映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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小説「小さいおうち」

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評価:
中島 京子
文藝春秋
¥ 1,660
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
 時は戦前の東京。あまり裕福ではない家庭に育ったタキは女中として、赤い三角屋根のお屋敷で、平井家の美人の奥様のもとで奉公することになった。まだ若かったタキは、色々苦労するのかと思われたが、その家の奥様はタキのことを姉妹のように大事にしてくれ、また、息子の恭一もタキのことを慕ってくれ、タキは平和な日々を過ごすことができていたのであった。しかし、平和な日々がそう続かなかった。日本が戦争へと突入し、平井家も否が応にもそれに巻き込まれていくのであった…。


【感想】
 僕は戦時中生まれではないし、東京に住んでるわけでもないので、戦前・戦時中の東京の様子がどんなだったのかっていうのは、全然知らなかったりするんですが、作中で出てくる家族の描写がなんか思った以上に平和でのほほんとした雰囲気だったのが驚きでした。戦争戦争って言ってどれほど悲惨な状態だったのかと思っていたのですが…意外とそんなに悲惨でもなかったということなのでしょうかね?その辺の描写について、想像で書いているのか、それともそんな実際にそんな雰囲気だったのかが、ちょっと気になるところでした。

 あと、なにやら絶賛してる人が多いようなラストの部分ですが、正直言って僕にはイマイチピンときませんでした。確かにうまくまとめて終わってるなーって感じはしたんですが、それほど衝撃的なラストってわけでもないし、そんなに感動的ってわけでもないような気がしたんですよね…。絵本の「ちいさいおうち」を読んでいればもうちょっと違った感じ方ができたんでしょうかね?だとするとちょっと残念です。
 
 個人的には「平成大家族」みたいな話の方が好きなので、ああいう感じの本をもっと読みたいなと思います。
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小説「桐畑家の縁談」

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 【あらすじ】
 27歳、無職独身で、妹の部屋に居候させてもらっている露子は、ある日、妹に、外国人留学生のウー・ミンゾンと国際結婚することを告げられる。妹に先を越されるなんてという想いと、そろそろ自立しなくてはという想いから、しぶしぶながらも職探しや結婚について意識し始める露子であったが…。

【感想】
 この小説の主人公、27歳なんですが、27歳っていうと僕よりも若いし、まだ結婚に焦るような年齢でもないような気がするんですよね。少なくとも、いくらなんでも「売れ残り」って言われるような年齢ではないことは確かですよね…^^;その辺りは、若干時代感覚がズレてるのかなぁって思えなくもないような記述があったりもしました。でもまぁ、妹とか弟に先を越されると焦るって気持ちもわからなくはないんですが…。ただ、この話、「悩める女性」の物語だったので、共感しにくかったってのはあると思います。30歳前後の女性ならばもっと共感できる部分が多いのかもしれませんね。
 あと、作中に「ぽるとがる文」「じゃがたら文」「青木昆陽」「甘藷」「馬鈴薯」の話が出てくるんですが…ちょっとした記憶違いでこの言葉が繋がっているのが面白かったです。まぁ記憶違いってのは誰にでもあることだとは思いますが、微妙に間違ってる事柄を、あたかも詳しく知ってるかのように、偉そうに喋ってるのを傍から見るってのはなんか痛々しいですね^^;
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小説「平成大家族」の感想

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評価:
中島 京子
集英社
¥ 1,680
Amazonおすすめ度:
定年退職した緋田龍太郎とその妻春子は、引きこもりをしている長男・克郎と
介護が必要な春子の母・タケを抱えていたものの、一家4人で平和に暮らしていた。
しかし、長女の逸子の夫である聡介が事業に失敗したため、2人は
中学生の息子であるさとるを連れて龍太郎のもとへ転がり込んでくる。
また、それと同時に、次女の友恵までもが夫と離婚し、
お腹に子供をかかえた状態で出戻ってくる。
一気に4世代8人が同居することとなった緋田家。
そんな一家には様々なトラブルが降りかかる…。

典型的なホームドラマというか家族モノなのですが、面白かったです。
性別も年齢も立場もバラバラな8人(プラスα)。それぞれの視点から
それぞれの物語が語られて、まさに人生色々、悩みも色々で面白いです。

あと、似たような時間軸をそれぞれの登場人物の視点で語ってたりするので、
同じ時間の話が当然出てきたりするんですが…
あの時あの人が取った行動の真実はこういうことだったんだ…
あの人はこの時こんなことしてたんだ・・・
と後からわかったりするので、その辺はちょっとパズルのピースが
埋まっていくみたいでちょっと面白いですね。
(特に重要ってわけじゃないですが、色々複線が張られてます)

やや家主の龍太郎の印象が薄いかな…といった気がしなくもないですが、
その辺は「平成」のお父さんらしく、存在感があまりないということで
よく似合っているのかもしれません(笑)



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