映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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読書記録「朝が来る(辻村深月)」

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評価:
辻村 深月
文藝春秋
¥ 1,620

【あらすじ】
親子3人仲良く暮らす栗原家に、ある日突然、女が訪れた。彼女は自分たちの息子の実の母親であり、息子を返して欲しいのだという。確かに、息子は養子であり、母親が別にいるのは事実であったが、彼女がその母親とはとても思えず…

【感想】
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☆子供ができるってやっぱり奇跡なのかなと
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簡単に言っちゃうと、養子をもらった家族のお話ですね。

養子をもらうってことは、すなわち、子供ができなかったけれども、子供が欲しいと思っている夫婦のお話ってことで…

特に何にも苦労もしないまま、子供ができちゃう人がいる一方で…

頑張って頑張って頑張って頑張っても子供ができない人もいるんだなーってのを改めて実感しました。


特にそうしたい気分じゃないのに、「子供をつくるため」だけにそういう行為をしなきゃいけないってのもなかなか大変ですよね。。。

病院に通うとなると、それはそれでかなりのお金がかかるし、痛い思いもしなきゃいけないし。

自分はあんまりよくわかんないですが…

子供を作りたくても作れないってことが、すごい悩みのタネになるんだなーってのを感じました。。。


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☆養子は普通じゃない…
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あと、養子をもらうにあたって「普通の家庭の子がいい」みたいな話が出てくるんですが…

養子にくるのに普通の家庭の子はいないってのは印象的でした・・・。

まぁ確かに「普通の家庭の子」ならば養子に出す必要がないわけで…

その家庭で育てられないからこそ養子に出すわけですもんね。。。


父親が誰だかわからないまま生まれてくることになってしまった子、

母親が幼すぎて育てることができない子、

望まれないまま生まれてきてしまう子、

そういう子が養子に出されてくるわけなんですね。。。


子供に親は選べないので、せめて養子に行った先では幸せになって欲しいなーと感じてしまったお話でした。

 

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読書記録「家族シアター(辻村深月)」

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評価:
辻村 深月
講談社
¥ 1,620

【感想】
辻村さんが送る、家族物語ですね。

辻村作品なので、ちょっとクセのある感じのストーリーが多いのかなって思って読んでみたんですが…

意外と感動系が多くて、読み応えがあってよかったです。

姉と妹、姉と弟、母と娘、父と息子、祖父と孫娘。

家族のカタチはいろいろあるし、なんか上手くいかないなーってこともあるかもしれないけれども…

心の奥底ではきっとどこかしらが繋がっている。

そんなことが感じられるいい作品だなって思いました。


以下、印象的だったお話の感想です。
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☆「妹」という祝福
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地味で真面目な姉と、派手で明るい妹。そんな2人の姉妹のお話。

見た目も性格も正反対で、顔を合わせればいつも喧嘩ばかり。

相性も最悪で、なんでこんなのと姉妹なんだろう?とお互いを軽蔑しあっていた姉妹なんですが…

姉の結婚式当日に明らかになった、姉の、妹に対する気持ちの告白がちょっと感動しました。。。

こういう兄弟姉妹モノには弱いかもしれません。僕。うるっときました。

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☆私のディアマンテ
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娘をとにかく可愛く育てたいと思っている母親と、真面目な感じに育ってしまった娘の話。

最初のうちは、自分の価値観を娘に押し付けようとするダメな母親なので、こいつウザっ!って感じだったんですが…

とある事件をきっかけに、娘のよき理解者になっていくサマがなかなか素敵でした。

やっぱりどんなときでも、親は自分の味方でいて欲しいですよね。。。

母と娘の絆が感じられた、いい話だなって思いました。

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☆タイムカプセルの8年
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息子が小学校卒業のときに埋めたはずのタイムカプセルが埋められていなかった!という衝撃の真相を知ってしまった父親のお話。

昔は、息子の行事の日にちも覚えてないし、クリスマスでもプレゼントを買ってこないというダメオヤジだったんですが…

このタイムカプセルの件に関しては、息子のために東奔西走する姿が印象的でした。

しかも、肝心の息子にはバレないように、ひっそりと。

やるじゃん、オヤジ!

ふと、そう言いたくなるような素敵なお話でした(笑)
 
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読書記録「ハケンアニメ(辻村深月)」

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評価:
辻村 深月
マガジンハウス
¥ 1,728

【感想】
アニメ業界で働く、3人の女性を主人公にした連作短編集ですね。

1人はアニメ監督付きの女性プロデューサー、1人はアニメ監督、1人はアニメの原画担当。

それぞれ同じ業界で働く女性同士とはいえ、立場によって見えている世界が全く違う!っていうのがなかなか斬新で面白かったです。

僕も今までは漠然とアニメを見てたりしたんですが、やっぱりたくさんの人達の力が合わさって作品が出来上がってるんですよね。

それぞれの人間が、それぞれの立ち位置から自分の作ってる作品を愛し、最高の状態で世の中に送り出そう!

そういう情熱が感じられて、自分の好きなことを仕事にできるってすごく楽しそう!って思ってしまった作品でした(笑)

あと、自分が作ったものが世の中に形として残り続けるってのもなんかいいですよね。

大変だろうけどやりがいもありそう!って感じました。


以下、それぞれの感想です。
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☆王子と猛獣使い
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大人気アニメ監督付きのプロデューサーになった女性のお話。

ずっと憧れだった監督の側で仕事ができるなら、それはさぞかし幸せな毎日を送れるのだろうと思いきや…

天才=変人の図式が見事に炸裂して、振り回され続ける彼女がなかなか大変そうでした(^_^;)

今日までに出来上がってるはずの脚本がまだ出来てない!

それなのに本人はどこかに逃走してしまって見つからない!!

それはプロデューサーの責任だ!とばかりに、謝罪行脚の日々。

作品が出来上がって世の中に出回ればものすごくうれしいんでしょうけど、気まぐれな監督を管理しなきゃいけない仕事ってのもなんか大変だなぁと感じたお話でした。

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☆女王様と風見鶏
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若手女性映画監督が主人公のお話。

こちらは、若いながらも人の上に立つお仕事ということで…

自分の気に入った絵や声にならないと、他人を叱らなくてはならない、というのがまた大変そうでした(^_^;)

特に、声の方は、叱るお相手が「超人気声優!」だったりするもんだからやりにくいったらありゃしない。。。

声優の言いなりになれば、自分らしい作品が作れないし、かといって何度も叱ると、相手のプライドを傷つけたりする。

あんまり女の子の友達もいない監督だから、女の子相手にどう接すればいいのかよくわからないってところもなんだか大変だなぁと感じました(^_^;)

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☆軍隊アリと公務員
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こちらは人気原画担当の女性のお話。

こちらは、何故か原画担当なのに、「聖地巡礼」イベントに巻き込まれていくんですが…

これまたなかなかユニークな展開だったのが面白かったです。

始めのうちは、「なんで私が?」って感じで物語が始まっていうんですが、意外とはまっていっちゃうんですよね。

今まで「聖地巡礼」ってのがあるってのは知ってましたが、その裏側なんて想像したこともなかったので、

どういう風に始まって、どういう風にイベントが行われていくのか、そういうのが知れてなかなかおもしろいお話でした。

あと、この章はちょっとした仕掛けがあるんですが、それまたなかなかニクイ演出ですねー。

まさかのあれがあれで?みたいな。なかなか楽しかったです(笑)



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読書記録「盲目的な恋と友情(辻村深月)」

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【感想】
恋に盲目になってしまった女性と、友情に盲目になってしまった女性のお話ですね。

辻村深月さんの作品なので、単なるラブストーリーには終わらないんだろうなーって思って読んだんですが…

思った以上に波瀾万丈な恋愛をすることになってしまった主人公がなかなか不憫でした(^_^;)

恋をする!ってのはきっと楽しいこと!って言えるんでしょうけど、相手が悪かったり、一方的に好きになりすぎてしまうとなかなかツライ面がありますね。。。

こんな先の見えない恋愛、したくないなって思ってしまいました(^_^;)


以下、それぞれのお話の感想です。
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☆恋
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美形の指揮者に恋をしてしまった大学生のお話。

主人公も美形な女性なので、美形同士、さぞかしステキな恋愛模様が繰り広げられちゃって、読んでてもう嫉妬のアラシ!になるかと思いきや…

恋愛の行方がなんだか変な方向に進みまくっていくので、読んでてちょっとハラハラしました(^_^;)

相手のことが大好きだし、相手も自分のことを愛してくれてる!そう信じていたのに、チラホラと見え隠れする他の女性の影。

浮気をする男なんか別れればいいのに!と友人にも諭されるのに、相手が好きすぎて別れられない主人公。

そして、なにをされても別れないことをいいことに、彼はどんどんおかしな行動をするようになり、なんだこいつは!!!!な展開に。。。

さすが辻村さん、一筋縄では行かない話を書きますね。。。

相手が何をしても別れないことをいいことに、好き放題やらかす男も男だと思いますが…

でも、何をされても別れられない(何をしても別れてくれない)女性ってのもなんだかなぁって感じではありますね(^_^;)

改めて、恋愛ってヘビーだなーって思ってしまった作品でした(笑)

(まぁ普通の恋愛はこんなんじゃないでしょうけど)


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☆友情
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こっちは、美形の友人に盲目的に友情(?)を感じてしまった大学生のお話。

男の場合はあんまりいないかと思いますが…

女性の場合はたまにいますよね?「私達、親友だよね!?」みたいなのを確認しあったり、「○○ちゃんのためなら、私、なんでもするから!」みたいな女の子。

そして、自分が彼女の一番の親友であることを自信に思い、彼女が他の子と仲良くしてたりしたら、「なんであんな子と仲良くしてるの?」みたいな態度に出たりする、そんな女の子。

あんまりこういうのには免疫がないんですが…

なんか読んでて、めんどくせぇなぁーって思ってしまったお話でした(^_^;)


ただ、このお話、前半の「恋」の裏側を描いてるのがすっごく皮肉な感じで面白いなーって思いました。

「恋」で美人の女の子が盲目的に「恋」に走ってる間、「友情」ではコンプレックスを抱いた女の子が盲目的に「友情」に走ってたんですね(^_^;)

美人の彼女が、恋に上手くいかなくて自分を頼ってきたときは喜んで、上手く行き始めると今度はあんまり相手にされなくて寂しい思いをしたり。。。

「恋」とは違うんでしょうけど、「恋」に似たほど強烈なエネルギーを発した「友情」ってのも時には存在しうるんだなってのを感じたお話でした。


個人的には、こんな面倒くさい友情もいりません(笑)
 
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読書記録「島は僕らと(辻村深月)」

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【感想】
瀬戸内海にある島を舞台にした、高校生4人組のお話ですね。

なんかすごい人気なようで、そんなに面白いのかなって思って期待して読んでしまったんですが…

個人的には辻村作品にしてはちょっと物足りなかったかなーって感じでした(^_^;)

でも、主人公4人組の雰囲気はよさげなので、ドラマ化or映画化したら映えそうな感じがしますね。

めちゃくちゃ良かった!ってわけではないですが、もし映像化されたなら、ちょっとチェックしたくなるような、そんな作品でした。


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☆島のつながり
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で、どんなところが良かったかっていうと…

「島」という閉鎖的な環境の中で育まれた人間関係が、濃くってなんかいいなぁってところですかね。


同じ年の子供はたったの4人。

真面目な子。オシャレな子。明るい子。チャラい子。

性格はそれぞれバラバラで、普通ならあんまり仲良しにはならなそうな4人組。

でも、島では、そんな彼らもずっと一緒に育ってきたから、何かあれば4人集まってなんとかする、そんな関係。


4人しかいないと、それはそれでなんか寂しそうだなぁって感じもするんですが…

ちっさいころからずっと一緒!って感じで育つと、もう家族同然なんでしょうね。

なんかそういう関係性、ちょっとうらやましいなーって感じました。


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☆「家」という存在
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あと、印象的だったのが「網元の家」の存在ですかね。

「網元の家」は島の代表みたいなもんだから、決して家を出てはいけない、という代々続いた掟。


で、そこの家の娘が、仲良し四人組の1人だったりするんですが…

他の3人は大学進学で島を出てしまうのに、自分は家に残らなくてはいけない!という葛藤がなんか可哀想でした。。。

島が大好きで、島に残るのは悪くないと思ってる。

けど、友達みんなは島を出てしまうのに、自分は島を守り続けなきゃいけない!

自分の将来を「家」に縛られるってのもなかなか酷な話だなーってのを感じました。


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☆あの人が出てる!
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で、そうそう、忘れちゃいけないのが、辻村ファンならうれしいあの人の登場でしょうか。

具体的な名前は伏せておきますが、いろんなところに登場してるあの人が、今作にも登場してるのが楽しかったです。

相変わらずいろいろと活躍されてますねぇ(笑)

しかも、今作では、主人公たちを大事なところへと導くキーパーソン。

また他の作品でも登場してくるのかなって、今度会えるのが楽しみになりました(笑)
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本 【辻村 深月】 | comments(0) | -

読書記録「サクラ咲く(辻村深月)」

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 【感想】
辻村深月さん送る、中学生向けの青春小説ですね。

中学生向けということもあり(?)、表紙がかなりアニメ調で、電車の中で読んでるのがちょっと恥ずかしかったりしたんですが…

これぞ青春小説!と言えるような、爽やかで明るい感じの青春小説になってたので、非常に楽しく読めました。

辻村深月さんの他の作品は、もっと大人向けってのもあって、結構ドロドロした感じのも多かったりするんですが、

これは、こんなにいいやついねーだろ!と思えるくらいにいいやつばっかり出てくるので読んでて清々しい気持ちになれました。

やっぱり重苦しい感じの作品を読むよりは、ストレートに爽やかな小説を読んだ方が精神衛生上はよろしいですね(笑)


以下、印象的だった短編の感想です。
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☆約束の場所、約束の時間
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病気を治すため、未来からタイムマシンに乗って現在にやってきた中学生の男の子のお話。

もちろん、「自分は未来からやってきたんだ!」なんて大っぴらに宣言して回ってたら、アタマのおかしいやつだ!って大事になってしまうので

彼は自分が未来からやってきた!ってことは秘密にしてるわけなんですが…

それは微妙に隠しつつ、現在の中学生と仲良くなっていく〜って感じがなかなか良かったです。

ストーリー的にはよくあるSFモノって感じなので、きっとラストは想像できるんじゃないかなって思うんですが…

こういう王道的なベタなストーリーも結構好きだったりするので、なかなか面白かったっですね。

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☆サクラ咲く
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本が大好きな地味系な女の子が、中学に進学し、クラス役員を引き受けることで変わっていくというお話。

中学デビュー!のころの話なんて、僕にとってはもうはるか昔の出来事なので、当時どんなふうに自分が考えていたかはもう思い出すことすら不可能ではあるんですが…

中学デビューとか、高校デビューとか、自分のイメージを覆すきっかけってのは結構大事だったりしますよね。

今までと同じようなタイプの友達と付き合うのも居心地はいいっちゃいいんだけれども、ちょっと背伸びをして、それとは違ったタイプの人と付き合うことで、新たな世界が見えてきたり。

本が好き!という特徴しかなかった主人公が、ハキハキとした委員長や、優等生の男子生徒と仲良くなってきたり…って感じも読んでてなかなか楽しかったです。

なんかもう一度中学時代に戻りたくなってきちゃいますねー。

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☆世界で一番美しい宝石
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映画同好会のメンバーが、映画を撮りたくて、憧れだった先輩をスカウトするというお話。

これまたけっこうよくありそうな話ではありますが、部活立ちあげ系のお話って結構好きなので楽しめました。

自分は部活系はあんまり積極的じゃなかったので地味ーな毎日を送ってしまっていたんですが…

自分の好きなことに打ち込める学生生活!っていうのもそれはそれで魅力的ですよねー。

スカウトした先輩がなかなか撮影OKしてくれなかったり、なかなか上手くいかないことも多かったりーな展開ではあったんですが、

それも含めて、なんかまったりとした雰囲気がいいなーって思えた作品でした。


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読書記録「V.T.R.(チヨダ・コーキ)」

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  【あらすじ】
人を殺すことを生業とし、人を殺すことを正式に認められた存在であるマーダー。そんなマーダーの一人であるティーは、ある日、同じくマーダーであり、昔付き合っていたアールという女性が、最近不審な行動を取っているという情報を入手する。アールの身になにがあったのか。ティーはアールについて調べてみることにしたのだったが…。

 【感想】
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☆あのチヨダ・コーキのデビュー作!
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あの「中高生からの絶大な人気を誇る小説家」チヨダ・コーキのデビュー作ですね。


...と言っても知ってる人はそうは多くはないですよね(^_^;)

実はこれ、辻村さんの別名義の作品で、「スロウハイツの神様」という作品に出てくる天才小説家が作中で書いた作品ってことになってるみたいです。

ジャンルもいつものミステリーじゃなくてライトノベル。

で、文体もちょっといつものとは違って荒削りな感じで。

まさに「辻村深月」じゃなくて「チヨダ・コーキ」が書いたような感じになってるので、いろいろ四苦八苦してチャレンジされたのかなってのを感じました。


ただ、ミステリーの辻村深月が好き!って人には…どうなんでしょうね?この作品(^_^;)

正直言って、僕はあんまり面白いとは思わなかったので、辻村ファンでこの作品を読んだ方の感想を聞いてみたいなって思いました。

(あるいは、純粋にライトノベルファンの方の感想も聞いてみたいなって思いました。。。)


作中の登場人物になりきって小説を書いてみる!っていう発想は面白いと思うんですけどどうなんでしょうね(^_^;)

果たして「チヨダ・コーキ」名義で新刊が出たりするのか…その辺も気になるところです。。。


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読書記録「鍵のない夢を見る(辻村深月)」

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 【感想】
辻村深月さんの直木賞受賞作ですね。

普通の人達が、ふと道を踏み外してしまって、戻りたいけど、鍵を持っていないから戻れない。

そんな感じの作品を集めた短篇集らしいです。

ミステリではないんですが、割と身近にいそうな感じの、イタイ人たちの転落人生を上手く描いてる感じが、なかなか面白かったなーっていう印象でした。

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☆石蕗南地区の放火
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空気読めない男の話ですね。

合コンで知り合って、社交辞令で楽しかったですねー。みたいなメールを送ったら、何やら勘違いして、今度遊ぼうよ!みたいなメールを頻繁に送ってくるようになってしまった男。

全然興味がないから、さりげなく傷つけないように断りのメールを送ってるのに、それに全然気づかないで延々とメールを送ってくるという。

まぁ鈍感なのはある程度はプラスになることもあるかと思うのでいいかとは思うんですが…そういう人って傍から見るとなかなか滑稽ですね(^_^;)

で、この彼、何を夢見てしまったのか、さらに行動が過激になっていってしまうのですが…なかなか痛々しい感じがツラかったです。。。

自分もこんな中年男にならないように気をつけようと思いました(笑)


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☆芹葉大学の夢と殺人
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大した努力もしてないくせに、やたらと夢ばっかりはでかい彼氏の話ですね。

具体的には、頭もよくなくて、ごくごく普通の大学に入ったくせに、周りの人間を見下して、自分は医学部を目指してるんだから!って偉ぶったり、

サッカーなんてほとんどやってないくせに将来はサッカー選手になって活躍するのが夢なんだ!とかわけのわからないことを言うようなダメ男くん。

まぁギャグでこういうこと言ってるならまだしも、本気でこういうこと言っちゃってる人は…ちょっとたちが悪いですね(^_^;)

でもこういうダメ男くんに限って、この人には私がついていてあげなきゃ!みたいな感じでしっかりした彼女がいたりするんですよね。。。

彼氏は夢を見て留年を続けてるからまだ大学生だけど、彼女の方は普通に卒業して働いてるから、デートの費用はいつも彼女持ち。

で、ふたりともだんだんいい年になってきちゃってるけど、ふたりの将来なんて全然想像できない。

将来的には付き合っててもいいことなんて何もないのはわかりきってる。…のに、どうしても別れ切れない。

そんな微妙な彼女の心境が上手く現れてる作品だなーって思いました。

ちなみに、個人的には、こういうタイプの男はすっごく嫌いです(笑)

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本 【辻村 深月】 | comments(0) | -

小説「ふちなしのかがみ(辻村深月)」

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評価:
辻村 深月
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 1,575

 【あらすじ】
大学生のつつじは、ある日、認知症の祖母の家を片付けるため、両親と共に祖母の家にやってきたのであったが、そこで彼女はとんでもないものを見つけてしまう。犬小屋の中に、近所で行方不明になったという少女の死体が隠されていたのだ。一体どういうことかと混乱するつつじ。しかし、祖母の家にあった死体はそれだけではなく、家のいたるところから死体が続々と出てくるのであった…。


【感想】
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☆ホラーな感じ
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普段はミステリな作品が多い辻村さんのホラー初作品です。

ミステリがなかなか秀逸なのが多いだけにホラーはどんなもんかなーっていう危惧も若干あったんですが…

さすがは辻村さん!って感じで、グイグイ読ませるようなハラハラドキドキな展開が面白かったです。

で、一番好きだったのは、あらすじに書いた「おとうさん、したいがあるよ」なんですが…

久しぶりに行った祖母の家から、死体がわんさか出てきたら、誰だってびっくりしますよねΣ( ̄ロ ̄lll)

片付けても片付けても、死体が次から次へと出てくるという…。

まぁ、死体が襲ってきたりするわけじゃないので、そこまで怖い展開ではないんですが、どうやって物語を収束させるのかなーってところが気になって一気読みでした。


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☆花子さん、こっくりさん、七不思議
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あとは、「トイレの花子さん」とか「こっくりさん」とか「学校七不思議」とかの怪談話をモチーフにした作品が載ってたんですが…

こっちは、自分の小学校時代を思い出して、ちょっと懐かしいなーって感じました(笑)

さすがに、自分の母校で、そういうお化けが出るーなんて話は聞いたことなかったんですが…

出てくる舞台が、小学校だったりしたんで、雰囲気がなんか懐かしいんですよねー。

あーこういうことやったなーとか、こういうこと考えてたなーとか、こういうのが好きだったなーとか。

そういう昔の忘れてた記憶を思い出させてくれるような文章はやっぱり上手いなーってのを感じました。

本 【辻村 深月】 | comments(0) | -

小説「太陽の坐る場所(辻村深月)」

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【あらすじ】
高校卒業から10年目に開かれた同窓会。女優として有名になったキョウコの同級生でもある彼らは、久しぶりに彼女に会えることを楽しみにしていたのであったが、彼女も仕事が忙しいらしく、結局彼女は同窓会には現れないのであった。しかし、どうしても彼女と再会したいと思っていた同級生も何人かいた。彼らは、個別にキョウコにコンタクトを取り、彼女に会えないかと持ちかけてみるのであったが、彼女にコンタクトを取ったらしき同級生たちはなぜか次々に音信不通となってしまうのであった…。


【感想】
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☆ドロドロ〜
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最近辻村さんの作品何冊か読んだんですが、なんか思った以上にドロドロしたのが続いてますね(^^;

「オーダーメイド殺人クラブ」もドロドロしてたし、「水底フェスタ」もドロドロしてたし、この「太陽の座る場所」もドロドロ…。

この「太陽の座る場所」は登場人物の心情をえぐり出すような展開が続いていって、グイグイ引き込まれるような展開なので、面白いっちゃ面白いんですが…やっぱりなんか読んでて疲れますね(^^;


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☆嫉妬と優越感
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ただ、この登場人物たちの心情も理解できなくもないんですけどねー。

同窓会ってやっぱりどうしても、当時の同級生と自分とを比べちゃいますからね。。。

結婚してるか否かとか、老けたか若いかとか、都会に住んでるか田舎に住んでるかとか、収入が多いか少ないかとか。

で、この子には私は勝ってる!って勝手に思い込んで優越感に浸ったり、逆に、私があの子に負けてるなんて…ってショックを受けたり。

プライドが高い子にとって、自分より格下だと思ってたような子が、人気女優とかになってたら、僻みはすごいですよね…やっぱり(^^;

高校当時は私の方が人気があったし、可愛かったんだからね!みたいな。

まぁ過去の栄光にしがみついて生きているってのも、ある意味、痛いっちゃ痛いんですが…なんとなく気持ちはわかりますね。


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☆ミステリ
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…とまぁ、ドロドロな人間関係に酔いしれるのもまぁ一興…って感じの作品なんですが、

そんな中にもさりげなくミステリとしての罠が仕掛けられてるってのも面白かったですね。

読んでいて、ん?何かがおかしい!?って違和感を感じるんですが…

普通に読んでる分にはあんまり気が付かないんですよね〜。


で、後半まで読んでみると、違和感の招待が明らかになって…

だ、騙されたΣ( ̄ロ ̄lll)って感じになっちゃうんです(^^;

最後まで読んでみると、物語の構成がガラっと変わって見えるので、もう1度最初から読みたくなりますね。

(音信不通になった人たちがその後どうなったかは明らかになってないので、そのへんはちょっと消化不良…かな?)




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