映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
<< February 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 >>

スポンサーサイト

ブログランキング・にほんブログ村へ

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | - | -
<< 小説「貴族探偵(麻耶雄崇)」 | main | 小説「警官倶楽部(大倉崇裕)」 >>

小説「月と蟹(道尾秀介)」

ブログランキング・にほんブログ村へ
評価:
道尾 秀介
文藝春秋
¥ 1,470

【あらすじ】
 父親の会社が倒産し、その父親は死亡。一人暮らしをしている祖父の家へと引っ越してきたものの、自分はクラスになじめず、母親は母親で息子に隠れて愛人と密会を重ね楽しんでいる様子。そんな鬱憤が溜まる日々を過ごしていた小学生の慎一は、やがて同じようにクラスで浮いていた春也と仲良くなるようになった。そんなある日、春也に教えてもらった「ヤドカリのあぶり出し」をして遊んでいると、慎一はふとそのヤドカリの姿が神様に似ているような気がした。何か願い事をしたら叶うのではないか。そう思った2人は、試しに願い事をしてみることにしたのであったが・・・。

【感想】
 今話題の直木賞受賞作です。丁度受賞者が発表されるタイミングで読んでいたので、まさしくタイムリーに読んでいたことになるんですが・・・、率直に言って直木賞に値するほど良いのかなっていうのが正直なところです^^;まぁつまらないわけでないんですが、道尾作品なら他にももっと面白い作品とかいっぱいありますからね〜。なぜこの作品で受賞なのか・・・ちょっと疑問が残るところではあります。(まぁ直木賞なんてそんなもんだと言ってしまえばそれまでなんですが)
 
 まぁそれはさておき、この作品、ミステリじゃないっていうことを知らなかったので、はじめのうちはミステリなのかと思っていて読んでしまい、いつ事件が起こるの!?とか、ドンデン返しはまだぁ?みたいな感覚で読んでしまいました^^;もちろんそんな展開になるわけがなく・・・(まぁ事件は起こるんですが、ドンデン返しはありません)、期待していたのに期待した展開にならず終わってしまったので、なんかちょっとガッカリ・・・な感じになってしまったのが残念でした^^;個人的にはやっぱりこういう感じの作品よりは、最後の最後で全部ひっくり返してくれるようなそんな展開のミステリ大作が読みたいなーって思いました^^;

 ただ、ミステリとしての期待感は満たせなかったんですが、小学生の少年の、孤独感とか、友人への羨望・嫉妬とか、肉親への嫌悪感とか、恋愛下手な小学生の歪んだ感情とか・・・そういう重いというか暗〜い部分は濃密に描かれていたので、その辺は読み応えがありましたね。「向日葵の咲かない夏」の主人公とまではいかないんですが、この主人公もその友達もちょっと陰鬱な感じのキャラクターなので、ああいった感じのダークな(ちょっと捻くれた?)世界が好きならば、この重い深い世界観を楽しめるんじゃないかと思いますね〜。色んなことが重なって、自分の中に少しずつ何かが溜まっていって、抑えきれなくなって爆発してしまう・・・。感情の捌け口がなくて自分の中にどんどん溜め込んでしまうタイプの人だとそういうこともあるんでしょうね。大切な人なのにいなくなって欲しいと思ったり、それなのに、相手が自分から離れてどっかに行ってしまうかと思うと許せなかったり。そういう矛盾した気持ちやモヤモヤ感も上手く描かれていたように思いました。

JUGEMテーマ:読書

本 【道尾 秀介】 | comments(0) | -

スポンサーサイト

ブログランキング・にほんブログ村へ
- | - | -

この記事に対するコメント

コメントする









AMAZON LINK