映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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小説「リカ」の感想

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評価:
五十嵐 貴久
幻冬舎
¥ 630
Amazonおすすめ度:
出会い系サイトを通じ、本田は「リカ」という女性と知り合う。
理想の彼女だと思っていた本田だったが、メール交換し、電話するうちに、
彼女の異様な行動に気づく。メールを止め、電話番号も変更するが、
彼女の行動はエスカレートし、実家を突き止めストーカー行為をするようになる…。

女性版ストーカーの話ですね。ホラーな展開です。
物語の前半までは、中年男が女性をどこまで口説けるか〜
っていうゲーム感覚でどんどんはまっていく展開を描いてるんですが、
「リカ」と知り合ってからは一気にホラーの要素が増してきて
すごく面白かったです。続きが気になって一気読みしちゃいました。

主人公にはちょっと共感できない部分も多いですが、面白かったです。
本 【五十嵐 貴久】 | comments(0) | trackbacks(0)

小説「優しい音楽」の感想

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「優しい音楽」「タイムラグ」「がらくた効果」の3つが収録された短編集。

○優しい音楽
駅でなぜか自分のことをじっと見つめてくる女の子千波ちゃん。
「ひとめぼれ」したと言われ、付き合うことになったが、
なぜか彼女からは恋愛感情を感じない。そして、彼女の家に行くことは
彼女に拒まれている。そんな2人の恋愛物語。

ちょっとズレてる2人の恋愛物語なんですが、
ほのぼのしていていい感じです。
最後には、なんで彼女から恋愛感情を感じないのか、
家に呼んでくれないのかといった謎も明かされます。
ちょっとミステリチックな恋愛モノですね。

○タイムラグ
付き合っていた不倫相手の男に、妻と旅行に行くから
娘を預かって欲しいと言われ、不倫相手の娘と一緒に
1日を過ごすことになった女の物語。

不倫相手の娘と一緒に過ごす…
こんな設定にしたら普通はものすごくドロドロな展開に
なりそうですが、すごく爽やかで優しい物語になってます。
主人公がちょっと優しすぎな感じがしなくもないですが、
瀬尾まいこさんらしい展開なのですごい好きです。

○がらくた効果
マンネリカップルの彼女が突然ホームレスの男性を連れてきた。
そして、マンネリ解消の為に一緒に暮らすという。
突如はじまった3人の共同生活を描いた物語。

同居してるカップルのもとに知らない男性…
これもまた普通の展開だったら、なにやら変な展開になりそうな
設定ですが、瀬尾さんらしく癒し系なお話になってます。


3つとも、すごく癒し系な物語でした。やっぱり。
読んでて心地よいので、3つともすごく好きな作品です。



本 【瀬尾 まいこ】 | comments(0) | trackbacks(0)

小説「コッペリア」の感想

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評価:
加納 朋子
講談社
¥ 660
Amazonおすすめ度:
人形作りの女と、その愛人、そしてその人形と同じ顔の女と、そのストーカー…
それぞれの思惑が入り乱れた愛憎ドロドロのミステリ小説。

加納さんの作品は全体的に暖かい癒し系の雰囲気の作品が多いのですが、
この作品のダークさとドロドロさ加減には驚きました…。
新たな作風にチャレンジしているのかもしれないですが、
こういう路線に進んじゃうなら、他の作品みたいな
暖かい路線を進んで欲しいです^^;

ミステリとしてはまぁいいのかもしれないですが…
個人的にはあんまり好きじゃないですね。
本 【加納 朋子】 | comments(0) | trackbacks(0)

小説「エンジェル・エンジェル・エンジェル」の感想

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ある日、主人公コウコは、おばあちゃんの面倒を見ることを条件に、
熱帯魚を飼い始める。が、エンゼルフィッシュは他の熱帯魚を
攻撃するようになり、やがては共食いを始める。
また、それと同時に、おばあちゃんは、少女のように話始める。

ちょっと子供向けの児童文学っぽい感じなのかなーと思って
読み始めたんですが、意外と心に残るシーンが多くて印象的でした。
特に、熱帯魚の「エンゼルフィッシュ」の存在が強烈ですごくて。
あとは、コウコとおばあちゃんのやりとりが微笑ましいですね。

ストーリー自体は、そんなに長くないし、そんなに特別面白いってわけでも
ないんですが、全体的にすごく好きな一冊になりました。
いつかまた読み直したい…そんな物語です。
本 【梨木 香歩】 | comments(0) | trackbacks(0)

小説「とっても不幸な幸運」の感想

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【あらすじ(Amazonより抜粋)】
ややひねくれているけれど、料理自慢で世話好き店長のいる酒場。今日もクセモノ常連客が、いわくつきの「とっても不幸な幸運」の缶を持ち込んだ。缶から現れた物がもたらしたのは「災い」? それとも「幸せ」? 「しゃばけ」シリーズで大人気の作家が贈る現代版ファンタジックミステリー!

【感想】
「とっても不幸な幸運」というタイトルなので、なんかミステリアスな
ファンタジーっぽい物語なのかと思ってたら、意外と普通の現代モノでした。
「酒場」を舞台にその関係者に降り注ぐ不幸のような幸運を
それぞれ描いた短編集って感じですね。

短編集なので、これといって大きな事件がおきるわけではなく、
割と淡々と進んでいくような感じですが、常に「酒場」と
その常連客で話が進んでいくので、アットホームな雰囲気があっていいです。
本 【畠中 恵】 | comments(0) | trackbacks(0)

映画「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」の感想

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黒澤監督の「隠し砦の三悪人」をリメイクした作品。

もともとのやつは見たことなかったので、比較はできないですが、
そんなに悪くはないんじゃないかなぁ?というのが僕の印象です。
(あんまり評判がよろしくないようなので)

なんか時代劇というには違和感があるし、
全体的にのっぺりしていてストーリーの盛り上がりに欠けていたり、
強引な展開が随所にあって、あれで生きてるのはおかしい!と
いうようなシーンが多かったりと、突っ込み所は多いですが、
映像がキレイだった(時代劇には見えませんが、
和風ファンタジーっぽくてよかったです)し、
主演の4人組がコミカルな演技をしていて良かったです。
特に宮川大輔さんはユニークな役柄がはまっててよかったです。

映画(邦画:歴史・時代劇モノ) | comments(0) | trackbacks(0)

小説「魔王」の感想

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評価:
伊坂 幸太郎
講談社
¥ 1,300
Amazonおすすめ度:
【あらすじ(Amazonより抜粋)】
「小説の力」を証明する興奮と感動の新文学
不思議な力を身につけた男が大衆を扇動する政治家と対決する「魔王」と、静謐な感動をよぶ「呼吸」。別々の作品ながら対をなし、新しい文学世界を創造した傑作!

【感想】
異常なカリスマを備えた政治家の登場により、一気にファシズムへと
突き進もうとする国に対して、警戒感を抱いた青年の物語。

まず、漫画版を先に読んでたんですが、漫画版「魔王」とは
全く別物として考えた方がいいですね。
漫画版は、いい意味でのオリジナリティを追加していて、
新たな別作品として生まれ変わってるような気がします。
主人公が高校生だったり、正義対悪みたいな構図になっていて、
いかにも少年漫画風になってるんですが、これがまた魅力的で面白い。

で、原作の方がつまらないかというとそうではなくて、
こっちはこっちで、「政治」色が濃く出ていて、色々考えさせられる作品でした。
「ファシズム」とか「憲法改正」とか。
ただ、ちょっとテーマが重過ぎるような感じもしますけどね。
まぁ面白かったので、個人的には満足なんですが。
本 【伊坂 幸太郎】 | comments(0) | trackbacks(0)

小説「空飛ぶ馬」の感想

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【あらすじ(Amazonより抜粋)】
女子大生と円紫師匠の名コンビここに始まる。爽快な論理展開の妙と心暖まる物語。

【感想】
身近な不思議な出来事を、女子高生の主人公と落語家の円紫師匠が
解決していくというミステリ小説。

身近な出来事というわけで、長編モノによくある殺人事件は発生せず、
幼稚園に設置された木馬が、夜中に消えてしまう話だったり、
喫茶店で出くわした女の子3人組が、砂糖を入れまくってるのは
なぜかという話だったりなので、気軽に読める1冊だと思います。

まぁ短編集なので、大作ミステリのようなどんでん返しを期待すると
ちょっと期待はずれになってしまうかもしれないですが、
この本はそういう展開を楽しむというよりは、小説の中に流れてる
空気というか雰囲気を楽しむべき本だと思いますね。

個人的には、ラストの「空飛ぶ馬」の話が好きです。
本 【北村 薫】 | comments(0) | trackbacks(0)

小説「七回死んだ男」の感想

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評価:
西澤 保彦
講談社
---
Amazonおすすめ度:
【あらすじ(Amazonより抜粋)】
どうしても殺人が防げない!?不思議な時間の「反復落し穴」で、甦る度に、また殺されてしまう。渕上零治郎老人―。「落し穴」を唯一人認識できる孫の久太郎少年は、祖父を救うためにあらゆる手を尽くす。孤軍奮闘の末、少年探偵が思いついた解決策とは。

【感想】
同じ日を9回繰り返すことができるという謎の能力を持った少年久太郎。
そんな彼は、彼の祖父の後継者を決める為に一族が集った新年会で、
祖父が殺されるという事件に遭遇する。彼は、「たまたま」その日が、
9回繰り返される特別な日であった為、事件を阻止しようとする。

同じ日を繰り返せるというタイムトラベルモノと、殺人事件が起こるという
ミステリの要素を組み合わせた、SFミステリになってるんですが、
同じ日にち(パターン)を繰り返すっていうのと、ちょっとした行動の変化で、
その後の展開がガラっと変わってしまうっていう点が、
「かまいたちの夜」みたいなサウンドノベルを体験してるような
感覚で面白かったです。
(もちろん音楽はないので、サウンドノベルではないですが…)

そして、何度久太郎が、どんな方法で犯行を阻止しようとしても、
結局最後にはお爺ちゃんが殺されてしまうというバッドエンドに
たどり着くのも、サウンドノベルっぽい雰囲気でいいですね。

最後の最後にどうなるかはネタバレなので伏せておきますが、
ラストまで目が離せない展開で面白かったです。
ミステリが嫌いじゃなかったらオススメです。面白かった!

西澤保彦さんの作品は初めてだったんですが、
他のも読んでみたくなりました。
本 【西澤 保彦】 | comments(0) | trackbacks(0)

映画「ミスト」の感想

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評価:
---
ポニーキャニオン
¥ 2,953
Amazonおすすめ度:

霧の中から突如現れた謎の生物によって、スーパーマーケットに閉じ込められた人々が
次々と襲われていくというパニック映画。

霧の中から現れる未知の生物が次々と襲ってくるというスリリングな展開と、
恐怖にかられた人々がパニックに陥って、様々な異様な行動を起こすという
群集心理をうまく表現できていてとても面白かったです。

登場人物も個性豊かな人種が集まってて、協力したり敵対したり、
ハラハラドキドキの連続ですごく楽しめました。
今年一番面白かったかなぁ。
ただし、衝撃のラストの直前までは…ですけどね。

ラストは…ホント衝撃すぎて後味悪いです。
もうちょっと別な終わり方にしてほしかった。。。

映画(洋画:その他) | comments(0) | trackbacks(0)
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