映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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読書記録「ペテロの葬列(宮部みゆき)」

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評価:
宮部 みゆき
集英社
¥ 1,944

【あらすじ】
今多コンツェルン会長室直属・グループ広報室に勤める杉村三郎。彼は、たまたま乗り合わせたバスでバスジャックに遭遇し、人質として捕らわれてしまうのであったが…。

【感想】
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☆かなりの大作。。
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かなーりひさしぶりに読んだ宮部みゆき作品。

700ページもある超大作なので、読書欲が低減しまくりの昨今、果たして読み切れるのだろうかと思いつつ読んでみたんですが…

うん。かなーり読むのがつらかったです(^_^;)

さすが宮部みゆきさんって言うべきなんでしょうけど、かなーり重厚なんですよね。。。

最近軽めの本(?)ばかり読んでいたせいなのか、なかなかページが進まない。。。

宮部みゆき作品、昔は好きだったのに、こんなに苦手になってしまったのかと思わずにはいられない作品でした。。。

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☆善と悪か…
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まぁそれはさておき…

話の内容の方もなかなかぎっしり詰まった感じで読み応えがありました。。。

突然のバスのハイジャックから物語はスタートしていくんですが、

なんか読み進めて行くうちに、何が善で何が悪なのかよくわからなくなってくるんですよね。。。

誰かにとっては悪い人、でも、その人は違う誰かの大事な人かもしれない。

誰かにとっては悪い人は、みんなにとっては悪い人じゃないかもしれない。

でもでも、一方的に悪だと決めつけて攻撃してくる「正義」な人もいる。

悪だと思ってる人が悪じゃなかったり、正義だと思ってる人が悪かもしれなかったり

なんだか社会って複雑にできてるよなーって感じるような、そんなお話でした。

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小説「名もなき毒(宮部みゆき)」

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評価:
宮部 みゆき
幻冬舎
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 【あらすじ】
今多コンツェルンの広報室に勤める杉村三郎。彼は、職場トラブルを抱えつつも、平凡な日々を送っていたのであったが、ある日、連続毒殺事件の被害者の遺族と知り合う。犯人も捕まらず、心に闇を抱えてしまった遺族の事情を知るにつれ、そこから立ち直る手助けになればと考えた杉村は、やがて、事件に大きく足を突っ込んでしまうことになるのであったが…。


【感想】
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☆無差別殺人事件
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飲み物に毒物を注入して相手を殺害する、連続無差別殺人事件を扱った作品ですね。

連続無差別殺人事件ということで…猟奇的な犯人が出てきて、ドロドロ生々しい展開が続くのかと思いきや…

そんなことは全然なくて、犯人と、被害者家族と、容疑者にされてしまった家族の心理描写を上手く描いた作品になっていて読み応えがありました。

また、連続無差別殺人事件の犯人とかいうと、さぞかし人相が悪くて、頭のおかしいやつなんだろうなーってイメージしてしまうこともあるかと思うんですが…

実際にそういう事件の犯人って、あのおとなしい子がどうして!?みたいな優等生タイプの人だったりすることってありますよね。

そんな「普通の人」がどうして連続殺人鬼になってしまったのか...みたいなことが上手く描かれていて面白いなってのを感じました。

最後まで読んでみると、連続殺人鬼憎し!って感じじゃなくて、ちょっと犯人に同情したくなっちゃう面もありましたね(^_^;)


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☆モンスターガールとポジティブガール
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あと、何に対しても人のせいにして言い訳ばっかりしてる「モンスターガール」と、何に対しても喜んでばっかりいる「ポジティブガール」のふたりの登場人物が出てくるんですが、そのふたりの対比が面白かったですね(^_^;)
(「モンスターガール」と「ポジティブガール」は勝手に名づけました(笑))

「モンスターガール」の方は、何に関しても言い訳と嘘ばっかりで、仕事はできないし、できないことを覚えようともしない。

で、できないのは人のせいにして、怒られれば逆切れして、セクハラされただの差別されただのの嘘を作り上げて、逆に上層部に訴える。

そんな女なんですが…

痛々しさが際立っていて、彼女行動がある意味すごいなって感じでした(^_^;)

しかも、これだけじゃ収まらなくて、どんどん問題がエスカレートしていくんですが…

まぁ何が起こるかは本作の見所でもあるので、興味がある方はチェックしてみてください。

で、一方「ポジティブガール」の方は...

「モンスターガール」の真逆で何をやっても明るくて前向きな子なんですよね(^_^;)

ご飯をおごってもらえれば、「ああおいしい。私、幸せ〜。」みたいな(笑)

ちょっとのことでも幸せを感じられる性格ってのもそれはそれで楽しそうでいいなーってのを感じました(^^)


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小説「長い長い殺人(宮部みゆき)」

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 【あらすじ】
私はとある刑事の財布である。7年も使ってくれているので、だいぶくたびれてきてはいるが、その分、ご主人さまである彼のことはよく知っている。そんな彼が、とある事件を担当することになったらしい。そのとある事件とは、とあるサラリーマンである森元隆一がひき逃げされたという事件だ。容疑者として、彼の妻法子が疑わしいらしい。しかし、彼女を犯人だと断定する決めてがないらしく…。

【感想】
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☆財布が主人公!
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この小説の特徴は…なんといっても、財布が主人公!ってところでしょうね。

人間が主人公なのは当たり前で、動物が主人公ってのも結構あったりするかと思うんですが…財布が主人公ってのはかなり珍しいんじゃないでしょうか(^^;

しかも、扱ってるのが、財布の日常…ではなく、連続殺人事件というミステリだっていうんですから…びっくりです(笑)

さすが宮部みゆきさん!って感じですね。

で、財布が主人公な今作なんですが...あらすじに書いた刑事の財布だけじゃなくて、他の関係者の財布にもバトンタッチしていくような形で話が進んでいくのがまたユニークでしたね。

刑事の財布から始まって、目撃者の財布になったり、被害者の財布になったり、探偵の財布になったり。

いろんな視点から物語が語られるので、立体感が感じられてよかったなって思います。

ただ、登場人物がちょっと多いので、えっとこの人誰だっけ?…になってしまう人もなんにんかいたのがちょっと残念でした(^^;

ちょっと人間関係が複雑になりすぎてるかなーって思います。

まぁメモ片手に相関図を書いて読んでみるのも一興かと思いますが(笑)

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小説「チヨ子(宮部みゆき)」

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 【あらすじ】
1日1万円のアルバイトがあると言われてノコノコとやってきた「わたし」がやることになったのは、5年前のかび臭いピンクのうさぎの着ぐるみを着ることだった。明らかに古びていて汚らしいので決して着たくはなかったが、着てみると何か不思議なことに気がついた。なぜか、周りにいる人たちが、ガンダムやらぬいぐるみやらに見えるのだ。どうやら、この着ぐるみは変な能力が備わっているらしいのだが…。

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☆チヨ子
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着ぐるみを着たら、周りの人たちがぬいぐるみやらロボットに見えてしまう−って話ですね。

表題の「チヨ子」もその中のぬいぐるみのひとり。

一体「チヨ子」は何者なのかー、なんでそういうのが見えてしまうのか−ってのは伏せておきますが、ホラーではなく、なんかちょっと暖かい感じの話でなかなか素敵でした。

かび臭い着ぐるみに入るのはちょっと嫌ですが、その中から自分を見た場合、自分は一体どんな姿になっているのか…

想像してみるとちょっと楽しそうな感じがしました(笑)



短篇集なのでこの他にも4つほど短編が入ってたりするんですが…個人的にはちょっと微妙だったかなーって感じでした(^^;

でも、ジャンルはホラーだったりファンタジーだったりミステリーだったりなんかいろんなのが入ってるような感じだったので、いろんな雰囲気の作品を一気に味わいたい!って思ってる人にはお得な内容かもしれません(笑)

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小説「英雄の書(宮部みゆき)」

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 【あらすじ】
 小学生の森崎友理子は、本好きなどこにでもいるような小学生だったのだったが、ある日、兄である大樹が同級生を刺し殺し逃走するという事件を起こしてしまった。大好きだった兄がそんなことをするわけがない!友理子はそう信じていたのであったが、兄は見つからず、途方に暮れる日々を送っていたのであった。そんなある日、友理子が兄の部屋に入ってみると、どこからともなく声が聞こえてきた。なんと兄が持っていた本が話友理子に話しかけているのだ。恐る恐る本に近づいた友理子は、本に兄のことを尋ねてみることにしたのであったが…。

【感想】
 現実と非現実が交錯したようなファンタジーですね。

 「物語」とか「英雄」とか、そういう概念が、僕らの世界の常識とはちょっとかけ離れた世界での話…って感じなので、この世界観を受け入れるまでになんかちょっと時間がかかりました(^^; すごい壮大で凝った設定をしているので、わざわざこんなに凝らずに、単にお兄ちゃんが異世界に行ってしまったから、私も異世界に行く!程度でも良かったような気がするんですけどね(^^; 小学生が主人公で、割と低年齢層をターゲットにしてるのかなと思いつつ、その内容は大人でも読み解くのが難しいという難解なストーリーになっているのがちょっと辛かったです(^^;

 ただ、この世界観を受け入れられてくれば、それなりに面白いかなーってところもありました。ネズミの姿をしたアジュとか、無名僧ソラとか、なんかちょっと変わった仲間が増えて、色んな世界を旅していくのはなんかワクワクして楽しいし、最後には大樹と再会できるのかとか、友理子ことユーリは黄衣の王を倒すことができるのかとか、ロールプレイングゲームっぽい要素もたくさん入ってるので、そういう部分はなかなか面白いかなーって思います。

 全体としてみると…やっぱりこの世界観を受け入れられるかどうかに尽きるんじゃないかなって思います。やたらと長いし、他の宮部作品と比べても結構異色な作品だと思うので、気軽に読んでみてくださいとはいえないですが、もし興味があるのであれば気合を入れて読んでみてください(^^; 
 
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本 【宮部 みゆき】 | comments(0) | -

小説「小暮写真館(宮部みゆき)」

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 【あらすじ】
 物好きな父親の趣味で、古びた写真館に引っ越すことになった花菱家の4人。そんな花菱家に、ある日女子高生がやってきた。フリーマーケットで買ったものの中に、「小暮写真館」で撮ったらしい「心霊写真」が紛れ込んでいたから責任以って処分して欲しいというのだ。「小暮写真館」は既にやっていないものの、一方的に話したてられ、「心霊写真」を置いていかれてしまった英一は、その「心霊写真」の正体を調査することにしたのであったが・・・。

【感想】
 主人公が高校生の少年で、友達と一緒に次々と現れる謎を解いていく・・・そんな感じの内容なので、なかなか爽やかな感じで読めました。登場人物もなかなか個性豊かで好感が持てるキャラクターが多くて、なんかほのぼのとした感じの高校生の花ちゃんをはじめ、愛らしい感じの弟のピカちゃん、頭が良くてちょっとつかみ所のないテンコ、色黒で元気いっぱいな女の子のコゲパン等、ユニークな登場人物が色々と出てくるので、みんなでワイワイガヤガヤ謎解きをしているような雰囲気が結構好きでした。途中で殺人事件が起こったり・・・とかそういう過激な展開でもないので、そういうのが苦手な人にも読みやすくていいんじゃないかと思います。(心霊写真が出てくるので、日常系ミステリとまでは言えないですが、怖いようなシーンは全然出てこないので気軽に読めると思います) ただ、一つ難をあげるとすれば、心霊写真の正体が完全にはわからないまま終わっちゃったところですかね〜。心霊写真に写っている人が何者かってことと、どうしてそこに映ってしまったのかっていうのはわかったんですが、科学的根拠というか・・・どういう物理的要因で心霊写真が出来上がったのかっていうのは判明しないんですよね・・・^^;まぁそこを解明するのはちょっと難しいかなって感じもしますが、そこんところがちょっと残念な感じがしました^^;

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小説「楽園」

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評価:
宮部 みゆき
文藝春秋
¥ 1,700
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
 9年前の連続殺人事件により、心に傷を負ったライターの前畑滋子は、それ以来、ライターとしての仕事はあまり出来なくなってしまっていたのだったが、そんな滋子のもとに、とある仕事の依頼が舞い込んだ。それは、12歳で亡くなった息子の等が超能力を持っていたかもしれないという話で、その真相を調べて欲しいというものであった。超能力といわれ、どうしても穿った見方をしてしまう滋子。しかし、その話を聞くに連れ、彼が9年前の事件をも予知していたことを知り、一体どういうことなのかと、真相を調べはじめるのであった…。

【感想】
 気がつかずに読んでいたんですが、「模倣犯」の事件から9年後の話らしいですね。で、「模倣犯」のストーリーは大分昔に読んだっきりで、全く忘れてしまっていたので、「あの事件の前畑さんですね」みたいな話が色々と出てきても、ちょっとピンと来なかったのが残念でした^^;前の事件の詳しい説明はほとんどないまま終わってしまったので、「模倣犯」を読んでからこっちを読めばよかったってちょっと思いました^^;

 ただ、「模倣犯」の続編なだけあって、こっちも大作ですね。ページ数もそうなんですが、「超能力」の話から派生して、大きな事件の真相へ向かって物語が動いていく様子が、とっても重厚で深みがあって、やっぱり宮部みゆきさんって上手いなぁって思いました。テンポよく物語が進んでいくわけではなく、ちょっとずつちょっとずつ真相が明らかになっていくような感じなんですが、読み応えがあって面白かったです。

 また、今回は「家族の歴史」を巡るエピソードが多かったのが印象的でした。祖父母あっての父・母であり、両親あっての自分。そして、自分と妻あっての子供。家族の歴史・自分の人生っていうのはそうやって積み重なっていくんだなぁってことを考えさせられました。また、この作品の登場人物たちは、「娘を殺害しなければならないほど追い詰められてしまった両親」、「両親が殺人犯になってしまった娘」、「祖母にいいように利用された孫」、「家族に疎まれた姉」、「最愛の一人息子を失ってしまった母」など、可哀想な家族がたくさん登場するのですが、こういう家族を見ていると、家族の自分へ与える影響ってのは大きいんだなと思うと同時に、家族が元気で平和でいられるってことはすごく幸せなことなんだなって改めて感じました。
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小説「堪忍箱」

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評価:
宮部 みゆき
新潮社
¥ 500
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
 菓子問屋の近江屋が火事になった。その火事により、当主の清兵衛は生死不明の行方知れず。女将のおつたも意識不明の重態となり、近江屋は壊滅的な打撃を受けることになったのだったが、清兵衛の孫娘であり、おつたの娘であるお駒は、唯一被害を免れたのであった。しかし、そんなお駒は、火事の際の母の行動に疑問を感じていた。母は自分と一緒に逃げることができたのだったが、あえて謎の箱を取りに奥へと戻って行ったのだ。母が命がけで守ったその箱には一体何が入っているのか。なぜ命がけで守る必要があったのか。お駒は「堪忍箱」と呼ばれるその箱を疑問に感じるのであったが…。

【感想】
 短編集も、江戸モノもちょっと苦手だったりするんですが…この短編集は面白かったです。やっぱり宮部みゆきさんは人物描写が上手いんですよね。結構入り組んだ設定の登場人物が多かったような気もするんですが、それぞれが活き活きと描かれていたのでよかったです。あらすじに書いた「堪忍箱」の話は、ちょっと続きが読みたい感じですね。
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小説「あかんべえ」

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評価:
宮部 みゆき
新潮社
¥ 540
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
まだ12歳の少女であったおりんとその両親は、彼らの念願であった
料理屋を始める為、「ふね屋」へと越してきたのであったが、
越してきたすぐ後に、おりんは重い病に倒れてしまう。
生死の境を彷徨った挙句に、奇跡的に回復するおりんであったが、
それを堺に、おりんは、家族のほかに、見知らぬ人たちが、
「ふね屋」に住んでいることに気がつくのであった…。

【感想】
宮部みゆき作品は好きなんですが、時代物はちょっと
苦手意識があったので、なんだかんだで初挑戦でした。
やっぱり時代物だと、現代物と比べて言葉とか名前が違うので、
若干読みにくいなって感じることは多かったものの、
さすがは宮部みゆきさんって感じで、ストーリーは面白かったです。

簡単に言ってしまうと、おりんたちが引越してきた「ふね屋」には
元々成仏できなかった5人のお化けたちが住んでいたんですが、
おりんは何故か彼らの姿が見えてしまい、彼らと仲良く
なってしまうというような話です。また、5人の中には
少々問題のあるお化けもいるので、そのお化けが色々と「事件」を
起こしたりして、料理屋である「ふね屋」が大パニックに…
といったようなちょっとコメディっぽい雰囲気もあります。

登場人物はけっこう多いんですが、この、人とかお化けとか
いっぱい入り乱れて大騒ぎするようなシーンはなかなか爽快でした。

あと、お化け5人衆も個性豊かでなかなか好きでした。
「あかんべえ」をしてくるお梅、涙もろくて暴れん坊のおどろ髪、
色っぽいお姉さんのおみつ、按摩が得意な笑い坊、
そして、優しいお侍の玄之介。
なかなかユニークなお化けたちだったのが印象的でした。

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小説「クロスファイア」

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評価:
宮部 みゆき
光文社
¥ 620
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
自由に炎を操ることのできる、パイキネシスという
特殊能力を持って生まれてしまった青木淳子は、
その能力を活かし、極悪な犯罪者たちを葬ることを
自分の使命だと言い聞かせて生きていたのだったが、
ある日、彼女は、とある工場跡で、殺人現場を目撃してしまう。
彼らを許すわけにはいかないと彼らを殺害することを
決意する淳子であったのだが…。

【感想】
特殊能力を持って生まれてきてしまったが故に
苦しんでいる人間の生き様を描いた作品ですね。

漫画とかだと、特殊な能力を持った人間は、
ヒーローになって悪者をやっつけるってパターンが
多いと思いますが、普通に考えると、悪者といえども
殺してしまっては単なる殺人鬼なわけで、
そういう部分の苦悩っぷりがよく描かれていると思います。

ただ、ちょっとストーリーが長すぎな感じがするのと、
後半から急展開でクライマックスに向かってしまったのが、
ちょっと残念な感じがしますね。
なんか奥が深そうな秘密組織やら、他の特殊能力を持った
登場人物やらがでてきて、スケールがもっとでかい話に
向かおうとしている矢先に、ブツっと途中で
終わりにさせられてしまったような感じだったので、
その辺はなんかすごくもったいないなぁって思いました。

まぁドンデン返しがすごい!ってのは感じたんですが、
(序盤の大きな謎が解けてスカッとはしたんですが)、
もうちょっとなんかいい終わり方ができたのでは…って思いました^^;

本 【宮部 みゆき】 | comments(0) | -
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