映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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読書記録「旅猫レポート(有川浩)」

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評価:
有川 浩
文藝春秋
¥ 1,470

  【あらすじ】
とある事情により、会社を辞めることになったサトル。収入がなくなってしまう彼は、今のアパートを引き払い、引っ越すことにしたのであったが、そんな彼にはひとつ問題があった。新しい家では長年一緒に連れ添ってきた愛猫のナナと一緒に暮らせないのだ。ナナを引き取ってもらえないだろうか?そんなお願いをするため、サトルはナナを車に乗せて昔の友人の元へ旅をするのであったが…。

 【感想】
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☆愛猫と旅をする
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とある事情により、飼えなくなってしまった愛猫のナナを友達に渡すため、ナナを車に乗せて一緒に旅をする…っていう話ですね。

この本読む前は、猫を一緒に旅に連れて行って何が楽しいの?って感じだったんですが…

なんか相手が猫なのに、長年連れ添った夫婦が一緒に旅行してるかのような、そんな相思相愛ぶりが際立っていてなかなか面白かったです。

相手は猫なのでもちろん喋れないんですが、初めて出会う人やものに対して心の声でツッコミを入れてみたり、サトルに話しかけてみたり。

一方でサトルも、ナナに色んなことを話しかけてみる一方で、新しい飼い主のところで上手くやっていけるかどうかを常に心配していたり。

本当にネコ好きな人ならこれくらいの気持ちになっちゃうのかもしれないですが、これだけ猫のことを愛せて、猫も自分のことを愛してくれるなら、なんかもうそれだけで幸せ〜って気持ちになれそうだなーってのを感じました。

ラブストーリーじゃない(はず)なのに、なんかラブストーリーを読んでるかのような、甘い気持ちになれました(笑)

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☆サトルくんいい人
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で、そんなこんなな主人公のサトルくんなんですが…

彼もまたなんか「いいひと」っぷりが際立ってる感じがして読んでてなかなか心地良かったです。

友達が困ってればいつも助けてあげるし、猫とか犬とかが捨てられてれば学校とか親とかも気にしないで最優先で助けてあげる。

人間にも動物にもすごく好かれそうなキャラクターだなーってのを読んでて感じました。

いいひとが主人公の物語は、読んでてなんかやさしい気持ちになれるのがいいですね。

ラストは思いがけない展開で、ちょっとウルウル来てしまったんですが、読んでよかったなーって思えた本でした。


この作品は、ゼルエルさん、ヨッコさんの紹介本でした。どうもありがとうございました(^^)

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読書記録「ラブコメ今昔(有川浩)」

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評価:
有川 浩
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 620

 【感想】
自衛隊員の恋バナを集めた短篇集ですね。

なにやら甘そうな気配を感じたんですが…やっぱり甘かったです(^_^;)

…っていうか僕にはちょっと甘すぎな感じでした。

なにやら出てくる男子がみんな女子からみた理想的な男子って感じがするので、女性の方が読んでて楽しめるのかなーってちょっと思いました。



以下、また気になった短編を。

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☆軍事とオタクと彼
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付き合ってる自衛隊の彼が、実は漫画オタクで特殊ヒーローオタクだった…という話ですね。

逞しくてかっこ良くて素敵なんだけど、実は…みたいなギャップがなかなかおもしろかったです。

ただ、この場合は相手の趣味を受け入れられたから上手くいってよかったねーって感じだったんですが…

見た目とか性格はすごく好きなのに、相手の趣味を受け入れられない場合は…やっぱり破局への道を歩むんですかね(^_^;)

僕はあんまり恋愛経験豊富じゃないのでよくわかんないんですが、ちょっとそういうところが気になりました(^_^;)


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☆秘め事
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自衛隊に勤める彼と、その上司の娘が密かに付き合っている…っていう話ですね。

コッソリと付き合って、やがて親にバレて…みたいな展開はベタっちゃベタですが、なんか初々しい男女の関係〜みたいなのが微笑ましくて良かったです。

若干、男の方が紳士すぎてこんな男っていないんじゃない?みたいな感じがしなくもないんですが…まぁこれはこれで良かったのかな(^_^;)

あと、父親の立場からして、「命の危険がある仕事をしている男性を娘の結婚相手にはできない!」みたいな話があったんですが…

確かに、自分のパートナーが、いつ死んでもおかしくない仕事をしてるとしたら…

心配性な人だったら、四六時中心配してなきゃいけなくて気が気じゃなくて大変ですよね(^_^;)

好き同士になってしまったら相手の仕事がなんであれ結婚したい!ってなってしまうのかもしれないですが…

僕だったらこのお父さんと同じように、ちょっと結婚するのは躊躇しちゃうかもしれないなーってのを感じました(^_^;)


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読書記録「三匹のおっさん(有川浩)」

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【あらすじ】
まもなく定年を迎える還暦トリオのキヨ、シゲ、ノリ。昔ながら還暦は立派な「おじいちゃん」に属したかもしれないが、まだまだ元気いっぱいな彼らは、そんなことを認めるはずがなかった。元気なのをいいことに、自警団を結成し、街を守ろうというのだ。奇しくも彼らのまわりでは事件が多発し、ここぞとばかりに彼らは乗り出していくのであったが…。

【感想】
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☆世の中トラブル続きで
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還暦を迎えたおっさんたちが、まだまだ自分たちが年寄りなんて認めるわけにはいかない!と街の見周りをはじめる話ですね。

で、見回りを始めたはいいものの、「かつあげ」に「強姦」に「詐欺」に「怪しげなセミナー」に「動物虐待」にと変な事件が起こる起こる(笑)

まぁ読んでる分にはいいんですが、こんな治安の悪い街にはあんまり住みたくないなーって思っちゃいました(^_^;)

ただ、こんな自称「若い」おっさんたちが、次々に悪者を退治して、事件を解決していくのは、読んでてそれなりの爽快感がありますね。

おー。おっさん。そんな悪いやつやっつけてやれー。みたいな(笑)

勧善懲悪な世界観なので、やっぱり悪者を懲らしめるシーンはなかなか読んでて気持ちよかったです。

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☆おっさんとおっちゃん
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あと、解説のところに「おっさん」と「おっちゃん」について書かれてたんですが…

関西の方では奥さんが旦那さんを呼ぶとき「おっさん」って親しみを込めて呼ぶ…んですねぇ(^_^;)

僕は関東の人間なので、やっぱり「おっさん」というと若干侮蔑のニュアンスを感じてしまいます(^_^;)

やっぱり「おっさん」よりは「おっちゃん」と呼ばれるような大人になりたいですね。

・・・って「おっちゃん」もちょっと嫌かなぁ。

中年世代って呼ばれてうれしい言い方って難しいですね。

子供いないと「お父さん」でも変ですし(笑)

あ、でもまだ自分はまだしばらく「お兄さん」でいいや(笑)

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読書記録「シアター!2(有川浩)」

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 【あらすじ】
300万円の借金を背負い、2年以内に返せなかったら解散という非常な条件をつきつけられてしまった劇団「シアターフラッグ」鉄宰相・司の協力もあり、なんとか徐々に利益が出るようになってきてはいたものの、残された借金はまだまだ大量に残っていたのであった…。


【感想】
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☆貧乏劇団奮闘す。
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貧乏劇団が2年間で300万円の借金を返済するため奮闘するって話の続きですね。

前作は劇団の再建話に結構ワクワクしながら読んでた記憶があるんですが…

今作は、再建云々って話がちょっと薄味であんまりワクワクするシーンがなかったのが個人的にはちょっと残念でした(^_^;)

つまらなかった…ってわけではないんですが、個人的にはちょっと中だるみの2巻目って印象でした(^_^;)


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☆仕事仲間。だけど友達。
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で、読んでて良かったなーって思ったのはこの「仕事仲間だけど友達でもある」って所ですかね。

ここで出てくる登場人物たちはみんな大学のサークルの仲間みたいなノリなんですよね。

何か不満があれば思いっきり感情をぶつけて喧嘩もするし、困ったことがあれば家まで押しかけてきて相談する。

みんなが同じ夢を共有していて、それに向かってみんな全速力でひた走る。

まぁ大学のサークルとは違って利益を得ないといけない団体なので、完全にサークルと同じってわけにはいかないんでしょうけど、上下関係とか関係なく、みんなフランクに話し合える仕事仲間ってのもなんかいいなーって感じました。

社会人になっちゃうと、同期仲間は別として、先輩社員と本当の友達みたいな関係にはなかなかなりにくいですよね(^_^;)


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☆ラブコメ要素UP
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あと感じたのは、前作よりも脇役の出番が多かったかなーって印象ですかね。

ページの最初の方に各登場人物が顔イラスト付きで紹介されてるし、それぞれの個性が際立ってました。

前作よりも、恋愛ネタも多くてラブコメ度も高くなってたし、こういうのが好きな人は前作よりも楽しめるんじゃないかなって思います。


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読書記録「シアター!(有川浩)」

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 【あらすじ】
そこそこの知名度があり、そこそこの人気もある小劇団「シアターフラッグ」。だが、そんな劇団にとある危機が迫っていた。お金がなく、存続が厳しくなってきたのだ。主宰である春川巧は、思い切って兄である司にお金を貸してくれるように頼んでみるのであったが、そんな彼から返ってきたのは、「2年以内に劇団の収入で300万円返せ。できなければ劇団を潰せ」という過酷な条件なのであった…。


【感想】
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☆貧乏劇団再建物語?
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大赤字で解散の危機に陥ってしまった弟の劇団を、兄が力(とお金)を貸して、黒字体質に立てなおそうって話ですね。

「県庁おもてなし課」の話も似たような感じではあったんですが、こういう再建モノってなんかちょっとワクワクな感じが味わえて好きでした。

今までが大赤字なんだから、ちょっとした小細工じゃもうどうしようもない。やるならやるでバッサリと大ナタを振るうような気持ちでやらないと黒字体質になんかならない。ってなわけで、バッサバッサと今までのやり方を否定して改革していく展開がなかなか面白かったです。

組織の内部の人間からすると、今までそうしてきたし、これからもそうするのが当たり前〜って思ってることって結構あるかと思うんですが、外部の人間から見るとそれっておかしいだろ!って思えるような「ムダ」って結構あるもんなんですよね。

「ムダ」な経費が減って、利益が増えて、しかも見に来てくれるお客さんの「満足度」はどんどん向上していくという。そんな、みんながハッピーになっていくような展開がなかなか気持ちがよかったです。


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☆演劇の魅力?
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あと、この作品は、劇団が舞台になってるだけあって、読んでるとなんかちょっと演劇が見たくなってきちゃいますね。

ドラマや映画と違って、やり直しはできない。とっさに起こったハプニングには、上手くアドリブで乗り越えないといけない。

だから、同じ内容の公演であっても、全く同じになるとは限らない。

そういうのって、手に汗握るような臨場感とか迫力とか、見てる方にも伝わってくるんでしょうね。

また、演技してる俳優さんを直接生で見られるってのもいいですよね。

もしかすると、公演後にサインなんかももらえたり、直接話するきっかけがあったり?

それくらいのファンサービスがあったとすると、ファンとしてはたまらないですよね。きっと。


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☆末っ子の力
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あと、主人公の弟の方。大人なんですが…末っ子キャラがすごく良かったです。

甘え上手で、彼が困ってると、誰もが手を貸さずにはいられない。そんなキャラなんですよねー(笑)

客観的に見ると、だらしなくて何もできないようなダメキャラなのに、みんなに愛されまくって、いつもグループの真ん中にいるようなタイプ。

自分も末っ子なので若干共感できる部分もあったりするんですが…

彼ほど上手くは立ち回れないので、全方位的に愛される彼の性格がちょっとうらやましかったです(笑)



本 【有川 浩】 | comments(0) | -

小説「ヒア・カムズ・ザ・サン(有川浩)」

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 【あらすじ】
出版社に勤める真也はある日、同僚のカオルに、成田空港に行って欲しいと頼まれる。彼女の父親が20年ぶりに彼女に会いに来るというのだ。カオルの頼みとあれば、断るわけにもいかない真也は、成田空港に向かうのであったが…

【感想】
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☆パラレル小説
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登場人物が同じで、設定が同じで、「娘が20年ぶりに父親と再会する」っていうおおまかなあらすじまで同じなんだけど、結末が違う2つの物語を載せた作品ですね。

同じ出来事を、別の登場人物の視点から描いた、アナザーストーリーみたいなのだったら、結構あるかと思うんですが、基本部分は同じなのに全く別な話を2つ作っちゃうーってあたり、なんか画期的で面白いなーって思いました。

で、どっちか片方が駄作だったりしたら、こっちはきっとボツネタだったんだろうなーとか、思わず勘ぐってしまうんですが…

どちらも甲乙付けがたい素敵な作品に出来上がってたのが、さすが有川さん!って感じで良かったです。

まぁ、おおまかなあらすじは一緒なので、片方はコメディで、片方はラブストーリーで、とかそこまで大幅に違う展開ーってわけじゃないんですが、どちらも違った味が出てる感じがするので、いいなーって思いました。

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☆編集者という生き方
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あと、この物語の主人公の真也とヒロインのカオルの職業が、文芸雑誌の編集者なんですが…

やっぱり本好きだったりすると、そういう出版社のお仕事とかちょっとは興味があったりしますよね〜?

なので、彼らの仕事に対する姿勢とか価値観とか、どういう風に仕事をしてるのかーっていうのが垣間見れたので面白かったです(^^)

また、真也もカオルも、ちょっと特殊な事情を抱えた人たちではあるんですが…

そういう「弱さ」を内に秘めながらも、情熱と信念を持って働いてる姿がなんかカッコいいなーって思いました。

「仕事にやりがい」を感じてる人ってのはやっぱりいいですよね(^^)


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小説「レインツリーの国(有川浩)」

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 【あらすじ】
 中学時代によく読んだ大好きなライトノベル。そのライトノベルの感想がかかれた記事に思わず共感してしまった向坂伸行は、思い切ってそこの管理人にメールを送ってみることにした。突然メールを送っても返事なんて来ないよな…そう思っていた伸行。しかし、そんな伸行の予想に反して、ブログの管理人である「ひとみ」からは丁寧なメールが届くのであった。そして、メールのやりとりを繰り返す2人。そんな2人はやがてお互いに惹かれあうようになり、当然のように「会ってみようか」という話になっていくのであったが、ひとみの方はあまり気乗りしないようなのだった…。

【感想】
 ネットがきっかけで知り合った2人のラブストーリーですね。主人公の伸もひとみもなんか純情っていうかぴゅあぴゅあな感じが微笑ましかったです(笑)

 ネットで知り合って、初めて会うときのドキドキ感。会ってみて失望されないかなーっていう不安感。会ってみてイメージ通りで、一緒にいると楽しいー!って感じのワクワク感。そんな、純粋な恋心ーっていう感じがすごく伝わってきて、初々しい感じがすごく良かったです。最近そんな気持ち抱いたことないのでちょっと懐かしい感じがしました(笑) 爽やかなラブストーリーって雰囲気がすごくいいですね。

 主人公は、ごく普通のサラリーマンの伸と、ちょっと秘密を抱えた女の子のひとみ。このひとみの方はちょっと問題があったりするんですが、この問題が原因で「どうせ私は○○だから!」みたいな考え方をしてしまうような女の子だったので、その辺は逆にものすごく共感しました。何か自分が気にしてるコンプレックスがある人だったらわかるかと思いますが、相手は何も気にしてないのに被害者意識が強くなっちゃうことってあるんですよね(^^; 私はこんなんだからきっと彼は私のことを気に入ってくれないだろう。私がこんなんだってことは誰にも知られたくない...みたいな。で、そんな性格だから他人とトラぶったりすることもあったりして...誤解されやすそうな性格ではあるんですが、そんな不器用な感じが人間臭くていいなーって思いました(笑) あんまりできすぎた美少女だったりすると、やっぱりこういうストーリーはあんまり面白くないですよね。(逆に言ってしまうと伸の方は平凡だなーって思ってしまいましたが(^^;)

 あと、ネットを通じて恋をする話なので2人のメールのやりとりが頻繁に出てくるんですが...相手に恋心を抱きつつ、ラブラブな感じの一歩手前!みたいな状態の2人がやりとりしてるメールなので、それを読んでると、読んでるこっちの方がなんか恥ずかしくなってきちゃう感じがあしました(^^; メールなんて、普通送った相手の人しか読まないと思うので、恥ずかしいセリフでも難なく書いちゃったりすることもあると思うんですが、それを第三者が読んで見たりしちゃったら、こんな気持ちになるのかもしれませんね(笑) なんかちょっと若者たちのメールを盗み見をしてるような気分になりました(笑)

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小説「阪急電車(有川浩)」

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 【あらすじ】
 図書館でよく見かけ、本の趣味も自分に合うと思っていた憧れの女性が、"たまたま"電車で一緒になり、自分の席の隣に座るという事態に遭遇した。もちろん、相手は自分のことなど全く知らず、自分だけが一方的に知っていると思い込んでいた征志は、特に声もかけずにいたのであったが、意外なことに、彼女の方から声を掛けてきた。電車の中から見える「生」という文字が気になっているのだという。意外にも会話が弾み、2人は意気投合するのであったが…。

【感想】
 阪急今津線を舞台にした、連作小説です。

 映画版も見ていて、なんかほんわかするようないい映画だったなーと思ったので、原作の方も読んでみました。

 で、読んでみた感想は…映画と同様、ほんわかするようないい登場人物といいエピソードが満載で良かったです(^^)同じ電車にたまたま一緒に乗り合わせただけなのに、ちょっとしたきっかけがあって、2人の見知らぬ男女が交際を始めたり、たまたまちょっと近くの席に座っただけという縁なのに、愚痴を聞いてくれたり、体を気遣ってくれたり。人間関係が希薄な昨今ですが、こんな緩やかな繋がりもなんか微笑ましくていいなーって思いました(^^)

 あと、ストーリーの方はだいたい原作も映画も同じかなって思ったんですが、原作の方には一部、映画には出てこない登場人物もいたので、そっちは新鮮な感じで面白かったです。…っていうか、むしろメインな感じな登場人物のような気がするんですが、映画版にいなかったのは何故なんでしょうね??

 …とまぁそこはちょっと疑問を感じてしまったのですが、原作も映画に劣らず暖かい雰囲気で面白かったです。もっと別の路線でもこういうの書いて欲しいなーって思いました(^^)

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小説「県庁おもてなし課(有川浩)」

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評価:
有川 浩
角川書店(角川グループパブリッシング)
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 【あらすじ】
 高知県庁観光部にある「おもてなし課」。そこでは、新たに「観光特使」を任命し、県の観光発展のためのPR活動に力を入れることにしたのであったが、そこはやはり新しいことを嫌うお役所。期待できるほどの効果は見込めないのであった。そんなある日、「おもてなし課」の掛水のもとに一人の男から連絡があった。観光特使として任命した作家の吉門喬介だ。彼が言うには、お役所仕事はチャンスを無駄にしているという。そんな彼から、次から次へと繰り出される意見に窮した掛水は、彼のアドバイスをもとに、県の観光プロデュースを行うことにしたのであったが…。

【感想】
 タイトルを見たときから、なんか面白そうな本だなーって思ってたんですが、うん、納得の行くくらい面白い本でした。

 まず、「お役所」と「民間」の違いが、これでもかー!ってくらい顕著に描かれていたのが良かったです。最初のうちは、主人公の掛水をはじめ、いかにもお役所人間〜って感じで、決まりきったことはできるけれども、民間だったら当たり前のことができない。民間なら1週間もしないで名刺ができるのに、お役所は内部手回しが多くて1ヶ月経っても名刺が送られてこない(笑)観光発展のためといいつつ、大勢の人に無料券を使われたら、施設が儲からないから、無料券はあんまり配らないし、期限もつける。ほんと、税金の無駄使いって感じのことをいっぱいやってて、しかもそれが変だとも思わない。そんな感じだったのに、民間の考えを取り入れて、後半になってくると、目からウロコのような斬新なアイディアがわんさかでてくる(笑)確かにこういうことしたらいいだろうなぁって思えることも色々あったので、面白かったです。地方には、都会にはない魅力がたくさんある。その通りですよね。

 あと、主人公の掛水くんと、多紀ちゃんのおもてなし課コンビの仕事っぷりがなんか楽しそうでいいなーって思いました。新しい部署で、しがらみの少ない環境で、新しい企画を立ち上げて、新しいアイディアを考えて。自分たちの仕事でお客さんが増えて、みんなが喜んで、地元が活性化して・・・ってなるのを想像するとなんかやっぱりワクワクするし、やりがいもありそうですよね〜。自分たちの仕事の頑張り次第で、地元が活性化してくる。そういう仕事ってなんか面白そうですよね。

 それから、この作品、方言がたくさん出てくるんですが、土佐弁(?)ってなんか可愛いなって思いました(笑)語尾が「にゃあ」ってなってるセリフがたくさん出てきたので、なんかほのぼのしてる感じがするんですよね。普通のおっちゃんとか兄ちゃんとかの会話に当たり前のように「にゃあ」って出てくるので、実際にそういうのを喋ってる人をを想像するとなんかちょっと和みます(笑)

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本 【有川 浩】 | comments(2) | -

小説「キケン(有川浩)」

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評価:
有川 浩
新潮社
¥ 1,470

 【あらすじ】
 成南電気工科大学に新入生として入学した元山と池谷の2人。彼らは、上級生の勧誘もあり、エアコン、冷蔵庫、ロフト完備という魅力的な環境に惹かれて「機械制御研究部」略して「キケン」という部活に入部することにしたのであったが、そこには、「成南のユナ・ボマー」と呼ばれる部長・上野と、「大魔神」と呼ばれる副部長の大神という2人の危険人物がいたのであった。何も知らずに入部してしまった新入生たちは、やがて2人の恐ろしさを目の当たりにすることになるのであったが・・・。

【感想】
 理系大学の部活がメインの物語で、登場人物はなんか漫画とかラノベチックで過激なキャラクターが多いので、こんなやつ現実にはいねーよなってな感じもするんですが、でもなんか「そうそう理系の大学ってこんな感じだった!」って思えるようなシーンも色々あったりで、なかなか楽しめました。

 理系の大学ってほんと男ばっかりで、女子はほとんどいないし、何かにはまるとそれに向かって一直線!ってなオタク気質な人多いし、文化祭とかあると、それはそれでなんか異様な一体感を発揮したりしたりする雰囲気があるんですよね。こういった「理科系大学ならでは」な感じが上手く話に盛り込まれていたので、なんか昔を懐かしみながら、うんうん、こういうのあるある〜って思いながら読めました。

 理系大学出身の人ならきっと共感できる部分が色々と見つかると思うし、文系大学出身の人なら、理系大学ってこんなんなんだぁってな雰囲気の違いがちょっと味わえるんじゃないかと思うので、興味のある方は気軽に読んで見るのもいいんじゃないかなーって思います。

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