映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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読書記録「6月31日の同窓会(真梨幸子)

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評価:
真梨 幸子
実業之日本社
¥ 1,620

【あらすじ】
神奈川にある有名な女子校・蘭聖学園。そこの卒業生たちにある日、奇妙な案内が届いた。6月31日に同窓会を開くというのだ。それは、彼女たちにとっては意味のあるキーワードなのであったが…

【感想】
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☆登場人物多し
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存在しないはずの6月31日。

その日に開催されるという同窓会の案内状が届いたクラスメイトたちが次々と謎の死を遂げるというお話。

各章毎に新しい登場人物がでてきては次々に死んでいくので

なんなんだこの小説は!って感じだったんですが…

肝心のラストのオチはなんかちょっと強引な印象だったのが残念でした。

まぁ普通に考えたら、誰にも疑われずに、クラスメイトを次々に殺していくなんて

ありえない展開ではあるので、ある程度は仕方ないですかね。。。

「お嬢様学校」の卒業生というちょっと特殊な環境下で育った

ちょっと不思議な人たちがいっぱいいるお話だったなーという印象でした。

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本 【真梨 幸子】 | comments(0) | -

読書記録「私が失敗した理由は(真梨幸子)」

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【あらすじ】
順風満帆な人生を送っていたはずが、色々な出来事が重なり、とてもそうは思えない人生になってしまった落合美緒。そんな彼女は、身近で殺人事件が起こったことがきっかけで、転落人生を送っている人の本を出せば面白いのでは、と思いつく。『私が失敗した理由は』というタイトルを付けた本の出版を彼女は目指すのであったが…。

【感想】
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☆なかなかすごいストーリーで…
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転落人生を歩むことになった人の話をまとめた「私が失敗した理由は」という一冊の本。

その出版に向けて、2人の男女が、転落した人々に取材をする、というお話なんですが…

途中からストーリーが急展開を迎えて、これでもかっ!っていうくらい人が死にまくるのがある意味痛快でした(笑)

新しい登場人物が出てきたと思えば死に、また出てきたかと思えば死に…

えっと、この人はこの人とどういうつながりなんだっけ?と相関図を描かないとわけわからなくなりそうなくらい

いろんな人が出てきては死んでいくお話でした(笑)

普通はこれくらいばっさばっさと死んでいくとなんなのこの小説!ってなっちゃうんでしょうけど…

呆れるくらい人が死んでいくので、逆に読んでて面白かったです。

あの人はこういう事情で死に、この人はこういう事情で死に、その人はそういう事情で死に…

登場人物の皆さん、ものすごい波乱万丈な死に方をなさってるのである意味目を話せない展開でした。。。


正直言って、万人受けする小説では決してないですが、割りと好きなお話でした。

紹介してくださったヨッコさん、どうもありがとうございました。

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本 【真梨 幸子】 | comments(0) | -

読書記録「聖地巡礼(真梨幸子)」

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【感想】
真梨幸子さんが送る、「聖地巡礼」をテーマにした短篇集ですね。

「聖地巡礼」というと、パワースポットで元気がもらえる場所!といえるかと思いますが…

ここは真梨幸子さんが送る短篇集…

元気がもらえるわけではなく、元気が奪われる場所としてパワースポットが定義されていたのが印象的でした(笑)

まぁ誰かが「パワー」をもらえるなら、その「パワー」はどこから来てるんだって話ではありますね。

もらえる人がいれば、奪われる人もいる、それが自然の法則なのかなとちょっと思いました(笑)


以下、印象的だったお話の感想です。
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☆グリーンスリーブス
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かつて美少女として名を馳せた同級生が、今では犯罪者へと落ちぶれてしまったというお話。

まぁ人間だれしもそうなのかもしれませんが、自分の周りに、自分より可愛くて、自分よりちやほやされてる人間がいたとしたら…

多かれ少なかれ「嫉妬」に似た感情を抱いてしまうのは仕方ないですよね。

ただ、かつてそれだけの人気者が現在は落ちぶれてしまっていたとしたら、どういう気持ちになるんでしょうかねぇ。。。

ざまーみろ!と思うのか、可哀想と思うのか、はたまた野次馬根性で一目見てみたいと思うのか…

どんなに順風満帆でも人生いつどう転ぶかなんてわからないもんなのかなとちょっと思った作品でした。

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☆カンタベリーテイルズ
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カンタベリー大聖堂を訪れるツアー客たちが、大聖堂に着くまでに、それぞれ「とっておきの話」を披露しよう!ということになったというお話。

まぁ旅先で出会う人も一期一会ということで、そういう交流をすることもまぁアリかとも思いますが…

それぞれの客が話す「とっておきの話」と、その話をしたが故に巻き起こる悲劇!がなかなかゾッとしました(^_^;)

まぁ小説の中での話なので、現実的には起こりえないんでしょうけど…

実際に起こったとしたら僕もトラウマになって後に引きそうです。。。怖い怖い。。。

こんな目に遭うならパワースポットには行きたくない。。。
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本 【真梨 幸子】 | comments(0) | -

読書記録「みんな邪魔(真梨幸子)」

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【感想】
かつて流行った人気少女漫画「青い瞳のジャンヌ」

その「青い瞳のジャンヌ」のファン同士が集まって作った「青い六人会」というサークル内でトラブルが巻き起こり…というお話。


最初のうちは、内輪サークル内で、和気あいあいとした感じで進んでいくので、これのどこが「みんな邪魔」に繋がるんだろう?ってちょっと疑問に思って読んでたんですが…

読んでくうちに、みんなの裏の顔ってのが、これでもか!ってくらいリアルに見えてくるのでちょっと怖かったです(^_^;)


趣味友達とか、ネットで知り合った友達とか、そういうのって、表面上は仲良くなったりもできますが、

プライベートが本当はどういう人で、どういう生活をしてる人なのかってのは意外とわからなかったりもしますからね。

出てくる登場人物のハンドルネームが、エミリーとかガブリエルとかなんか日本人ばなれした名前で美人っぽいイメージを抱いてしまう感じなのに、

実際は名前のような優雅な生活を送っているわけもなく、パッとしないおばちゃんで、つまらない人生を送ってたりもする。

そういうのもなんか痛々しいなぁと感じてしまったお話でした。


以下、印象的だった人たちについての感想です。
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☆ミレーユについて
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なんだか美味しそうな名前のミレーユさん。(ミルフィーユに似てるからか?(笑))

ただ、性格の方は…絶対に関わりあいになりたくない最低最悪の人間で嫌なやつでした(笑)

実家で母親と暮らしてるんですが、自分で働く気はさらさらなくて、親の年金を使ってパチンコと漫画三昧。

父親が亡くなると、私は遺産をもらう権利がある!とばかりに、父親の遺産をふんだくって豪遊し、母親が食べるのにも困っていようが、自分は母親の年金を使い果たして、母親には菓子パンを与えるだけ。

まさしく、サイテー。サイアク。

ただ、こんな娘でも、母親に取ってはかけがえのない娘なんですよねぇ。。。

どんなに酷いことをされても見捨てることができない母親の気持ちが切なかったです。。。

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☆エミリーについて
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働かない夫に金をせびられ、あくせく働く割には報われないエミリーさん。

まぁその点では彼女は同情の余地があるのかもしれませんが…

良く言えばお人好し。悪く言えば他人を信じすぎで騙されやすいタイプで、読んでてちょっとイライラ〜な感じでした(^_^;)

明らかに、騙されてるでしょ!アンタ!な状態なのに、相手の言葉を鵜呑みにして人生を狂わされる彼女。

まぁこれは騙してる方が悪いんですけど、何でもかんでも相手の言いなりになっちゃうのは…馬鹿ですよねぇ。。。

僕も割と他人は信用したいタイプ(信用しやすいではない(笑))なので、誰か困ってたら力にはなってあげたいですが…

カモられて何十万円とかをみすみす相手に渡しちゃうのは癪ですね(笑)




で、そんなこんなで嫌な女達が出てくるこの作品。

読んでてちょっとイライラするシーンもあったりしたんですが…面白かったです!(笑)

こういうイヤミス系の作品を好き!って宣言するのは少々憚られますが…こういうの好きです(笑)

紹介してくれたゆいこさん、どうもありがとうございました(^^)
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本 【真梨 幸子】 | comments(0) | -

読書記録「インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実(真梨幸子)」

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 【あらすじ】
殺人鬼フジコの事件から数年が経過したある日、フジコの従兄弟である下田健太が関与する新たな事件が発覚した。下田健太は男女5人を監禁し、リンチを加えた上で殺害したというのだ。フジコの育ての親であり、健太の実の母でもある下田茂子からインタビューをもらえればスクープになるぞ。そう考えた月間グローブの取材陣は茂子に独占取材を申し込むのであったが...。

【感想】
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☆殺人鬼フジコの続編…
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先日、前作「殺人鬼フジコの衝動」の感想をUPしましたが、今回はその続編です。

一応、あっちはあっちで完結してたので、どうやって続きなんて書いたんだろう?って思って読んでみたら…

こっちは殺人鬼フジコの従兄弟の話なんですね(^_^;)

フジコは15人の大量連続殺人を行ってたかと思いきや、その従兄弟の健太は5人のリンチ殺人事件の容疑者に…。

しかも、フジコの方は、生きるために否応なしに人を殺す…って面が強かったので多少同情の余地はあったんですが、

こちらは、生きるためではなくて、快楽のために人をいたぶって殺すという。

自分の好みの女の子を連れ去っては、犯して身体を傷つけて...

助けに来ようとするものがいたならば、監禁していたぶって殺す。

さらに、女が逃げようとするならば、女も容赦なく殺す。

次々に明らかになる事件の真実が…なかなかおぞましかったです。

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☆殺人鬼フジコの真実とは…
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で、従兄弟の健太の事件の話もなかなか驚きの連続ですごいなって感じだったんですが…

それ以上に、タイトルにもなっている「殺人鬼フジコの真実」の部分が恐ろしかったです。。。

なにやら「殺人鬼フジコの衝動」の中で限りなく怪しげな行動をしている登場人物が何人かいたりしたんですが…

彼らがなんでそういう行動をとったのか、とか、そういう謎がこの作品で明らかになるんですよね。


なぜフジコは殺人鬼になってしまったのか。

フジコの事件と健太の事件は何か関連性があるのか。

健太はフジコのように死刑になるのか。


なかなか嫌な描写があるので、今回は星5個をつけるのはやめておきますが、やっぱりこの作品も面白かったです(^_^;)

こういう系、そんなに好きじゃないんですが、真梨幸子さんの術中にはまりそうです(^_^;)


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本 【真梨 幸子】 | comments(0) | -

読書記録「殺人鬼フジコの衝動(真梨幸子)」

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 【あらすじ】
幼い頃から不遇な人生を送ってきたフジコ。彼女は、そんな人生から脱皮しようと必死にあがくのであったが、そう簡単には運命は変えられず、彼女には次々に厄介事が舞い込むのであった…。

【感想】
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☆殺人鬼はなぜ殺人鬼になったのか…
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少なくとも15人を殺害した殺人鬼フジコ。

彼女は、何故殺人鬼となってしまったのか…を描いた作品ですね。

物語序盤から、両親からの虐待に、クラスメイトからの性的いじめ…と進んでいくので、すげーなこれ!って思って読んでたんですが…

読み進んでいくにつれて、どんどん展開がエスカレートしていくのがなかなかおぞましかったです。。。

ちょっとでも何かが上手くいかなくなると、その原因となる相手を「消す」フジコ。

しかも、周りの人間には自分がやったとはバレないように、巧妙に。

だから、気がつけば、フジコの周りは、奇怪な死を遂げた人や、失踪者だらけ。

ダメな人生から這い上がろうとして一生懸命なのはわかるんですが、もがいてももがいても泥沼にハマっていくように堕ちていくフジコが哀れでした(^_^;)

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☆ドンデン返しが…
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で、ここまでなら、なんかすごい後味の悪い本を読んだなぁで終わってしまうかと思うんですが…

ラストの数ページでものすごい衝撃の告白がされていたのが、すごくオドロキでした(^_^;)

ところどころ伏線らしきものが張られていて、なんか引っかかってはいたんですが…そういう意味だったんですね。

非常にダークで、読んでいて感じの悪い作品ではあったんですが…

続きが気になってどんどん読み進めさせてしまう展開と、ラストのドンデン返しが上手いなぁって感じました。

こういう作品を素直に面白い!っていうのはちょっと気がひけるんですが…面白かったです(^_^;)


最後に、紹介してくれたゆいこさん、どうもありがとうございました。
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本 【真梨 幸子】 | comments(0) | -
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