映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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読書記録「パーマネント神喜劇(万城目学)」

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【感想】
縁結びの神様である主人公が、神の力を使って、人間たちの願い事を叶えてあげるというお話。

ワンパターンな展開かなーと思いきや…

意外とバリエーション豊かな展開に持っていっていたのでなかなか面白かったです。

願い事を叶えてあげたからって幸せになるとは限らない…なんか深いですね。

以下、印象的だったお話の感想です。
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☆はじめの一歩
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慎重で何事にも一歩をなかなか踏み出せない男性のお話。

慎重が故に、彼女との関係もいまいち進展せずな感じだったんですが…

神様の力で、性格がちょっと変わっちゃうのが面白かったです。

一番シンプルでオーソドックスなお話だったんですが、

ハッピーエンドなコメディ風味な展開が好きなお話でした。

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☆当たり屋
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一定の回数だけ、「当たり」に出会えることができるようになった男性のお話。

もちろん、宝くじでも馬券でも「大当たり」

この能力を使えばお金なんて簡単にたくさん当てられちゃう!

でも確かに、そんなに簡単にお金を当てられるようになっちゃったら…

それはそれでなんか人生虚しくなりそうではありますよね。。。

彼がどんな人生を選ぶのか、ちょっと興味深いお話ではありました。

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本 【万城目 学】 | comments(0) | -

読書記録「バベル九朔(万城目学)」

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評価:
万城目 学
KADOKAWA/角川書店
¥ 1,728

【あらすじ】
作家になるという夢を抱きつつ、雑居ビル「バベル九朔」の管理人をしている九朔満大。彼は、ある日、いつもの通り管理人の仕事をしていたのであったが、全身黒ずくめの謎のカラス女が現れ…

【感想】
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☆途中まではよかった…かな?
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テナントビルの管理人をしながら作家を目指していた主人公に、ある日、平凡でない日常が訪れる…というお話。

最初のうちは、なんだか一癖も二癖もありそうな「九朔家」の人々に興味を惹かれつつ…

テナントとして入っている店子たちも、なかなか個性豊かっぽくて今後の展開に期待しつつ…

さらには、なんだかわけのわからない展開になりはじめて、中盤まではワクワクして読んでたんですが…

なんだろう、中盤以降、わけのわからない感がエスカレートして行ってしまって

読者を置いてきぼりにしたまま終わってしまったような気がしたので読んでてモヤモヤしました。。。

現代を舞台にしつつも、「バベル」という異物を取り込んで、ファンタジー色を強くしてるのはいいと思うんですけどね。。。

なんだかちょっと残念な作品でした。。。

鴨川ホルモーとか鹿男あをによしとかそういった系統の方が好きだったので、

そっち風な作品をまた書いて欲しいなーと思ってしまった作品でした。。。

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本 【万城目 学】 | comments(0) | -

読書記録「悟浄出立(万城目学)」

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評価:
万城目 学
新潮社
¥ 1,404

【感想】

中国の古典を題材にした「悟浄出立」「趙雲西航」「虞姫寂静」「法家孤憤」「父司馬遷」の5つを含んだ短編集。

 

おそらく、最初の「悟浄出立」は、西遊記の「沙悟浄」が出てくる話なので、馴染みのある感じで読めると思うんですが…

 

他の4編はそこまで有名じゃないので、馴染みがないとちょっとわかりにくいかもしれないですね。

 

個人的には、三國志は好きなので、三國志の「趙雲」が出てくる「趙雲西航」も興味深く読めました。

 

 

以下、印象的だったお話の感想です。

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☆虞姫寂静

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虞美人草の由来になった(?)虞美人のお話ですね。

 

…って自分、それくらいしか知識がなくて、虞美人って何時の時代の人で、何をしたのかまったく知らなかったので興味深く読めました。

 

時代としては秦の時代の末期、項羽と劉邦の時代に出てくる人だったんですね。

 

そして、項羽の愛人だった女性だとか。

 

項羽が四方敵に囲まれて、周りから故郷・楚の歌が聞こえてくる…という四面楚歌の状態の話も出てきて勉強になりました。。。

 

自分から敢えてそんな時代の小説とか読む気にはならないので、この本に載っててよかったなーと思ったお話でした。

 

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☆父司馬遷

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史記を書いた司馬遷のお話ですね。

 

こちらも、歴史の教科書では習った記憶があるものの、なんかどういう人なのかイマイチよくわからなかったんですが…

 

さくっと偉大な歴史書を書いたわけではなくて、苦労を重ねて史記を書いたんだなーとわかったのがよかったなって思いました。

 

歴史上の登場人物、名前だけは知ってるものの、どんな人かってよくわからない人って多いので

 

こういう風に小説にしてもらえると理解しやすいので、こういうのもうちょっと読みたいなーと思ったお話でした。

 

 

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読書記録「とっぴんぱらりの風太郎(万城目学)」

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【あらすじ】
時は時代が豊臣の天下から徳川の天下へと移り変わろうとしていた時代。伊賀の忍者でありながら、特に何かに秀でているわけでもない風太郎は、ある日、とんでもない失態を犯してしまい、伊賀を追い出されることになってしまった。いつかは伊賀に忍者として戻ってやる。そう心に決めた風太郎であったが、彼の前に現れるのは奇想天外なことばかりなのであった…。


【感想】
万城目学の最新刊、発売日に買ってしまいました。

ページ数が746ページもあって、僕の苦手な時代物なこともあって、なんか読むの辛そう!と思ってしまったのですが…

案の定、読むのに1週間もかかってしまいました。。。

大好きな万城目さんなので、ファンならオススメ!読んでね!!って言いたい所ですが…

時代物が苦手だと取っ付きにくいです。なのでそこんところ要注意です(^_^;)


で、どんなお話かっていうと、簡単にいっちゃうと、時は江戸時代初期の江戸の徳川と大阪の豊臣が共存していた時代、

戦がどんどん少なくなって、忍者をクビになって、ぷーたろーになってしまった忍者「風太郎」のお話ですね(笑)

一応元忍者なので、普通の人よりは俊敏ではあったりするんですが…

どことなくボケたキャラクターなので、周りに振り回されて振り回されて、気がついたらいつのまにか大変なことに巻き込まれてた!

って感じが、万城目ワールドっぽい感じで良かったなって思います。

忍者なのにかっこ良くないしメチャクチャ強いわけでもない!ってところが意外と好感度高し!ですね(笑)


あと、徳川とか豊臣が出てくる話なので、今までの万城目作品と比べてかなりスケールがでかい話になってるんですが…

思った以上に戦闘シーンが多くて、人が死ぬシーンが多かったのが印象的でした(あの時代の話なのである意味当たり前っちゃ当たり前ですが)

まさかのあの人がこんなところで!って感じで人がバンバン死んでいくので、人が死ぬのが苦手な人は、ツライかもしれません。。。


今までの万城目作品とは一味も二味も違った作品ではありますが、「プリンセストヨトミ」に繋がりそうな伏線があったり、ファンならそれなりに楽しめる部分もいろいろあるかと思うので、ファンの方は読んでみるのもいいんじゃないかなーって思います。

(歴史物が好きだから…で読むとちょっと痛い目見るかもしれないです(^_^;))

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小説「偉大なるしゅららぼん(万城目学)」

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 【あらすじ】
 琵琶湖沿岸に住み、ちょっと変わった特殊能力を備えた一族・日出一族。彼らの末裔の一人である日出涼介は、高校生になったのを機に、その特殊能力の修練を行うため、湖東の石走にある日出本家に居候することになった。日出本家の居住地である石走城から、本家の息子である淡十郎と共に高校に通うのだ。新生活に期待で胸を膨らませる涼介。しかし、2人が通う高校には、彼ら日出一族の宿敵である、棗一族の息子、棗広海というクラスメイトがおり、今後の高校生活の苦難を予感させるのであった…。

【感想】
 「京都」「奈良」「大阪」と続いたマキメワールドの第四弾。今回は滋賀が舞台ということで、前3作品の舞台と比べてしまうと、なんかちょっと存在感がない(滋賀の方ゴメンナサイ)ような気がしてしまうので、今までの作品みたいに、その地縁の奇想天外な話が出来るのかなーっていう不安はちょっとあったんですが、その不安を覆すくらいのミラクルワールドが炸裂していたのでなかなか面白かったです。

 「滋賀」といえば「琵琶湖」ですもんね。琵琶湖には不思議なエネルギーが備わっていて〜、その周辺に住んでる「湖の民」には特殊な能力があって〜とか、そういう「滋賀」な設定が上手く練られていたのが良かったです。

 また、こんなファンタジーっぽい舞台設定なのにも関わらず、今までの3作品みたいに、現代が舞台ってのも良かったです。主人公は一見するとごく普通な高校生。だからごく普通に高校生活を送ってる。・・・つもりなんだけれども、変な能力を持ってるが故に、否応なしに変な事件に巻き込まれていくという・・・(笑)いけ好かないイケメン野郎に絡まれたり、●●●●にいきなり襲われたり、「しゅらららららぼぼぼぼぼぼぼんんんん」とかわけわかんないことがいきなり起こったり。まさに奇妙奇天烈摩訶不思議奇想天外・・・。マキメワールド炸裂で楽しかったです。

 あとは…登場人物が猛烈に個性的でインパクトがありました。「清コング」に「ブタん十郎」「パタ子さん」・・・あだ名もなかなか強烈なんですが、キャラもなかなか強烈でした。これも映画化されるとすると、配役は誰になるのかな〜…って想像してみるとこれまたちょっと楽しいです(笑)

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本 【万城目 学】 | comments(0) | -

「ザ・万遊記」

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評価:
万城目 学
集英社
¥ 1,260
Amazonおすすめ度:

 【感想】
 なんか思ったより共感できる部分が少なかったなってな印象です。「今月の渡辺篤史」とか、スポーツ観戦期とか、個人的にはあんまり興味の湧かない話題が多かったせいもあるんですが、楽しむにはちょっとハードルが高かったかなって感じがします。(「今月の渡辺篤史」のネタで楽しめた人ってどれくらいいるんでしょうか^^;決して渡辺篤史さんが悪いわけじゃないんですが…っていうかそもそもどういう人なのかも知らないんですが…)
 「鹿男あをによし」「本屋大賞」「鴨川ホルモー」のエピソードはドラマとか映画の裏話的なエピソードで楽しく読めたんですが、楽しめたのは全体の半分くらいでしたかねー^^;そもそも万城目作品好きなのでもうちょっと楽しみたかったんですが…。
本 【万城目 学】 | comments(0) | -

小説「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」

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 【あらすじ】
マドレーヌ夫人というアカトラの雌猫がいる。彼女はちょっと変わっていて、犬と会話をすることができるらしく、玄三郎という柴犬と夫婦の絆で結ばれていた。そして、そのマドレーヌ夫人と玄三郎は共に、かのこちゃんという小学1年生の女の子がいるおうちでお世話になっていたのだった。そんなマドレーヌ夫人とかのこちゃんは、お互いにちょっぴり不思議な体験をするのだった。

【感想】
「鴨川ホルモー」とか「鹿男あをによし」とかと比べてしまうと、児童文学っぽい雰囲気の作品なので、ちょっと違和感を感じてしまうんですが、小学1年生の女の子の視点と猫の視点から描かれる物語が独特でなかなか良かったです。小学生低学年とかの子供って明らかに大人とは感性とか考え方とか全然違いますもんね。ちょっとしたことで大騒ぎしたり、なんでもないことに真剣に取り組んだり。そういうことを思い出させてくれた作品でした。
あ、あと、マドレーヌ夫人側から見た物語はちょっとファンタジーっぽくて素敵ですね。「猫又」とか出てくるので、こっちの方はちょっと今までのマキメ作品っぽい雰囲気が出ていたような気がします。

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小説「プリンセス・トヨトミ」

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評価:
万城目 学
文藝春秋
¥ 1,650
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
会計検査院という、特殊な役所に勤めている、松平、鳥居、旭の3人は、
大阪にある団体の会計検査を行う為に大阪にやってきたのだったが、
そのうちの1つである「OJO」という謎の団体とは連絡が取れず、
訪れてみても、誰もいないという有様であった。
結局、スケジュールの都合上、鳥居と旭は東京へ戻り、松平のみが
引き続き調査を行うことになったのだが、ある日、「OJO」の代表者から
松平と面会できるという連絡が入る。
そして、松平は、再度「OJO」を訪れることとなるのだが、
彼はそこで衝撃的な事実を知るのであった…。

【感想】
「鴨川ホルモー」「鹿男あをによし」と独特な世界観を持つ著者の最新作です。
「鴨川ホルモー」では京都、「鹿男あをによし」では奈良が舞台で、
どちらも奇想天外な世界観を構築してくれていたのですが、
今作でも、大阪を舞台に壮大なマキメワールドを展開しています。

まさか、大阪●の●に●●●●があるなんて!
まさか、大阪●という●●●●が存在しているなんて!
と驚くような、ユニークな設定を今作でも展開してくれています。
(かなりネタバレになるので、とりあえず伏せておきます)

ただ、「ホルモー」と「鹿男」はやや神話がかった物語で、
オニが出てきたり、鹿が喋ったりと和風ファンタジーっぽい要素が
けっこう強かったんですが、今作は、キーワードが
「トヨトミ」という実在した歴史上の人物で、想像上の生き物も
出てこないので、より現実に近い感じがします。

また、物語のハチャメチャ度というか無茶苦茶ぶりは、今作の方が
ややトーンダウンしている印象を感じてしまいました。
マキメワールドはそのままマキメワールドな感じなんですが、
もっと滅茶苦茶なノリでもよかったような気がします。


あと、なんとなくなんですが、テンポが今までのより悪い気がします。
ストーリーが緻密に練られている感じはするんですが、
なんか展開が遅いような気がするんですよね…。
登場人物はそれぞれ魅力的だし(特に旭さんのキャラクターが)
最後の終章の部分はすごく面白くてよかっただけに、
なんかちょっと残念です。

個人的には、やっぱり鹿男の方が好きですね…。

本 【万城目 学】 | comments(0) | -

エッセイ「ザ・万歩計」の感想

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評価:
万城目 学
産業編集センター
¥ 1,260

万城目学さんのエッセイ集。

身近な出来事をコマメに書き溜めてきたものを
改めてエッセイ集にして出版した…そんな感じです。

面白いかどうかを聞かれると…
面白くて、さすが「ホルモー」や「あをによし」を
書いた作家さんだなぁと思って関心するような
エピソードがあったりする反面、
なんじゃこりゃみたいなものもあるのも事実なので、
玉石混淆っていうような印象ですかね…。

話の内容も幼児の頃の思い出から「ホルモー」や「あをによし」を
書くことになったきっかけまで幅広く書いてるので、
割となんでもありな感じですね。
もうちょっと統一感があった方がよかったかもしれないですが…
エッセイなのでなんでもありなのでしょう。

万城目さんのファンならば、それなりに楽しめるのではないかと思います。

個人的には、猫のエピソードと、謎の鳥のエピソード、
鼻歌のエピソードが面白くてよかったですね。
本 【万城目 学】 | comments(0) | -

小説「ホルモー六景」の感想

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評価:
万城目 学
角川書店
¥ 1,365
(2007-11)

鴨川ホルモーの登場人物の関係者(?)をベースとしたサイドストーリー集。

ラブストーリーだと聞いていたので、もっと恋愛色が強いのかと
思ってたら、意外とそうでもなくてあっさりした感じでした。

登場人物も、鴨川ホルモーの脇役たちの話かと思ってたら、
脇役よりももっと遠い存在の人がほとんどで、
誰こいつ?と思ってしまう人ばっかでした(笑)
ただ、物語のベースには「ホルモー」の話が出てくるので、
鴨川ホルモーを読んでない人には意味不明な部分が多いでしょうね^^;
なので、読むとしたら、鴨川ホルモーを先に読むのをオススメします。

で、読んでみた感想としては、サイドストーリー集ということで、
鴨川ホルモーででてきたあの人の別の顔が見れる!ということで、
鴨川ホルモーを読んでいた自分としてまぁそこそこ楽しめました。

ただ、いろんな角度から物語を展開していたので、
ホルモーの世界観が広がったのはいいんですが、逆に拡散しすぎて、
謎が謎のままで終わってしまっていることが残念です。
次回作への布石として意図的に終わらせているのならいいですが…。

全体的な評価としてはやや物足りない。そんな感じです。
個人的には星3つが妥当なところかな…と思いますが、
最後のなべ丸の話が好きだったので、プラス1で4点です(笑)
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