スポンサーサイト
一定期間更新がないため広告を表示しています
評価:
--- TCエンタテインメント ¥ 1,954 |
【あらすじ】
時は2012年。隕石が地球に衝突するまであと数時間まで迫ったある日、
とあるCDショップで、伝説のレコード「フィッシュストーリー」がかけられた。
当時は全く人気がなく、売れなかったレコードらしいのだが・・・。
そしてそれから、時は遡って、1982年。気弱な大学生が乗った車では
偶然「フィッシュストーリー」のテープがかけられていた。
なにやら間奏の部分に、悲鳴のような声が入っているらしく、
気弱な大学生はちょっぴり脅えていたのだが・・・。
時は流れて1999年。ノストラダムスの大予言の月。
人類は滅亡するのだという終末思想が蔓延っていたのだが・・・。
さらに時は遡り、1975年。パンクの先駆けであるが、
全く売れることのなかったバンド「逆鱗」のメンバーは
最後の望みをかけて新曲「フィッシュストーリー」を作ることにしたのだが・・・
そして、時は流れ、2009年。女子高生の麻美は、船に乗って
東京に向かっていたのだが、乗り過ごしてしまい、北海道まで行くハメに・・・。
【感想】
2012年から始まって、各時代がまるでワープしていくかのように
クルクルと変わっていくので、はじめのうちはなにがなんだか
よくわからないような摩訶不思議な雰囲気を醸し出していて、
繋がりがあるとすれば、「フィッシュストーリー」っていう曲だけ
なのかなぁとなんとなく思ったりしていたんですが、
最後まで見てみると、それぞれの時代の繋がりが、綺麗にスッキリと
見事に一本に繋がってしまったので、びっくりすると同時に
なんか爽快感のようなものを感じることができました。
各時代の切り替わりの部分こそ、ものすごくいいところでブチっと
途切れてしまって、ええー!続きはどうなったの!?状態で
次の時代に移ってしまうので、多少イラっとする部分もあったりは
したんですが、最後に全ての謎が解けるとスッキリできますね(笑)
宣伝文句に歌が世界を救うみたいなことを言っていたかと思いますが
なるほど、そういう意味だったのかー!と。
で、この物語のキーワードになっている「フィッシュストーリー」。
伊藤敦史さんをはじめとする俳優の方々がやっているバンドの曲なので
そんなに大したことないのかなと思ってたんですが、
意外とボーカルの人(あんまりよく知らないんですが)の歌が上手くて
ちょっとハマりました。映画の中でもかなり頻繁に流れてくるので、
この映画を見た人はしばらく頭から離れなくなるんじゃないですかね〜。
「僕の孤独が魚だったら〜♪」という独特な歌詞も
なかなかインパクトがあって面白いですし。
(その歌詞の謎も物語中で明らかにされます)
俳優陣の方は、各時代いろんな俳優さんが出演されているので、
誰が主役なんだかよくわからない状態になっているんですが、
その中でも特に存在感を放っていたのは、2009年に登場する、
多部未華子さんと森山未来さんのコンビでしょうか。
多部さんは、フェリーから降り遅れてしまった上に
シージャックに遭遇してしまうという不運な女子高生役、
森山さんは、正義の味方に憧れるコック役という
なんか妙に個性的な役柄をそれぞれ演じているんですが、
多部さんは、コロコロと表情が変わるコミカルな演技が印象的で、
森山さんは、戦うコックさんのアクションシーンがカッコよかったです^^
…とまぁ色々書きましたが、想像してたよりはずっと面白かったです。
伊坂さんの原作本も未読なので、ちょっと読んでみたくなりました〜。
満足度:★★★★★