映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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読書記録「マツリカ・マハリタ(相沢沙呼)」

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【感想】
男子高校生の柴犬くんを従順な下僕として従えるマツリカさんと、そんなマツリカさんの言いなりになっている柴犬くんのお話2冊めですね。

前作はマツリカさんと柴犬くんの迷コンビっぷりが読んでてなかなか楽しかったんですが…

今作でも柴犬くんを弄んで楽しんでるマツリカさんが蠱惑的で素敵でした(笑)


ワッフルを食べて手が汚れてしまったから、お舐めなさい。と命令するマツリカさんと、ドギマギする柴犬くん。

舐められないなら、スカートの中に入ってるティッシュを取りなさい。と、スカートの中に手を入れることを命令するマツリカさんと、さらにドギマギする柴犬くん。

そして、柴犬くんが、解けなくて困っている問題のヒントをあげるために、ブラウスのボタンを外しはじめるマツリカさんと、ますます動揺する柴犬くん。


誘惑してみてもなんにもしてこないのをいいことに、純情な男心を弄ぶマツリカさん。ほんと、ドSですねぇー(笑)

なんか前作よりもやることがエスカレートしてるような気がしなくもないですが…

過激なマツリカさんと、弄ばれる柴犬くんコンビがなかなか楽しかった今作でした。



以下、印象的だったお話の感想です。
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☆落英インフェリア
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写真部の期待の新入生が、こつ然と姿を消してしまった!

各クラスを覗いてみても、見学に来てくれていた女子生徒の形跡はなし。

もしかして彼女は、1年生に紛れ込んで現れるという「1年生のりかこさん」というお化けなのか!?っていう話なんですが…

ホラーなのか、ミステリーなのかをさまよっているような展開がなかなか面白かったです。

ただ、この事件(?)の真相はなかなか切なかったですね(^_^;)

こういう生徒って案外いたりするのかなーってちょっと思ってしまった作品でした。

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☆墜落インビジブル
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マツリカさんの命令で、ロッカーの中に隠れていたら、ロッカーの前にいたはずの女子生徒が消えてしまったというお話。

消えてしまったのはもしかして「1年生のりかこさん!?」ということで、また上の話と絡んでくるんですが…

その話の内容云々以前に、「ロッカーの中に入れられる柴犬くん」のインパクトが強烈なお話でした(^_^;)

ロッカーの中に入れられてるところを誰かに見られたら…大変なことになっちゃいますよね(^_^;)

ほんとはそんなことしたくないのに、マツリカさんの言いなりになってロッカーに入っちゃう柴犬くん。

マツリカさんがドSなら、柴犬くんはほんとドMだよね…と思ってしまったお話でした(^_^;)

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☆おわかれソリチュード
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大好きなマツリカさんが消えてしまったというお話。

なんか、すごい弄ばれてたけど、柴犬くん、マツリカさんのことがほんとに好きだったんだなぁと感じられるお話で、ちょっぴり切なかったです。

なんだかやたらとあの人が出てくる話が多いなーって思ってたら、こういう結末に持って行きたかったんですね。。。

ちょっとさみしい気もするんですが、マツリカさんに出会うことで、柴犬くんも成長したなーと思えるような、そんな終わり方がなかなかいいなって思えたお話でした。

 
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本 【相沢 沙呼】 | comments(0) | -

読書記録「卯月の雪のレター・レター(相沢沙呼)」

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【感想】
少女たちを主人公にした短篇集…かな。

サンドリヨンシリーズとか、マツリカシリーズのインパクトが強かったので、これも似た系統かなと思って読んでみたら…

意外と薄味で、それでいてちょっとライトな感じで、これまでのシリーズとはまたちょっと違った感じだなーって思った作品でした。

ミステリとしてはオチがやや弱めなので、ミステリとして読んでしまうとちょっと物足りない感じは否めないですが…

割と好みのタイプのお話もあったので、これはこれでいいのかなーとちょっと思いました。


以下、印象的だったお話の感想です。
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☆小生意気リゲット
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両親が他界し、ふたりで生きていかなければならなくなってしまった姉と妹。

姉は妹のためを思い、一所懸命働きながら、家事もこなしているのに、妹は姉の気持ちなんて知りもせずに、姉に冷たい態度を取ってくる!というお話。

妹は何故、姉に冷たく当たるのか!?ってのがミステリーになってるんですが…

たったふたりの肉親同士が仲良くできないのはなんか悲しいですね。。。

真相を知ると、妹の気持ちもわからなくないですが…

姉に冷たく当たる理由にはならないような気がして、なんかお姉さんが可哀想だなーと思ってしまったお話でした。。。

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☆狼少女の帰還
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学校で「嘘つき」だと呼ばれている少女のお話。

今回も、「クラスメイトの家で、家政婦さんが泥棒していた!」という嘘(?)を吹聴して回って非難を浴びているという。

こういったシチュエーションは…確かに先生としては難しい問題なような気がしますよねぇ。

教師なんだから、もちろん、教え子であるその子のことは信じてあげたい。

けれども、他の子たちが嘘をついているようにも見えない。

真相はなるほどなーって感じでうまーくまとめてはあるんですが…

若干、なんだかなぁって思っちゃうような一面もあったりして、複雑な思いを抱いてしまいました。

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☆卯月の雪のレター・レター
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祖父の元に、亡くなった祖母からの手紙が届いた!

しかも、それは何やら彼らが若いころに書かれたものらしい。

かれこれ50年は経過していそうなその手紙。

それが今頃になって届いたのはどういった意味があるのか…っていうお話。

この謎の真相は、若干強引な気がしなくもないですが…

本好きな少女が一生懸命に謎を考えてみたり、物語の雰囲気としては結構好きな感じだったので面白かったです。

この登場人物たちでもっとお話が書けそう!って思ってしまった作品でした。
 
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本 【相沢 沙呼】 | comments(0) | -

読書記録「マツリカ・マジョルカ(相沢沙呼)」

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評価:
相沢 沙呼
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 1,620


【感想】
廃墟ビルに住み(?)そこから外を眺めるのが好きなマツリカさんと、そんなマツリカさんに惹かれてしまった男子高生の柴犬くんのお話。

同じ高校生ものを描くなら、もう女子高生マジシャンの「サンドリヨン」シリーズも書いてるし、そっちで統一しちゃった方がよくね?

なーんて思いを抱きながら読んだ作品だったりするんですが…

読んでみたら、なるほど、こっちはこっちでなかなか味のあるキャラ設定で面白かったです。


天才的にかわいくて、ちょっとSっ気があって、柴犬くんを弄ぶのが好きなマツリカさんと、

いつもおどおどしてて、純情で、ちょっとマツリカさんに弄ばれたい柴犬くん。

そんなちょっと変わったふたりの人間関係が…絶妙なんですよね(笑)


そんな姿を見せたら、柴犬くんがドギマギしちゃうのは目に見えてわかってるのに、敢えて下着をつけないでベッドに横たわってみたり、

そんなことをしたらマツリカさんに怒られちゃうのはわかりきってるのに、寝ているマツリカさんの近くに忍び寄ってみたり(笑)

行けばパシリに使われることはわかりきってるのに、会いに行かずにはいられなかったり(笑)


ちょっと普通の高校生っていう感じは全然しないおふたりですが、迷コンビっぷりがユニークで良かったです。

続編も出てるみたいなので、そっちもぜひ読んでみたいと思います(^^)


以下、印象的だったお話の感想です。
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☆原始人ランナウェイ
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夕暮れ時になると、校舎のどこかで原始人が猛スピードで走っている!というのがしばしば目撃されたという怪談のお話。

まぁそのくらいのうわさ話なら、所詮は学校七不思議みたいなやつでしょ?で片付いちゃうかもしれませんが…

マツリカさんが解き明かした原始人の正体が、なんとも物悲しい真相で、ちょっと悲しかったです。

とある理由から猛スピードで彼は走ってたんですが…

こんな理由で怪談にされて学校中に広まったんじゃたまらないよなぁ。。。なんて思ったお話でした。

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☆幽機的テレスコープ
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強姦されたあげく、眼を抉られ、自殺してしまった少女の霊が出るというお話。

柴犬くんが、肝試しに参加して、その霊に遭遇してしまう!ってお話なんですが…

これまたマツリカさんが解き明かした霊の正体が、なんとも悲劇的で可哀想なお話でした。。。

まぁ霊をネタにして肝試しとかすること自体あんまりよくないような気がしますが…

それを置いておいたとしても、夜の墓場でこんなことされるのって怖いだろうなぁってぞっとするお話でした。。。

夜中の心霊スポットとかは近づかないに限りますね。やっぱり(笑)
 
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本 【相沢 沙呼】 | comments(0) | -

読書記録「ココロ・ファインダ(相沢沙呼)」

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【感想】
高校の写真部を舞台にした連作ミステリですね。

別の高校生が主人公のサンドリヨンシリーズが好きだったのでこちらも読んでみました。

感想としては…サンドリヨンの方は結構ライトなノリだったのに対して、こっちは登場人物の心理描写が細かく描かれてるなーって感じでした。

クールで美人でみんなの人気者のあの子も実は心の奥では意外な思いを抱えていたり、

大人しくて冷静で優等生なあの子も実はいろんなことで悩んでいたり、

いつも楽しそうに振舞っていたあの子も意外なコンプレックスを抱えていたり。


まぁ悩みのない脳天気な高校生なんていないのかもしれませんが…

ほんとは楽しくなんてないのに楽しそうに振る舞ったり、ほんとはこんなことはしたくないのに周りに流されたり、嫌われたくなくて愛想を振りまいたり。

そんな微妙な高校生たちの心情が上手く描かれているなーって感じでした。


ぱっと見普通だけど若干暗めな心を持った登場人物たち。

自分も根が暗めな性格してるので、妙に共感できる部分が多かったような気がします(笑)


以下、印象的だったお話の感想です。
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☆コンプレックス・フィルタ
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友人に撮られた写真が原因で喧嘩し、部室に来なくなってしまった少女のお話。

ぱっと見た感じ、写真はよく撮れてるし、何が原因で彼女が怒ったのかは全然わからない。

彼女に一体なにが!?というストーリーなんですが…

真相を知ったあとは妙に彼女に同意してしまいました。


僕はそもそも写真を撮られるのは好きじゃないんですが…

勝手に写真を撮られて、しかもこんなことをされたら僕もものすごくショックを感じると思いました。。。

まぁ悪意があってやったことではないにしろ、無神経な行動はしてほしくないですね。

…といいつつ、自分も知らず知らずに誰かを傷つけてるってこともあるんだろうなぁ。気をつけたいです。

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☆ツインレンズ・パララックス
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告白してきた男子を振った挙句、ビンタまでくらわしたという少女の話。

最初のうちは、ただ告白しただけなのに、振られて、しかもビンタまでされるなんて、その男子可哀想!と思ってしまったんですが…

これも真相を知ってしまうと、なにこの男子!ちょームカつく!って感じになりました(^_^;)

ちょっとだけネタバレなんですが、この彼、行動に問題ありなんですよね。。。

男に限らず、こういう行動してくる人ってほんと軽蔑します。。。


それから、この彼女の心境もまた結構暗かったりするんですが…

僕も似たようなコンプレックス抱いてたことあったりするので、これまた結構共感できました(笑)

そんなに頑張って無理しなくたっていいんだよーと言ってあげたくなるような、そんな女の子でした。
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本 【相沢 沙呼】 | comments(0) | -

読書記録「ロートケプシェン、こっちにおいで(相沢沙呼)」

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 【感想】
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☆前作よりちょっと重い…かな(^_^;)
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美人女子高生マジシャンの酉乃と、そんな彼女に片思い中の平凡な高校生須川くんが送る学園ミステリ第二弾ですね。

前作「午前零時のサンドリヨン」は、ほのぼのした学園ミステリーにちょこっと淡い恋心を加えた感じで結構好きな雰囲気だったんですが…

今回はそれに加えて「いじめ」問題が絡んできてしまっていたので、若干重苦しい雰囲気になっちゃってたのがちょっと残念でした(^_^;)

個々の短編としては前作同様にほのぼのした感じで好きなんですけどね。

全体をおおってるいじめ問題がそのほのぼのさ加減を打ち消してしまっていたのが悲しかったです。

こういう学園モノはやっぱり明るい話の方がいいですね。


というわけで、いつものように、ちょっと印象に残った短編だけ感想残しておきます。

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☆アウトオブサイトじゃ伝わらない
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ある日、男女4人組で行ったファーストフード店で、突然、そのうちの一人の女の子が顔色を変えて帰ってしまった。

誰も彼女が傷つくようなことはしてないのになぜ!?って話ですね。

こういうシーンって結構割と身近にあるかもしれないですよね。

何気ない仕草で女の子は思いっきり傷ついちゃったんだけど、男の方には原因がさっぱりわからない。みたいな。

女心、男知らず。みたいな展開ではあったんですが、なるほどなーっていうような真相で面白かったです。

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☆ひとりよがりのデリュージョン
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ある日、友達からもらった大切な「お宝本」を封筒に入れて持っていたら、たまたま同じ封筒を持った女子とぶつかってしまい、中身が入れ替わって…って話ですね。

人に見られたら大変なことになる「お宝本」。なんとかして取り返さなきゃ!っていうあたふたな展開がなかなか面白かったです。

まぁそんな「お宝本」堂々と学校で受け渡しなんかしちゃーだめですね(笑)

結局「お宝本」は誰の目にも触れることなく、無事に彼の手に戻ってきたのかというと…それは読んでのお楽しみです(笑)


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本 【相沢 沙呼】 | comments(1) | -

小説「放課後探偵団(相沢沙呼、梓崎優他)」

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 【あらすじ】
 歴代の映研部員が撮り溜めたビデオテープ。それらは、整理する時間もお金もないまま、部室に保存され続けてきたのであったが、ある日、OBの先輩からそれらを全てDVDにしてくれるという申し出があった。申し訳ないとは思いつつ、彼の好意に甘えることにした映研部員の辻は、大量のビデオテープを送ったのであったが、数日後、一部のテープが破損していてDVDにできないといってビデオテープが送り返されてしまうのであった。そんなはずはないと、辻は友人の葉山とテープを確認するのであったが、それは、よく似せて作られてはいるが、辻が送ったビデオテープではないことが判明するのであった…。

【感想】
 1980年代生まれの新人作家による、学園ミステリアンソロジーらしいです。収録されているのは、「お届け先には不思議を沿えて(似鳥鶏)」「ボールがない(鵜林伸也)」「恋のおまじないのチンク・ア・チンク(相沢沙呼)」「横槍ワイン(市井豊)」「スプリング・ハズ・カム(梓崎優)」の5編。読んだことあるのは相沢沙呼さんだけだったので、どんなもんかなーって思ってたんですが、思ったより5人とも面白くて良かったです。どれも学園ミステリで年代も近い作家さんなので、割と似たような雰囲気になっちゃうのかなって思ったりもしたんですが、意外と作者ごとに雰囲気が違ったりしていて良かったですね。

 で、どれが一番良かったかなーっていうと、相沢沙呼さんの「恋のおまじないのチンク・ア・チンク」ですね。前に「午前零時のサンドリヨン」を読んでいて、今回の短編に出てきたのもその登場人物だったーっていうのも大きいんですが、「バレンタインデイの当日に、みんなが持ってきていたチョコレートが、何故か先生の机の上に移動してしまっていた-誰が一体なんのために」というちょっとしたミステリに加えて、主人公の須川と酉乃の2人のラブコメっぽい展開がなかなか面白かったです。好きなのに素直にチョコレートを渡せない酉乃のツンデレぶりがやっぱり愛らしかったです(笑)

 あとは、「横槍ワイン」も結構好きでした。「仲間内で映画の上映会をやっていて、薄暗い中でワインとかを飲んでいた状況で、突然一人の女の子がワインをこぼしてしまうという事態が発生。しかし、それは明らかに不自然なこぼし方で、誰かが意図的に彼女にかけたとしか思えない。犯人は一体誰か−」って話なんですが、登場人物は少ないものの、なかなか入り組んだ人間関係が面白かったです。誰が誰を好きで−誰と誰がライバルで−誰と誰が親友で−みたいな。同じサークルに入ってるっていってもみんながみんな仲良しとは限らないですもんね。なんか大学時代をちょっと思い出して面白かったです。

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本 【相沢 沙呼】 | comments(0) | -

小説「午前零時のサンドリヨン(相沢沙呼)」

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 【あらすじ】
 高校生の須川は、ちょっと変わったクラスメイトに恋をした。彼女の名前は酉乃初。普段は口数が少なく、冷たい雰囲気を醸し出しているのだが、バイト先のレストラン・バーでマジックを披露しているときには、自信に満ちた優しい笑顔になっているのだ。彼女の魅力に一目惚れしてしまった須川は、そんな酉乃と仲良くなろうとがんばるのであったが、そんな2人の前には、次々と謎な事件が起こるのであった・・・。

【感想】
 そもそも学園ミステリって結構好きだったりするんですが・・・うん。面白かったです。

 謎解きの方もそれなりに本格的で、それでいて、誰も死なない(最初から死んじゃってる人はいますが)謎解きなので、重い雰囲気にならずに気軽に読めるし、登場人物もみんななんか「いい人」って感じのキャラが多いので、ほんわかした雰囲気が味わえるし、なかなか読み心地が良かったです。

 特に、主人公の須川くんと、ヒロインの酉乃さんはすごく魅力的でした。

 須川くんは、酉乃さんがすごーく好きなのに、それが上手く伝えられずに、空回りしちゃったり、他の女の子にちょっと目移りしちゃって後悔したり、純情な男子高生って感じがすごく上手く出てて愛着が湧きました(笑)年上の女性からしてみたら、カワイイなーこいつーってな感じのキャラじゃないでしょうか?なんか愛嬌があって「ポチ」ってニックネームがすごく合ってるキャラだなって思いました。

 ヒロインの酉乃さんの方は、パッと見ツンデレ系でしょうか?普段はクールで無口で須川が色々言ってきても素っ気無い態度を示すだけー、なんだけれども、そんな須川のことが嫌いじゃないし、須川に嫌われたくないって思ってる。こっちはこっちでかわいいじゃんコイツーって感じの描写も所々あったりして、これまた愛着が湧いてきます(笑)

 気がつけば、この2人のことすごく好きになってる自分がいます(笑)そんな2人の魅力たっぷりなこの作品。面白かったです!ぜひとも彼らの続編を読みたいなーって思いました。

 

本 【相沢 沙呼】 | comments(0) | -
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