘆き、妹は不満ばかりを口にする。そんな毎日に嫌気がさした女子高生の貴美は、幼なじみである優太郎と共に駆け落ちし、東京で暮らし始めるのであったが…。

【感想】
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☆人生って一度転落すると厳しいのかな…
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底辺校に通う優等生女子と、不良男子のお話。

最初のうちは、ごくごく普通の、底辺校に通う高校生たちの話なのかなーと思って読んでたんですが…

ひょんなことがきっかけで、転落していく人生がなかなか哀れというか物悲しさを感じました。。。

普通の家庭に育って、普通に大学まで出してもらって、普通に働いている身としては、自分がいかに恵まれているかなんてあんまり考えたことはないですが…

片親だったり、家が貧しかったりで、高校も卒業出来ずに働かなきゃならなかった人だってたくさんいるわけなんですよねぇ。。。

そして、学歴が低いが故に、安月給でスキルも身につかず、景気が悪くなれば真っ先に切り捨てられる仕事をやらざるをえない。。。

楽をして稼いでる人がいる一方で、必死になって働いてるのに一向に生活が楽にならない人もいるってのもなんか理不尽な話だなーって感じました。。。

そして、一度転落してしまうと、そう簡単には這い上がれないってのもなかなか厳しい世の中だよなぁと感じた一冊でした。。。

(まぁ若いうちは逆境をバネに…って可能性もなくはないけど、年がいってから転がり落ちるともう這い上がれないですよね。。。)

 
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読書記録「限界集落株式会社(黒野伸一)」

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  【あらすじ】
都会での生活に疲れ、かつて祖父が住んでいた田舎へとやってきた優。彼は、そこがいわゆる「限界集落」と呼ばれる地域であることに気がついた。病院もなく、バスもなく、お店もない。そんな場所ではあったが、彼にはこの村の過疎化を食い止めたい。そういう思いが湧き出てくるのであった…。

 【感想】
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☆限界集落再生物語
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市にも見捨てられ、病院もなく、バスも走ってなく、お店もなく、住んでるのはほとんどが老人だけ。

そんな限界集落を舞台にした、農村再生の物語ですね。

少子高齢化がどんどん進み、日本の人口自体が減り始めた以上、国がこの問題をなんとかしない限り、根本的に過疎問題が解決するってのはありえないかと思いますが…

ただ単に指をくわえて村が滅びるのを待ってるだけ〜じゃなくて、最後の悪あがきって感じでなんでもやってやる!な前向きな雰囲気は読んでて気持ちよかったです。

やっぱり自分が生まれ育った土地がなくなってしまう…ってのは抵抗ありますもんね。

できない理由を探すんじゃなくて、どうすればできるかを探しだしてやってみる。この精神は大事だなーってのを感じました。

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☆適材適所
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あと、印象的だったのは、「人を活かす」って部分ですかね。

頭でっかちなエリートサラリーマンだけだったら、机上の空論だけになってしまって実現性が乏しくなってしまうだろうし、

かといって現場の農家の人間だけじゃ、斬新なアイディアが出てこないから、今までの改良程度に収まってしまう。

また、明らかに農業に向かないであろうひょろひょろっとした頼りない若者も、コンピュータやネットには詳しかったりするから、

「野菜のネット販売」とか「ネットを使った広報活動」とかには案外向いてたりもする。

自分の苦手分野でも頑張って続けていく〜ってのももちろん大事かとは思いますが、わざわざ苦手なことをやらせるより、その人の長所を伸ばすような人の使い方も大事なんだなーってのを感じました。


ストーリーの展開としてはちょっとうまく行きすぎな感が否めないですが、斬新なアイディアがバンバン出てくるし、読んでて前向きな気持ちになれるのが良かったです。

紹介してくれたかめさんどうもありがとうございました(^^)
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本 【黒野 伸一】 | comments(0) | -

読書記録「かもめ幼稚園(黒野伸一)」

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 【あらすじ】
短大を20歳で卒業し、4月からかもめ幼稚園で働くことになったちかこ。彼女は、慣れないながらも毎日子どもたちと悪戦苦闘していたのであったが、そんな彼女に対し、世間の目は厳しかった。新人とはいえ子供を預けている保護者たちからは一人前と見られ、子供に対するクレームが次々とつけられてしまったのだ。子供たちの世話で精一杯な上に保護者にも気を使わなくてはいけなくなってしまったちかこは、いっぱいいっぱいになってしまうのであったが…。

【感想】
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☆幼稚園の先生も大変だねと
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幼稚園の先生が主人公のお仕事小説ですね。

で、こういうお仕事系の小説をいつも思ってるような気がするんですが…

今回もやっぱり思っちゃいました。幼稚園の先生も大変だねぇと。

ほんと、動きまわってばっかりで手のかかる子どもたちを何人も相手にしなきゃいけなくてものすごくパワーがいるだろうし、

ちょっと目を離したスキに怪我でもさせようもんなら、保護者からのクレームの嵐。

かといって、子供が他の子供をいじめてるのを止めさせようとすれば、今度は「そんなの子供の遊びじゃないですかぁ」と開き直り、

放っておけば放っておいたでうちの子のこと全然見てくれないと文句を言われる始末。

うう…なんか読んでるだけで胃が痛くなってしまいそうなストーリーでした(^_^;)


しかも、こういう幼稚園の先生ってほんとお若いんですよね。短大卒の新人だったら20歳とかなわけで。

幼稚園に子供を預けにくる保護者のママさんたちの方が明らかに年上で子育てのベテランなわけで、そんな人達に気を使いながら子供の相手をする…

なんだかめちゃくちゃ大変な仕事だなぁって感じでした(^_^;)

子供が好きな人じゃなきゃほんとにやってらんない仕事ですよね。


ただ、そんなこんなですごーく大変そうなお仕事ではあるんですが…

ラストはちょっと思わず良かったねぇと言ってしまいそうな、そんな暖かい感じで終わってくれたので良かったとおもいます。

割とよくあるパターン…かもしれませんが、結構面白かったなって感じでした。

★★★★☆

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読書記録「万寿子さんの庭(黒野伸一)」

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 【あらすじ】
就職を機にとあるアパートに引っ越してきた京子。彼女は、新生活をつつがなく過ごすため、ご近所さんたちにも積極的に挨拶をして回るのであったが、そんな彼女にいつも嫌な態度を取る人がいた。隣の一軒家に住んでいる万寿子というおばあさんだ。京子がいつも挨拶をしても聞こえないふりをし、通り過ぎると京子の悪口を言っている彼女に対し、京子は不信感を募らせていくのであったが…。

【感想】
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☆万寿子さんって…意地悪ばーさん!?
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なにやらハートウォーミングな作品らしい。

という記述をどこかでチラホラと見かけたので、さぞかし心温まるいい話なんだろうな〜って思って読んでみたんですが…

冒頭の万寿子さん。結構、嫌〜な感じのおばあちゃんでオドロキでした。

主人公の京子が挨拶しても無視するし、陰で「ブス」とか「寄り目」とか嫌なセリフを投げまくり。

挙げ句の果てには老婆とはとても思えないとんでもない仕打ちを京子にするんですよね!!ギャーΣ( ̄ロ ̄lll)な感じで。

暖かい話だと思って読んだのに…冒頭から意地悪ばーさんが出てきて挫折しかけました。。。

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☆でもやっぱりハートウォーミングな感じ?
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でも、頑張って読み進めてみると…意外といいおばあちゃんだったりするんですよね。万寿子さん。

初対面の印象はお互い最悪でも、なんだかんだでご近所付き合い(?)をしていくうちに心を通わせていく京子と万寿子さん。

20歳と70代という半世紀もの年齢差があるふたりが、意外にもだんだん仲良くなって「友だち」になっていく様がなかなか読んでいて心地よかったです。

ちょっと意地悪なところもあるけれども、おちゃめで可愛らしいおばあちゃん。

おばあちゃん子で育った人、あるいは年老いた母がいる人なら、何かしら感じるものがあるんじゃないかなーって感じでした。

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読書記録「幸せまねき(黒野伸一)」

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 【感想】
父親は家族に無関心でほとんど会話がない。

母親はテニススクールで知り合った年下のイケメンコーチと不倫中。

姉は大好きな彼のことしか頭にない。

弟は学校でイジメに遭っていて、家族には反抗的。

そんな、今にもバラバラになってしまいそうな家族の話ですね。

これだけ読むと、一見ちょっと重そうな感じがしてしまうかもしれませんが…

家で飼ってる猫のミケと、犬のタロウが、一種の緩衝材みたいな感じになってストーリーが進んでいくので、そんなに重苦しい感じではなくて、むしろ暖かい感じの展開になっていたのが良かったです。

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☆猫・犬視点で進む展開が独特
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人間の視点から見てしまうと、犬とか猫とか、いつものんびりした感じで平和そうで、お前たちはいつも呑気そうでいいよなーなんて思ってしまいますが…

本当は、犬や猫の方が家族のことを良く見ていて、一番家族のことを心配してくれている。なーんてこともあるのかもしれないですよね(^^)

大好きなご主人様が元気無さそうにしてたら、何かあったのかなーと思って、足に擦り寄ってみたり、いつもより元気にハシャいでみたり。

実際のところはどうなのかはわからないんですが、もしほんとにそういう風に家族のことを考えてくれていたりしたら…猫や犬を飼っている身としては、なんかちょっとうれしいなーってのを感じました(笑)



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小説「二泊三日遺言ツアー(黒野伸一)」

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 【あらすじ】
紅葉の綺麗な温泉旅館に泊まりこみ、「遺言」を書くという「遺言ツアー」。とあるイベント会社の新人・美月が思いつきで企画したこのイベントに、思いがけず4人の参加者が集まった。遺産相続で揉めそうな男性に、昼間っから酒浸りで何を考えているのかわからない男性、明らかに10代にしか見えない男性など、一癖ある参加者たちに、振り回される美月。しかし、彼らと共に遺言について考えるうちに、美月自身も「遺言を書く」ということの意味を改めて考えさせられるのであった…。

【感想】
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☆前半はドタバタ〜後半は心温まる感じ
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物語の前半部分は、個性豊かな登場人物たちが、いろんなトラブルを巻き起こして、美月がてんやわんや〜になるといった感じのドタバタコメディな感じなんですが、後半になると、一点してしみじみ〜というかなんかほっとするような展開だったのが印象的でした。

ちょっと山本幸久さんとかのお仕事小説っぽい雰囲気があるので、そういうのが好きな人は読みやすいんじゃないかと思います。

また、テーマは「遺言」なので、読む前はちょっと重くなりそうな話なのかなーって思ってたんですが、全然そんなことはなくて、軽めな感じで一気に読ませる展開が魅力的でした。

読後感も結構爽やかなので、ちょっと興味がある方は読んでみてください。


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☆遺言って…
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また、今までは「遺言」っていうと、誰々にいくら残すーみたいな、遺産相続のことばっかり書かれてるもんなんだとばっかり思ってたんですが、実際はそうじゃなくて、生きている間に伝えられなかったことを、遺された人たちに伝えるための手紙なんだよー。…っていうような受け止め方をしてたのがなんかいいなーって思いました。

確かに、今までは照れくさくて伝えられなかったけど、遺言書に、「○○さん、いつも●●してくれてありがとう。」とか、「○○さん、あのときは●●しちゃってごめんなさい」とか...

そんな素直な気持ちが綴られていたらなんか素敵ですよね。


故人からみんなに伝えたい最後の言葉。

お金がどうのこうのなんてがめつい話じゃなくて、故人のことを思い出して暖かい気持ちになってもらえるような遺言書。

どうせ書くならそんな遺言書の方がいいなーって思いますね。

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