映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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小説「流星の絆」の感想

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評価:
東野 圭吾
講談社
¥ 1,785
Amazonおすすめ度:
 
【あらすじ】
幼い頃、何者かによって両親を殺害された、功一、泰輔、静奈の3兄弟。
事件から数年が経ち、彼らは詐欺行為を繰り返して生活していたが、
偶然ターゲットと決めた男の父親が事件の犯人の顔に似ていることに気づく。
改めて復讐を誓い合った3人であったが、ターゲットとして接近するうちに
妹の静奈は犯人の息子に惚れてしまっていたのであった・・・

【感想】
ドラマ化されるということで、ドラマが始まる前にぜひ読んでみたい
と思ったので読んでみました。

感想は・・・ここ最近読んだ東野作品の中では一番よかったですね。
「容疑者Xの献身」も面白かったんですが、
個人的にはこっちの方がもっと好きです(^^)


ストーリーの方は、
序盤〜中盤あたりは、幼い頃の事件が原因で、人生が狂わされていく・・・
っていう話だったので、「白夜行」あたりと似ているイメージで
読んでしまっていたんですが、最後まで読むと全然別物でしたね。
こっちの作品の方がずっと暖かくて読後感も爽やかでした。

主人公の功一、泰輔、静奈はもちろん、犯人の息子の行成などの
登場人物たちも魅力的に描かれていたのがよかったですし。

あと、ラストもドンデン返しがあるのですが、これがすごくよかったです。
途中までは3兄弟の復讐が成功するのか、はたまた、失敗するのか、
また、その結果、静奈の恋の行方はどうなるのか等
このあとどうなっちゃうのー!?って部分がいろいろあったんですが、
最後の最後はほんとにものすごくいい終わり方して大満足です。
(どういう終わり方なのか気になった方は本を読んでくださいね(笑))


ただ、本を読み終わった感じからすると、ドラマの方はなんか不安ですね^^;
2時間くらいの映画にまとめた方がシンプルでいいような気がするので、
連続ドラマで10時間とかにしてしまうと、無駄に間延びしたような雰囲気に
なってしまうような気がします^^;
(そもそも、宮藤官九郎さん脚本ということで全く別物と考えた方が
 いいのかもしれませんけどね・・・)



でもまぁオススメなので、ドラマに興味のある方もぜひ読んでみてください。
本 【東野 圭吾】 | comments(0) | -

映画「おくりびと」の感想

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評価:
---
アミューズソフトエンタテインメント
¥ 2,500
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
チェロ奏者だった大悟は、突然の楽団の解散によって職を失ってしまう。
それを機に田舎へ帰り、仕事を探すことにするが、旅行会社だと思って
受けた面接で採用された仕事とは「納棺士」という、遺体を棺に納める仕事だった。

【感想】
思いっきり泣ける映画なのかな・・・
と思って見に行ったのですが、全く泣けませんでした…(汗)
色々「泣ける映画!」とか「今年最高の映画」とかそういう評判を
見聞きしていたので結構期待していたのですが・・・
やっぱり僕の場合は、「期待しない」で見たほうがいいようですね^^;

ただ、おそらく「泣き所」なシーンはいっぱいありましたね。
そりゃまぁたくさんの「死」と向き合う仕事を扱った映画なので
まぁ当たり前っちゃ当たり前なのかもしれませんが・・・。

今までで大切な方を亡くした経験のある方なんかは
色々と感じたり、思い出したりすることが多くて泣けてくるのかもしれませんね。
(僕の場合は近い人でも祖父のお葬式くらいしか経験がないし、
 もう4年以上前の話なので、思い出しても特に泣けてくるということはないです^^;)

まぁそれはおいておいて・・・
作品の雰囲気としては、「死」といった重いテーマを扱っているにも関わらず、
「仕事」の部分以外は割とコミカルな演出をしていてよかったですね。
「仕事」の対比として「食事」のシーンがやたらと多くでてきて
鳥肉なんかをおいしいおいしいって食べてるのが印象的でした^^;


あとは・・・納棺士のお仕事のこと、ほとんど知らなくて、
単に遺体を棺に入れるだけの仕事なのかと思ってたんですが、
ご遺体を綺麗にして、この世にお別れをとげるための大事な
仕事だってことがよくわかりました。

また、作中で「この仕事は汚らわしい」というようなことを
言われるシーンがあるんですが、この映画を見ている分には、
そんな「汚らわしい」と言われるような仕事じゃないってことが実感できますね。
ただ、やっぱり「遺体」を扱う仕事なので、汚らわしいとまではいかなくとも、
誰でも進んでできる仕事ではないかと思いますが^^;
でも、むしろ、普通の人はやりたがらないような仕事をしてくれている方々なので、
軽蔑じゃなくて敬意を払うべきなのかと思いますけどね。

PS:僕が行ったときは、8割がた中高年の方で埋まってたのですが、
中高年の方に人気のある作品・・・なのでしょうか??


評価:★★★★☆




映画(邦画:職業モノ) | comments(0) | -

映画「ウォンテッド」の感想

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評価:
---
UPJ/ジェネオン エンタテインメント
¥ 2,660
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
冴えない毎日を送っていたウェズリーは、ある日暗殺者のフォックスに出会う。
そして、彼女に、ウェズリーの実の父親は優秀な暗殺者であり、
裏切り者によって殺されてしまったことを告げられる。
言われたことを受け入れられないウェズリーであったが、実は自分も
父から譲り受けた特別な才能を持った人間であることを気づかされる。

【感想】
まず、ジェームズ・マカヴォイさん演じるウェズリーのダメっぷりがいいですね。
「暗殺者」って結構カッコいいと思うんですが、ドジでよわっちい暗殺者・・・
なかなか面白い設定です(笑)
ただ、もちろんだんだんと強くなっていくので、
その成長というか、ギャップもなかなか楽しめたりするんですが。
(最初のうちはボコボコやられてた相手を後半であっさりと倒しちゃったりするので、
 その辺はけっこう見ていてスカッとするかもしれないです)

あと、フォックス役のアンジェリーナ・ジョリーさん。
若干前より痩せた感じがするせいか、怖い雰囲気が妙にマッチしていました。
まぁなんかそういう設定のばっかり出てるような気がしなくもないですけどね^^;


あと、ストーリー・映像の方はスリリングで迫力があっていいですね。
ラストの部分はドンデン返しがあったのがなかなかびっくりでした。


評価:★★★★☆
映画(洋画:その他) | comments(0) | -

小説「角」感想

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評価:
ヒキタ クニオ
光文社
¥ 700
 【あらすじ】
出版社で校閲の仕事をしている麻起子は、ある朝目覚めると
自分の頭に「角」が生えていることに気がついた。
慌てふためいた彼女は、「角」を切ることを考えるが、
結局切断するまでには踏み切れずにいた。
どうしようもないので、髪を巻きつけて隠して生活することにしたが、
彼女は、マンネリだった日常に変化が生じたことに気がついた。

【感想】
頭から角が!!という話なので、もっとホラーチックな話か、
あるいはそれをネタにしたコメディタッチな作品かと思ってたのですが、
思ってた以上に「普通」の作品でしたね。

「角」があるにも関わらず、あんまり慌てふためいて変な行動に走るでもなく、
まるで何事もなかったかのように「普通」に会社に行って
「普通」に検閲の仕事をする・・・そんな普通のOLの女の子のお話です。
(そんな状況でも普通にしていられる、ある意味たくましい女性です^^;)

物語の途中で「角」が色んな人にばれていっちゃったりもするんですが、
周りの反応も意外と「冷静」ですし(笑)

どっちかっていうと「角」に主軸を置いた物語ではなくて、
「出版社の検閲」といった仕事をテーマにした働く女の子の物語って感じですね。


でもこの「検閲」ってお仕事、僕はほとんど何も知らない状態だったんですが、
色々なことやってて奥が深い仕事なんだなーってのがわかって面白かったです。

作家さんとかから出来上がった原稿の誤字脱字をチェックするだけじゃなくて、
文章として意味が通っているかどうかのチェックまでしているんですね。
なんかすごく知識が要りそうで、大変な仕事なんだなって思いました^^;

たとえば、「キリギリスは短い触角を振った」という文章は間違いだそうです。
なぜなら、「キリギリスの触覚は長い」から。
こういうのをいちいちチェックするのってものすごく大変ですよね^^;
こういうチェックをしながら本を読んでたら、本読むのが嫌いになりそうです^^;


本 【その他】 | comments(0) | -

映画「パコと魔法の絵本」の感想

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評価:
---
アミューズソフトエンタテインメント
¥ 2,860
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
むかしむかし、ある小さな病院に、1日しか記憶を保つことができない少女と、
誰にでも嫌がらせをする頑固ジジイがいた。
当然の如く、ジジイは少女にもいじわるをするのだが、
1日分しか記憶のない少女は、昨日ジジイにイジワルされたことを覚えていない。
しかも、その少女は、毎日毎日ジジイに好意的に接してくるのであった。
初めはわずらわしいと感じるジジイであったが、そんな少女に接するうち、
段々と変化が訪れていくのであった・・・。

【感想】
「下妻物語」「嫌われ松子の一生」といったなかなかインパクトのある作品を
生み出してきた中島監督の最新作です。

記憶が1日しかない少女が主人公ということで、
ちょっとベタな雰囲気のストーリーなのかなと思ったんですが、
さすが中島監督というべきか、妙な味付けがいっぱいされていて
非常に「濃い」作品に仕上がっていますね。よくも悪くも(笑)
「下妻物語」「嫌われ松子」に勝るとも劣らずといったレベルの
インパクトを持った作品になっていると思います。
(逆に原作はどんななのか読んでみたい気もしますね。
 まさか原作もここまで濃い設定ではないかと思いますが・・・)

特に、登場人物たちは、かなりユニークな人々が揃っていて面白いですね。
「ピーターパン」の格好したりしてかなり変わった医者(上川隆也さん)、
「有名子役」から脱皮できずに廃人になってしまった男(妻夫木聡さん)
いたずら大好きちょっと狂った患者(阿部サダヲさん)、
一見ヤンキーにしか見えない看護婦(土屋アンナさん)、
お金のために結婚した強欲な看護婦(小池栄子さん)、
頑固ジジイの甥なのに性格が似ていなくてひ弱な男(加瀬亮さん)、
消防士なのに消防車にはねられて大怪我を負った男(劇団ひとりさん)、
なにかワケありな雰囲気のオカマちゃん(國村隼さん)、
何者かに打たれて怪我を負ったヤクザ(山内圭哉さん)など、
個性的な設定の役柄のキャラクターをそれぞれ熱演されていて面白いです。

一部の方はものすごい壊れっぷりなので、それだけでも
一見の価値ありな気がしなくもないですが…(笑)


あと、忘れてはならないのが、記憶が1日しかもたない少女役の
アヤカ・ウィルソンさんと頑固ジジイ役の役所広司さんですね。

アヤカ・ウィルソンさんは・・・あんまりよく知らないんですが、
見事なハマリ役でよかったですね。すごく可愛かったですし、
日本語もペラペラで、物語の雰囲気にすごくマッチしていました。
(日本在住の方なんですかね??)

役所さんの方はもっとお堅いイメージがあったので、
絵本の世界でのはじけ具合はギャップがあってよかったです。


ストーリーの方は、まぁ割とシンプルだったりするんですが、
前述した、強烈な個性をもった登場人物たちに囲まれているので、
コメディタッチのシーンが多く見ていて飽きない演出の連続だと思います。
後半の「魔法の絵本」の世界を描いたシーンも、役者陣と
CGの競演ということで、こっちもなかなか見ごたえがあって面白いかと。
そして、ラストのオチの部分もドンデン返しがあったりしてよかったですね。
そういうオチかよ!みたいな感じで(笑)


えっと、またなんだかベタ褒め状態でつらつらと書いてしまいましたが・・・
面白いかどうかは、この強烈な個性をもった登場人物たちを
受け入れられるかどうかでしょうかね^^;
映画の広告とかを見て、なんだこのコスプレ軍団は
・・・と思ってしまうようならば見ないほうがいいかと思います。

評価:★★★★☆
映画(邦画:その他) | comments(0) | -

映画「グーグーだって猫である」感想

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評価:
---
角川エンタテインメント
¥ 3,300
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
吉祥寺に住む漫画家、麻子は締め切りを抱え、忙しい日々を送っていた。
が、ある日、可愛がっていた愛猫の「サバ」が突然死んでしまう。
しばし呆然とした日々を送っていたが、ペットショップで新たに
子猫の「グーグー」と出会い、新たな生活を送り始めるのであった。

【感想】
某友人の日記を読んで見たくなったので、見てきました(^^)
見てみた感想としては・・・思ったよりほのぼのとしていてよかったです。
色んなサイトとか見ていると、色々と評価の別れる作品のようなので、
正直どんなもんかな・・・とも思ったりしたんですが、想像以上に良かったですね。

映画の雰囲気としては・・・猫絡みの部分が3割、吉祥寺絡みの部分が2割、
漫画家麻子とその他登場人物を中心に描いた部分が5割って感じだと思うので、
やっぱり「猫目的」で見てしまうと少々物足りないのかな、とも思ってしまいますが
そうでないのであれば、「猫」の魅力と「吉祥寺」の魅力と「小泉今日子」の魅力が
うま〜い具合にミックスされてるので、なかなか楽しめるんじゃないでしょうかね?

吉祥寺に行ったことないし、小泉今日子さんの作品もあまり見たことないですが
どちらもすごく魅力が感じられてよかったですね。
(吉祥寺って思った以上にのどかそうでなんかいい雰囲気ですね
 ・・・って映画だからいいところだけ撮られてるのかもしれないですが^^;)

それから、「猫」の部分ですが・・・すごく上手く撮影されてるなって思いました。
あたかも何かを訴えてくるかのような表情とか、他の猫を追いかける仕草とか
猫の魅力が溢れていていいですね。
猫同士の会話の部分も、ユニークな表現方法で表されているんですが、
こちらも猫の気持ちが出ているような雰囲気なので面白かったですね。


・・・とここまではベタ褒めで書いてきましたが、難があるとすれば、
ストーリーが途中からなんか支離滅裂な状態になっていること、
(犬猿の仲のはずの2人が突然仲良くなってるかのような行動は一体・・・)
個々のシーンが途中でブチ切れたかのように終わって
次のシーンに入ってるのが随所に見られたこと、
(会話の途中や歌の途中で次のシーンに移るって違和感があるんですが・・・)
あとは、元(?)平川地一丁目の直次郎くんが相変わらず大根なこと・・・
(歌だけ歌ってればいいのに何故俳優業を・・・^^;ファンの方ごめんなさい。)
まぁこれくらいですかね。


でも、全体的な雰囲気としてはとっても好きな作品ですね。
主演の小泉今日子さん以外にも、上野樹里さん、
森三中の3人はいい味出していて良かったです。

評価:★★★★☆
映画(邦画:その他) | comments(0) | -

小説「向日葵の咲かない夏」

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評価:
道尾 秀介
新潮社
¥ 660
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
小学4年生のミチオは、夏休みに入る前の終業式の日、
担任の先生に頼まれてクラスメイトのS君の家を訪ねた。
が、彼がそこで見たものは、首をつって死んでいるS君の姿だった。
急いで学校に戻り先生に報告するが、先生が見に行くと
S君の姿は消えてしまっていた。
それから数日後、S君は別の意外な姿となってミチオの前に現れた。
「僕は誰かに殺された。僕の死体を捜して欲しい」
そう頼まれたミチオは妹のミカと一緒に事件の真相を追うことにする。

【感想】
道尾秀介さんの本は初めて読んだんですが、
良くも悪くも衝撃的な作品でした^^;

いい面では、ミステリとしてかなりの秀作であることですね。
ラスト間近で繰り返し起こるドンデン返しの連続に目が回る勢いでした。
事件の真相はもちろんそうなんですが、
本当の意味での真実を知ったときはかなりの衝撃でした。
この小説の世界観が一気に覆るくらいのすさまじさですね・・・
ある意味恐ろしいです。

悪い面をいうと、世界観がものすごくダーク・・・というか暗いということですね。
出てくる登場人物が全員暗くて、一人として共感できる人がいません。
(主人公のミチオやS君ですら世界観が歪んでいるので気持ち悪いです)

最初から最後までマイナスのオーラで覆われた世界観なので、
読んでいて決して気分のいいものじゃないと思われます。
が!悔しいことに面白いんですよねぇ^^;

世界観は好きじゃないので星2個くらいなのですが、
作品としての評価は星5個をあげたいような・・・そんな感じです(笑)


かなーり好き嫌いが別れる作品だと思いますので、
もし読んでみたいという方がいましたら、最初の方を立ち読みして
読めそうだったら読んでみることをオススメします(笑)
本 【道尾 秀介】 | comments(0) | -

小説「しゃばけ」の感想

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評価:
畠中 恵
新潮社
¥ 540
Amazonおすすめ度:
 【あらすじ】
江戸の有名薬種問屋のひとり息子、一太郎は、ある夜、人殺しを目撃する。
そして、それ以来、怪奇的な事件が連続して起こるようになる。
とある事情から、犬神・白沢・鳴家などといった妖怪たちに守られて生活していた
一太郎であったが、犯行の間の手はいよいよ彼のもとにまで訪れるのであった・・・。

【感想】
時代物はちょっと苦手だったりするので、敬遠してた部分もあるのですが、
思ったより読みやすくて面白かったです。
「殺人事件」の謎を背負ったミステリの要素もありますしね。
(あと、なんで一太郎が妖怪に守られているのかとか・・・)
その辺の謎解きの部分もなかなか楽しめました。


あとは、殺人事件が絡んできて、展開的にはシリアスな感じのはずなのに、
なんとなく雰囲気がほのぼのしてるので割と好きですね(笑)
妖怪たちも、いろいろ出てくるのに関わらず、怖い雰囲気を持ったのは
全然いなくて、愛嬌たっぷりなキャラクターなので親しみやすいですし、
主人公も、自分が狙われてるのになんとなくズレた感じなのがよかったです。

ただ、難を言えば、ちょっと妖怪たちのイメージがし辛かったことでしょうかね。
僕は想像力があまり豊富ではないので、出てくる妖怪の姿を
うまくイメージすることができなくて・・・^^;
もうちょっと挿絵のイラストが多いとよかったんですけどね^^;





本 【畠中 恵】 | comments(2) | -

映画「ダークナイト」の感想

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評価:
---
ワーナー・ホーム・ビデオ
¥ 2,630
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
悪がはびこるゴッサムシティ。
そこでは、ジム警部補、デント地方検事といった人物の助けを得て、
バットマンが犯罪撲滅活動を行っていた。
しかし、そこに新たに「ジョーカー」と名乗る犯罪組織が台頭し始め、
ゴッサムシティは再び混沌とした状態へと突入していく。

【感想】
某友人にしつこく(?)勧められたので、見に行ってみました。
ものすごく面白いとベタ褒めだったのですが・・・
僕は正直言ってそれほどではないかな・・・といったところです。
(まぁバットマンシリーズを見たのが初めてってせいも大きいと思いますけどね)

でも、このストーリーの展開は、普通のヒーローモノと違って
かなり見所がたくさんあってその辺は面白かったですね。
単純な勧善懲悪的なストーリーではないので、「バットマン」=「正義」
「ジョーカー」=「悪」って構図でもないし、はたまた、「一般市民」=「正義」でもなく
「仲間」=「正義」でもない・・・なかなか奥が深い内容でした。

ただ、逆を言えば、バットマンがひたすら悪者をやっつけていくといった
王道なストーリーではないので、そういう爽快感は感じらないし、
そういうのを求めてる人には合わないかと思いますけどね・・・
(僕はどっちかっていうとそういうシンプルな構図の方が好きですけどね^^;)


全体的な感想としては、思った以上に「ダーク」な雰囲気がする映画でびっくりでした。

映画(洋画:ヒーローモノ) | comments(2) | -

小説「厭世フレーバー」の感想

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評価:
三羽 省吾
文藝春秋
¥ 1,680
Amazonおすすめ度:
 【あらすじ】
父親の失踪によって崩壊した家族。
祖父(73)は次第にボケ始め、母(42)は昼から酒びたり。
長男(27)は家長としての責任感に目覚めたのか、
周りを気にし始めるが空回り。
長女(17)は夜な夜な夜遊びに耽るようになり、
次男(14)は突然高校に行かないと言い出す始末。
そんな5人の家族を5人の視点から描いた作品。

【感想】
よくある家族小説なのかと思いきや・・・
思ったよりダークで重い小説でした。

上記のあらすじの中で簡単に家族を紹介しているんですが、
実はもっと複雑に入り乱れています。この家族^^;
物語中で徐々に明らかになっていくんですが、
実は血が繋がってない家族がいたりして・・・重いです。

唯一家族をつなぎとめていた父親がいなくなり、崩壊していく家族。
1話目の次男、2話目の長女の話あたりまでは、まぁ思春期特有の
悩みを抱えた少年少女の話って感じがするんですが、
3話の長男を経て4話の母、5話の祖父の話はかなりヘビーです。

まぁ最後まで救いのない展開じゃなくて、
崩壊しきったらあとに新しい芽が生えてくる・・・
そんな希望のあるような終わり方をしているのはよかったですけどね。


あと、物語中に「部長代理」っていう猫が出てくるんですが、
なかなか存在感のある役どころで面白かったですね。
(猫の名前が「部長代理」っていうネーミングセンスもすごいですが(笑))

本 【その他】 | comments(0) | -
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