覆面作家
折原 一
個人的評価:★★★★★
とある事故で覆面を被る生活を送ることになってしまった作家の物語。
7年間の失踪の末、家に戻り、自分の過去をさらすような
小説を書き始めるが、次第に現実と、小説の世界がリンクし始める。
そして、小説の中の自分が実際に現実に現れるようになり…。
この小説…現実と小説がごちゃごちゃになって…という展開なので、
割とよくあるパターンなのかなー。とも思えたのですが、
最後まで読んでみると…驚きの展開が待ち構えてます。
で、最後まで読むと不思議な体験の謎もすべて解けるので、
読後感もスッキリ!ですねー。
しかも、ミステリならではのドンデン返しもバッチリ!です。
最初のオチは、なんか駄作…ぽい結末かと思ったんですが、
そこからひっくりかえってひっくりかえって…
これで終わりかなーと思わせといてさらにひっくりかえる(笑)
その途中の部分で終わってても名作だと思うんですが、
そっから先でまた続けるのがすごいですね…面白かったです。
ミステリ好きにはオススメですねー。