映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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読書記録「おやすみラフマニノフ(中山七里)」

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  【あらすじ】
プロのヴァイオリニストを目指し、音大に通う音大生の晶は、ある日、学内で行われる演奏会のオーディションに合格し、日々練習に力を入れていたのであったが、その学内で、時価2億円に相当するチェロ、ストラディバリウスが何者かに盗まれるという事件が発生してしまった。完全な密室だったその部屋から楽器が盗まれるなどとは本来はありえないはずなのであったが、それをきっかけに、学内では不審な事件が頻発するのであった…。

 【感想】
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☆音楽ミステリ
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天才ピアニストの岬洋介が事件を解決する岬洋介シリーズの2作目ですね。

前作の「さよならドビュッシー」にも出てくる子と一緒に事件を解決するのかなって勝手に思ってたので、あの子は出てこなかったってのはちょっと残念だったんですが…

今作は音大が舞台になったミステリなだけあって、音大生の人間関係とかそういうのの生々しさとかが上手く表されててよかったなーって思えた作品でした。

音大に合格して、音楽の道に進むべく日々精進はしていても、音楽家として食べていけるのはほんの一握りの人間だけ。

大多数の人間は途中で夢を諦めてサラリーマンなど他の道を目指さなくてはならない…けど、そう簡単には夢を諦めきれない。

時には才能のある人間を僻んだり、足を引っ張ったり。

一緒に学んだり一緒に演奏したりする同士でありながらも場合によってはみんなライバルな関係。

音大生もなかなか大変なんだなぁってのを感じた作品でした。

音楽やってる人って楽しそう〜ってイメージがあったんですが、なかなかシビアな面もあるんですね。

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☆音楽は人を救う
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あとは、多くの人たちが絶望感を味わってる中で、岬先生がピアノを弾くシーンがあったんですが…

そこんところはぜひ、映像で見てみたいなーって思いました。

みんながイライラしたり、落ち込んだりしてるところで、場違いだとは思いつつピアノを弾く岬先生。

そして、音楽のちからでだんだんと変わっていく場の空気。

音楽ってやっぱり人の気持ちを変えていく力がありますよね。

暗い雰囲気を一掃してしまうような音楽。ぜひ聴いてみたいなって思いました。



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本 【中山 七里】 | comments(0) | -

読書記録「スタート(中山七里)」

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評価:
中山 七里
光文社
¥ 1,575

 【あらすじ】
映画会の巨匠、大森監督が新作の撮影が行われることになった。「大森組」と呼ばれ、大森監督を崇拝する制作関係者はすぐさま招集がかけられ、新作の撮影に意気込むのであったが、「製作委員会」方式が取られた今回は、テレビ局からプロデューサーが乗り込んできたこともあり、監督の望むキャスト・スタッフ・脚本で進めることは叶わず、大幅な変更が強いられることになってしまうのであった…。

【感想】
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☆映画製作の裏側
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とある映画製作現場の裏側を描いた作品ですね。

今まであんまり映画制作の話は読んだことなかったんですが、この作品は、映画が作られるまでの様子とか、現場のピリピリした雰囲気とかが上手く伝わってくる感じがなかなか面白かったです。

例えば、最近「〜製作委員会」みたいな文字を映画のエンドロールとかでよく見かけるような気がするんですが…

これってテレビ局とか出版社とかいろんなスポンサーがお金を出しあってプロジェクトチームみたいなのを作ってるってことだったんですね。

で、映画会社1社で映画を作ってるわけじゃないから、監督の意思ひとつで、キャストとか脚本を決めるわけにはいかず、スポンサーのご機嫌を伺わなければならない、と。

監督はこの人をヒロインにしたい!と思っているのに、スポンサーの意向で違う人がヒロインになっちゃって、その人の見せ場を増やすために脚本が大幅に書き換えられて…なんてことも行われたりするもんなんですね(^_^;)

なんか原作無視の酷いキャストとストーリーの映画がたまにあったりしますが、こういうスポンサーのゴリ押しのせいもあるのかなってちょっと思いました。

でも、監督も脚本家も自分の理想な形じゃなくて、捻じ曲げられた形で作品を残さなければならないってのはなかなかツライですよね。。。

監督が望む形で撮影した映画と、望まない形で撮影した映画…出来栄えがどれくらい違うもんなのかちょっと見てみたいなって思いました。

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☆そしてトラブルが…
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で、そんなこんなな撮影現場なんですが、次々にトラブルが起こる!っていうのもこのあとどうなっちゃうんだろーって感じで面白かったです。

明らかに意図的に仕組まれたように思える事故だったり、マスコミ関係の攻撃だったり、さらにはあんなことやこんなことまで起こったり。

これは映画撮影中止か!?みたいなところまで行っちゃう事件も起こったりするので、結構ハラハラドキドキな感じだったりするんですが、続きが気になる感じで読んでて楽しかったですね。


映画好きで本好きな方にオススメなのでぜひ読んでほしいなって思いました。
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本 【中山 七里】 | comments(0) | -

小説「さよならドビュッシー」

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評価:
中山 七里
宝島社
¥ 1,470
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
 突然の火災により、祖父と従姉妹を失い、自身も大やけどを負うことになってしまった遥は、祖父の遺言により、祖父の息子である父や叔父よりも多い金額の大金を相続することになった。大好きな祖父と従姉妹を亡くしたことに加えて、火事の後遺症により、体が不自由になり、大好きだったピアノも満足に弾けなくなってしまったことにより、遺産なんて欲しくなかったと思った遥であったが、そんな遥の命を狙うような出来事が次々と発生するのであった…

【感想】
 ピアノを中心とした音楽青春小説かと思って読んでしまったんですが…思った以上にドロドロしていて驚きでした^^;青春小説っていうよりは…どんどん人が死んでいくような連続殺人事件を扱ったミステリなんですね。冒頭から誰某が死んだ〜とかいうのから始まって、重要人物なのかなーって思わせておいた祖父と従姉妹も早々と死んでしまって…というような衝撃的な展開からスタートしたのはかなりインパクトがありました。ただ、もっと爽やかな話をイメージしてしまっていたので、このインパクトはギャップがすごかったです^^;

 で、話の内容の方は…遥の命を狙っているのは誰なのか。この悲劇のヒロインの行く末はどうなってしまうのか。といったところが気になったので結構一気読みできました。若干読みにくいかなって感じる部分はあったんですが、先が気になるような面白さはありましたね。あと、こんな逆境にもめげずにひたすらピアノに打ち込む遥の姿はなかなか素敵でした。
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