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評価:
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中央公論新社
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【感想】
大学の事務員と化学系の大学教授が怪事件の謎を解き明かす!シリーズ第二弾ですね。
僕は化学は全く得意ではないので、ここに出てくるような事柄が実際にできるのかどうかは全く不明ですが…
化学を使って怪事件を次々と解き明かしていく感じは、なんかちょっとワクワクして面白かったです。
扱ってる内容も、炎の魔法(?)だったり、幻覚を見せる飲み物(?)だったり、人魂(?)だったり。
明らかに変な事件に、次々と首を突っ込む事務員の舞衣ちゃんが、どんどん変人扱いされていく感じも含めて、なかなか好きな作品だったなって思いました。
以下、印象的だったお話の感想です。
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☆化学探偵と炎の魔術師
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化学探偵が、悪い炎の魔術師と戦うお話。
…じゃなくて、小学生の少年がたまたま見つけた魔術師の魔法の秘密を探るお話。
子供のころって、なんとなく、「魔法」に憧れたりすることってありますよね。
ゲームとか漫画の影響で、自分もがんばればなんかできるようになるんじゃないかって。
このお話では、まったく何もないところから炎を出すわけじゃないんですが、それに近いことをいかにも「魔術師」のおじいちゃんがやってのけちゃうのが、なかなか不思議なお話でした。
ちなみに、このおじいちゃん、なんで炎を出したのか、っていうのがなかなか切ない動機になってるんですが…
おじいちゃんと少年の交流がなんか微笑ましくてよかったなって思えた作品でした。
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☆化学探偵と幻を見た者たち
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彼女が持ってきた飲み物を飲んだら、愛しのみゅーたん(彼女)が風船アイスに見えてしまって喧嘩になってしまった!というお話。
大学側からすると、痴話げんかは勝手にして!って感じではありますが...
幻覚症状が出てくる飲み物が出回ってるとしたら大変ではありますね。
まぁそれはさておき、みゅーたんの容姿がすごい感じで書かれて(ミュータントとか(笑))たので
一体どんな姿なのか、イラストでぜひ見たいなと思ってしまいました(^_^;)
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