映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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小説「ひなた(吉田修一)」

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 【あらすじ】
 千葉の田舎でヤンキーとして育った新堂レイ。大学卒業を間近に控えた彼女は、有名ブランド会社に就職が決まり、彼氏もおり、それなりに幸せな日々を送っていたのだったが、4月から始まる新生活には不安を抱えていた。そんなレイの彼氏である尚純は、レイと同い年なものの、浪人したこともあり、大学生として気ままな日々を送っていたのだったが、ある日突然告げられた兄夫婦との同居に、戸惑いを隠せないのであった。また、そんな尚純の兄・浩一は、仕事もプライベートも充実した日々を送っており幸せそうに見えたのであったが、実は誰にも言えない秘密を抱えていた。一方、そんな浩一の妻・桂子も、仕事に家庭に充実した日々を送っていたのであったが、浩一には言えない秘密を抱えていたのであった・・・。

【感想】
 2人の男兄弟にその妻・彼女を加えた4人の視点で1年を描いた作品です。複数の主人公がいて、それぞれの主人公が1つの事件を描いていくようなタイプなら割と多いような気がするんですが、複数の主人公がいて、それぞれ違った事件・・・っていうか違った出来事の方向を向いて物語が進んでいくタイプってのはちょっと珍しいような気がするので面白かったです。まぁ、普通の日常を描くってなると・・・なにか事件でもない限り、家族であっても同じことが日々の中心に来るなんてことはあんまりないですもんね〜。一緒に生活していたり側にいたりしながら、考えていることは全然バラバラだったり、一緒にいないときはどこで何をしているかなんて全く知らなくてもおかしくないわけで・・・ここで出てくる主人公4人が4人とも、影でコソコソ(?)やってるような人たちだったので、なかなか面白かった・・・というか現実の家族もきっとそんなもんなんだろうなぁってちょっと思いました。家族だったり、自分の大事な人であったりしたとしても、何でもかんでも全て打ち明けるなんてことってそうそうないですもんね〜(^^;

 また、この作品の中で1年という年月が経過するんですが、1年というわずかな期間でも家族の形っていうのは変わっていくもんなんだなーっていうのを感じました。毎年毎年が同じことの繰り返しのように感じていても、サザエさんとかちびまる子ちゃんの家みたいに毎年同じ年で、同じ家族で構成されているなんてのはありえないし、現実では着実に家族構成も変わっていくんですよね〜。この作品の中でも、作品の最初の地点では、大学生の尚純とその両親が一緒に住んでいるだけだったのに、突然兄夫婦がやってくることになって、5人家族になったかと思えば、今度は両親が勝手に海外に引っ越すことになり・・・さらには、何故かその代わりに浩一の親友が居候することになって・・・と家族構成が頻繁に入れ替わるので、家族構成っていうのは意外と変わることもあるんだなって思いました(^^; ただ、兄夫婦の家に弟が居候するってのは・・・明らかに居心地悪いですよね(^^;弟の尚純くんの気持ちには共感しました(^^; でも、尚純がそういうことを気に病んでいるのに対して、義姉である桂子の方は、そういうことを全く気にせずに感心は全く違うところに向かっているので・・・その辺はなかなか面白いなって思いました。

 あと、何か事件が起こるわけではなく、普通の4人の日常を1年間描いているだけなので、春から冬へと1年が経過したとしても、必ずしも何か問題が解決するってわけでもないんですよね。なので、読み方によっては、この後この人はどうなったんだろう?みたいな中途半端なところで終わっちゃってる人もいなくはない・・・っていうところがちょっと残念なんですが、作品の雰囲気とかは結構好きで、色々印象に残るような部分とかも多かったので、読んで良かったかなって思います(^^

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