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評価:
三上 延
アスキー・メディアワークス
¥ 599
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【感想】古本屋さんを舞台にした人気シリーズの4作目ですね。
登場人物のイメージが違いすぎると思いつつ、ドラマ版を見続けていたせいか、
主役の栞子さんと大輔くんのイメージがすっかり剛力さんとAKIRAさんに書き換えられてしまった!っていうのは置いておいて…
今回は短編集って感じじゃなくて、1冊まるごと「江戸川乱歩」を題材にした長編になってたのが新鮮でした。
若干、謎かけが強引なような気がしなくもないですが、今までかなり謎めいていた栞子ママがやっと出てきて周りをうろちょろしてたり、
前に出てきたあの人とこの人がこういうつながりがあったのねーみたいな新展開があったりしてなかなか面白かったです。
やっぱりちょっとマンネリ感は否めないものの、ファンの人ならきっと楽しめるんじゃないかなって思いました。
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☆江戸川乱歩って?
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で、今作のメインになってるのは「江戸川乱歩」作品なんですが…
最近の若い人にとって「江戸川乱歩」ってどれくらいの認知度なのかなってちょっと思いました。
僕もさすがに「江戸川乱歩」っていう作家の名前も知ってるし、「怪人二十面相」とか「明智小五郎」はもちろん知ってるんですが…
子どものころ、これらの作品を読んだって記憶が全くないんですよね(^_^;)
そもそも子供のころ、そんなに本を読むのが好きじゃなかったってのもあるのかもしれないですが…
小学校の図書館とかでこれらのタイトルの本を見かけた記憶もなくて。
昔流行ってたってのは知ってるんですが、最近の若い人たちはどれくらい知ってるのかなってちょっと疑問でした。
本好きだと公言しつつ、江戸川乱歩も読んだことがない!っていうのもなんなので、これを機会にちらっと読んでみようかなってちょっと思ってます。
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☆江戸川乱歩満載
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で、そんなこんなで「江戸川乱歩」特集みたいになってる今作なんですが…
色んな江戸川乱歩ネタが満載で、読んでてなかなか興味深かったです。
子供向けの作品が多いのかなって思ってた面もあったんですが、意外と大人向な作品も多いんですね。
また、「江川蘭子」っていう作品も、物語のキーアイテムとして登場してたりするんですが…
江戸川乱歩をはじめ、当時の有名作家を集めたリレー小説だってところにも惹かれました。
ちょっと遊び心を感じる「江川蘭子」って、一体どんな物語なんだろう?ってちょっと気になっちゃいました(笑)
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