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【感想】
19歳だった弟が急遽亡くなり、父と弟が住んでいたうどん屋に帰ってきたというお話。
弟が亡くなって・・・と言ってしまうと悲しいストーリー?!って思ってしまうかもしれないですが…
そうではなくて、割りとのんびりほわほわした感じの作品だったので読んでて心地よかったです。
意外と山下貴光さんの作品の中で一番好きかもしれない作品でした(^o^)
以下、印象的だった短編の感想です。
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☆さんぽナビ
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亡くなった弟が遺したカセットテープに吹きこまれていたさんぽルートを辿ってみようというお話。
弟は既に亡くなっているんだけれども、まるでまだ生きてるかのように、カセットテープの中から話しかけてくるのが不思議なお話でした。
どこどこに着いたら右に曲がれ〜とか、ナントカってお店に入ってみてーとか。
もし自分の家族がこんな風にメッセージを遺していたら泣いちゃいそうではありますが…
最後に故人の好きだったものを巡るさんぽができるってのはなんかいいなーと思ったお話でした。
【あらすじ】
屋上が好きでたまたま屋上に集まっていた
辻尾アカネ、国重嘉人、沢木淳之介、平原啓太の4人は、
屋上を愛するもの同士ということで「屋上部」を結成した。
「屋上の平和を守る」ことをモットーに活動することとしたのだが、
ある日、屋上に「謎の死体の写真」と「拳銃」が持ち込まれた。
謎を解明するために調査を行うこととしたのだが…
【感想】
ちょっと変わった高校生4人組がちょっと変わった
「屋上部」なんてものを結成して、
様々なトラブルに巻き込まれていく
ドタバタ青春ミステリって感じの物語ですね。
「このミステリーがすごい!」に選ばれているだけあって
目まぐるしく展開していくストーリーの構成と
実は、登場人物のこの人とこの人が実は知り合いで…
みたいに複雑に絡み合った人間関係が魅力で、
なかなか凝っていて面白いなぁって思ったんですが、
その反面、ちょっと読みにくいなぁって部分も
けっこうあったのでその辺は残念でした。
大まかな物語の筋はすごく面白かったので、
腕のいい監督さんかなにかで映画化されたら
面白い映画ができあがりそうな気がしますね。
あと、物語のポイントとして「ミサイル」が
キーワードとしてちょこちょこと出てくるんですが、
最近は某国が実際に飛ばしちゃったりしてるので、
その辺はなんか生々しく感じちゃいますね^^;