映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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小説「盤上の敵」

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評価:
北村 薫
講談社
¥ 620
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
マスコミの仕事をしている末永純一は、ある日、
家に戻ると、家が警察官に包囲されていることに気づく。
何事があったのかと驚く末永であったが、
なんと、自宅が猟銃を持った強盗に占拠され、
妻が人質に取られているという。
なんとかしたい末永は苦肉の策を思いつくのだが…

【感想】
北村薫さんの作品はけっこう暖かい感じの作品が多い気が
するのですが、この作品にはけっこうダークな登場人物が
登場しているので、その点は驚きでした。

ただ、この登場人物、なんでそんな行為に及んでいたのか
という人物描写の部分がほとんどなく、ホラー小説の中に
でも出てくるかのような異様さを持ち合わせた性格の
キャラクターになってしまっていたので、その辺も
もうちょっと描いてくれていたらよかったかなと思います。

ストーリーの部分に関しては、本格的なミステリになっていて、
ラストには衝撃の事実が明らかになったりするんですが、
物語としての本当の結末はわからないまま終わっているので
こちらもなんかちょっと残念な感じです。
ミステリとしての謎解きの部分は無事に終わっているので、
その部分に関しては消化不良ってわけではないのですが、
物語のクライマックスの部分が抜けてしまっていて、
エピローグに突入してしまっているのは、なんか
ちょっとモヤモヤ感が残ってしまいますね…。

本 【北村 薫】 | comments(0) | -

小説「リセット」の感想

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評価:
北村 薫
新潮社
¥ 620
Amazonおすすめ度:
 【あらすじ】
戦前から戦中にかけての昭和の時代。小学生だった真澄は、
友人を介して修一という少年に出会う。
お互いに惹かれあう存在になりつつあった2人であったが、
戦争が始まり、2人の運命は大きく引き裂かれていくのであった。
それから数十年の月日が流れ、2人が再会することは
もはやないと思われたが、2人の間には奇跡が起こったのであった...

【感想】
「スキップ」「ターン」に続く北村薫さんの時の3部作完結編ですね。
一応SF?な内容ですが、「スキップ」「ターン」に比べると
ラブストーリーの要素がすごく強くなっていますね。
最後の最後での奇跡が起こるシーンは、すごくハッピーエンドな感じで、
読後感としては3作中一番かもしれません。

ただ、この話、半分が戦時中の話なので、戦争とか昔の話が
苦手な僕としてはちょっと読みにくかったなぁっていう感じは否めません。
3部作、どれが一番好きかって言われたら、やっぱり「スキップ」ですね(笑)

ちなみにこれ、5年前に読んだ作品なんですが、
5年前と似たような感想になっちゃってます^^;
昔と比べてもあんまり感性は変わってないってことでしょうかね^^;
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小説「ターン」の感想

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評価:
北村 薫
新潮社
¥ 620
Amazonおすすめ度:
 【あらすじ】
版画家の真希、29歳は、ある夏の日、ダンプと衝突してしまう。
とうとう自分も死んでしまうのかと思う真希であったが、
気がつくと自宅にいた・・・。夢でも見ていたのかと思ったが、
外に出てみるとそこには自分以外誰もいないのであった。
そして、定刻になると必ず1日前の同じ時間に戻ってしまうという
不思議な世界に閉じ込められてしまったことに気がつく・・・。

【感想】
北村薫さんの「時間」をテーマにした3部作の第2弾ですね。
これもまた再読なのですが・・・ほとんど記憶に残ってないので
楽しめました(笑)

前作「スキップ」では、女子高生が25年の時を飛び越えて
おばさんになってしまうという話だったのですが、
今回は、同じ1日を何度も何度も何度も何度も繰り返すという
ある意味「スキップ」の状態よりも嫌になりそうな展開でした。

自分以外誰もいない世界なので、基本は登場人物は自分だけ。
前作の真理子が42歳の真理子を波乱万丈に生き抜いて行くのに対して、
こちらは、同じ時間を繰り返してるだけなので、物語中で
やや「中だるみ」が発生しているような感じがしますね^^;

中盤〜後半にかけては、一人ぼっちの真希に対して
救いの手が現れたりして盛り上がってくるんですが、
やっぱりちょっと物足りないような感じがします。


「スキップ」はすごい名作だと思ったので、それと比べちゃうと
やっぱりちょっと見劣りがするのは仕方ないんでしょうかね。。。
本 【北村 薫】 | comments(0) | -

小説「スキップ」の感想

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評価:
北村 薫
新潮社
¥ 780
Amazonおすすめ度:
 【あらすじ】
昭和40年代のある日、女子高生の一ノ瀬真理子は、
レコードを聴きながら、ちょっとの間うたたねをしてしていたのだが、
目を覚ますとそこは見知らぬ家の中だった。
そして、そこには、自分のことを「お母さん」と呼ぶ女子高生がいた。
何がなんだかわからない真理子であったが、自分がおばさんの
姿になっていることを見て、自分が未来に来てしまったことに気づく。

【感想】
この作品もだいぶ昔に読んで、大好きだったことは覚えているんですが、
話の内容はまったく覚えていなかったので初回並に楽しめました。
(タイムスリップする話だということは覚えてましたが)

設定こそ、女子高生が未来に行ってしまうというSFなんですが、
ストーリー自体は、主人公「一ノ瀬真理子」の生き様を描いた作品なので
非常に読み応えがあって面白かったですね。

「17歳の女子高生」だった一ノ瀬真理子。一瞬のうちに25年が経過し、
「42歳の中年」になってしまっていて、見知らぬ「旦那さん」と結婚していて
自分と同じ年の「17歳の娘」がいるなんて事態に遭遇したら、
普通だったらなんにもできないと思いますが、
前向きにたくましく42歳の桜木真理子として生き抜いていく様は
なんかとても励まされるような気がしました。

「20代なんてあっというま」というような話は割とよく聞いたりするし、
実際に僕もついこのあいだまで高校生だったような気がするのに
気がつけば早20代も後半だし、ほんとに月日が流れるのは
速いなーとは思ったりするんですが、この主人公のようにほんとに
「一瞬」で過ぎ去ってしまうわけではないんですよね(笑)

実際は長いはずの人生という道のり。「一瞬」だなんて思えないように
1日1日を大切にして生きていきたいなとちょっぴり思いました。


最近ちょっと続けてタイムスリップモノを読んでたりしますが、
この作品はそんじゃそこらのSFと一緒にしちゃいけない気がします。

オススメですので、未読の方はぜひごらんあれ。


PS:けっこう昔に出た作品なので、タイムスリップした先の
25年後の世界でさえ、今と比べると懐かしく感じてしまいました(笑)
携帯電話はもちろんないし、音楽もカセットテープの時代。
真理子が女子高生の時代と25年後の時代、そして現代と
比較して読んでみるとそれもけっこう面白いかもしれません。


本 【北村 薫】 | comments(0) | -

小説「空飛ぶ馬」の感想

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【あらすじ(Amazonより抜粋)】
女子大生と円紫師匠の名コンビここに始まる。爽快な論理展開の妙と心暖まる物語。

【感想】
身近な不思議な出来事を、女子高生の主人公と落語家の円紫師匠が
解決していくというミステリ小説。

身近な出来事というわけで、長編モノによくある殺人事件は発生せず、
幼稚園に設置された木馬が、夜中に消えてしまう話だったり、
喫茶店で出くわした女の子3人組が、砂糖を入れまくってるのは
なぜかという話だったりなので、気軽に読める1冊だと思います。

まぁ短編集なので、大作ミステリのようなどんでん返しを期待すると
ちょっと期待はずれになってしまうかもしれないですが、
この本はそういう展開を楽しむというよりは、小説の中に流れてる
空気というか雰囲気を楽しむべき本だと思いますね。

個人的には、ラストの「空飛ぶ馬」の話が好きです。
本 【北村 薫】 | comments(0) | trackbacks(0)
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