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【あらすじ】
下関在住の大学生・樽井翔太郎は、ある日、セーラー服姿の美少女・花園絵里香と出会った。彼女は、ヤクザ花園組の組長の娘であったのだったが、絵里香の父親違いの妹(絵里香の母親が余所の男と作った娘)の詩緒里が病気になり、多額のお金が必要になったことに頭を悩ませていたのであった。何かいい方法はないかと苦慮する2人。そして、ようやく、そこでひらめいたのは、絵里香が誘拐されたことにして、父親からお金をふんだくるという「狂言誘拐」であったのだった…。
【感想】
「偽装誘拐」がテーマの作品なんですが、シリアスな雰囲気は全くなく、ちょっとボケた感じの登場人物が繰り広げるドタバタ劇を楽しむって感じの小説でしょうか。次女の絵里香には甘くて、長女の皐月には厳しいという裏表の顔のある組長・花園周五郎とか、ヤクザ相手に誘拐を計画してしまう樽井翔太郎とか、実の親からお金をだましとってしまおうとする美少女の花園絵里香とか、なかなか個性豊かな面々が揃ってるので、各場面場面にそれぞれボケが入ってるような感じで面白いです。誘拐モノとして読むと物足りないのは間違いないと思いますが、気軽に読んでみるのもいいと思います。あと、下関が舞台なので、そっちの方に住んでる人は、知ってる場所が出てきたりして楽しめるかもしれませんね。