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評価:
筒井 康隆
新潮社
¥ 460
(1975-02)
Amazonランキング:
1055位
Amazonおすすめ度:
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人の心の内を読むことができる主人公七瀬が、
家政婦の仕事を通じて、いろんな家庭の裏側を知ってしまう物語。
「家族八景」というタイトルから、もっと暖かいお話かと思ったんですが…
めちゃくちゃドロドロしてる展開でした。これ。
表面上は問題なく「普通」の家族を演じていても、
実際は憎しみあっていたり、嫉妬していたり、
若い女に欲情していたり…。
裏の顔ってのはある程度誰にでもあるとは思いますが、
それが表に出てきて見えてしまうというのはある意味怖いですね。
人間って醜い…そう実感してしまうような一冊でした。