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評価:
高野 和明
講談社
¥ 710
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【あらすじ】 あと6時間で25歳になる原田美緒は、突然、謎の男に声をかけられた。彼の話によると美緒は6時間後に何者かにナイフを刺されて死ぬらしい。突然のことで信じられない美緒であったが、他のことも予言し見事にあたったのを目の当たりにした彼女は、犯人を探しだすことにしたのであったが…。
【感想】
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☆他人の死期が見えるって…
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他人の死期が見えるっていう男性が主人公(いや、脇役か?)の物語なんですが...
死期が見えるってのはなんか嫌だなーって思いました(^^;
道端でとおりすがった人が、あーあの人もうすぐ死ぬんだなーとかそういうのが見えたりとかしちゃうんです。
でも、相手の死期は予知できるのに、自分ではその人の運命なんて変えられない。
思い切って相手に告知してみても、不審者に思われるだけ。
自分の能力とは裏腹に、自分の無力さ加減を痛感して、暗くなっちゃいそうな気がしますよね(^^;
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☆ハラハラドキドキな展開
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でも、今回の話はそんな暗くなるような展開ではなくて...
思い切って犯人を探しだして運命を変えよう!っていうストーリーだったので、ハラハラドキドキな感じで面白かったです。
あいつが怪しい!いや、あいつかもしれない!いや、それを言うならそんなことをいうこいつが一番怪しい!みたいな感じで。
一応ドンデン返しみたいなのもついていたりして、短編小説なんですがなかなか凝っていて良かったなって思います。
あと、「6時間後に君は死ぬ」の後編みたいな感じで「3時間後に僕は死ぬ」も収録されているんですが、こちらも「6時間〜」同様にハラハラドキドキな展開が面白かったです。
いや、むしろ「3時間〜」の方が展開がスピーディーで面白かったかなーって感じですかね。おすすめです。
(ただ、短編全部が面白かったーってわけではないので評価としては★4つくらいですかね(笑))