映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
<< March 2024 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

スポンサーサイト

ブログランキング・にほんブログ村へ

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | - | -

小説「優しいおとな」

ブログランキング・にほんブログ村へ
評価:
桐野 夏生
中央公論新社
¥ 1,575

 【あらすじ】
 親も兄弟もなく、ホームレスになってしまった15歳の少年イオン。彼は、貧しいながらも他のホームレスたちと同様に細々と暮らしていたのであったが、そんな彼のことを色々気にかけてくれる男がいた。NGOのメンバーでイオンを児童センターに保護しようとしているモガミという男だ。イオンに対して色々親切にしてくれるモガミ。しかし、イオンにとっては煩わしく思うことも多く、イオンはモガミにひどいことをしてしまうのであったが・・・。

【感想】
 タイトルと本の表紙から勝手に判断して、少年が主人公の爽やかなストーリーかと思ったんですが、思った以上にダークで驚きました^^;まぁ桐野さんの作品なので、ダークなのは当たり前なのかもしれないですが・・・表紙の絵にちょっと騙されましたね^^;

 で、ストーリーの方は、近未来の日本(なのかな?)で、都市が荒廃して、ホームレスが溢れ、犯罪も多発しているようなそんな時代の話です。ファンタジーっぽい雰囲気を醸し出しているんですが、主人公の少年に降りかかる出来事が重い重い・・・。親兄弟もいないし、家もないし、他人も信用できないから、信じられるのは自分だけ。生きていくためには多少の悪事もやむを得ず。精神的に強い少年が主人公なので、なんとか生き延びてはいるんですが、現代人とかそういう人がもしそんな環境に置かれたら・・・よっぽど適合能力の高い人じゃないと生きていけないでしょうね^^;景気が悪いだの、仕事がないだの、暗いニュースが続いている昨今ですが、それ以前に、住む場所がないとか、食べるものがないとか、そういうのと比べると、今の日本はやっぱりものずごく恵まれているんだなって感じますよね。。。

JUGEMテーマ:読書

本 【桐野 夏生】 | comments(0) | -

小説「東京島」の感想

ブログランキング・にほんブログ村へ
評価:
桐野 夏生
新潮社
¥ 1,470
Amazonおすすめ度:
無人島に流れ着いた31人の男と1人の女。
初めは助けが来るのを期待していた彼らであったが、
助けは訪れないまま時が流れる。
そして、やがて彼らはその島を自分達の故郷にちなんで
「トウキョウ島」と呼ぶようになる…。
果たして彼らはこの島から脱出することはできるのか…。


無人島の中で32人もの人間が何年も生活する…というわけで
人間の本質というか、ドロドロとした面が多く描かれています。
特に、唯一の女性である主人公「清子」の変貌振りは恐ろしいです。

31人の男の中に女がただ一人という状況から、
性欲の捌け口として利用される一方、唯一の女性ということで、
何をしても許されるという異常な環境で、そうならざるを得なかった
という面もあるのかもしれないですが…性格悪すぎですね。彼女は。

この主人公に感情移入できなかったし、全体的にグロいので、
正直言って面白かったかどうかは微妙なところなんですが…
人物描写や物語の展開はさすがに上手いので
グイグイと引き込まれて結局一気読みです^^;
ラストも上手くまとめてますしね。
まさかこういう終わり方になるとは思いませんでした。
本 【桐野 夏生】 | comments(0) | -

小説「顔に降りかかる雨」の感想

ブログランキング・にほんブログ村へ
評価:
桐野 夏生
講談社
¥ 660
(1996-07)
Amazonおすすめ度:
1億円を持って消えた友人を巡るミステリ。

ストーリーはともかく、物語の舞台がややダークだったのが、
読んでいてちょっと…な感じでした(笑)
本 【桐野 夏生】 | comments(0) | trackbacks(0)

小説「残虐記」の感想

ブログランキング・にほんブログ村へ
評価:
桐野 夏生
新潮社
¥ 420
(2007-07)
Amazonランキング: 6084位
Amazonおすすめ度:
少女監禁事件をモチーフにした小説。
拉致され、監禁された少女と、監禁した男の物語。

「残虐記」というタイトルならば、さぞかしグロいのかと思いきや…
さほどグロいといった印象はありませんでした。
ただ、単なる事件を追った感じのストーリーではなくて、
最後でドンデン返しが起こるミステリ風だったので、
なかなか面白かったです。

ただ、最後になってもどれが真実なのかはわかりませんが(笑)

本 【桐野 夏生】 | comments(0) | trackbacks(0)
AMAZON LINK