映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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読書記録「遊園地に行こう!(真保裕一)」

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【感想】
遊園地を舞台にしたエンタテインメント小説ですかね。

遊園地で働くスタッフ、常に笑顔で踊り続けるダンサー、裏方のメンテナンスの整備員。

そんな、遊園地で働く人々のエピソードが出て来るんですが…

普段あんまり遊園地のことなんて考えないので、新鮮な気持ちで読むことができました。

途中から、遊園地内発火事件とか、脅迫状が届いたりしてなかなか過激になっていくんですが…

それを差し引いた普通のお仕事小説としてもなかなか面白いと思った作品でした。


以下、印象的だったお話の感想です。
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☆神様のいたずら
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インフォメーションセンター担当のスタッフとして働くことになった新人くんのお話。

顔に傷があることがコンプレックスで、接客業には自信がないと常々思っていた彼なんですが…

予想に反して生き生きと仕事をしていくような雰囲気になっていったのが印象的でした。

まぁ自信がないからといって、できないって決めつけてもやってみないとわからないって面もありますからね。

主にクレーム担当なので、理不尽な思いをすることも多そうで、読んでて大変な仕事なんだろうなーって思ったんですが…

それ以上になんかやりがいもあるようで、なかなか面白そうな仕事でもあるのかなって思ったお話でした。

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☆夢へのステップ
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パレードで踊っているダンサーのお話。

パレードや劇場で、一日中踊っていなきゃならないだけあって、体力勝負なこの仕事。

スキルも容姿も当然求められるのは当たり前なんですが…

それに反して薄給っていうのがなかなか世知辛いなーって思いました。

しかも、少しでも怪我とかしたら、降ろされて若手に仕事を奪われてしまうという弱肉強食の世界。

踊るのがただ好きなだけじゃやってけないんですね。。。

夢を追いかけて、遊園地から卒業していく人、挫折して夢破れていなくなる人

遊園地のダンサーってみんな苦労してるんだなーって思ったお話でした。。。

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本 【真保 裕一】 | comments(0) | -

読書記録「ローカル線で行こう!(真保裕一)」

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【あらすじ】
赤字が続き、廃線間際のローカル線、もりはら鉄道。そんなもりはら鉄道に、新たな社長が就任することになった。それは、元は新幹線の売り子をし、一日に50万円の売り上げたカリスマなのだという。しかし、経営の素人である彼女に会社を任せることには懐疑的な意見も多く、彼女に取っては前途多難な日々が待ち受けているのであった…。

【感想】
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☆ローカル鉄道再生物語
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赤字が続いて廃止寸前!のローカル鉄道を舞台にしたお話ですね。

過疎化が進んで乗客も減る一方。

リストラも進めているものの、社員のモチベーションも下がってしまい、お先真っ暗!な状態の八方ふさがりのローカル鉄道を再生させるお話なんですが…

元新幹線の売り子の、敏腕女社長が次々と改革を進めて、会社が蘇っていくサマが読んでいて気持ちが良かったです。


女社長が来る前は、何をやっても上手くいかず、何をやっても無駄〜!な雰囲気が社内に蔓延っていたりするんですが…

やっぱりやっても無駄!って言って何もやらないよりは、やっても無駄かもしれないけどやってみなきゃ何も変わらない!って思って前向きに突き進んで行ったほうが、何かと上手く行きそうではありますよね。

「女」「若い」「元売り子」という社長の独自性をウリにしてマスコミにPRしてみたり、地元商店街を巻き込んでグルメグランプリを開催してみたり。

そんな、前例がない事柄を次々におっ始める、社長のアクティブさが読んでてなかなか心地よかったです。

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☆でもそう簡単にはうまくいかない
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ただ、何事もそんなに順調に進んでしまっては、話としては盛り上がりに欠けることになるかと思いますが…

その点はこの作品はなかなか起伏に富んでいてなかなか面白かったです。

何かが上手く行き始めると、ここぞとばかりに「何か」が巻き起こるんですよねぇ(笑)


順調に行き始めたところに次々と襲いかかる難事件。

それは意図的に仕組まれたものなのか、それとも、単に偶然が重なっただけなのか。

物事の真相は読んでくださいってことにしておきますが...

鉄道経営の裏側なんてものも見え隠れしていて、いろんな面で鉄道経営も大変なんだなーって思った作品でした。


この作品はヨッコさんの紹介本でした。どうもありがとうございました。
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本 【真保 裕一】 | comments(0) | -

小説「天使の報酬(真保裕一)」

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評価:
真保 裕一
講談社
¥ 1,785

 【あらすじ】
 アメリカで行方不明となった女子大生霜村瑠衣の部屋の捜索に、外交官である黒田は瑠衣の父親と共に立ち会うことになった。なにやら彼女にはテロの容疑がかけられているらしい。彼女の身辺を調査することになった黒田は、やがて、彼女の周りで不審な人物の影がちらついていることに気づくのであったが、今度は、瑠衣の父親まで姿をくらますのであった・・・。

【感想】
 ドラマ版の「外交官 黒田康作」を見ていて、その原作だというので読んで見たんですが・・・なんですかこれ!?すごいですね。話の内容が全く違います(^^; ストーリーが似ていて、結末だけ違うとかそういうのならよくあるかと思うんですが、最初っから最後までストーリーが全然違って、同じ部分が全然ないんです(^^;登場人物も、名前こそ同じ名前の人物が登場するものの、設定は全然別人・・・。ドラマ版では、瑠衣ちゃんとか可愛げのある少女な感じだったのに、こっちはなんか過激な感じな女子大生だし、大垣警部補も、ドラマだとちょっと頼りなげな刑事だったのに、こっちはバリバリのキャリアウーマンって感じで、隙がない女性って感じですしね(^^;あまりにもキャラが違うのでだいぶ戸惑いました・・・。ここまで原作無視(?)するドラマを造るなら、いっそのこと、全く別なオリジナルで作ればいいのにって思ってしまいますね(^^;

 で、ここまではドラマの批判みたいな感じになってしまったんですが・・・ごめんなさい。こっちの小説の方もちょっと読むのが辛かったです(^^;ドラマのイメージの先入観があって、ちょっとついていけなかったってのもあるんですが、なんか展開がグローバルで、サンフランシスコだーのボリビアだーのっていうのにちょっとついていけなかったのと、外務省だの外事課だの警視庁だの、組織同士でなんかごちゃごちゃやってるのがなんかちょっとイメージしにくかったってのがあったもんで、なんかちょっと読みにくかったです(^^;世界的な事件で大掛かりな事件・・・のはずなのに、なんかこじんまりとしたイメージだったし、何故か地味〜な印象なんですよね(^^;なんかちょっと残念でした。

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小説「アマルフィ(新保裕一)」

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評価:
真保 裕一
扶桑社
¥ 1,575

 【あらすじ】
 外交官をしている黒田康作は、ある日、赴任したばかりのイタリアで、日本人の少女が誘拐されるという事件に巻き込まれた。イタリア語が満足に話せない母親の代わりに、犯人からの電話の通訳として協力することになったのだ。2人は、身代金を用意し、犯人の要求するアマルフィの地へと向かうことにしたのであったが・・・。

【感想】
 大ヒットした映画の原作本です。映画版も見てるんですが、とりあえず、原作を読んでみた印象は、やっぱり舞台がイタリアだし、登場人物とか地名とかも聞きなれないフレーズだしで、その場所に行った事がない自分からしてみると、やっぱりちょっとピンとこないっていうか想像しにくいシーンが多かったかなっていう印象でした。そういう面からすると、やっぱり映画の方が目と耳に訴えかけることが出来るので、イメージしやすくていいのかなって思います。映画版の方がイタリアの街並みとか、アマルフィの海の綺麗さとか、そういうのが伝わって来易かったと思いますしね。

 ただ、映画と原作では・・・ストーリーも登場人物も結構違ってるんですよね^^;映画の脚本を巡って、原作者がなんか不満を持っていたというのをどっかで読んだことがあるんですが、原作を読んでみて、なんとなくその感じが伝わってきました^^;端的に言ってしまうと、原作の方は「イタリアを舞台にした国際的な犯罪」って感じがするんですが、映画の方は「イタリアを舞台にした日本の犯罪」って感じになっちゃってるんですよね^^;犯人も犯人の動機もなんか映画版の方がちゃっちぃというかこじんまりとしていて、なんか展開が強引なような感じがしました^^;わざわざイタリアでこんな誘拐事件を起こしてまでそんなこと企てるなよって思いました^^;映画を見た当時はあんまり気にならなかったんですが・・・原作を読んでしまうと映画版の方もちょっと違和感を感じてしまいますね^^;

 ・・・とまぁちょっと映画版批判をしてしまいましたが、原作と映画版、どっちが好きかって言われたら、やっぱり映画版の方が好きです。キャストが豪華でゴージャスな感じがするっていうのもあるんですが、やっぱり最初に書いた通り、舞台設定がイメージしやすいってのが大きいですね。テーマソングで流れてるあの曲も結構好きですし^^ 原作軽視ってのもあんまりよくない気もしますが、映画でも小説でも素敵な作品ができればそれはそれでいいような気がします。

 あ、あと「外交官 黒田康作」は今ドラマでやってますが、続編も今度映画やるんですよね〜。今度はスペインが舞台だとか??映画の続編も楽しみです^^

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小説「デパートへ行こう」

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評価:
真保 裕一
講談社
¥ 1,680
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
閉店後のデパート。そこは、本来ならば見回りの警備員以外は誰もいないはずの場所だが、その夜は多くの部外者が侵入していた。ヤクザに追われるままデパートに逃げ込んだ男。会社をリストラされ、妻と娘にも出て行かれ自分に自信を失った男。会社に復讐する為、高額商品を盗んでやろうと企む女性社員。そのことに気づき、それで脅迫してやろうと企む上司。さらには、家出してきたカップルに、一般社員の振りをして紛れ込んだ社長まで。それぞれが密かに侵入しただけあって警備員に見つかるわけにもいかず、こっそりと行動していたのだったが、これだけの人数が侵入していれば何も起こらないはずがなく、あちらこちらで大騒ぎが巻き起こるのだった。

【感想】
閉店後のデパートで繰り広げられる、侵入者と警備員たちによるドタバタコメディです。こういうドタバタコメディモノって好きなので、なかなか楽しめました。侵入者Aがトイレ移動すれば、侵入者Bに遭遇してドタバタを繰り広げ、さらにAが地価に移動すれば、侵入者Cと遭遇しドタバタを繰り広げ…今度はAがフロアに移動すれば侵入者Dと遭遇しドタバタを繰り広げ…っていうふうにそれぞれが勝手に動き回ってどんどんトラブルを撒き散らしていくので、それ面白かったです。実はBとDが知り合いで…みたいな設定もいっぱい隠されているし、読み進めていくのが楽しくなる作品でした。ただ、難をいうとすれば、ラストがちょっとあっさり終わりすぎな感じがするので、もうちょっとお祭り騒ぎの余韻を感じさせてくれるような終わり方になればもっとよかったような気がしますね。

本 【真保 裕一】 | comments(0) | -

小説「奇跡の人」

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評価:
真保 裕一
新潮社
¥ 780
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
23歳の時に大きな交通事故を起こしてしまった相馬克己は
植物状態もやむをえない重態に陥っていたのだが、
母の懸命な介護もあって、8年のリハビリを経て
奇跡の復活を遂げたのだった。
しかし、完全に回復したのではないため、
23歳以前の記憶は全くなくなってしまっていた。
昔の自分は一体どんな人物だったのか。
何も教えてくれないまま亡くなってしまった母には
もはや聞くこともできない為、自分で自分の
過去を調べることにしたのだが…

【感想】
「奇跡の人」というタイトルからして
きっと感動的な話なんだろうなと思いつつ
読んでみたのですが…
なんか想像していたのとは大分違いました^^;

主人公の性格が異常に悪くて、全く共感できなかったので、
感動したというよりは、読んでいて
イライラすることの方が多かったですね^^;

本 【真保 裕一】 | comments(0) | -

小説「誘拐の果実」の感想

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評価:
真保 裕一
集英社
¥ 680
Amazonおすすめ度:
【あらすじ】
大病院の院長を務める辻倉政国の娘婿・辻倉良彰は、
17歳の娘の恵美を誘拐される。
大病院経営者の家族の誘拐ともあり、莫大な身代金が要求されるかと
思われたが、犯人が要求してきたものは、身代金ではなく、
病院に偽装入院している、大会社の会長の永渕という男の命だった…。

【感想】
真保さんの作品、かなり久しぶりに読んだんですが、面白かったです。
ジャンルはいわゆる誘拐ミステリに属するかと思うんですが、
どんでん返しが2回3回と起こるので奥が深くて面白いなーって思いました。

ちなみに、読みどころは、あとがきの部分にも書かれているんですが、
以下の3つのポイントがありますね〜。

1つ目の、どうやって娘を救出するのかってところ。
犯人の要求を飲んで、容態が急変したことにして男を殺してしまうのか、
はたまた、警察に通報して娘を救出してもらうのか。
お金の受け渡し云々が見せ場なミステリはけっこうあるかと思いますが、
そうでないパターンってのはあんまりないですよね??
なので、なかなか独特で面白かったです。

2つ目は、誰が犯人なのかってところ。
頭のいい方はすぐにわかっちゃうかと思いますが、
僕は全然想像してなかったので、驚きでした。
まさか●●だったとは〜!みたいな(笑)

3つ目は、何で誘拐をしたのかってところ。
これも真実を隠そうとするために、色々な推論がでてきて
どれもそれらしい内容で納得してたんですが…
ドンデン返しがすごいですね〜。
真保さんやるなぁ〜って感じです。


全体としては…やっぱり面白かったですね〜。
ただ、雰囲気は全体的に重いんですよね…
分量もかなりあるので、正直読んでて疲れます^^;
文庫でも上下巻なので、気軽に読める作品ではないかと思いますので
じっくり腰を据えて読める人ならいいかもしれませんね(笑)
本 【真保 裕一】 | comments(0) | -

小説「奪取〈上〉」の感想

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評価:
真保 裕一
講談社
¥ 750
(1999-05)
Amazonランキング: 56203位
Amazonおすすめ度:
偽札作りのお話。

割と物語の前半部分で、話自体が終わりそうな雰囲気だったから、
後半は別の物語なのかなーと思ってたんですが、
そこで大ドンデン返しが起こって2部に続き…
さらに2部でも大ドンデン返しが起こって3部へ…
ちょっと予想外の展開がどんどん起こっていくので、面白かったです。

ボリュームはけっこうあるんですが、テンポよく進んでいくのでいいですね。
本 【真保 裕一】 | comments(0) | trackbacks(0)

小説「ダイスをころがせ!〈上〉」の感想

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評価:
真保 裕一
新潮社
¥ 620
(2005-04)
Amazonランキング: 207719位
Amazonおすすめ度:
簡単に言っちゃうと選挙のお話。
今は国会解散したばっかりなので
ちょっとタイムリーな小説かもしれないですね(笑)

ストーリーは、
記者を辞めた友人が政治家を目指すことになり、
同じく会社を辞めることになった主人公も
それに巻き込まれ、選挙戦を手伝うことになる…ってな感じです。

主人公が若手(?)なせいか、カラッと
爽やかな雰囲気で描かれています。
また、無所属新人での立候補する話なので、
大手政党を敵に回すとどうなるか…
みたいな選挙の裏側が見られてなかなか面白いです。

「選挙」について色々詳しくなれる一冊ですね♪

あと、この本を読んで思ったことは…
政治家になるのってほんと大変そうってこと。
「選挙に勝つ」だけなら大手政党に属しちゃえばいいんだろうけど、
逆に政党に属すと、いろんなしがらみに縛られて、
自分の主義主張を通せなくなる…
かといって無所属から出馬するとなると、
資金力や、支持基盤の弱さから当選が難しい…。

選挙制度自体がひねくれてるから
政治っておかしくなっちゃうんですかねー?
本 【真保 裕一】 | comments(0) | trackbacks(0)
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