映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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小説「往復書簡」

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評価:
湊 かなえ
幻冬舎
¥ 1,470

 【あらすじ】
 友人の結婚式がきっかけで10年ぶりに再会した高校時代の放送部のメンバーたち。だが、一人だけ欠席者がいた。その一人である千秋は、5年前のとある事故以降連絡が途絶えがちになり、現在では消息不明になっているらしい。もともとは今回の結婚式の新郎である浩一と付き合っていたはずの千秋。彼女と浩一、そして、新婦である静香の3人の間に一体なにがあったのか。長い間日本を留守にし、全く事情を知らなかった悦子は、友人のあずみに手紙を送り、真相を確かめることにしたのだったが…。
 
【感想】
 「手紙」を通じてやり取りをすることにより、ちょっとずつ謎が明らかになっていくというタイプの短編集です。「手紙」ってところがミソなんでしょうね。面と向かって話したり、電話とかメールでテンポよくやりとりしたりのとは違って、感情的になったりしないし、それが嘘なのか真実なのかってのは文章だけなので見分けが付きにくい。さらには、すぐに返事が返ってくるわけではなくて、やりとりに数日のタイムラグがあるから、その間に状況が変化している場合もある。手紙のやり取りだけで物語が成り立つのかなーって最初はちょっと思ったりもしたんですが、想像以上に奥が深くて面白かったです。
 
 あと、この本の良かったところは、同じ事件とか同じ人物のことを色んな人が語っているのに、その印象が人によって全然違うってところです。A先生は、Bさんにとってはいい先生なのに、Cさんにとっては思い出したくもない先生。ある事件についても、Bさんにとっては、単なる悲しい事件でしかないのに対して、Cさんにとっては、今でもトラウマになっているくらい引きずっている重い事件。見えてくる姿が人によって全然違うので、ある片方からしか物事を見ていないと、真実は見えてこないんだなってことを感じました。

 個人的にはこの作品は「告白」に次ぐくらい面白かったんじゃないかなって思います。読後感も今までの作品とは違ってあんまり後味が悪いわけでもないので、今までの湊作品みたいなドロドロしたやつはちょっとなーって人にもオススメしたい良作だと思います。面白かったです!

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本 【湊 かなえ】 | comments(0) | -

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