映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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小説「マドンナ・ヴェルデ(海堂尊)」

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 【あらすじ】
 大学病院で産婦人科医をする娘を持つ山咲みどりは、ある日、娘から衝撃的なお願い事をされる。なんと、子供を産めなくなってしまった自分の代わりに、母であるみどりに代理母出産して欲しいというのだ。娘の母親である自分が、娘の子供を産む!?何がなんだかわけがわからず戸惑いを隠せないみどり。しかし、娘を子供が産めない体で産んでしまったのは自分にも責任があるだろうし、娘から冷たい言葉を浴びせられることを考えると、無下に断るわけにも行かず、娘の代わりに出産することを決意するのであった・・・。

【感想】
 「ジーン・ワルツ」が、みどりの娘であり、代理母出産をさせる医師でもある、曽根崎理恵の立場から描いた作品であったのに対して、こちらは、代理母出産をすることになってしまったみどりの立場から描いた作品です。母と娘。実際に子供を産む母親と子供の実の母親。子供を取り出してもらう妊婦と、手術をして子供を取り出す産婦人科医。色んな側面から見て、対照的な2人。そんな2人をそれぞれの方向から描いているので、「ジーン・ワルツ」と「マドンナ・ヴェルデ」の両方を読むと、2人の微妙なバランスで成り立っていて、それでいて複雑に絡み合っていたんだなーっていうのがよくわかって面白かったです。

 「ジーン・ワルツ」の方では、曽根崎理恵が主人公で、妊婦を何人か抱えた産婦人科医で働いていて、色々問題のある妊婦が何人もいるので、代理母であるみどりも大事なキーパーソン・・・ではあるんですが、何人もいる患者の中の一人でしかないんですよね。実の親子だっていうのも、代理母出産だっていうのも秘密にしているせいか、親子らしい会話もほとんどない状態だし、なんでみどりが高齢で代理母出産なんて引き受けたのか・・・なんていう描写も全くなし。山咲みどりは謎に包まれた人物・・・っていう状態だったんですが、「マドンナ・ヴェルデ」ではそんな山咲みどりが主人公で、代理母出産を依頼されて、一人で色々と苦悩して・・・っていう描写が細々と描かれているので、「ジーン・ワルツ」ではわからなかった心の変化がよく描かれていて面白かったです。また、「ジーン・ワルツ」の方では、あまり登場しなかった、曽根崎理恵の母親に対する描写もこっちには色々出てきて興味深かったんですが・・・彼女のクールというか冷徹というか、そういった「魔女らしさ」がところどころに見られて、改めて怖い女性だなぁっていうのを感じました。実の母親に対しても、単なる道具としか思っていないような接し方のように見られて、実の親子なのにそういう冷め切った関係っていうのはなんかやっぱり寂しいような感じがしますよね・・・。出産後、2人の関係がどう変化していくのかがまた気になるところですが・・・それはまた別な話で描いてくれるんですかね〜?

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本 【海堂 尊】 | comments(0) | -

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