映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
<< May 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

読書記録「奥様はクレイジーフルーツ(柚木麻子)」

ブログランキング・にほんブログ村へ

【あらすじ】
夫とは仲良く暮らしているものの、男女の関係ではなくセックレスな日々に欲求不満が溜まる初美。そんな彼女は、飲み友だった同級生とのキスに興奮し、義弟によからぬ妄想をし、挙句の果てには女医にまでムラムラするという事態に陥るのであったが…。

【感想】
--------------------------------------
☆今までとは結構毛色が違うような…
--------------------------------------
セックスレスな奥様が、セックスレスを解消しようと、孤軍奮闘(?)するお話。

最初の方読んだ時、かなり過激な内容だったので…

うわー!柚木麻子さん一体どうしちゃったの!?と思ってしまったんですが…

読み進めるにつれて、アダルトテイストな柚木作品に徐々にのめり込んでしまいました(笑)

なかなかオトナな雰囲気の柚木さんもいいですね(笑)

ただ、やっぱりこういう官能小説っぽい(さすがに官能小説ではないですけど)内容なので…

こういうの苦手な人は読んでて嫌悪感を抱いてしまうでしょうね。。。

今までの柚木ファンを敵に回すか、新境地となるか、なかなかチャレンジャーな作品だなーと思いました。


--------------------------------------
☆なかなか過激で面白い
--------------------------------------
具体的にどんな話なのかというと…

旦那様が相手してくれないもんだから、いろんな人に欲求不満の妄想が炸裂してしまう!って感じですかねー。

今までは単なる仲良しだった異性の友人に性的魅力を感じて誘惑したくなっちゃったり…

検診してくれた女医さんに胸を揉まれてよからぬ妄想の世界に突入しちゃったり…

向かいの部屋に住んでる浪人生が自分をオカズにしてることを知って逆に心躍ってしまったり。

女の人でもこういう妄想ってするんだなーってなんか逆に面白かったお話でした。

ただ、自分は未婚なんでよくわかんないですが、結婚したらしたで、性生活っていうのもなんだかんだで大変なんだなーって感じですね。

自分がやりたくても相手がやりたいとは限らないし、年々性欲も落ちてくるし。

一緒にいすぎてパートナーを異性として見れなくなってくるってのもなんか難しいですねぇ。。。

JUGEMテーマ:読書

本 【柚木 麻子】 | comments(0) | -

読書記録「ナイルパーチの女子会(柚木麻子)」

ブログランキング・にほんブログ村へ

【あらすじ】

大手企業でバリバリに働く志村栄利子。彼女は仕事は有能で順風満帆な人生を送っているかのように見えたのだったが、そんな彼女にも欠点があった。友達と呼べる人間がひとりもいないのだ。そんな彼女は、たまたまブログを経由して知り合った女性に共感を覚え、この人なら友達になれるかもしれない!と期待をふくらませるのであったが…。

 

 

【感想】

--------------------------------------

☆友達ってなんだろう?

--------------------------------------

ブログを介して知り合った2人の女性のお話。

 

今まで友達がいなかった彼女が、出会った女性を運命の出会いだと思い込んで、テンションが上がっていく話なんですが…

 

誰がどう見てもストーカー…って感じが読んでてなかなか怖かったです(^_^;)

 

 

まぁ僕もあんまり友達作るの得意じゃなくて、ネットで友達作りしてみたりしてるような状態なのでわかるんですが…

 

友達少ないと、その人に一方的に依存しちゃうようなことってありますよね。。。

 

話す相手がいないからこそ、何か話したいことがあればその人ばかり頼ってしまったり

 

ちょっと忙しくて連絡が取れないとどうしちゃったのかと心配になっていっぱい電話をかけまくったり。

 

さすがに僕は初対面の人にはそういうことしないですけど…

 

仲良くなってくるとハメを外すことがあるので、その辺は気をつけようかなって思います。。。

 

 

ちなみに、数日連絡が取れなくて、電話をかけまくったり、家にまで行ってみたり…経験ありです。。。

 

まぁ友人じゃなくて当時付き合ってた人に対してですけど。。。

 

逆に、ちょっと返事出さないだけで、着信履歴とメールがものすごいことになってたことも経験ありです。。。

 

類は友を呼ぶって感じなんですかね。。。(^_^;)

 

 

--------------------------------------

☆嫌な女

--------------------------------------

あと、ものすごく嫌ーな感じの派遣社員さんが出てくるんですが…

 

こういう人って実在したりするもんなんですかね??

 

表面上はすごーくいい人ぶってるけれども、裏の顔は周りを軽蔑しまくるような女・・・

 

結婚するのも、相手が好きだからじゃなくて、相手の金とかステータスを得たいがため・・・

 

自分、男ばかりの職場なので、そういう女性の世界のことはよくわからないんですが・・・

 

現実世界の職場も、女性が多いところは裏でいろいろあったりするのかなーと思ってしまったお話でした。

 

女性コワイ!(笑)

 

 

JUGEMテーマ:読書

本 【柚木 麻子】 | comments(0) | -

読書記録「ランチのアッコちゃん(柚木麻子)」

ブログランキング・にほんブログ村へ
【感想】
柚木麻子さんの連作短編集ですね。

「ランチのアッコちゃん」というタイトルなので、てっきり「アッコちゃん」が主役の話かと思ってたんですが…

「アッコちゃん」は脇役なんですね(^_^;)

しかも、最初の2話は割と出番が多かったかなと思うものの、後の2話はちらっと顔見世する程度で(^_^;)

タイトルに名前が入ってる割には、存在感が薄い感じだったのがちょっと残念でした(^_^;)

後の2話の方にももっといっぱい出てきて欲しかったですね。なかなか濃いキャラかと思うので。


以下、印象的だったお話の感想です。
--------------------------------------
☆ランチのアッコちゃん
--------------------------------------
失恋してご飯も喉を通らない部下のため、アッコちゃんがオススメのランチを教えてくれるというお話。

最初のうちは、ランチを食べに行くだけのお話?と思っちゃったんですが…

行く先々がなかなか個性的なお店で、主人公がどんどん刺激を受けていく感じがなかなか面白かったです。

毎日同じ社内で、毎日似たようなお弁当を食べるのもまぁ悪くはないけれど、たまには外に出て、知らないお店でランチを食べてみる!ってのもなかなか楽しくていいですよね(^^)

しかも、チョイスが明らかに自分とはキャラが違う人のオススメのお店だったりするとなおのこと。

こんなところに、こんなお店があったんだー!なんて発見があったり、食べたことがないメニューを頼んでみて、美味しい!と感動してみたり。

ランチなんてお腹が膨れればそれでいい。

若干僕もそんな感じが強かったんですが、折角のお昼休み、何か楽しい、美味しいランチを求めて彷徨ってみるのも面白いのかもなーと思ったお話でした。

--------------------------------------
☆夜食のアッコちゃん
--------------------------------------
職場の人間関係に悩んでいる主人公の前にアッコちゃんが現れ、移動販売を手伝うことになるというお話。

ランチのアッコちゃんでは、主人公はランチを食べる側の視点だったんですが…

こちらでは、夜食を売る方の視点、ということで、見える世界が180度違う感じがなかなか面白かったです。

ランチを買う方だとお店を選びますが、移動販売みたいな形だと顧客を選ぶんですね。

そして、客層が違えば、出すべきサービスの時間帯や質も違ってくる。

昼もよるも同じ場所にいて、同じ面子と顔を突き合わせてると、思考回路も凝り固まってしまいそうですが…

違った世界にいる人達に接することでなにか見えてくるものもあるのかなーと感じたお話でした。
 
JUGEMテーマ:読書
本 【柚木 麻子】 | comments(0) | -

読書記録「伊藤くんAtoE(柚木麻子)」

ブログランキング・にほんブログ村へ
評価:
柚木 麻子
幻冬舎
¥ 1,404

【感想】
ぱっと見はイケメンなんだけど個性が強くて、それに振り回される女性5人を描いた短篇集ですね。

とある女性からすると、大好きでたまらないのに、全然振り向いてくれない冷たい人。

とある女性からすると、全然興味がないのに追いかけてくるちょっと怖い人。

とある女性からすると、なんの取り柄もないダメ男。


まぁ全体的に「伊藤くん=ダメ男」って認識で合ってはいるんですが…

それに振り回されてダメージを負っている彼女たちがなかなか不憫でした。。。

なんか読んでると、アンタ何様のつもり!?って思ってしまいますね(^_^;)


以下、印象的だったお話の感想です。
--------------------------------------
☆伊藤くんB
--------------------------------------
伊藤くんのことなんて全く意識してなかったのに、一方的に言い寄られてきた修子さんのお話。

一緒に行きたくなんてないのに、ライブのチケットを渡されて一緒に行くことになったり…

電話番号教えてないのに、いきなり電話がかかってきたり…

付き合ってないのに名前を呼び捨てにしてきて一緒に帰ろうとか言ってくる伊藤くん。


明らかに拒絶反応を示してるのに…

問答無用で近づいてきてカレシ面されるのはウザいですね(^_^;)

ストーカーまがいのことまでされて、ペースを乱される修子さんがなかなか可哀想なお話でした(^_^;)


--------------------------------------
☆伊藤くんD
--------------------------------------
伊藤くんと付き合っていたはずなのに、「重い」という一言で一方的に別れさせられた実希さんのお話。

それでも伊藤くんへの思いが忘れられず、気まぐれに別の男性と一夜を共にする決意をするんですが…

そんな2人の間にまたしても伊藤くんが割り込んでくるので、うわぁ、伊藤ウゼェ…って感じでした(^_^;)

なんなんでしょうね。自分からフッておいて、別の人ができると、まだ気があるような素振りをするとか。。。

伊藤くんの呪縛に捕らわれて、逃れることができない実希さんがなかなか可哀想なお話でした。。。



--------------------------------------
☆伊藤くんC
--------------------------------------
実希の親友でありながら、伊藤くんと一夜を共にしてしまった聡子さんのお話。

あまりにも幸せそうな親友の姿を見て、思わずそれを壊してしまいたくなってしまった聡子。

色仕掛けで親友のカレシを寝とるってのはあまりにも酷い仕打ちかと思いますが…

そんな彼女を待ち受けているその後の運命もなかなか哀れで可哀想な感じでした。。。

 
JUGEMテーマ:読書
本 【柚木 麻子】 | comments(0) | -

読書記録「ねじまき片思い(柚木麻子)」

ブログランキング・にほんブログ村へ
【感想】
愛しの彼のことが好きで好きでたまらないのに、告白することが出来ずに、ひっそりと片思いをし続けている女性のお話。

…といっても、彼をひっそりと見守り続けてるだけじゃなくて、彼を邪魔するやつがいれば、コッソリとそれを排除していくような展開がなかなか面白かったです。


彼に何か悩みがあるならば、こっそりとそれを聞き出して、悩みの原因を排除排除排除!

彼が、自分の家からスカイツリーが見えなくなって寂しがっているなら、スカイツリーを見えるようにし(!)

財布を盗まれて落ち込んでいるなら財布を取り戻し(!)

彼の彼女が何か悪いことを企てているのなら全力で阻止する(!)


正直言って、アンタ一体何者!?と思わずにはいられない展開ではあるんですが…

告白はできないくせに、彼の陰で常に暗躍してる彼女がすさまじかったです(笑)


最終的に彼女がハッピーエンドになれるのかどうかは言わないですが…

大好きな人のために無我夢中な彼女のがなかなかいじらしかったですねー。

(ここまでしちゃう人が彼女だったら、ちょっと重いですが。。。)


以下、印象的だったお話の感想です。
--------------------------------------
☆スカイツリーを君と
--------------------------------------
大好きな彼が、自分の部屋からスカイツリーが見えなくなってしまったので、落ち込んでいる、というお話。

自分の部屋からスカイツリーが見えなくなったら…そんなのどうしようもないじゃん!って普通の人なら考えるかと思いますが…

そこで取った彼女の行動が、すさまじくパワフルでものすごかったです(笑)

物理的に見えなくなってしまったものを一体どうやって見えるようにしたのか!?ってのはキモの部分なので読んでくださいってことにしておきますが…

アンタどこぞのヒーローかっ!?って思わずツッコミたくなってしまうよな展開、なかなか面白かったです。


--------------------------------------
☆花火大会で恋泥棒
--------------------------------------
大好きな彼が、財布を盗まれて落ち込んでいる、というお話。

これまた、盗まれた財布がどうしたら戻ってくるかなんてわからないのが普通の人かと思いますが…

財布を取り戻すために悪戦苦闘する彼女の姿がすさまじかったです。

アンタそこまでやっちゃうの!?みたいな。

ほんと、パワフルなおねーさんだなーと思ってしまったお話でした。
JUGEMテーマ:読書
本 【柚木 麻子】 | comments(0) | -

読書記録「私にふさわしいホテル(柚木麻子)」

ブログランキング・にほんブログ村へ
【あらすじ】
せっかく賞を取り、華々しく(?)デビューしたものの、同時受賞者が元アイドルということもあり、話題は全部そっちに持って行かれてしまった新人作家の中島加代子。彼女は、必死になって二作目を出そうと悪戦苦闘するのであったが、出版社は全く取り合ってくれない。こうなったら何が何でものし上がってやる!そう考えた加代子は、奥の手を使うことにしたのであったが…。


【感想】
--------------------------------------
☆新人作家はツライね。。。
--------------------------------------
売れない作家さんが、必死になってもがきながら這い上がっていくサクセスストーリーですね。

一般人な僕からしてみると、作家さんっていうと、デビューしてるだけで、すごい人!っていうイメージなんですが…

デビューしたらしたで、いろいろツライ日々が待ち受けてたりするもんなんですね(^_^;)

ナントカ賞を取ってデビューしたとしても、2作目が出せるなんて保証はないし、出せたとしてもそれが売れるとは限らない。

そして、売れなければ、当然次はない。。。

雑誌とか新聞に連載するにも「枠」の数は決まってるわけで、そこは新人だろうが大御所だろうが関係なく「枠」の奪い合い。

今までそんなイメージはなかったんですが、作家業って意外と弱肉強食の世界なんだなーってのを感じました。

売れっ子作家で人気になってる方々は、みんな、そんな激戦をくぐり抜けてきた猛者たちなんですね。

--------------------------------------
☆この人達のモデルは…?
--------------------------------------
あと、印象的だったのは、「誰か」を連想させる登場人物たちですねー。

アイドルから作家に転身して、あっという間にナントカ賞を受賞して、出来レースだと騒がれたあの人やら…

学生のうちにナントカ賞を受賞して、しかもその美少女っぷりに世間が大騒ぎしたあの人やら…

文豪と呼ばれつつも、不倫をテーマにした作品ばっかり書いてるあの人やら。

なんか、読んでるとどこからかクレームでも入りそうな過激でコミカルな展開が読んでてなかなか楽しかったです。

ナントカ賞の受賞者は審査前から決まってるとか、ある大御所の審査している賞は、その人が嫌っている作家の作品は絶対に受賞しないとか、

そんな感じのダーティなネタもいくつか載ってたし、柚木さんなかなか踏み込むねぇって感じがなかなか痛快でした(笑)
JUGEMテーマ:読書
本 【柚木 麻子】 | comments(0) | -

読書記録「終点のあの子(柚木麻子)」

ブログランキング・にほんブログ村へ
【感想】
女子校に通う高校生たちを描いた短篇集ですね。

ちょっと孤高な感じのする子。クラスを支配している女王様気取りの子。地味な子。

出てくる子たちの雰囲気といい、「派閥」っぽい感じが出てくるところといい、先日読んだ「王妃の帰還」とちょっと似てるかなーって思ったんですが…

こっちの方がデビュー作らしいので、この作品が柚木作品の原点なのかもしれませんね。

思春期なだけに複雑な感情をそれぞれ抱いた女子高生たち。

そんな彼女たちの心境が面白く読めた作品でした。



以下、印象的だったお話の感想です。
--------------------------------------
☆フォーゲットミー、ノットブルー
--------------------------------------
高校に入ってからできた仲の良いの女の子。

最初のうちはいつも一緒!ってくらい仲良しだったのに、とあることがきっかけで仲違いし、やがては、いじめへと発展していくお話。

ちょっと前まで仲良し!だったのに、急に仲違い…って、女子だったら結構ありそうな感じですよね。

原因はなんであれ、あんなに仲良しだったのに、今ではいじめっ子、いじめられっ子!っていう構図。

そんな構図がなかなか生々しかったです(^_^;)

好きだったからこそ、「裏切られた!」って思いが募ってしまうと、こうなっちゃったりするんですかねー?

(…といいつつ、主人公のいじめっ子の方に結構感情移入して読んでました(笑))

--------------------------------------
☆甘夏
--------------------------------------
地味な女の子が、夏休みの間にバイトして、カレシも作って、2学期からは変身しちゃうよー!なお話。

地味な子が、自分を変えたくて、いろいろ頑張っちゃう感じ、よくわかるので、これもその辺結構共感して読んでました(笑)

でも、頑張っても空回りしてる感じがちょっとイタかったですねー(^_^;)

お金に困ってるわけでもないのに、学校で禁止されてるバイトして、チャラい子と付き合って遊んでみても…なんだかなぁって感じですよね(^_^;)

そんなに背伸びしなくても、高校生のうちは、高校生のうちにしか楽しめないことをすればいい。そんなセリフが出てくるんですが、確かにそうだよなーと思ってしまった作品でした。

--------------------------------------
☆ふたりでいるのに無言で読書
--------------------------------------
図書館でたまたま出会ってしまった地味な女の子と、綺麗な女の子が、だんだん仲良くなっていくお話。

学校では、会っても会話もしないような間柄だったのに、図書館でばったり出会ってからは、一緒にいると楽しい!と思えるような間柄に。

自分の属するグループのメンバーといるのは、もちろん楽しいんだけど、なんだか物足りなくて。

でも、彼女といるときは、自分の知らない世界を教えてもらえるから楽しい!

そんな感じで、ふたりが「読書」という趣味を通じて、心を通わせていく感じがなかなか良かったです。

自分が好きな本を誰かと共有できる感じっていいですよね(^^)
 
JUGEMテーマ:読書
本 【柚木 麻子】 | comments(0) | -

読書記録「嘆きの美女(柚木麻子)」

ブログランキング・にほんブログ村へ
評価:
柚木 麻子
朝日新聞出版
¥ 1,620

【あらすじ】
部屋に引きこもり、日々、美女たちのブログに罵詈雑言を書き込むことを生業としていた耶居子。彼女は、「美女」の本性を暴きだしてやろう!と密かに美女たちが集うというお店に侵入するのであったが、皮肉なことに、同じ現場に、美女たちを盗撮しようとしていた男と遭遇してしまう。自分を見て一目散に逃げ出す男を追いかけるように逃げ出す耶居子。しかし、不運なことは重なるもので、耶居子は美女たちの目の前で交通事故に巻き込まれてしまうのであった・・・。

【感想】
--------------------------------------
☆美女の巣窟へ
--------------------------------------
美女が書いているブログに、誹謗中傷を書き込むことを趣味にしていた女性が、ひょんなことから美女の家に居候することになる…というお話。

まさに、敵!の中にひとり放り込まれてしまった主人公。

そんな展開がとってもユニークで笑えました(笑)


普通だったら、罵詈雑言を書き込んでた相手の家には居候にはなれないですよねぇ。。。

でも、とある事情から、美女の館からは逃げ出せない立場になってしまって、気がつけば、周りは、美女。美女。美女。

美女なんて大嫌いだー!なんて思いつつ、段々感化されていく主人公が面白かったです。


どっちかっていうと醜い容姿だったはずなのに、体にいいものばかりを食べてるせいか、肌が綺麗になって痩せてきて...

周りにオシャレな人ばかりなせいか、だんだんファッションセンスがよくなってきて...

男に縁がなかったのに、何故か周りの男達といい感じになりはじめて…(笑)

もちろん、柚木さんの作品なので、そのままスンナリとハッピーエンドでめでたしめでたし。になるわけないんですが、

美女に囲まれて、だんだんと影響を受けて変わっていく主人公が、読んでてなんかいいなーって思えました。


容姿が整ってる人に囲まれて生活するのは、どう考えても落ち着かないですが、

いい影響を受けて自分が変われるなら、そういうのもなんかいいですよねぇ(笑)

--------------------------------------
☆美女だって大変よ
--------------------------------------
でも、そんな美女たちだって、苦労してるんだよぉーみたいな面もたくさん描かれていたのがよかったなって思いますね。

容姿がきっちりしていて、いつもみんなの人気者で、男にもモテまくりそうな彼女たち。

でも内面は、綺麗すぎるから逆にいじめられた経験を持っていたり、嫌われたくないから自分を殺して周りに合わせたり…

綺麗すぎるからストーカーや痴漢に悩まされて男性不信になったり…

なんてこともあったりするわけなんですよねぇ。。。

美女とかなんでも欲しいものを手に入れられそうでいいなーってイメージだったんですが、意外と苦労してたりするのがちょっと可哀想でした。

人間、付き合ってみないと内面まではわからないもんですね。

 
JUGEMテーマ:読書
本 【柚木 麻子】 | comments(0) | -

読書記録「早稲女、女、男(柚木麻子)」

ブログランキング・にほんブログ村へ
【感想】
早稲女(早稲田大学に通う女の子」を中心とした、その周辺の人々を描いた短篇集ですね。

僕は都内の大学に通っていたわけではないので、それぞれの大学のカラーの違いっていうのが全く理解できていなかったんですが…

この本を読んでいくにつれ、それぞれ大学ごとに、そこに通う人たちの雰囲気って全然違うんだなーってのを感じられて、すごく興味深く楽しめました。

例えば、慶應の子たちは、早稲田の子にはライバル意識を持っていて、早稲女にだけは負けたくない!みたいな。

早稲男からすると、早稲女はダサいけど、ポン女(日本女子大学)の女の子たちはオシャレで可愛い!みたいな。

青山女からすると、早稲田はやっぱりランクがひとつ上で、自分たちがどんなに頑張っても手が届かない会社に、簡単に内定しちゃってずるい!みたいな(笑)

都内だと近くに大学がいっぱいあるだけあって、大学同士が人間関係入り乱れてちょっとめんどくさそうだなーってのを感じもしたんですが…

なんかすごいいろんな個性を持った人たちと知り合うことが多そうで、なんか楽しそうだなー、なんて感想を抱いてしまいました(笑)


以下、印象的だったお話の感想です。
--------------------------------------
☆愛の魂、正義の心
--------------------------------------
立教大学に通う女子大生のお話。

主人公の早稲女の子とは親友なので、随時彼女は登場してくるんですが…

立教大学の女子とは違った「早稲女」の生態がなかなか生々しく描かれていてすごかったです。

例えば「一姫二女三婆四屍」。。。

どういう意味かっていうと、早稲女の女の子は、1年生のときはお姫様のようにチヤホヤされるけど、2年生で普通の女性になり、3年生ではばばあ、4年では既に死んでいる…んだとか。。。

なんか信じられないくらい酷い扱いですね。。。

また、他大学の子と一緒に飲み会を開いても、「女の子」は無料。男と早稲女は3500円!とか。

つまり、「早稲女」は「女の子」ではない!と。。。

こんなこと全然知らなかったんですが、「一姫二女三婆四屍」とかで検索したらヒットしたので、実際に早稲田にはある制度なんでしょうね。。。

なんか…早稲田ってすげーな!って思ったエピソードでした。(直接短編には関係ないネタですねこれは(笑))

--------------------------------------
☆匂うがごとく 新しく
--------------------------------------
日本女子大学に通う女子大生のお話。

早稲田や慶應の子みたいに頭がいいわけでもないし、一流企業に入れるわけでもない。

ただ、早稲女の子たちよりは自分たちの方が見た目が華やかだ!という自覚がある女子大生だから、その武器を利用して、早稲田とか慶應の男子を虎視眈々と狙っている…と。


なんか、そういうチャラチャラした女の子って、結構何も考えてないのかなーなんて思ってたりした部分もあったりしたんですが…

自分の容姿が自分の武器だってことを自覚して、将来の結婚相手を探しに大学に来てるんだとしたら、結構したたかですよね。。。

でもそんな、10代のうちから自分の将来を考えて動いているのだとしたら…

なんかそれもまたすごいなーって思ってしまったお話でした。



本 【柚木 麻子】 | comments(0) | -

読書記録「けむたい後輩(柚木麻子)」

ブログランキング・にほんブログ村へ
評価:
柚木 麻子
幻冬舎
¥ 1,620

【あらすじ】
憧れの作家・増村栞子が在学中だという噂を聞きつけ、聖フェリシモ大学に入学することにした真実子。彼女は、彼女の望み通りに増村栞子と知り合うことが出来たのであったが、栞子のことが好きすぎる彼女は、やがて栞子の腰巾着のようにいつでも彼女の側にいようとするのであった…。

【感想】
かつて中学生で作家デビューし人気を博したものの現在はくすぶっている「先輩」と

その先輩を慕いどこまでも付いていきます!な感じの「後輩」のお話。

どっちも嫌いなタイプの人間のような気がするんですが…

何気にどっちにも共感できそうところもあって楽しく読めました。

このふたりがメインのお話なので、このふたりについて感想を書いてみます。

--------------------------------------
☆「先輩」こと栞子
--------------------------------------
中学生の頃に華々しく作家デビューしたものの、現在は過去の栄光にしがみつき、「痛い女」になってしまった先輩・栞子。

容姿が秀でているわけでもなくて、頭がいいわけでもない。

なのに、一生懸命に「私はすごいのよ」オーラを出そうと頑張ってるところが…イタイですねぇ。

「私はひとりが好きなのよ」と自分では気取っていても周りからは単に友達がいないと見られているだけ。

周りを見下していても、ほんとは周りから見下されているだけ。


変なプライドなんて捨て去って「平凡な女」として生きれば楽になるんでしょうけど…

下手に「過去の栄光」なんて手にしてしまったら凡人には戻れないんでしょうかね。

周りはどんどん成長して大人になってるのに、自分は「過去」に縛られて成長できないでいる。

下手に「過去」にしがみつくとつくづくみじめだなぁと思ってしまいました。。。

--------------------------------------
☆「後輩」こと真実子
--------------------------------------
栞子のことを「あこがれの先輩」として認識し、先輩になにをされても「先輩一筋!」のちょっと変わった後輩・真実子。

彼氏優先で突然の約束をすっぽかされたり、海外旅行に行ってしらない場所に置いてきぼりにされたり、電話しても無視されたり、「先輩」にはかなーり酷いことをされているはずなんですが…

でもでも、どんなことをされても「先輩大好き!」みたいな感じの彼女がすげーなって感じでした。

そこまで「先輩大好き!」って思うエネルギーってどこから湧いてくるんでしょうね。

僕は、一度「嫌い」オーラを出されると、もうその人とは人間関係崩壊するタイプなので、そこんところはすごく羨ましかったです(^_^;)


ただ、なんでも上手くこなしてしまう彼女に、先輩がウザがるのもなんかわかるなーって感じでした。

先輩が「フランス語が好き」と言えば、いつのまにかフランス語が先輩より上達し、「あの作家が好き」といえばいつのまにかその作家を読破している。

「写真なんて素人」だったはずなのに、ちょっと撮った写真がお偉い監督さんの眼に止まったりもする。

自分は何をやっても上手くいかないのに、後輩が何をやっても上手くいってたら…そりゃぁムカツキますね(笑)


しかも、自分より明らかに後輩のほうが「すごい人」なのに、後輩は自分のことを「すごい人」だと思ってる。

悪気はなくて心からそう思ってるんでしょうけど、自分よりレベルの上の人からあんまり「すごいすごい」言われると、なんだか馬鹿にされてるような気持ちになっちゃいますよねぇ。。。


作品全体を通してみると真実子にいろいろいじわるをする栞子の方が嫌な女!って感じで描かれていますが…

ある意味、栞子の方が真実子の被害者なんじゃないの?って思ってしまいました(^_^;)
JUGEMテーマ:読書

本 【柚木 麻子】 | comments(0) | -
AMAZON LINK