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評価:
相沢 沙呼
東京創元社
¥ 1,995
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【感想】--------------------------------------
☆前作よりちょっと重い…かな(^_^;)
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美人女子高生マジシャンの酉乃と、そんな彼女に片思い中の平凡な高校生須川くんが送る学園ミステリ第二弾ですね。
前作「午前零時のサンドリヨン」は、ほのぼのした学園ミステリーにちょこっと淡い恋心を加えた感じで結構好きな雰囲気だったんですが…
今回はそれに加えて「いじめ」問題が絡んできてしまっていたので、若干重苦しい雰囲気になっちゃってたのがちょっと残念でした(^_^;)
個々の短編としては前作同様にほのぼのした感じで好きなんですけどね。
全体をおおってるいじめ問題がそのほのぼのさ加減を打ち消してしまっていたのが悲しかったです。
こういう学園モノはやっぱり明るい話の方がいいですね。
というわけで、いつものように、ちょっと印象に残った短編だけ感想残しておきます。
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☆アウトオブサイトじゃ伝わらない
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ある日、男女4人組で行ったファーストフード店で、突然、そのうちの一人の女の子が顔色を変えて帰ってしまった。
誰も彼女が傷つくようなことはしてないのになぜ!?って話ですね。
こういうシーンって結構割と身近にあるかもしれないですよね。
何気ない仕草で女の子は思いっきり傷ついちゃったんだけど、男の方には原因がさっぱりわからない。みたいな。
女心、男知らず。みたいな展開ではあったんですが、なるほどなーっていうような真相で面白かったです。
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☆ひとりよがりのデリュージョン
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ある日、友達からもらった大切な「お宝本」を封筒に入れて持っていたら、たまたま同じ封筒を持った女子とぶつかってしまい、中身が入れ替わって…って話ですね。
人に見られたら大変なことになる「お宝本」。なんとかして取り返さなきゃ!っていうあたふたな展開がなかなか面白かったです。
まぁそんな「お宝本」堂々と学校で受け渡しなんかしちゃーだめですね(笑)
結局「お宝本」は誰の目にも触れることなく、無事に彼の手に戻ってきたのかというと…それは読んでのお楽しみです(笑)
この記事に対するコメント
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。