映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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読書記録「気分上々(森絵都)」

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評価:
森 絵都
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 1,620

【感想】
森絵都さんが送る短篇集ですね。

テーマは…特にないのかな?

数ページしかない短編から、60ページくらいまでの中編まであり、いろんなお話が詰まってたのでなかなか読み応えがありました。

数ページしかない短編は正直なところ、ちょっと物足りないかなーって思ってしまう部分もあったんですが、中編の方はなかなか面白かったので、結構好きな作品となりました。


以下、印象的だったお話の感想です。
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☆17レボリューション
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自分の人生上手くいかないのは自分に価値基準がないからだ!

そう考えた女子高生の主人公が、親友と絶交し、友達を変えてみた、というお話。

自分を変えるために付き合う友人を変えてみる。

まぁ確かに友人が変われば見えてくる世界は変わるかと思いますが…

そんなわけわかんない理由で絶交される友達の方はたまったもんじゃないですね(^_^;)


そして、地味グループから抜けだして派手グループへと転向を図る主人公。

そんな彼女が果たして理想の自分を手に入れられたのかってのは読んでくださいってことにしておきますが…

友人関係、恋愛関係、全部ぶった切って、新たな人生始めようとあがいてる彼女が結構悩ましくて好きな作品でした(笑)

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☆東の果つるところ
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名前が左右対象であることを絶対的に信仰している家に育った娘が、それに反発して家を出る、というお話。

普通に読んでると名前が左右対象ってどういうこと?ってちょっと思っちゃうかもしれませんが…

「草間由果」のように、左右が対象になっている漢字が使われている名前ってことですね。

そういう家に育ったもんだから、結婚相手の名前ももちろん、左右対象でないとダメ。

生まれてくる子どもの名前も左右対象じゃないとだめ。

交友関係も、左右対称率が50%以上じゃなきゃだめ!という厳格ぶり。。。

さすがにこういう家が実在しているとは思いませんが…

こんな家に育ったら、さぞかし息苦しい人生を歩むことになるんだろうなーってのを感じた作品でした(^_^;)

ちなみに、僕の名前は左右対称率0%…このお話の主人公とはお友達になれないようです(笑)
 
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小説「この女(森絵都)」

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評価:
森 絵都
筑摩書房
¥ 1,575

 【あらすじ】
 釜ヶ崎に住み日雇いのバイトで生活をしていた甲坂礼司は、ある日、友人である大輔の紹介により、とある女性を主人公にした小説を書くことになった。その女性とは、ウエストホテルを経営する社長の奥さんであり、あまり過去のことを語りたがらない妻に代わって、話を聞き出し、小説という形にまとめてほしいという社長の要望なのだ。完成すればその代金として300万円支払うという。若干胡散臭さを感じなくもなかったが、300万円という金額に魅力を感じた甲坂は、その仕事を引き受けることにしたのであったが…。

【感想】
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○ポイント1:生きるって大変
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自分のことをあまり話そうとしない「この女」

社長夫人という立場に収まって、幸せなはずなのにあまり幸せに見えない「この女」

そんな、ミステリアスな「この女」の生い立ちを徐々に探って、意外な真相を明らかにしていくようなミステリー風な作品なのかなとちょっと思って読んでたんですが…全然そういう感じではなかったですね(^^;

どっちかっていうと、角田光代さんの「八日目の蝉」とか「ひそやかな花園」とかそういった感じの、シリアスで、重い感じの作品だなって感じました。

幸せそうに見える人だって、本心もそうとも限らないし、いろんな過去を抱えていて、人にはあんまり言いたくないことだってある。

でも、どんな事情や過去を抱えていようとも、生きていかなきゃいけない。生きていくには働いてお金を稼ぐか誰かに養ってもらわなきゃいけない。

ただ、若くてなんとでもなる人ならいいかもしれないけど、年をとって働けなくなって、養ってくれる人もいなかったら…もうどうしようもないってことですよね(T_T)

なんか生きるって大変だなーって感じました。

弱者は野垂れ人でも構わない。そんな世の中じゃなくて、ちゃんとみんなが幸せに暮らせる社会になってほしいですね。

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小説「宇宙のみなしご」

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評価:
森 絵都
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 460
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
 中学2年生の陽子とその弟で中学1年生のリン、そして、陽子の同級生である七瀬さんの3人にはあるちょっとした秘密があった。それは、夜中になると、近所の家に忍び込んで屋根に登るのが好きという、ちょっと変わった趣味のことであったのだったが、ある日、3人が屋根に登っていると、同じく陽子の同級生のキオスクに見つかってしまう。なぜそんなことをしているのかと問い詰められ、そして、仲間に入れて欲しそうなキオスクに対して、陽子は、しぶしぶ一緒に屋根に登らせることにしたのであったが…。

【感想】
 「屋根に登るのがすき」といった特殊な設定を持っている物語ではあるんですが、その点を除けば、よくある王道的な青春物語でした。よくある、学校で、新しい友達ができて、だんだん仲良くなって、気がつくと危機的なトラブルが発生して、でもそれをなんとかして乗り越えて、めでたくハッピーエンド。そんな展開なんですが、でも、王道的だからつまらないというのでは決してなくて、主人公たちが色々な悩みにぶつかって泣いたり、一緒に喜んだり、笑ったり、これぞ青春っていうような要素がいっぱい詰まっていたので読み心地がよくて素敵でした。
 主な登場人物は、主人公の陽子と弟のリン、そして友達の七瀬さんと、キオスクの4人だけなんですけど、それぞれがみんな違った悩みを抱えてるんですよね。でも、自分の本心を打ち明けると、嫌われてしまいそうで、一人で悩みつづける。そんな、微妙な中学生の心境を上手く描けているような気がしました。
 ラストも爽やかな感じで終わったし、なかなか面白かった1冊でした。
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小説「ラン」

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評価:
森 絵都
理論社
¥ 1,785
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
次々と家族を亡くしてしまい、天涯孤独の身となってしまった環。
彼女はある日、自転車屋さんと仲良くなり、とある自転車を譲り受ける。
乗り心地もよくお気に入りの自転車となったのだが、
ある日、その自転車は暴走を始め、彼女を意外な所へ連れて行く。
なんと、そこは、死んだはずの両親や弟、叔母がいる世界だった。
感激する環だったが、本来は自転車ではなく、走ってくる場所だという。
両親や弟、叔母にこれからも会うために、環はマラソンを始めるのだが…。

【感想】
「ラン」というタイトルから、マラソンとか
そういうスポーツの話なんだろうという想像は
していたのですが、まさかそれを始める動機が
亡くなった人に会うためっていうのは想像外でした。

マラソンの部分だけでも、変なコーチやら、天敵のおばさん、
病弱な少女に小太りな大学生など個性豊かな登場人物が多くて、
それだけでも充分小説として面白かったと思うのに、
それに加えて、自転車のエピソードとか
亡くなった家族のエピソードとかが加わっていて、
すごく独特の世界観が出来上がっているので、面白かったです。

しかし、自転車に乗って(あるいは走っていって)
亡くなった人の世界に遊びにいけるっていう設定はすごいですね。
普通の小説だと思って読んでいたので、こういう展開なのは驚きでした。
なかなかこういうユニークな設定は思いつかないですよね。


また、個性豊かな登場人物が印象的で、続編も作りやすそうな
感じがするので、ぜひ続編も書いて欲しいなって思います。

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小説「風に舞いあがるビニールシート」の感想

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評価:
森 絵都
文藝春秋
¥ 1,470
Amazonおすすめ度:
以下の6編を収録した短編集。
・器を探して
・犬の散歩
・守護神
・鐘の音
・ジェネレーションX
・風に舞い上がるビニールシート

全体的になかなか粒のそろった読み応えのある短編集だと思いました。
先日読んだ「いつかパラソルの下で」と比べると、
こっちも大人向けな小説だとは思うんですが、
こっちの方がずっといいですね。
魅力的な大人がたくさん登場して、
活き活きと描かれているのが印象的でした。

とりあえず、どれもなかなか面白かったんですが、
この中の「守護神」と「ジェネレーションX」の話が好きだったので、
その二つだけ感想を書いておきます。

【守護神】
大学のレポートの代筆を行ってくれるという謎の女性「ニシナミユキ」。
社会人大学生であり(実際はフリーターだが)多忙で時間が足りない裕介は
そのニシナミユキに代筆を頼むことにするのだが…

僕は社会人大学生ではないですが、年齢の近い登場人物が主人公で、
舞台も「大学」という懐かしい場所だったので、
色々と共感できたりして楽しめました。

そして、
「死にものぐるいでやりぬいた4年間は、
 きっとあなたにとって、将来、一億以上の価値を持つわ」
こういうセリフが登場してるんですが、思いました。
まさしくその通りなんだろうなぁって。
ぜひ、今大学生をやってる人に贈りたい言葉ですね。

何かを死にものぐるいでやりぬいた経験。
それはきっとお金には替えられない立派な財産ですよね。
僕は学生時代、ただ無駄に時間を過ごしていくような生活をしていたので、
もっといろいろな経験をしておけばよかったかなぁって思うこと多いです。。。


【ジェネレーションX】
誤った情報を載せてしまった出版社のベテラン社員・健一と、
そのメーカーの若手担当者石津は、2人そろってクレーマーのもとに
謝罪をすることになった。
その途中、勤務中にもかかわらず、ひたすら私用電話をかけまくる石津を見て、
ジェネレーションギャップを感じずにはいられない健一であったが、
石津には、友人に連絡を取りたい事情があった…

主に、健一と石津、そして石津と石津の友だちとのやりとりの話なんですが、
最初は不快に思ってた健一が、やがて石津の電話から聞こえてくる
内容をもとに石津に話しかけてくるのが面白かったです。

この、石津が電話をかけまくってる事情に関しては…
「友だち」っていいなぁって思いました。
やっぱり友だちって大事ですよね〜。

でも、何年経ってもずっと友だちでいられる人って
みんな一体何人くらいいるんでしょうね?
進む道が別れていくにつれて、疎遠になるのって寂しいですね。
本 【森 絵都】 | comments(0) | -

小説「いつかパラソルの下で」の感想

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評価:
森 絵都
角川グループパブリッシング
¥ 540
Amazonおすすめ度:
主人公柏原野々は25歳独身女性。厳格な父に嫌気がさし、
成人すると同時に家を飛び出したのだが、最近、交通事故で父を失ってしまう。
そんな中、父が亡くなった原因は私にあると名乗り出た謎の女性が現れる…。

家族間に流れる「血」や「親子愛」あるいは「男女愛」を描いた作品でしょうか。
「大人たちの世界」を描いた…と文庫の帯には書いてありましたが、
そのせいか、ややエロい描写が度々登場したりします^^;
まぁそれがすべてではないんですが、個人的にはそんなに深い描写まで
描かなくてもよかったんじゃないかなと思いますね…。

あとは…父の秘密を暴く…っていう展開なので、
個人的には放っておいてあげればいいのに…と思ってしまい、
登場人物の3兄弟にあんまり共感できなかったですね^^;
知らぬが仏ってことも多いですからね〜。

全体的に森絵都さんの作品にしてはドロっとした印象を受けました。
もっと爽やかな作品が好きなので、これはあんまり好きじゃないですね。

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小説「つきのふね」の感想

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評価:
森 絵都
角川書店
¥ 460
(2005-11-25)
Amazonランキング: 8145位
Amazonおすすめ度:
友情関係が壊れてしまった3人の中学生と、精神を病んでいる男の物語。

「中学生の友情」がメインなテーマなので、
展開的にはややベタな感じがしなくもないですが、
薄くて読みやすいので、気楽に読める感じがいいかもしれません。

でもやっぱり児童文学なだけあってちょっと物足りないかなとは思いますが。
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小説「アーモンド入りチョコレートのワルツ」の感想

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評価:
森 絵都
角川書店
¥ 460
(2005-06-25)
Amazonランキング: 2249位
Amazonおすすめ度:
中学生を主人公とした短編集。

中学生の上下関係の微妙な気遣いだったり、
恋愛感情だったり、大人への気持ちだったり、
中学生の心情を描くのがうまいなーとは思ったんですが…。
短編なので、なんかもの足りなかったです…。
やっぱり長編ものが読みたい!!と思いました…。

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小説「DIVE!!〈上〉」の感想

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評価:
森 絵都
角川書店
¥ 580
(2006-06)
Amazonランキング: 3898位
Amazonおすすめ度:
「飛び込み」をテーマにした、青春スポーツ小説。
飛び込み…というとあんまりメジャーなイメージはないですが、
個性豊かな登場人物に添えられて活き活きとした物語になっています。
展開としては、3人の主役である、知季、要一、飛沫の三人が、
色々な苦難を乗り越えて成長していく…と言った感じです。

まぁ物語自体は面白いと思いますが、
やや先が読めてしまうような展開だったのがちょっと残念ですね。
登場人物は味のあるキャラがたくさんいてよかったですが…。
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小説「永遠の出口」の感想

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評価:
森 絵都
集英社
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(2006-02-17)
Amazonランキング: 39676位
Amazonおすすめ度:
主人公紀子の小学3年生から高校3年生までの物語。

森絵都さんの小説は初めて読んだんですが、
なんか暖かくなるような雰囲気なので読みやすくていいですね。
しかも、この作品は小学3年生から少しずつ主人公が成長していって
高校3年生になるまでのエピソードがつまってるので、
小説1冊なのになんかもっとボリュームがあるようなお得感があります。
それから、主人公が成長していくので、小学生の視点、中学生の視点、高校生の視点、
それぞれの視点からエピソードを楽しめるのがいい感じですね。

個人的には、後半部分の第6章〜9章あたりが好きです。
アルバイトとか、恋愛とか、卒業とか、いかにも「青春」って物語なので(笑)

PS:第2章のエピソードは、「女王の教室」に似てますね。
この作品が原案なんでしたっけ??

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