|
評価:
村山 由佳
文藝春秋
¥ 1,680
Amazonおすすめ度:
|
【あらすじ】
実の兄妹と知りながら禁断の愛に溺れてしまった兄妹、
不倫を繰り返す末妹、浮気をし居場所のない長兄、
戦時中の傷跡を引きずる父。
それぞれの悩みを描いた短編集。
【感想】
いわゆる家族モノのお話なんですが…
ホームドラマといった雰囲気ではなくて、思いっきりドロドロしたテーマですね^^;
まぁ兄と妹の禁断の愛なんて描いてる時点でドロドロしてない方が
おかしいといえばおかしいですが…。
最近、この村山由佳さんの本は読んでなかったんですが、
こんなドロドロした物語を書く人だったんだぁ…とちょっとびっくりでした^^;
(あ、でもドロドロした内容でありながら、なんか爽やかな雰囲気でもありました。
その辺が村山由佳さんらしさ…なのかもしれません。)
で、これって直木賞受賞作でもあるんですね。
なので、ドロドロしつつもなかなか読み応えのある作品でした。
悩みのレベルの大小こそあれ、誰でも悩みなんてありますもんね。
意外と(?)共感できる部分が多かったような気がします(笑)
悩める人間像を上手く描いてると思いますね。