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評価:
鯨 統一郎
講談社
¥ 730
Amazonおすすめ度:
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【あらすじ】
女子高生うららは、ある日突然、親友の七海に襲われ、唇を奪われた。
突然の出来事にショックを受けたうららだったが、
気がつくと、そこは見知らぬ家の中であり、服装も見知らぬ浴衣を着ていた。
何か変だと思ったうららであったが、幕末の志士である
桂小五郎に出会い、自分が幕末にタイムスリップしてしまったことに気づく。
【感想】
前作「タイムスリップ森鴎外」は森鴎外が現代にタイムスリップしてきた話
だったんですが、今回は女子高生うららが幕末にタイムスリップしてしまう
というある意味逆なパターンでした。
まぁ逆パターンなので、前作とは似ていないので、
マンネリ感はあんまりないような気はするんですが、
舞台が幕末から明治維新にかけてのお話なので、
登場人物が多くなりすぎてちょっとごちゃごちゃ感が漂ってるのと、
激動の時代を1冊の本にまとめてるので駆け足感がすごくしましたね^^;
(歴史上の人物が大量に、しかも薄く登場してるので、
歴史に詳しくないと読んでてわけわからなくなるかもしれません)
あと、前作はちょっとミステリ風味があって面白かったんですが、
今回は歴史を変えようとして、明治維新を阻止しようと企む悪人から
歴史を守って、無事に明治維新を実現させよう・・・という
なんだかちょっとめんどくさい設定だったので、
ストーリーもちょっとなんかまどろっこしい感じがしました^^;
敵が井伊直弼を殺させないように企んだら、井伊直弼を殺しに行ったり、
敵がアメリカからリンカーンを連れてきたら、無理矢理追い返したり・・・
正直なんかすごい無茶苦茶なストーリーだったような気がしなくもないです^^;
この後さらに、「タイムスリップ釈迦如来」「タイムスリップ水戸黄門」
という続編があるらしいので、そっちも読んでみようと思いますが、
このシリーズ、だんだん駄作に向かっているような
気がしてちょっと怖いですね・・・。