映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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小説「わくらば追慕抄(朱川湊人)」

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評価:
朱川 湊人
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 700

 【あらすじ】
人や物の記憶を読み取れるという不思議な能力を持つ鈴音と、その妹の和歌子。ふたりは、姉の能力が故に不思議な体験を繰り返してきたのであったが、そんなふたりの前にある日、謎の女性が現れた。御堂吹雪というその女性は、どうやら鈴音と同じ能力を持つらしい。しかし、価値観が全く違う彼女に、悪意を感じるふたりであった…。

【感想】
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☆ノスタルジックな世界観
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前作と同様に、昭和時代半ばが舞台になっている作品なので、「古き良き日本」っていう世界観はそのままですね。

今ほどはテクノロジーは発達していないものの、近所の人はみんな知り合いーって感じだったり、パン屋さんが売りに来れば子供たちが群がりーって感じだったり。

昭和を生きてきた人たちにとっては、やっぱりなんか懐かしさを感じる世界観なんじゃないかなって思います。

なので、その辺の世界観はすごく好きでしたね。やっぱり(^^)

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☆展開はちょっと地味かも
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ただ、ストーリー展開は、「御堂吹雪」というライバルらしき存在は出てきたものの、なんだかよくわからないまま終わってしまって、「つづく」みたいな感じだったので、なんかちょっと地味な感じでしたね(^^;

折角面白そうなキャラクターが出てきてるのに活かせてないような…なんかちょっともったいない感じでした。

前作はけっこうワクワクするような感じで面白いなーって思った記憶があるんですが…

なんか前作超えは果たせなかったなーっていう感じだったのでちょっと残念でした。


本 【朱川 湊人】 | comments(0) | -

小説「本日、サービスデー」

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 【あらすじ】
 毎日平々凡々な日々を送っていたしがないサラリーマンの鶴ヶ崎は、その日もいつも通りの1日になるんだろうと想像していたのだったが、その日は、鶴ヶ崎にとって忘れられない1日となった。なぜなら、鶴ヶ崎の目の前に、自分は悪魔だと名乗る女と、自分は天使だと名乗る男が現れたのだ。彼らの話によると、鶴ヶ崎にとって本日は「サービスデー」であり、なんでも願い事が叶うのだというのだが…。

【感想】
 1日だけ何でも願いが叶う・・・っていう設定は、なんか他でもよくあるパターンのような気がしなくもないので、ありきたりかなぁってちょっと思ってしまったんですが、「奇跡」が次々に起こっていく展開はなかなかユニークで面白かったです。無鉄砲に突き進んでいくシーンがあるんですが、その「サービスデー」のおかげで、全て主人公の思い通りになってしまう。ちょっとありえないくらい強引な展開ですが、これくらい強引なくらいな方が面白くていいですかね。ただ、ラストは・・・ちょっと展開がよめるというか、こちらもよくあるパターンな気がするので、もうちょっと意外な終わり方をしてくれた方がよかったような気がしますね^^;

 しかし、1日だけ何でも願い事が叶うって突然言われたら…何を叶えて欲しいですかね?^^;何か常に壮大な夢を描いている人ならばきっと有意義な願い事をすることができるんでしょうが、ただ漠然と毎日を過ごしてる人に突然そういわれても・・・なんとなくありきたりなつまらない願い事をして終わっちゃいそうですよね^^;で、なんでこんな願い事をしてしまったんだろうって後悔する・・・。なんかありきたりな展開が目に浮かぶようです^^;

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小説「かたみ歌」

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評価:
朱川 湊人
新潮社
¥ 460
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
 東京の下町にあるアカシア商店街。そこでは、たびたび不思議な出来事が起こると噂されていた。ある人は、死んだはずの猫の魂が自分のもとへやってきたといい、またある人は、他人の死期が見えるという。つまり、ここでは死に関する不思議な出来事がたびたび発生しているのだ。小さな古本屋「幸子書房」の芥川龍之介似の店主は、そんな出来事をたびたび耳にしていたのであったが…。

【感想】
 死んだ人や猫が見えたり、他人の死期がわかったりと、「死」に関連する不思議な出来事の話なので、若干ホラーっぽい雰囲気も出てはいるんですが、そんなに怖いわけでもなく、暖かい話もあったのでなかなか楽しめました。個人的には、見知らぬ誰かと古本屋さんの本を通じて文通する「栞の恋」と、死んだはずの猫が魂になってやってくる「ひかり猫」の話が良かったですね。
 
 また、「幸子書房」の芥川龍之介似の店主さんは、各話に登場するんですが、それぞれちょこっとだけ登場するなぞの人物として描かれているので、一体何者なんだろうという疑問がずっと湧いていたんですが、ラストにはちゃんと正体を明かしてくれたので、その辺もミステリとして面白かったです。
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小説「スメラギの国」

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評価:
朱川 湊人
文藝春秋
¥ 1,890
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
大手事務機メーカーの営業を勤める香坂志郎は恋人の麗子と共に、新しい街へ引っ越してきた。そこには、多くの猫たちも住んでおり、猫が嫌いではない志郎と麗子は猫たちに餌をあげるなどして可愛がっていた。ところが、ある日、友人に譲ってもらった愛車を駐車する際に、誤って子猫を轢き殺してしまう。志郎は後悔の念に囚われるのであったが、そんな気は知れず、やがて猫たちは志郎に復讐するかのように襲って来るようになったのであった。

【感想】
序盤は引越し先での彼女とのまったりした行動とか、可愛い(?)猫がいっぱい出てきたりする話だったので、割と癒し系な雰囲気が漂ってる物語だな〜って思ってたんですが…中盤あたりから雰囲気ががらっと変わりますね。愛らしい猫たちが突然凶暴になって襲い掛かってくる話で、主人公の志郎もそれに対抗して猫を殺しまくる話なので、残酷です。思った以上にグロテスクな話でした。猫が好きな人は読まない方がいいですね。この作品は。ちょっと気持ちが悪くなってくるようなシーンもありました。もっと暖かい話だと思ってたのでちょっと残念な展開でした。(本の帯をもっとちゃんと読んでおけばよかったのかもしれませんが…)
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小説「わくらば日記」

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評価:
朱川 湊人
角川グループパブリッシング
¥ 580
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
時は昭和30年代の下町。お転婆な少女だった私と姉、
そして母の3人はつつましく暮らしていたのだが、
ある日、姉には重大な秘密があることを知る。
なんと、姉は、人や物が過去に体験した出来事を
"見る"ことができるというのだ。
人に言ってはダメと堅く約束された私であったが、
近所で起こったある事件をとても憎んでいた私は
姉の力を使えば事件を解決できるのではないかと
考えてしまったのだった…

【感想】
簡単に言ってしまえば、過去を知ることができる
サイコメトリーの能力を持った姉を持つ妹の話ですね。
…といってもあんまりSFっぽい雰囲気ではなく、
どっちかっていうと日常の謎を解いていくような
身近なミステリっていう感じです。

また、舞台は昭和30年代なのですが、
映画のAlwaysの世界のようにノスタルジックで懐かしい
古き良き時代のような雰囲気がプンプンしています。
Alwaysの世界観が好きな人はこの本の世界にも
心地よく浸れるのではないでしょうか。

また、登場人物も基本的に悪い人はあんまり登場せず、
ほのぼの・おっとり系な人が多いような気がするので、
読んでいてすごく暖かい気分にさせてくれます。

普通のSFならば、サイコメトリーの能力を持った少女がいる!
なんて知れたら、どっかから悪いやつらがいっぱい出てきて
誘拐されたり、悪事に利用されたり、はたまた、
なんかの実験台にされたりで、悲劇の道を歩んでしまいそうですが、
この作品にはそういう悪い人が出てこないのがいいですね。
(一応利用して事件を解決しようとしてる人はいますが(笑))


謎解きとしてはさほど凝ったようなものは出てこないので、
ミステリとして読むのはちょっと違うかなって思いますが、
昭和30年代のちょっと変わった能力を持った少女の話として
読めばけっこう楽しめるかと思います。
ノスタルジックで優しい雰囲気はすごく好きだったので、
続編も読んでみたいですね。

本 【朱川 湊人】 | comments(0) | -
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