映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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読書記録「暗いところで待ち合わせ(乙一)」

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【あらすじ】
事故により、視力を失ってしまったミチル。そんな彼女は、父が遺してくれた家でただひとりで暮らしていたのであったが、そんな彼女は最近、不思議な感覚を覚えるようになった。誰もいないはずの家の中で、人の気配がするのだ。特によく食べるようになったわけでもないのに食糧の減りが速くなり、食器がカチャリと音を立てることもある。もしかして誰かがこの家にいるのかもしれない。そんな恐怖をミチルは抱くのであった…。
 
【感想】
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☆見えない男との共同生活
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盲目の女性の家に男が密かに侵入し、共同生活を始めるというお話。

女性の方、盲目だから、自分の周りの景色は全く見えないわけで、自分以外は自分の部屋にいるわけがない!って思って毎日生活してるわけですが…

実は、見えてないけど、見知らぬ男が部屋の中にいて、一緒に暮らしていたとしたら…

そんなこと、考えただけでなんかゾッとしちゃいますね。。。

人の気配は感じることもあるので、誰もいないはずなのに、服が擦れる音がしたり、足音が聞こえたり。。。

女性に危害を加えることが男の目的じゃないので、そこんところはまだマシなんでしょうけど…

目が見えない!ってだけで大変なのに、それに加えてこんな得体のしれない恐怖にさらされるなんてすげー可愛そうな子だなぁと思ってしまった作品でした。

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☆男性視点の話も...
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と、こんな風に書いてしまうと、なんて悪い男なんだ!って感じになってしまいそうですが…

意外と男の方も悪いやつではなくて、憎めない感じがいいなーって思いました。

女性がストーブを消し忘れて眠ってしまって、火が燃え上がっていたら、ちょっと火を弱めてあげたり、

女性が転んでしまって、その上に土鍋が落ちてきそうになったら、こっそりと土鍋を受け止めてあげたり。

もちろん、目が見えないことをいいことに、勝手に女性の家に上がり込んで居候なんてするのは言語道断!かと思いますが…

彼の方もやむにやまれぬ事情を抱えていたりするので、なかなかかわいそうなやつだなーとちょっと同情してしまいました。

ちょっとずつですが、男と女性に親近感が芽生えてきたりもするので、その辺の展開もなんか読んでてほのぼのする感じが良かったかなーって思いました。
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本 【乙一】 | comments(0) | -

読書記録「小生物語(乙一)」

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 【感想】
乙一さんの日記というかエッセイというかそういうのを書いた作品ですね。

割と最近の本なのかと思って読んでみたんですが…彼が25歳の時の日記!というわけで、結構むかしの話でした。

でも、こういう日記とかエッセイとかそういうのってやっぱり、著者の人間性とか日常が垣間見られていいですね(^^)

仕事をしてない時は、映画を見に行ったり、漫画喫茶に入り浸ったり、ゲームをやりまくったり…割と普通の青年だったんだなーってのを感じました(笑)

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☆乙一ワールド炸裂
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また、これは乙一さんの作品…というわけで単なる日記に終わってない乙一ワールドが炸裂してたのがなかなか楽しかったです。

例えば、ソファーを買ったら見知らぬ少年が一緒に運ばれてきた〜とか、彼は他の誰にも見えてないようだ〜とか。

あるいはデパートにいたら真っ暗になって閉じ込められて出られなくなったーとか(笑)

これが本当ならなんか結構やばい話になってくるかと思うんですが…さすがは乙一さん。何やら虚構と現実が入り混じってるようでなかなかおもしろかったです。

一体これはどこまでが真実で、どこまでが虚構の世界なのか?

結構これはありえんだろー!みたいなツッコミどころ満載な日記になってるので、そこら辺を意識して読んでみるのも面白いかもしれませんね。

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☆さすが作家さんは視点が面白い
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あと感じたのは…さすが作家さん。見えてる世界が面白い!ってところですかね〜。

書いてあることは、「ファミマのフライドポテトを食べた」とか「チュッパチャプスを舐めた」とか、ごく普通の日記にもよくあるネタって感じなんですが(いや、むしろこんなのはないか?)

彼がいざ日記にしてみると、なんか面白いんですよね(笑)さすが作家さんというかなんというか。

話のネタなんて意外と身近なところに転がってる。なんかそんなことを感じさせてくれた作品でした(^^)


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本 【乙一】 | comments(0) | -

読書記録「箱庭図書館(乙一)」

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 【感想】
読者に原稿を送ってもらって、作者がその原稿をリメイクしたという、ある意味画期的な手法で作られた短篇集ですね。

もともとは他の人の作品なので、あんまり乙一さんっぽい感じでもないのかなーって思って読んでたんですが…

思った以上に乙一ワールドな感じが現れていて、読んでてなかなか楽しかったです(笑)

でも、自分の作品が原案になって好きな作家にリメイクしてもらえるなんて…ファンからしたら堪らない企画ですよね。

なかなか斬新な発想だなっーって思いました。

では、以下、いくつか印象的な短編の感想です。


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☆コンビニ日和!
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僕と女の子の後輩が、コンビニで仕事をしていると、強盗が現れて…っていう話ですね。

状況としてはシリアス…なはずなんですが、コメディっぽいノリで話が進んでいくので読んでてなかなか楽しかったです。

例えば、大変な場面なのに突然「うまい棒」が登場してきたり、「ランチパック」のせいで危機一髪な状況に陥りそうになったり(笑)

実在する商品がさりげな〜くいろんなところで使われてたりするので、読んでて上手いなーって思いました。

でも、思わずこんなんが出てくると...やっぱりちょっとそれを食べたくなっちゃいますよね(^_^;)


あと、ラストの部分はちょっとしたオチがついてたりするんですが…

思わず、そういうことだったのか!と手を打ちたくなるような展開だったのでなかなか面白かったです。

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☆青春絶縁体
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読書が趣味で、クラスではあんまり会話をする友達もいない高校生が、文芸部に入部し、ちょっと変わった先輩と出会うって話ですね。

クラスでは割と大人しい感じで過ごしていても、部活とか自分の居場所では割と活発的に活動する人って…意外といますよね?

僕も割とそんな感じだったので、この話にはめっちゃ共感できました(笑)

僕は文芸部じゃなかったので、彼らみたいに小説書いて評価しあう…なーんて関係の仲間はいなかったですが、言いたいことを言える仲間がいるってのはやっぱりいいよなーってのを感じた作品でした。

ちなみに、主人公が男子で、先輩が女子なので…ふたりの関係もちょっと青春ーって感じでよかったです(^^)


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☆ホワイトステップ
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雪の上の靴の足あとを通じて、パラレルワールドと繋がるーっていうちょっとSFっぽい話ですかね。

主人公が男性で、パラレルワールドで繋がってる相手が女性なのでラブストーリーな展開なのかなーと思いきや…

思わずハートウォーミングな展開でちょっと心が打たれました。。。

この世界観は上手く表現できないですが...

いい人といい人が織りなすいい話〜って感じでなかなか好きな作品でした(^^)



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小説「死にぞこないの青」

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評価:
乙一
幻冬舎
¥ 480
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
ちょっとした誤解から、担任の先生に嫌われてしまった小学生のマサオは、
ある日から、先生から差別を受けるようになってしまった。
何をしても先生に叱られてしまうようになってしまったマサオは
当然の如く、同級生達からもいじめにあうようになってしまい、
仲の良かった友達までもがマサオから離れていってしまった。
何でこんな目に遭うんだろうと悔しい思いをするマサオであったが、
ある日、真っ青な顔で、体中傷だらけの少年が近くにいることに気づく。

【感想】
「先生」が中心となって特定の生徒を「いじめ」る小説ですね。
クラス内での自分の人気を維持する為に、特定の子供だけを差別し、
他の子供達と一緒になって「いじめ」を推進していくという
教師としては最低最悪な先生の話です。

人間誰しも「他人に嫌われる」ことが好きな人はいないだろうし、
他人の評価は気になるもんだとは思うのですが、
自分が嫌な気持ちになる「他人に嫌われる」ということを避ける為に、
他人に対してその気持ちを味あわせるというのは最悪ですね。
子供同士ならまだしも、教師が率先していじめるというは…。
なんとも読んでいて腹立たしい小説でした。

で、こういう話でよくあるパターンとして、物語後半から
いじめられっこの「復讐」が始まっていくというのがありますが、
この話も似たような展開をしていきます。
「復讐」というものは、やっぱりあんまりよくないことかと思いますが、
でもやっぱりムカつく相手をコテンパンにしていくという展開は、
読んでいてなんか気持ちがスッキリしますね(笑)

個人的には、もうちょっと徹底的に倒して欲しかったかなという
部分はありますが、やっぱり乙一さん上手いです。面白かったです。
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小説「きみにしか聞こえない」

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 【あらすじ】
私には友達がいない。だから携帯電話も持っていない。
でも友達は欲しいし、携帯電話にも興味があったので、心の中で
携帯電話をいじっていたら、その携帯電話が突然鳴り出した。
心の中で電話に出ると、男の人の声がした。
きっと私の頭が勝手に作り出した幻想なんだ…。
私はそう思うことにしたのだったが…。

【感想】
「Calling You」「傷」「華歌」の三篇からなる短編集で、
あらすじで書いたのは「Calling You」のあらすじなのですが、
この話はなんか悲しいんだけどいい話だなぁって思います。

乙一さんの本ってものすごくグロテスクで残酷な話を書く一方で
こういう優しい話も書くんですよね。
短編なので、ちょっと物足りない感じもありますが、面白かったです。

3つ目の「華歌」は草花の中に少女がいて、歌を歌っている話なのですが、
こちらもなかなかいい話なので好きですね。
おまけにラストにはドンデン返しが含まれていて…
完全に騙されていたので、やるな乙一って感じでした。

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小説「夏と花火と私の死体」

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評価:
乙一
集英社
¥ 440
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
9歳の夏休みのある日、私は、親友の弥生ちゃんに
木の上から突き落とされて殺されてしまった。
しかも、私の死体は、私が好きだった、弥生ちゃんの
お兄さんの健くんと弥生ちゃんが連れ去ってしまった。
死体をなんとかしようとしている健くんと弥生ちゃん。
彼らは無事に私の死体を処分できるのだろうか??

【感想】
乙一さんが16歳の頃に書いたとかいうデビュー作なんですが、
普通に今読んでも面白いです。
16歳という若さでこういうレベルの作品を書けるというのは
やっぱり才能があるんだなぁと実感してしまいますね。

子供が主人公で、しかも死んでしまった女の子の視点から
物語が進んでいくっていうのもなかなか独特ですね。

あと、もう1つ短編が入っているのですが、
こちらも見事に騙されてしまいました…。
やっぱり乙一さん上手いです。

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小説「平面いぬ」

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評価:
乙一
集英社
¥ 620
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
○石の目
その目を見ると石になってしまうという女の怪物「石の目」。
山登りに来て遭難してしまったわたしと同僚の2人は、偶然
「石の目」らしき女性が住む家へと紛れ込んでしまったのだった・・・

○はじめ
小学4年生だった私はある日、不注意でヒヨコを死なせてしまう。
友人の木園は犯人が私であることを知っていたのだが、
先生には「はじめ」という女の子が殺したのを見たと言ってくれた。
ヒヨコを殺した悪い女の子はじめ。彼女の噂はまたたくまに広がり
悪い子の代名詞のようになっていったのだが、
ある日、私と木園の前に「はじめ」という女の子が現れたのだった。

○BLUE
きれいな布で作られたぬいぐるみの「王子」「王女」「騎士」「白馬」。
そして残り物の生地で作られたちぐはぐな姿の「BLUE」。
彼ら5体の人形は実は、自分達で動くことができた。
そして、ある日5体まとめてとある家へと売られていくことになった。
娘に与えられ、愛され大事にされる「王子」「王女」「騎士」「白馬」。
娘がいらないというので息子に与えられ乱暴に扱われる「BLUE」。
自分も愛されたいと思うBLUEであったが・・・

○平面いぬ
ある日、腕のところに犬のタトゥーを彫ってもらった少女。
彼女は、その犬が、自分が見ていないときに動いていることに気づく。
すごくいとおしく思い、大事にしようとする少女であったが、
ある日、父・母・弟が揃って癌にかかり余命半年だということを知る。

【感想】
見た人を石にする怪物石の目。自分達の妄想が作り出した少女はじめ。
動き出すぬいぐるみたち。動き出すタトゥーの犬。
なんか設定だけ見るとちょっとホラーっぽい雰囲気がありそうですが、
実際のところ、ホラーというよりはハートウォーミングな作品でした。
(石の目だけはホラー色強いですが、根本は暖かいですね)

乙一さんの作品、グロイというかホラー系のも多いかと思いきや
こういうすごい暖かい雰囲気の作品も多いんですよね〜。
改めて多才な作家さんだなぁと思いました。

個人的には、2つめの「はじめ」と3番目の「BLUE」がよかったです。


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小説「失はれる物語」の感想

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評価:
乙一
角川書店
¥ 580
(2006-06)
Amazonランキング: 62108位
Amazonおすすめ度:
Calling You
失はれる物語

手を握る泥棒の物語
しあわせは子猫のかたち
ボクの賢いパンツくん
マリアの指
ウソカノ

が収録された短編小説集です。

乙一さんはけっこう残酷な話を書いたりしてると思うんですが、
この本はさわやかであったかい話が多いので好きですね。
「Calling You」「傷」「手を握る泥棒の物語」
「しあわせは子猫のかたち」が僕のおススメです。
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小説「ZOO〈2〉」の感想

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評価:
乙一
集英社
¥ 440
(2006-05)
Amazonランキング: 32843位
Amazonおすすめ度:
ハードカバーの小説「ZOO」が分割された2冊目。
・・・といっても短編集なので、直接的な関係はないかな。

「血液を探せ!」「冷たい森の白い家」「Closet」
「神の言葉」「落ちる飛行機の中で」「むかし夕日の公園で」の
6つの作品が収録されています。

どれも乙一さんらしいというか独特な物語なので
楽しめるのですが…ZOO1と比べるとややパワーダウンな気がしますね。
ZOO1とZOO2どっちを読もうか迷ってるならば
1を読んだほうがいいです。・・・ってそんな人いないか…。

あまり衝撃的ではないですが、
「冷たい森の白い家」と「落ちる飛行機の中で」がなんか好きですね。


あ、今思ったのですが、ZOO1よりグロテスクな描写が少ないんですね。
なのでこっちの方が読みやすいんだと思います。
インパクトは薄くなっちゃいますが。
本 【乙一】 | comments(0) | trackbacks(0)

小説「ZOO〈1〉」の感想

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評価:
乙一
集英社
¥ 480
(2006-05)
Amazonランキング: 40323位
Amazonおすすめ度:
元々は10個の短編小説だったのを5個づつに分けて文庫化した1作目。
「カザリとヨーコ」「SEVEN ROOMS」「SO-far そ・ふぁー」
「陽だまりの詩」「ZOO」 の5作品が入ってます。

「カザリとヨーコ」は双子で同じ顔をしてるのに、
母親から愛される子と母親から疎まれる子の二人の物語。

「SEVEN ROOMS」は突然誘拐されてしまった姉と弟が
7つの部屋からなる建物に幽閉されてしまう物語。

「そふぁー」は母親と父親を同時に見えなくなってしまった少年の物語。

「陽だまりの詩」は死が間近に迫った青年とロボットの物語。

「ZOO」は愛する人を殺してしまった青年の物語。

短編なので、どれも読みやすいんですが、
なんか衝撃的な作品が多くていいですね。これ。
好きなのは「そふぁー」と「陽だまりの詩」なんですが、
インパクトは「SEVEN ROOMS」と「カザリとヨーコ」が強かったですね・・・。

ジャンル的にはホラーに分類されると思いますが、
そういうの嫌いじゃなかったらぜひ読んでみてください。
乙一ワールドにはまるはまる・・・(笑)
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