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【あらすじ】
私には友達がいない。だから携帯電話も持っていない。
でも友達は欲しいし、携帯電話にも興味があったので、心の中で
携帯電話をいじっていたら、その携帯電話が突然鳴り出した。
心の中で電話に出ると、男の人の声がした。
きっと私の頭が勝手に作り出した幻想なんだ…。
私はそう思うことにしたのだったが…。
【感想】
「Calling You」「傷」「華歌」の三篇からなる短編集で、
あらすじで書いたのは「Calling You」のあらすじなのですが、
この話はなんか悲しいんだけどいい話だなぁって思います。
乙一さんの本ってものすごくグロテスクで残酷な話を書く一方で
こういう優しい話も書くんですよね。
短編なので、ちょっと物足りない感じもありますが、面白かったです。
3つ目の「華歌」は草花の中に少女がいて、歌を歌っている話なのですが、
こちらもなかなかいい話なので好きですね。
おまけにラストにはドンデン返しが含まれていて…
完全に騙されていたので、やるな乙一って感じでした。
【あらすじ】
9歳の夏休みのある日、私は、親友の弥生ちゃんに
木の上から突き落とされて殺されてしまった。
しかも、私の死体は、私が好きだった、弥生ちゃんの
お兄さんの健くんと弥生ちゃんが連れ去ってしまった。
死体をなんとかしようとしている健くんと弥生ちゃん。
彼らは無事に私の死体を処分できるのだろうか??
【感想】
乙一さんが16歳の頃に書いたとかいうデビュー作なんですが、
普通に今読んでも面白いです。
16歳という若さでこういうレベルの作品を書けるというのは
やっぱり才能があるんだなぁと実感してしまいますね。
子供が主人公で、しかも死んでしまった女の子の視点から
物語が進んでいくっていうのもなかなか独特ですね。
あと、もう1つ短編が入っているのですが、
こちらも見事に騙されてしまいました…。
やっぱり乙一さん上手いです。