映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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読書記録「ひかりの魔女(山本甲士)」

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評価:
山本 甲士
双葉社
¥ 1,728

【あらすじ】
家族四人で暮らしていた大学浪人生の光一のもとに、おばあちゃんが同居することになった。おばあちゃんと同居していた伯父さんが亡くなり、おばあちゃんが1人で暮らさなければならなくなるので、家で引き取ることにしたのだ。まだまだ元気!とはいえ85歳になるおばあちゃん。どこでなにがあるかわからないからと、光一はおばあちゃんが出かけるときは付き添うことにしたのであったが…。

【感想】
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☆おばあちゃん現る!
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田舎に住んでいたひかりおばあちゃんと同居することになった一家4人のお話。

おばあちゃんが同居する前は、自分は大学に落ちて在宅浪人生という冴えない身分になり…

妹はグレて家族とは口もきかない状態で…

父親は長年勤めていた会社の業績が悪化してリストラ寸前。

母親もパートで働いていたお店で人間関係が上手く行かずイライラ状態。

というなかなかシビアな状態だったんですが…

「おばあちゃん」という魔女?が現れることで、現状の問題点が徐々に改善していく感じが読んでてなかなか心地よかったです。

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☆スーパーおばあちゃん
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まさにこのおばあちゃんがスーパーおばあちゃんなんですよねぇ。

道を歩けば助けてくれる人にぶつかる、ってわけでもないですが、とにかく人脈がものすごくて。

農家や魚屋さんならまだしも、どっかの道場のお偉いさんや、どっかの会社のお偉いさんや、さらには○○のお偉いさんまで!

おばあちゃん!なんでこんな人と知り合いなの?ってびっくりしてしまうくらい顔が広くてなんでもできちゃうので、まさしくスーパーおばあちゃん。

そして、さりげなーく困った人を助けてあげちゃったりして、みんなを幸せにして歩くおばあちゃんなので…

そんなおばあちゃんが、すごくいいなーって思った作品でした。


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読書記録「戻る男(山本甲士)」

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評価:
山本 甲士
中央公論新社
¥ 637

【あらすじ】
一発屋のSF作家、新居航生の元に謎の手紙が届いた。なにやら自分を過去にタイム・スリップさせてくれるのだという。そんなことあるわけがない!と思いつつも、興味を惹かれた彼は、差出人と会うことにするのであったが…。

【感想】
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☆過去にタイム・スリップ!
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とある作家のもとに、過去に戻ることができるという男が現れ、過去に戻ってみないか?と誘われるというお話。

タイム・スリップ代として50万円も請求されてたので、普通だったら、そんな話に乗る人なんていないかと思いますが…

ここは好奇心旺盛な作家さん、話に乗ってタイム・スリップを体験してみるあたりが独特で面白かったです。

ただ、戻った先でやったことが、ネガティブな過去を書き換えるってのは…なんかしょぼいですね(^_^;)

もうちょっと楽しいことに使えばいいのにー!とちょっと思ってしまいました。

(まぁいろいろと制限がついてたので仕方がないのかもしれませんが)


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☆タイム・スリップの真相は?
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あと、後半からクライマックスにかけては、タイム・スリップの謎が明らかになってくるんですが…

そこんところ、結構納得のいく終わり方になっていて、すごく楽しめました。

僕は結構細かい所にはこだわらないので、なんでかわからないけど、タイム・スリップしちゃった!ってのもアリなんですけど…

こういう風に理由が明らかになるってのも面白くていいですねー。

謎の男の正体は一体何者なのか?どうしてタイム・スリップを実現することができたのか?

タイム・スリップもののSF小説ではあるんですが、ミステリーとしても楽しめた作品でした(^^)
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読書記録「かび(山本甲士)」

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 【あらすじ】
幼稚園での人間関係、嫁姑関係、いろいろ嫌なことは多いけれども、なんとか平凡な毎日を送ってきた友希江。しかし、そんな友希江にも今回ばかりは堪忍袋の緒が切れた。脳梗塞で倒れた夫に対し、会社が理不尽な仕打ちを行うというのだ。それなりの大手であり、裁判で争ったとしても会社には勝てっこないと考えた友希江は、思い切って別の手で会社に復讐することにしたのであったが…。

【感想】
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☆ブラックな会社ってあるよね
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過労で脳梗塞を引き起こした夫に対して、無慈悲な退職を奨めてくる会社に妻がキレて…って話ですね。

長い間、上司や仕事のストレスに耐えて、毎日朝早くから夜遅くまでがんばって仕事して。

それなのに、病気になったら、手のひら変えたように、はいさようなら。

そういうブラックな会社って実際に結構ありそうな気がしなくもないですが…

もし、自分とか自分の家族がそういう目にあったとしたら…やっぱりメチャクチャ腹立たしく感じるだろうなーって感じました。

なんなんだよ!あの会社!!ムキー!!許せない!!!

そういう気持ちになるのもわからなくはないですね。

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☆やってるのは犯罪だけど…痛快!
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ただ、普通の人だったら「思う」だけで実際にはなんにもしないであろうことを、実際にやっちゃうってのはなかなかすごいですよね。

最初は些細な嫌がらせから、徐々にエスカレートしていって、最後には思いっきりドカン!と。

やってることはホントに「犯罪行為」なので、こんなの読んでて「いいぞ!もっとやれ!!」なんて思ってちゃいけないのかもしれませんが…

次々に嫌がらせ攻撃を仕掛けてくる陰湿な会社に対して、カウンターパンチをどんどん繰り広げる展開がなかなか読んでて痛快でした(笑)

犯罪行為に手を染めてしまった彼女が最後にたどり着いたのは結局のところ幸なのか不幸なのか。

そこんところは本作を読んで下さいってことにしておきますが、なかなか読み応えのある面白い作品だったなって思いました。

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小説「迷わず働け(山本甲士)」

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 【あらすじ】
とある事情からヤクザに借金返済を迫られる立場になってしまった三川哲司。彼は、偶然、中学の頃の同級生である伊部に出会うのであったが、新たに決まった就職先で働きたくないという彼の話を聞くうちに、とあるアイディアを思いつく。伊部とすりかわって自分がその会社で働けばいいんじゃないかと。もちろん伊部はそんなに上手くいくわけがないとためらうのであったが、そんな彼を説得し、伊部として会社に入社することにするのであったが…。

【感想】
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☆異色系お仕事小説?
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友達になりすまして会社に就職しちゃうっていうちょっと変わった感じのお仕事小説ですね。

最初から結構大胆な設定なので、その後の仕事の展開も犯罪スレスレな感じで、危ない橋を渡ってるなーって感じだったんですが…

どんなに会社や上司や同僚にいじわるされても、どんな困難な状況に陥っても、すぐさま逃げ出すんじゃなくて、何らかの解決策を考えだして試練を乗り越えてレベルアップしていくーって感じの展開だったので読んでいて気持ちよかったです。

たとえ今がどん底だとしても、そっからがんばって這い上がって行こうって気持ちは持たなきゃダメですよねぇ。やっぱり。

自分はどっちかっていうと、この話に出てくるような脇役社員な感じでしか働いてないので、現状に不満を持つだけじゃなくてもうちょっとがんばろうかなぁって気持ちになりました(笑)

誰かががんばることによって、それが他の人に伝染して、会社全体が上昇していく。

そんな感じの上昇スパイラルに乗ってる会社で働けたら、なんかいいですよねぇ。きっと。


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本 【山本 甲士】 | comments(2) | -

小説「バスのから騒ぎ(山本甲士)」

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 【あらすじ】
女子アナ志望の山脇玲奈は、ある日、従姉の紹介により、「バス釣り」のレポート撮影に参加することになった。といってもバス釣りの経験はなく、取材に不安を感じる玲奈。しかし、そんな彼女は、取材を続けるうちに、やらせに近いその取材方法に、違和感を感じるようになっていくのであった…。

【感想】
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☆多角的な視点が面白い
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テレビレポーターやら、市会議員やら、外来魚駆除隊員やら、環境生物学准教授やら、金儲けしようとしてるやつやら、「バス」関連に関わってる人たちが集まって騒動を引き起こすーって話ですね。

今まで「バス」になんて興味なかったし、名前くらいしか聞いたことがなかったんですが、その単なる「バス」に関わってる人ってのは意外と多いんだなーってのを感じました。

「外来魚」が問題になってるーってのはなんか聞いたことはあったんですが、でも、そういうのに関係ある人って「釣り人」くらいしかいないかと思ってたんですよね。

でも、そういう問題を煽ってるマスコミとか、そういった本を書いてる学者さんとか、自分の票に結びつけようとしてる政治家とか、いろんな人が実際は関わっている…と。

そう思うと、なんか結構自分にはどうでもいい事柄であっても、それに関係していたり、それを仕事にして食べて言ってる人ってのも少なからずいるもんなんだなーっていうのを感じました。

「外来魚は問題だー」とか言ってみても、実際にいなくなっちゃうと困る人もいるんですね(笑)

そう考えると、世の中ってちょっと見方を変えるだけでおかしなことっていっぱい転がってるもんなのかもーってのをちょっと思いました(笑)



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小説「ひなた弁当(山本甲士)」

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評価:
山本 甲士
中央公論新社
¥ 1,575

 【あらすじ】
 上司に騙されて会社をリストラされる羽目になり、家では妻や娘にも邪険にされ、再就職のあてもなく、人生お先まっくらな状態になってしまった芦溝良郎は、ある日、公園でドングリを拾う子供を見ていたのをきっかけに、そこらじゅうに生えている野草や木の実が食べられることを知る。これらの野草や川の魚を使ってお弁当屋さんを開けないかと考えた良郎は、早速採取した野草や魚で料理をしてみることにしたのであったが・・・。

【感想】
 正直言って、前半部分はちょっと読むのが苦痛でした。上司に騙されて会社はリストラされるし、妻や娘には邪魔者扱いされるし、再就職先もアルバイトみたいな体力仕事でしかも給料が良くないし・・・といった境遇の主人公で、暗ーいムードがプンプン・・・な話だったので(^^;今はまだ自分は若いので、こういう懸念は持っていないんですが、将来50代とかになってこうなったらと思うと・・・ちょっと想像するだけで気が滅入ってきちゃいますね(^^;

 ただ、後半は一転して、次々とミラクルが起こっていくような感じの話だったので、その辺は明るい展開で良かったです。奇跡が起こって一気に大金持ちに!とかそんな極端なハッピーエンドってわけでもないんですが、お弁当屋さんをはじめて新しいことにチャレンジする姿が楽しそうだったり、ちょっとずつ人の輪が広がっていって、色んなところで誰かを助けたり助けられたりして、人の縁ってのは大事なんだなぁっていうのを感じられたり、そういったささやかだけど充分幸せって思えるような展開だったので、読んでいて気持ち良かったです。ストレス溜めて、無理矢理サラリーマンやってあくせく働いて、いらなくなったらぽいっと捨てられちゃうかもしれないのに一生懸命毎日毎日働いて。そんなに無理してがんばらなくても、他にも生きる道はあるんだよー。そんなメッセージが込められているような感じがして、なんかちょっと励まされたような気がしました。サラリーマン人生にちょっと疲れた人に読んで欲しい本かなって思います。

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小説「ひろいもの(山本甲士)」

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評価:
山本 甲士
小学館
¥ 1,575

 【あらすじ】
 鞄販売店でアルバイトをしている堀江幸高は、気が弱くて引っ込み思案な性格で接客もあまり上手くいかず、仕事も辞めようかなぁと考えていたのであったが、ある日、バス停でセカンドバッグを拾った。交番に届けようとしたものの、タイミングが上手くあわず、自分で張り紙をして持ち主を探すことにしたのであったが、こんな冴えない男にバッグを拾われたら持ち主の彼女に嫌がられるかもしれないなと思った幸高は、思い切ってイメージチェンジをすることにしたのであったが・・・。

【感想】
 ひろいものをしたことがきっかけで拾ったひとたちにちょっとした奇跡が起こるという短編集です。けっこう面白いのが多くて良かったんですが、この中で一番好きだったのは、やっぱりあらすじにも書いた1話目のセカンドバッグの話ですかね。冴えない青年が、ある日バス停でセカンドバッグを拾って、それがきっかけで小さな奇跡が起こり始めるって話なんですが、「冴えない青年が主人公」ってところが妙に親近感が沸いてしまって楽しめました(笑) もしかしたら、セカンドバッグの持ち主とのちょっといい出会いがあるかも〜?ってことで、髪を今までとはちょっと違った形にイメチェンして、服や靴を新しくしたり、鞄屋に勤めてるくせにセカンドバッグののことがよく知らないんじゃ話にならないから〜って思って、インターネットで勉強してみたりするんですが、その効果が至るところで現れて、ちょっとずつですが人生が変わっていくんです。小説の中での話なので、展開的にはちょっと出来すぎてる感じがしなくもないですが、やっぱり心の持ち方とか、外見をちょっと変えてみるだけで、他人から見られる自分の印象も変わってくるし、そのことがきっかけで新たな出会いもあったりするのかなぁ〜ってのをちょっと感じました。読んでて前向きな気持ちにさせてもらえる素敵な作品でした(^^

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本 【山本 甲士】 | comments(2) | -

小説「わらの人」

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評価:
山本 甲士
文藝春秋
¥ 690
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
地味で気が弱く、嫌な仕事も押し付けられてしまう須川沙紀は、ある日、後輩が、将来は沙紀のようにはなりたくないと言っているのを聞いてしまい、ひどいショックを受けてしまう。こんな自分は嫌だ、変わりたいと思った沙紀は、思い切って初めての理容室に入り、大胆に髪を切ってもらうことにしたのだったが、出来上がった顔はまるで別人のようだった。髪型が変わったことにより、気持ちも今までよりも強気になれた気がしてきた沙紀であったが…

【感想】
色んな人が、髪を切ることによって変身を遂げていくというような短編集なんですが、地味だった女性が、大胆で強気な女性に大変身!みたいな展開だった1つ目のエピソードは結構好きでした。
髪型や服装を変えれば気分も変わってくることってありますよね。これを読むとなんかちょっとイメチェンしてみたい気分になってきますね。
本 【山本 甲士】 | comments(0) | -
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