映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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読書記録「何様(朝井リョウ)」

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評価:
朝井 リョウ
新潮社
¥ 1,728

【感想】
「何者」の続編…というかアナザーストーリー集って感じの作品ですね。

「何者」に出てきた、あの方とかあの方とかあの方…の過去とか未来とか別の顔とかそんな感じのがいっぱい詰まっててなかなか楽しめました。

直近に映画を見てたのもあったせいもあるかもしれないですね。

それぞれのキャラクターの顔が立体的に浮かび上がってきて面白いなーって感じでした。


以下、印象的だったお話の感想です。
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☆水曜日の南階段はきれい
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主人公はバンドのボーカルをしている高校生の男の子。

彼は、密かに、「水曜日に南階段の掃除をしている」女の子のことが気になっていて…というお話。

この話、「何者」に出てくる、某君の高校時代の話なんですが…

彼が○○を志望している理由がここで描かれていたので、そうだったのかー!って感じで面白かったです。

本編ではさらっとしか描かれなかったエピソードが、こっちで深く描かれて謎が明らかになる。

なんか上手い作り方だなーって思ってしまったお話でした。

あ、もちろん、お話自体も高校生っぽい感じでなかなか楽しめました。

ミステリじゃないけど「水曜日に南階段を掃除している理由」健気だなーって感じでした。

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☆それでは二人組を作ってください
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体育の時間、二人組を作れと言われても作る相手がいなくて困ってしまうような女の子のお話。

この話、なんか別の短編集か何かで読んだような気がするんですが…

その時は「何者」に出てくるあの人だとは思ってなくて読んでたので、改めて読んで見るとガラッとイメージが変わって面白かったです。

なんか何事にも一生懸命なあの人は、こんな過去が!みたいな。

あの人との出会いのエピソードなんかも載ってたりして、なかなか興味深いお話でした。

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☆何様
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「何者」は就活生が主人公のお話でしたが、こちらは面接官が主人公のお話。

就活してからわずか数年で「面接」をする立場に変わってしまった彼。

当時は、就活でたくさん落とされて、悔しい思いをしてたはずなのに、

今ではうって変わって受験者を面接してしまって落とす側に回ってしまった彼。

あの人はここがだめ!あの人はここがいい!

自分なんてそんな人の人生左右するほどの人間じゃないのに、偉そうに就活生をふるいにかけていく…

自分は一体何様なのさ!と苦悩する感じがなかなか興味深かったです。。。

確かに、面接してるときって、結構嫌な感じの面接官もいたりして、あんた何様だよ!って思ったりもしますよね。。。

でも面接官も人間。

いろいろ悩みながら面接官やってるんだなーって思うとちょっと親近感湧きますね。

慣れすぎてしまって偉そうにしてるのはなんか嫌悪感を抱いてしまいますが。。。

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本 【朝井 リョウ】 | comments(0) | -

読書記録「世にも奇妙な君物語(朝井リョウ)」

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【感想】
タイトルが「世にも奇妙な物語」に似てますが…

朝井リョウさんが、「世にも奇妙な物語」として映像化されたいと夢見て執筆した短編集らしいです。

僕はあんまり「世にも奇妙な物語」は見たことないんですが…

ちょっと怖面白いような、そんな雰囲気の作品が多かったなーっていう印象でした。


以下、印象的だったお話の感想です。
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☆シェアハウさない
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見知らぬ他人同士が、部屋を共有して一緒に暮らすという「シェアハウス」

若者が出会いを求めてシェアハウスしたり、お金の節約のためにシェアハウスするのは理解できる。

でも、いい年をした大人がシェアハウスする理由が思いつかない!と考えた主人公が、シェアハウスしてみる!というお話。

まぁ確かに、普通なら結婚してたり、子供がいたりしておかしくない年頃の男女が一緒に暮らしてたらなんか変!

なんて思ってしまうのは、確かにわからなくもないですが…

今の時代、敢えて結婚しない人も多いですし、そういう生活の仕方もアリっちゃアリなんじゃないかなーって思いました(^_^;)

ただ、よくは知らない他人と一緒に暮らすってのはなかなか不安がありますねー(^_^;)

いい人だと思ってたのに実は!!!なんてのは、ちょっとゾッとしちゃいそうですね(^_^;)


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☆脇役バトルロワイアル
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俗にいう「脇役」が似合ってる俳優さん達による、主役争奪戦「バトル・ロワイアル」のお話です。

溝淵淳平、桟見れいな、勝池涼、八嶋智彦、渡辺いっぺい、板谷夕夏。

某有名俳優さんとは微妙に名前は違ってはいるんですが…

明らかにこれはあの人だよね!?って思えるキャラクターたちの主役争奪戦がなかなか楽しくて良かったです。


っていうか、こんな、モデルが誰かまるわかりの登場人物が登場しちゃってたのがびっくりでした。

あんたらはいかにも脇役だろー!っていってるようなもんな展開なので…いいんですかね?(笑)

確かに、この人ならこういう行動しそう!ってイメージは湧いてきたのですごく面白くはあったんですが…(笑)


ドラマ化するなら、ぜひこの配役でお願いしたいですねー。

若干こんな役嫌!っていう人もいそうな気はしますが(笑)

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本 【朝井 リョウ】 | comments(0) | -

読書記録「ままならないから私とあなた(朝井リョウ)」

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【感想】

「レンタル家族」「ままならないから私とあなた」の2編を収録した短編集。

 

朝井さんって青春!って感じの作品が多いイメージがあるので今作も期待して読んでみたんですが…

 

どっちもいかにも青春!って感じではなかったのがちょっと残念でした。。。

 

次回作はもっと青春っぽいのがいいなーと期待したいと思います!

 

 

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☆レンタル家族

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実際に存在しているかどうかは知らないけど、友達や彼氏彼女、家族をレンタルしようっていうお話。

 

まぁ僕も友達少ないので、いざ結婚式しよう!ってなったときには、呼べる友達がいなーい!ってことになるので・・・

 

結婚式にレンタル友達を呼びたくなっちゃう気持ちもわからなくはないですね。

 

ただ、これってバレたらものすごく恥ずかしい。。。

 

結婚式で一度きりしか会う可能性がない友達ならまだしも、レンタル家族は危険ですね。。。

 

あ、悩み事相談としてのレンタル友達とか、1日デートを楽しみたいって意味でのレンタル彼女ならありかもしれないですが。。。

 

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☆ままならないから私とあなた

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小学生以来の親友が共に大人への道を歩んでいくというお話。

 

一人はITを駆使した新商品を発明しちゃうようなエンジニアに、一人は自分らしい音楽を追い求めて音楽家になる道を歩んで行くんですが・・・

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ふたりの価値観のズレがなんだか読んでて切なくなってきました。。。

 

エンジニアとしては、人間がやれることは全部コンピュータでできるようになればいいってのはまぁ間違ってないんでしょうけど・・・

 

何でもかんでもコンピュータでやった方がすごいものができるってなったら、それまでそれをやってた人の存在意義はどうなっちゃうんだろう、

 

なんてそんなことを考えてしまったお話でした。。。

 

 

 

本 【朝井 リョウ】 | comments(0) | -

読書記録「武道館(朝井リョウ)」

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評価:
朝井 リョウ
文藝春秋
¥ 1,404

【あらすじ】
結成当時から「武道館」に立つことを夢見て活動してきた5人組アイドルグループ「NEXT YOU」。彼女らは、歌にダンスに握手会に、日々の努力を重ね、武道館目指して頑張っていくのであったが、そんな彼女たちの前には数々の試練が待ち受けているのであった…。

【感想】
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☆武道館を目指して
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5人組アイドルグループが武道館を目指すというお話。

自分も割りとアイドル好きなので、なかなか興味深く読めました。

アイドル戦国時代と言われる昨今。

デビューできるアイドルの数はかなり増えてるので、デビュー自体は昔ほど大変ではなかったかもしれないですが…

その分、デビューしてから、その後も芸能界で生き残っていくのは逆に大変になってるような気がしますよね。


デビュー出来たとしても、売れなければ仕事がない。

売れたとしても、グループの中で人気がなければ仕事がない。

人気が出たとしても、アイドルも年を取っていくのでずっとアイドルをしているわけにはいかない。

時が経てば自分より若い子がどんどんデビューしてくる。

水着姿で雑誌に出るなんて恥ずかしいのにそれも仕事!と脱がされる。

成長期なのに太れば劣化と叩かれる。


アイドルとして人気があって、アイドル界のトップに君臨するのって、思った以上に大変なことなんだなーって改めて感じたお話でした。

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☆アイドルは恋愛禁止?
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あと、アイドルなら禁止と言われている「恋愛」問題。

この辺もちょっと触れられていたのが印象的でした。

普通の歌手なら恋愛禁止なんて言われないのに、アイドルだと禁止。

この違いは一体なんなんでしょうね?

恋愛してたら、そのアイドルが自分のものじゃなくなっちゃうと思っちゃうから?

恋愛してたら、清純じゃないと思っちゃうから?

10代の子なら恋愛くらいしてても当たり前だと思うのに、恋愛したくらいでグループから脱退とかアイドル卒業とか

なんだかシビアな世界に生きてるんだなーって感じたお話でした。


青春時代を全部費やしたのに、売れずに20歳前後で引退した人ってその後どうやって生きていくんでしょうね?

恋愛が成就して結婚して子供を産んで、幸せに生きていけているならいいのですが…。

ちょっとそんなことを考えてしまったお話でした。
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本 【朝井 リョウ】 | comments(0) | -

読書記録「スペードの3(朝井リョウ)」

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評価:
朝井 リョウ
講談社
¥ 1,620

【感想】
3人の女性を描いた連作短編集ですね。

今を一生懸命生きているものの、ある人に対してにトラウマを抱えてしまっている女性たち。

まぁ人間だから誰しもそういう感情は多かれ少なかれ持ってるのかなーと思いましたが…

そういう思いが強い人はちょっと生きていくのが辛そうではありますね(^_^;)

もうちょっと気楽に生きればいいのに。

そう思ってしまった短篇集でした。


以下、印象的だったお話の感想です。
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☆スペードの3
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秩序や歴史を重んじ、物事はこうあるべき!という断固な意志を持つ女性のお話。

今までは絶対的支持の元、組織の長として君臨してきた彼女なのですが…

とある人物の登場によって自身の威厳が崩壊していく様がなかなか哀れでした。。。

周りから認められること=自分の存在意義ってなっちゃうと、なんでもかんでも頑張り過ぎちゃって大変ですよね。

それなのに、頑張れば頑張るほど周りからの信頼が失われていくとなるとなおさら。。。

優等生に見えて実は不器用な子なのかなーと思ってしまったお話でした。


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☆ハートの2
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小学時代は友達もなく、後ろ指を指されてばかりだった女性のお話。

そんな彼女も中学生になり、新たな自分に変わることにより、友達もできて楽しい毎日が…っていう展開がなかなか前向きで良かったです。

学年の途中とかだと、イメージチェンジするのはなかなか勇気がいりますが…

中学デビューとか高校デビューとか、そういうのは自分のイメージをガラッと変えられるのがいいですよね(^^)

途中、ちょっと嫌な気分になってしまうようなシーンもなくはないですが…

自分を変えようと必死に頑張ってる彼女に、ちょっと共感するようなお話でした。
 
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本 【朝井 リョウ】 | comments(0) | -

読書記録「もういちど生まれる(朝井リョウ)」

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【感想】
朝井リョウさんが送る、青春群像劇ですね。

20歳前後の男女が主人公になってる連作短編集なんですが…

各話ごとにスポットライトを当てる主人公を変えることで、別の話では全然脇役で目立たなかった人が、自分が主人公の話ではキラキラ輝いてたのがすごく印象的でした。

ドラマや映画だと、主人公とその周辺の人しか目立たなかったりしますが…

現実の世界では、脇役くんたちだって、ちゃんと自分の人生を一生懸命生きて、輝いてますもんね。

Aくんからみた世界は、Bさんしか見えてなくて、Cさんなんてどうでもいい脇役だったとしても…

Cさんからみた世界は、Aくんこそが脇役で、Aくん自信が意識してる世界とはまた違った見え方をしている。

脇役だって、脇役じゃないんだぞ!みたいな、そんな感じがすごく好きでした。

「桐島部活やめるってよ」の大学生版みたいな雰囲気がいい感じですね(^^)


以下、印象的だったお話の感想です。
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☆ひーちゃんは線香花火
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女2人、男1人、の仲良し3人組のお話。

とっても仲良しで、いつもいっしょ!な感じの3人組。

そこには恋愛感情なんかないから、綺麗な三角形が成立している!はずだったのに、突然のキスでバランスが崩れていくお話。

こういう男女グループの友情が成立するのかどうかはよくわかんないですが…

たとえなんの感情を抱いてなかったとしても、いきなりキスされたら、動揺しますよね(^_^;)

なんかどう転んでも3人仲良し!のままではいられなそうなこの展開、意外な方向に進んでいくのが面白かったです。

がんばれ草食系男子!と言いたくなるようなお話でした(笑)

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☆燃えるスカートのあの子
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ごくごく普通の大学生の男の子のお話。

普通に大学行って講義を受けて、普通にバイトして、普通に友達とご飯を食べて、普通に飲み会に行って、普通に大騒ぎして楽しんでる。

見た目もイケメンで、人生を謳歌してる…はずなんだけどどことなくぱっとしない彼。

いわゆるふつーの大学生。

なんかそんな「ふつー」の人って結構多そうだなぁって思ってしまった彼でした。


ただ、彼の人脈はほかのお話のキーパーソンばっかりだったのがユニークでした(笑)

彼が好きなのは、みんなが憧れる大学のアイドルで、それは、他のお話に出てくるあの子のお姉ちゃん(笑)

彼のバイト先にいる子も、他のお話で出てくるあの子の親友。

そして、彼が仲良くしている(?)学生映画監督が撮ってる作品には、他のお話が出てくるあの子が出演してる!とか。

なんか、どっかでそんな人みたような?って思ったら、意外とその人は、友達の友達だったり!みたいな、そんな感覚がなかなか楽しいお話でした。


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☆もういちど生まれる
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双子なのに、姉の方は美人でみんなの人気者。なのに、自分はブスでなにをやっても上手くいかない!という女の子のお話。

姉の方は、何も努力してないのに可愛くて、何も努力してないのに頭がよくて、何も努力してないのにみんなの人気者。

私は努力してるのに頭もよくないし、努力してるのに恋もうまくいかないし!と、ちょっとネガティブになってる女の子なんですが…

あんまり優秀すぎる人が身近にいるってのも確かにいろいろと悩みそうではありますよね(^_^;)

そして、彼女は自分が生まれ変わるために一大決心をすることにするのですが…

ラストはなかなかあったかい感じで終わったので、読み終わって清々しい感じでした(^^)

もういちど生まれるってこういう意味だったのね!と思えるような素敵なお話でした。
 
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本 【朝井 リョウ】 | comments(0) | -

読書記録「世界地図の下書き(朝井リョウ)」

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【あらすじ】
事情により、世話をしてくれていた叔父叔母夫妻と一緒に暮らせなくなった小学生の太輔。彼は、児童養護施設「青葉おひさまの家」で暮らすことになるのであったが、人見知りの激しい太輔は、なかなか周りの子供たちと馴染むことができないのであった…。

【感想】
家庭の事情により児童養護施設に預けられた少年たちのお話。

両親との死別や、肉親による体罰。

事情は人それぞれではあるんですが、児童養護施設に預けられた子供たちが一生懸命に生きていくっていう感じが前向きでよかったかなって思います。

ただ、家族と一緒に暮らしていけない!ってだけでなく、学校でも上手くやっていけてない子が多くて、その辺がなかなか重かったですね(^_^;)


そして、一緒に暮らしてきた友達が、本当の家族以上に「家族」になっていってる感じはすごくいいなって思ったんですが…

なんか「生きる」ってほんと大変なんだなーと思ってしまった作品でした。

いじめとか、差別とか、小学生だって、生きていくのは楽じゃないですよね(^_^;)



なんかかなりあっさりした感想になっちゃったんですが…

この作品、いかにもいい話を作ろうとしてる感じがするので、あんまり好きじゃなかったです。

朝井リョウさんは、もっと青春ものがいいなぁ。
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本 【朝井 リョウ】 | comments(0) | -

読書記録「学生時代にやらなくてもいい20のこと(朝井リョウ)」

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【感想】
タイトルだけ読むと、なにやら自己啓発本っぽい雰囲気があるこの作品。

浅井リョウさん、もしかして、そっち系に進出!?とちょっと思ってしまったんですが…

さすがにそんなことはなくて、浅井さんのユニークな大学生ライフを描いたエッセイ集でした(笑)

さすが職業作家さんだけあって、普通の大学生とは一味も二味もちがうなーって思うような体験をたくさんされている浅井さん。

ごくごく普通の大学生ライフを送ってしまった自分からすると、なんかいろいろ楽しそうでいいなーと思ってしまった作品でした。


ちなみに、自分のことをやたらと「馬顔」と言ってるんですが…

その辺ちょっとコンプレックスを持ってたりするんですかねー?

僕からすると、ふつーにかっこいいイケメン作家さん!って感じがするんですけど(笑)

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☆モデル体験
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カラーモデルにカットモデルを経験したという浅井さんのお話。

なにやら、東京の大学生ならこれくらいふつーだよね?的な感じで書かれてるんですが…


いやいや、そんなことはないですよねー?(^_^;)

地味系男子だった自分からすると、髪の毛を染めたり、美容室で髪を切ったりすること自体縁のない話です(笑)

ただ、このモデル体験、浅井さんなだけあって、オチがあって面白く読めました。

えっ、美容室ってこんなんなの?こわっ!みたいな(笑)

うん。こんなカット体験なら、僕もしたくありません(笑)

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☆魅惑のコンセプトカフェ潜入
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メガネスーツカフェに巫女カフェ、執事カフェに遊びに行ったというお話。

しかも、出版社の人間を引き連れて(笑)

大学生なのに、お仕事でコンセプトカフェに行く。

まず、普通の大学生ならありえない展開ではありますね(笑)

で、メガネカフェと巫女カフェはともかく、執事カフェに洗脳されるとか。

執事のいる家の主人になった気分。一度味わってみたいですねー。

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☆地獄の500キロバイク
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東京から京都まで自転車で旅をすることにした、というお話。

新幹線で行っちゃえば、数時間あれば京都までたどり着けるし、意外とそんなに遠くないんじゃね?なんてちょっと思ってしまう京都。

自転車で行くとしたらいったい何日かかるのか想像もつかないんですが…悪戦苦闘しつつ自転車をこいでいくさまが面白かったです。

最初のうちは元気いっぱいだったのに、箱根越えでもうぐったり。。。

でもでも、越えるべき山は箱根だけじゃない!

そして、日に日に日に焼けてやがてかりんとうのように真っ黒に(笑)

うん。京都は自転車で行くべきところじゃないね。

それだけはよーくわかったお話でした(笑)
 
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本 【朝井 リョウ】 | comments(0) | -

読書記録「星やどりの声(朝井リョウ)」

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評価:
朝井 リョウ
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 1,575

【感想】
シングルマザーの母親に、社会人の長女、大学生の長男、高校生の次女、三女、次男、そして、小学生の三男の計7人の大家族を描いた短篇集ですね。

大家族ものって結構にぎやかでほのぼのする展開のものが多いような感じがするんですが…

この作品も、家族みんながお互いを思いやるような、そんな温かみが感じられる作品だったので読んでて清々しかったです。

しっかりものの長女。ちょっとマヌケな長男。コギャルな感じの次女、優等生な感じの三女、元気いっぱいの次男、大人しい性格の三男。

それぞれが、それぞれ違った性格を持ちながら、それぞれ家族の中での役割を認識しながら毎日を過ごしていく。

僕は男三兄弟の末っ子で、しかも年が離れまくっていて、ほとんど一人っ子みたいな少年時代を過ごしてしまったので、

なんか兄弟たくさんいて楽しそうでいいなーと思ってしまった作品でした(笑)


以下、印象的だったお話の感想です。
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☆三男真歩
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小学生の真歩くんのお話。

大人しい性格で、カメラが趣味で、あんまり親友と呼べるような友達はいなかった真歩くん。

そんな彼のもとに、転校生がやってきて、次第に仲良くなっていくっていうお話なんですが…

このお話の結末はなかなか切ない展開だったのが可哀想でした。。。

どんなに仲良くなったとしても、それはずっと一緒!ってわけにはいかないですもんねぇ。

出会いと別れを繰り返して人は大人になっていくのかな。そんなのを感じたお話でした。

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☆長女琴美
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社会人の琴美さんのお話。

長女ということもあって、父親亡き後は、弟・妹たちの面倒を一手に引き受けなくてはならなくなってしまった琴美さん。

社会人になった今でも、平日は自分の仕事を行い、土日は母親の経営するお店を手伝うという日々。

長女なんだから私が頑張らなくちゃ!な気持ちは尊敬!としか言いようがないんですが…

何でもかんでも自分が引き受けようとしちゃうと、それはそれで参っちゃいますよねぇ。。。


ちなみに、この「長女琴美」のお話は、最後の章に当たるので、亡くなってしまった父親のこととか、不審な行動を取り始めていた母親のこととか、いろんなことが明らかになってきたりするんですが…

この家族、すごくいいな〜って思えるような終わり方だったのがすごく素敵でした(^^)

やっぱり、家族なんだから誰かひとりが負担を強いられたり、誰かが我慢しなきゃいけない、なんてことはないでですよね。


この家族に幸あれ!そう思わせてくれるような、素敵なお話でした(^^)
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本 【朝井 リョウ】 | comments(0) | -

読書記録「少女は卒業しない(朝井リョウ)」

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【感想】
廃校になることが決まっている高校の、最後の卒業式を舞台にした連作短編集ですね。

青春モノがお得意な朝井リョウさんの作品なんですが…

これも高校生らしいというか、瑞々しい感性で描かれてたリアルな高校生像がなかなかステキな作品集でした。


地味系男子だった僕からするとこういう世界は全く無縁ではあるんですが…

眩しいくらいにキラキラしてて、毎日が楽しそうな、そんなリア充な人たちの卒業式ってこんな感じだったんだ!

なーんてふと思ってしまうような、まるで別物のような卒業式のエピソードが満載でなかなか面白かったです。

単なる「卒業式」って言っても、人によっては色々な思い出が詰まった大事な行事だったりするんですねぇ。

改めて、もっと青春を謳歌したかったなーなんて妙な劣等感を感じてしまいました(笑)


以下、印象的だったお話の感想です。
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☆寺田の足の甲はキャベツ
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バスケ部の男子と女子のカップルのお話。

自分は全くそういうのは無縁だったんですが…

同じ高校に通う子同士でカップルになってたりすると「卒業式」っていうのはやっぱり一種のターニングポイントなんですねぇ。

就職する人。進学する人。上京する人。地元に残る人。

離れ離れになっても付き合い続ける!ってこともきっとできなくはないんだろうけれども…

将来的にもずっと地元にいる!って人と将来的にもずっと東京にいる!って人だったら、卒業をきっかけに別れる!って選択をする人もいるんでしょうね。

高校生のうちからそんな人生における一大決心をしなきゃいけないなんて、なかなか大変だなぁなんて感じた作品でした。。。

自分だったら、好きなのに別れなきゃならないなんて…できないような気がします。。。

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☆四拍子をもう一度
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好きだった男の子がやってるバンドの衣装が、バンド直前に消えてしまったというお話。

消えたバンド衣装の謎!というと若干ミステリーっぽい感じではありますが…

その原因はなかなか切ない感じで良かったです。

ちなみに、この男の子のことが好きな女の子は、好きだってことを男の子に言えないまま卒業式を迎えちゃってるんですが…

ほのかな恋心を胸にいだいたまま卒業しちゃった!って人もきっとたくさんいたんでしょうね。

大人になってみればいい思い出〜って感じなのかもしれないですが、もし告白してたら別の人生があったのかもー?なんて考えてしまうとなんか不思議だなーなんて思いました。

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☆エンドロールが始まる
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図書室の先生に恋をした女の子のお話。

先生に会うために、ちょっとむずかしめな本を読んでみる女の子。

先生と話をするために、わざと本の返却を遅らせる女の子。

先生を見るために、先生がカウンターに座ってる日を選んで図書室に通う女の子。

先生と生徒という関係だから、表立って告白はできないけれども…

それでもひたむきに先生のそばにいたい!というようなオーラを出しまくる女の子がなかなか切なかったです。

卒業してしまえばただのふたりの男と女。

卒業式の日に何か進展があるのか!?ってところが見どころポイントではあるんですが…

好きになってしまった相手が教師ってのもなかなか大変だよなーってのを感じた作品でした。
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