映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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小説「楽園」

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評価:
宮部 みゆき
文藝春秋
¥ 1,700
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
 9年前の連続殺人事件により、心に傷を負ったライターの前畑滋子は、それ以来、ライターとしての仕事はあまり出来なくなってしまっていたのだったが、そんな滋子のもとに、とある仕事の依頼が舞い込んだ。それは、12歳で亡くなった息子の等が超能力を持っていたかもしれないという話で、その真相を調べて欲しいというものであった。超能力といわれ、どうしても穿った見方をしてしまう滋子。しかし、その話を聞くに連れ、彼が9年前の事件をも予知していたことを知り、一体どういうことなのかと、真相を調べはじめるのであった…。

【感想】
 気がつかずに読んでいたんですが、「模倣犯」の事件から9年後の話らしいですね。で、「模倣犯」のストーリーは大分昔に読んだっきりで、全く忘れてしまっていたので、「あの事件の前畑さんですね」みたいな話が色々と出てきても、ちょっとピンと来なかったのが残念でした^^;前の事件の詳しい説明はほとんどないまま終わってしまったので、「模倣犯」を読んでからこっちを読めばよかったってちょっと思いました^^;

 ただ、「模倣犯」の続編なだけあって、こっちも大作ですね。ページ数もそうなんですが、「超能力」の話から派生して、大きな事件の真相へ向かって物語が動いていく様子が、とっても重厚で深みがあって、やっぱり宮部みゆきさんって上手いなぁって思いました。テンポよく物語が進んでいくわけではなく、ちょっとずつちょっとずつ真相が明らかになっていくような感じなんですが、読み応えがあって面白かったです。

 また、今回は「家族の歴史」を巡るエピソードが多かったのが印象的でした。祖父母あっての父・母であり、両親あっての自分。そして、自分と妻あっての子供。家族の歴史・自分の人生っていうのはそうやって積み重なっていくんだなぁってことを考えさせられました。また、この作品の登場人物たちは、「娘を殺害しなければならないほど追い詰められてしまった両親」、「両親が殺人犯になってしまった娘」、「祖母にいいように利用された孫」、「家族に疎まれた姉」、「最愛の一人息子を失ってしまった母」など、可哀想な家族がたくさん登場するのですが、こういう家族を見ていると、家族の自分へ与える影響ってのは大きいんだなと思うと同時に、家族が元気で平和でいられるってことはすごく幸せなことなんだなって改めて感じました。
本 【宮部 みゆき】 | comments(0) | -

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