スポンサーサイト
一定期間更新がないため広告を表示しています
【感想】
確か直木賞受賞作でしたっけ?これ。。。
かなーり久しぶりに読んだ荻原浩作品でした。
久しぶりに読んでみた感じとしては…
荻原浩さんってこんな文学チックなストーリー書く人でしたっけ?って感じでした。。。
正直もっとエンタメ系な話が好きなので、ちょっと物足りなかった作品でした。
あと、「海が見える理髪店」の連作短編集なのかと思ってたんですが
全然関係ない短編集だったんですね。。。
理髪店のお話、もうちょっと読みたかったです。。。
以下、印象的だったお話の感想です。
--------------------------------------
☆遠くから来た手紙
--------------------------------------
夫と喧嘩して実家に帰った妻のもとに、謎のメールが届くというお話。
差出人は見知らぬアドレスなものの、文章の内容からするときっと夫からのメール。
でも、中身はなんだかずいぶん古風な文体。
どういう意図があって?っていうストーリーなんですが…
ことの真相は、ちょっと怖いんだけど、ちょっとほっこりするような、なんかいい話だなーと思えたお話でした。
普段は意識しないけど、かつては夫も少年だったし、自分も少女だったし、家族もみんな若かったし…
みんなそれぞれ同じ人なのに、当時とは誰一人同じ人はいない、なんかそんなことも感じさせてくれてお話でした。。。
--------------------------------------
☆成人式
--------------------------------------
かつて亡くなってしまった娘の変わりに両親が成人式に出よう!というお話。
自分は子供がいたことはないし、ましてや亡くしてもいないので彼らの気持ちはわからないですが…
成人式世代の子供からしたら、その親が自分たちに混じって成人式に来てたら、うわっ引く!って感じになる気持ちもわかりますね。。。
ただ、娘を亡くした悲しみを何年たっても忘れられず、まるで時が止まったままの2人が
ようやく前を向いて歩き始められたのかなーってのはなんかいい感じでした。
しかし、成人式とか、ついこないだのような気がするんですが、
既にその倍の年齢が自分に近づいてるっていう現実が恐ろしすぎると感じました。。。
JUGEMテーマ:読書