映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
<< May 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

読書記録「サブマリン(伊坂幸太郎)」

ブログランキング・にほんブログ村へ
評価:
伊坂 幸太郎
講談社
¥ 1,620

【あらすじ】
とある青年が起こした交通事故。家裁調査官である陣内とその部下である武藤は、彼に関する調査を始めるのであったが…。

【感想】
--------------------------------------
☆犯罪とは…
--------------------------------------
家庭裁判所の調査官を主人公にした「チルドレン」の続編ですね。

といっても例のごとく「チルドレン」の内容を全く覚えてない。。。

結構インパクトのでかい破天荒なキャラクターも出てきてるんですけど…覚えてない(汗)

自分の記憶力のなさに嫌気がさしました。。。


まぁそれはいいとして…

物語のテーマとして、少年犯罪を扱ってるので、そこんところはやっぱりいろいろ考えさせられますね。

一度人を殺した人は幸せになってはいけないのか?とか

意図的に人を撥ねて殺してしまった人と、事故で人を撥ねて殺してしまった人は、何が違うのかとか。


意図的に人を殺してしまうってのはもちろん論外ではありますが…

事故によって人を殺してしまったりして、それを一生背負って生きていかなければならなくて、幸せになってはいけないのかというと…

さすがにそこまではする必要はないんじゃないかって感じますね。


--------------------------------------
☆結構サクサクと…
--------------------------------------
とはいえ、これは伊坂作品。

重めのテーマであっても結構コミカルな展開なのでサクサク読めたのが印象的でした。

「弘法筆を選ばずは嘘」とか「唐揚げを車のガラスに投げると溶ける」と真実なのか嘘なのかもよくわからないネタもたくさんでてきて…

登場人物の「陣内さん」ワールド炸裂なお話だったなーって印象でした。


 

本 【伊坂 幸太郎】 | comments(0) | -

読書記録「火星に住むつもりかい?(伊坂幸太郎)」読書記録「火星に住むつもりかい?(伊坂幸太郎)」

ブログランキング・にほんブログ村へ

【あらすじ】

政府により「危険人物」と認定された人物はギロチンで公開処刑される。そんな「平和警察」制度が本格的に始動したこの時代、住民はこぞって怪しい人を密告し、次々と処刑される人物が増え続けるのであったが、一方でそんな制度に異を唱える人々も現れ始め…。

 

【感想】

--------------------------------------

☆火星関係ないじゃん?

--------------------------------------

火星に住むつもりかい?というタイトルから、ちょっとSFなのかな?って思って読んでみたんですが…

 

特にあんまり火星とかSFは関係ないストーリーでした。

 

でもこういう意味深なタイトル、結構好きです。いいですね!

 

 

で、どういうストーリーかというと…

 

国家権力が強引に強化されて、疑わしきは死刑!みたいな法律がまかり通ってしまった世界のお話ですね。。。

 

例え話として中世の魔女狩りの話が出てくるんですが…

 

まさにその通りの展開で、読んでいるうちになかなかゾッとしました。。。

 

 

どこぞの誰それさんが、悪いことをしているらしい。という噂が広まれば、真偽はともかくしょっぴいて拷問にかける。

 

自白すればすなわち悪決定=公開ギロチンの計だし、自白しなければ自白するまで拷問するから結局のところ死亡する

 

…というなんとも恐ろしい世界のお話でした。

 

国家権力を強化しなければ犯罪が減らない!っていう理論もわからなくはないですが…

 

国家権力が悪と決めたら何が何でも死刑ってのはやりすぎですよねぇ。。。

 

 

若干政治色の強い作品だったので若干読みにくかったですが、いろいろ考えさせられたなーと思った作品でした。

 

 

本 【伊坂 幸太郎】 | comments(0) | -

読書記録「キャプテンサンダーボルト(伊坂幸太郎✕阿部和重)」

ブログランキング・にほんブログ村へ
【あらすじ】
かつて小学生の頃、野球のチームメイトだった相葉と井ノ原。そんな彼らは、とあるトラブルにより音信不通になっていたのであったが、そんな彼らが十年以上の時を経て再会した。相葉が新たなトラブルに巻き込まれ、井ノ原もそれに巻き込まれてしまったのだ。相葉が手にしたスマホのせいで、謎の男に狙われる羽目になってしまった彼らは、その秘密を探りながらも逃走することにしたのであったが…。

【感想】
--------------------------------------
☆伊坂&阿部の合作作品
--------------------------------------
伊坂幸太郎✕阿部和重の合作作品の話題作ですね。

ページ数も結構多かったので、渡されたとき正直、分厚っ!って思ってしまったんですが…

500ページもあったので、案の定読むのがなかなか大変でした。。。

面白くなかったわけではないんですけどねー。

もうちょっと短くてもいいかなーとちょっと思ってしまいました。。。


ただ、合作作品って、ふたりでどうやって書いてたのかちょっと気になりますねー。

阿部さんのは読んだことないからなんとも言えないんですが、全体的に伊坂さんっぽい文体のような気がしました。

--------------------------------------
☆伏線いっぱい!
--------------------------------------
あと、肝心のストーリーの方なんですが…

張りまくった伏線が、終盤になるにつれてどんどん回収されていくのが、伊坂さんっぽくて面白くていいですねー。


戦時中に墜落したB29。

病原菌に汚染されて立ち入り禁止になった五色沼。

突然お蔵入りにされてしまったキャプテンサンダーボルトの映画。

水を求めて襲い掛かってくる謎の怪人。

国から強制的に受けさせられている予防接種。


ちらっと話題に出てくる程度の特に意味のない事柄なのかなーと思いきや、

いつのまにかみんなつながるつながる(笑)

伏線大好き人間としてはなかなか楽しめた作品でした。

(でもやっぱり長いなーって感じでしたけど。。。)
JUGEMテーマ:読書
本 【伊坂 幸太郎】 | comments(0) | -

読書記録「アイネクライネナハトムジーク(伊坂幸太郎)」

ブログランキング・にほんブログ村へ
【感想】
伊坂さんが送る、連作短篇集ですね。

伊坂さんは恋愛ものにはあんまり興味がないということで、恋愛ものは書かないそうですが…

この作品に収録されている、短編はそれぞれ魅力的で、ほのぼのする感じのお話が多かったので、とても楽しめました(^^)

バリバリの男女の駆け引き!みたいな展開は僕もちょっと苦手なんですが…

恋なのか?そうじゃないのか?みたいな微妙な感じのお話はなんかほんわかしていいですねー。

伊坂作品らしく、いろんなところで、いろんな登場人物たちがつながっていたりするし、久しぶりに読んでて楽しい!と思えた伊坂作品でした。


以下、印象的だったお話の感想です。
--------------------------------------
☆ライトヘビー
--------------------------------------
何故か友人の弟と電話することになり、電話友達(?)になってしまった女性のお話。

意気投合して「会いましょう!」となるわけでもなく、電話がかかってこなくなるわけでもなく…

ひたすら定期的に電話しておしゃべりする仲となったふたり。

明らかに「付き合っている」とは言えない彼らではありますが…

なんか電話友達なら電話友達でそれはそれで楽しそうでいいですよね(^^)

彼の正体がちょっとびっくりだったんですが、なかなか素敵なお話でした。

--------------------------------------
☆ドクメンタ
--------------------------------------
5年に1回、免許更新の日にだけ出会う、ふたりの男女のお話。

お互いに大雑把で、免許更新の期限キリギリになってから免許センターにやってくるふたり。

もともとはなんの接点もないようなふたりなんですが…

5年に1度の再会が、古くからの同士との再会!みたいな感じになってて面白かったです。

一期一会とはいいますが、こういう風に数年に1回会うだけの関係ってのもなんか面白くていいですね(^^)

…といいつつも、僕はそんな5年前に1度会っただけの人なんて覚えてられそうもないですが(^_^;)


あと、銀行の通帳を記帳しないで放っておくから、後々まとめて記帳されてしまう!っていう話が出てきたんですが…

まさしく僕それです(^_^;)

前に1年ぶりに記帳して、入金数百万、出勤数百万とか出てきてビビりました(^_^;;;)

--------------------------------------
☆メイクアップ
--------------------------------------
結婚して苗字が代わり、ダイエットして痩せて美しくなった女性が、過去に自分をいじめてきた女性と仕事上で再会する!というお話。

まるで別人のようになってしまったので、全く自分に気づく素振りのない彼女。

今こそ過去の恨みを晴らすべし!とばかりに復讐するのか、はたまた水に流して新たな関係を築くのか。

相手を騙してる気はなくても、自分が誰なのかバレそうでバレない状態ってのはなんかドキドキしますね(^_^;)
 
JUGEMテーマ:読書
本 【伊坂 幸太郎】 | comments(1) | -

読書記録「死神の浮力(伊坂幸太郎)」

ブログランキング・にほんブログ村へ
評価:
伊坂 幸太郎
文藝春秋
¥ 1,782

【あらすじ】
死神として生死を司る立場である千葉。そんな彼は、次のターゲットとして、娘が殺されたばかりの父親を調査することになった。父親はどうやら娘を殺した犯人に対する復讐を企てているようであったが、千葉は同級生だと偽り彼に近づき…

【感想】
死神が人間の姿をして、死亡候補者の前に現れる、「死神の精度」の続編ですね。

今回は、死神の千葉が、娘を殺されて復讐を誓っている父親の前に現れる、という展開なので、どーなっちゃうの!?なお話ではあったんですが…

なりゆきにまかせて(?)千葉も復讐のお手伝いをする!という展開になっていったのがなかなかユニークでした(笑)

とはいえ、勝手に死神が、違う人を殺しちゃうのはルール違反になっちゃうので、近くで見守っている(邪魔している?)だけなんですけどね。

復讐相手がどこにいるのかをコッソリと教えたり、それでいて復讐相手が近くにいるのを知りつつもみすみす逃してしまったり。

あるいは、敵の襲来に遭ってしまって、拷問を受けてしまったり(でも全然痛くないんだけど)


真剣でいるのに、たまにすっとぼけた行動をする千葉が、なかなか憎めない感じで面白かったです。

自分を殺しに来てるっていう状況だとちょっと嫌ですが、第三者として眺めてるにはなんか楽しいですね。
 
JUGEMテーマ:読書
本 【伊坂 幸太郎】 | comments(2) | -

読書記録「首折り男のための協奏曲(伊坂幸太郎)」

ブログランキング・にほんブログ村へ
【感想】
なぞの「首折り男」が出てくる連作短編集ですね。

といっても、必ずしも全編「首折り男」が出てくるわけでもなく…

なんか各話が微妙に繋がってるような、繋がってないような、そんな感じが不思議な雰囲気の短篇集でした(笑)

個人的にはもうちょっと濃く繋がって、そういうことだったのか!みたいな終わり方をして欲しかったので、

全体的にちょっとあっさり終わってしまった感じがして、ちょっと勿体無かったかなーって思ってしまった作品でした。


以下、印象的な短編の感想です。
--------------------------------------
☆首折り男の周辺
--------------------------------------
とある夫婦が、「隣に住んでる男は殺人犯なんじゃないか!?」と疑ってるお話。

普通だったら、隣に殺人犯がいるかも!?なんて思ったら怖くなってしまうかと思いますが…

このご夫婦、なんかどことなくヌケてるのか、ほのぼのした会話が繰り広げられるのがなんか好きでした(笑)

もしかしたら、殺人犯がいるのかもしれないのに、「ちょっと隣に行ってみましょうか?」なんて唐突に言い出す妻。

そして、真冬なのに、「見れば腕に傷があればわかるかもしれない」とか言い出す妻(笑)

あまりにも危機感ないすっとぼけた行動に、なかなか愉快な奥さんだなーと思わずにはいられない作品でした。

--------------------------------------
☆僕の舟
--------------------------------------
60年も昔に好きだった男性のことを調べて欲しいと、男に頼んだ老婆のお話。

普通だったら60年もの昔に好きだった人のことなんて、どうあがいてもわかるはずなんてないかと思いますが…

思いがけずわかってしまって、彼が今どうしているのか、とかまで明らかになる様はなかなかロマンチックで素敵でした(笑)

そして、この作品、作中にいろいろ仕掛けがしてあったりしたんですが…

改めて伏線の張り方が上手いなーって思いました。

読み終わってちょっとほのぼのしました(笑)

--------------------------------------
☆合コンの話
--------------------------------------
楽しみにして合コンに行ったら、元カノに出会ってしまったというお話。

まぁ、そりゃあ気まずいだろうなーってのは読まなくてもわかりますが…

そんな合コンに、次々とトラブルが起こる感じがなかなか楽しくてよかったです。


そして、一番面白かったのは、各人のセリフと本心が全然違うってところですねー。

セリフだけを読むと、相手を褒めてる内容なのに、実は嫌味だったり、すごいとか言ってるのに、実はあんまりよくわかってなかったり(笑)

まぁ会話なんてそんなもんなのかもしれませんが、どういう思いでこの人はこんなことを言ってるんだろう?なんて考えて会話を聞いてみると、

意外と知らない世界が見えてきて面白いのかもなー、なんて思ってしまった作品でした。

(自分が会話に参加してるときは、とてもじゃないですが、そんな余裕はないですが(^_^;))
 
JUGEMテーマ:読書
本 【伊坂 幸太郎】 | comments(2) | -

読書記録「ガソリン生活(伊坂幸太郎)」

ブログランキング・にほんブログ村へ
評価:
伊坂 幸太郎
朝日新聞出版
¥ 1,680

 【あらすじ】
よくある普通の4人家族の家の自家用車として保持されている緑のデミオ。彼は、家族に愛され、平和な日々を送っていたのだったが、ある日、とある有名女優を乗せたところから、事態は変わり始めた。その有名女優が自分たちと別れた直後に交通事故で亡くなってしまったらしいのだ。不倫の挙句の事故死。マスコミの格好の餌食となった彼女の死に、彼らも巻き込まれることになるのであったが…。

【感想】
--------------------------------------
☆クルマ目線な世界観
--------------------------------------
「ガソリン生活」というタイトルからなんとなーくわかるかと思いますが、クルマが主人公な物語ですね。

実はクルマも感情を持っていて、ご近所さんとか、近くに止まっているクルマと実は何気ないおしゃべりをしていて...

うちのご主人様はこんなことが好きで〜とか、最近こんなことがあったんだよーとかそんな何気ない会話をクルマたちもしてるんだよーというお話。

さすがに、クルマはクルマなので、自分で好き勝手に動いたり、人間と会話することはできなかったりするんですが、

もっと安全運転してくれよー!とか、お願いだから廃車にはしないでー!みたいな心の叫びが文章になっていたのでなかなか面白かったです。


あと、面白かったのは、家の家族は誰も知らないような秘密を、実はクルマは知っている!ってところですかね。

家のお姉ちゃんにカレシができて、そのカレシが一体どんな人なのか…は家族の誰もしらないんですが…

家のクルマは、何気に、カレシのクルマと世間話なんてしちゃってるもんだから、カレシがどんな人なのかってのも丸わかり!

人間たちは知らないけど僕は知ってるんだぞ。エッヘン!みたいな感じがなかなか楽しかったです。


--------------------------------------
☆絡み合う事件が…
--------------------------------------
あとは、いろんなところで、さりげなーく登場してる事柄が、実は重要ポイントだったり!みたいな展開が、なかなか面白かったですね。

一見、ただの世間話とか、ただの脇役にしか思えない事柄が、あとあと絡んできてたりするんですよねー。

まさかあのときのあれが!まさかあのときのあの人があれだったなんて!!みたいな。

こういう伏線の貼り方、伊坂さんって上手いですよねー。

最後までよんで、見事に話がまとまったとき、ちょっと感動しました(笑)

ページ数多くて、ちょっと読むのはつらかったんですが、なかなか面白い作品だなって思いました。

ラストのエピローグの部分は、ちょっとほっこりする終わり方がすごく好きでした(^^)


JUGEMテーマ:読書
本 【伊坂 幸太郎】 | comments(0) | -

読書記録「3652(伊坂幸太郎)」

ブログランキング・にほんブログ村へ
【感想】
伊坂さんが10年分書きためたというエッセイ集ですね。

10年分の内容が詰まってるだけあって、読んでてなかなかボリューミーな感じがしました。

でも、好きな作家さんのエッセイとか読むといつも思うんですが、エッセイってその作家さんの日常がかいま見られて、

いつもこんなこと考えてるんだぁとか、こんな音楽とか映画とか本が好きなんだぁって親近感が湧けるのがいいですよね。

例えば、伊坂さんの場合は、大江健三郎さんの作品が好きで影響を受けたとか(なんかちょっと意外ですが)、斉藤和義さんが大好きだとか。

本のジャンル的にはちょっと僕の好みからは外れていたせいで、紹介されてた作品のコメントに共感できなかったのが残念ではあるんですが、

読んでると本がほんとに好きなんだなーってのを感じられて、なんかちょっとうれしい気持ちになりました(笑)

--------------------------------------
☆あの作品のできるまで
--------------------------------------
あと、伊坂さんのエッセイなので出てくるのは当たり前なんですが、あの作品を今書いてる〜みたいな裏話みたいなエピソードがチラホラ出てきてたのもなかなか面白かったですね。

例えば、何やら政治臭さが漂っていて明らかに他の作品とは毛色が違う「魔王」が出来るまでのエピソードとか。

本人曰く、「とり憑かれたように」書いた作品らしいですね…。

でもってこの作品が世に出るときは「政治に対するメッセージ」だと思われることが怖かったとか。

結構強烈に政治的メッセージを込めた作品なんだろうなーって思ってたので、実はこういう背面があったってのはちょっと意外でした。

--------------------------------------
☆何気ない1シーンの描写が上手い
--------------------------------------
あと、本人はエッセイが苦手…と書いていたんですが、さすが作家さん。普通の1日の1シーンを面白く描写するのが上手いなって感じました。

普通の人だったら、ごくごく普通の毎日〜って感じて見落としてしまうような出来事をエッセイとして上手くまとめてるんですよねぇ。

例えば、たまたま遭遇した駅員さんと外国人のやりとりだとか、たまたま入った喫茶店での見知らぬ人の会話だとか。

何気ない日常の1シーンでも、いつもと違ったところを発見して、それを面白おかしくみんなに語り合ったり、エッセイとして書けたりするのも一種の才能ですよね。やっぱり。

僕もそういう才能ちょっと欲しいなぁって思いました。




本 【伊坂 幸太郎】 | comments(0) | -

読書記録「残り全部バケーション(伊坂幸太郎)」

ブログランキング・にほんブログ村へ
 【感想】
ちょっと悪いことを営む裏稼業の溝口と岡田のふたりのエピソードが詰まった連作短編集ですね。

当たり屋とか誘拐とかそういうことをしてる人たちなので、さぞ極悪なやつらなんだろうと思いきや…

そこは伊坂作品なだけあって、ちょっとトボけた感じの愛らしい悪人が描かれていたのが面白かったです。

そして、まさに醍醐味といえるのが、各短編で巻き起こる「ありえない!」な数々。

伊坂ファンにはぜひオススメしたい1冊ですね(^^)

以下、印象的だった短編の感想です。

--------------------------------------
☆残り全部バケーション
--------------------------------------
離婚間近な家族の父親のもとに突然やってきた、見ず知らずの他人からの「友達になろうよ」メール。

そんな、明らかに送る相手を間違えているだろうメールの相手に対して、何故か家族みんなで会いに行く事になって…っていう話ですね。

普通ならそんなナンパメールにノコノコと出向いて行く…なんて人はなかなかいないだろうし、さらにはその場に家族を連れて行く…なんてありえないかと思うんですが…

そんなありえないことが次々に起こっていくサマが読んでいて楽しかったです。

離婚間近の父と母、そしてその娘である女子高生。さらには父をナンパしてきた(?)謎の若い男。

そんな4人が繰り広げるドライブデート(?)

伊坂ワールド炸裂!って感じで面白かったです。

--------------------------------------
☆検問
--------------------------------------
後部座席には誘拐してきた女。トランクの中には大金の入ったバッグ。そんな怪しげな車に乗ってるのに何故か何事もなく検問を突破できてしまった…っていう話ですね。

普通のサスペンスものなら、どうやって検問を突破しようか!?追っかけてきたならカーチェイスでもして逃げなきゃ!?みたいな展開になるかと思うんですが…

逆に何も起こらなくて一体どうして!?な展開だったのがユニークで良かったです。

あのお巡りさんは実は○○なんだ!きっと▽▽をしていたに違いない!とか、勝手な推理を繰り広げる誘拐犯。

悪いことをしてるのに全然重苦しい感じにならないコミカルな会話が楽しくて良かったですね。


--------------------------------------
☆飛べても8分
--------------------------------------
当たり屋であたった車の運転手を脅したら、彼は実は殺し屋だった!!っていう話ですね。

で、これがきっかけで事態は思わぬ方向に…。

詳しくは書かないですが、各短編でいろいろ張り巡らされてた伏線が収斂していく感じがなかなか良かったです。

ちなみにタイトルになってる「飛べても8分」

「飛んでも8分歩いて10分」というのが元ネタらしいんですが...わかる方いますか??

もしわかっちゃったあなたは、年がバレますよ(笑)


JUGEMテーマ:読書
本 【伊坂 幸太郎】 | comments(0) | -

読書記録「死神の精度(伊坂幸太郎)」

ブログランキング・にほんブログ村へ
 【感想】
もうすぐ死ぬ予定の人間のところに、その人間が死ぬべきかどうかの判断をするために死神が人間の姿をしてやってくる…っていう話を集めた短篇集ですね。

ぱっと見は穏やかで優しげでミュージックが大好きな好青年。でもその正体は生死を司る死神。

そんな、ちょっとしたギャップがなかなかユニークな作品でした。

映画を先に見てるので、イメージはどうしても金城武さんになっちゃうんですが、原作も読んでみて、改めて、彼の雰囲気に合ってるキャラクターだったんだなって感じました。


--------------------------------------
☆吹雪に死神
--------------------------------------
たまたま「死亡候補者」と「死神」が一緒にやってきた洋館で、吹雪に巻き込まれて、さらには連続殺人が発生して…って話ですね。

普通のミステリだったら、犯人は誰だ!?とか、次に狙われるのは自分かも!?みたいな感じで盛り上がる展開が多いかと思うんですが…

この作品の主人公は「死神」で、どんなに「犯人」が主人公を殺そうとしたところで、決して死なないっていう「お約束」がユニークでなかなか面白かったです。

「自分は絶対死なない」というある意味反則的な立場から事件がすすんでいく…。

なかなか斬新なストーリーですよね(笑)


--------------------------------------
☆恋愛で死神
--------------------------------------
あえてブサ眼鏡をかけてるイケメンくんが、向かいのマンションに住んでる女性に片思いして…って話ですね。

イケメンなくせに、女慣れしてないというか、なんか不器用でいい人なところが読んでいて微笑ましかったです。

でも、良くも悪くも「死神」が出てくる物語っていうのがこの作品のミソなんですよねぇ(^_^;)

果たして彼の恋は実るのか!?それとも、実らずに朽ち果ててしまうのか!?

恋の行方と、彼の生死。ダブルでラストが気になる展開でした(^_^;)


JUGEMテーマ:読書
本 【伊坂 幸太郎】 | comments(0) | -
AMAZON LINK