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評価:
--- 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン ¥ 2,500
Amazonおすすめ度:
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【あらすじ】
時は昭和39年夏。東京オリンピックが開催される夏。
日本は戦争の被害から復興し、オリンピックに沸きかえっていた。
そんな中、東北の田舎から東大へと進学した島崎は
東京のみが発展し、地方の人間は今尚苦しんでいるという
状況に疑問を持ち、また、田舎から出稼ぎに来ていた兄が
奴隷のようにこき使われて死んでいったという事実から
今の国家のあり方について大いに不信感を募らせていた…
【感想】
怒涛の1400枚!と帯に踊っていたのですが、
ページ数もさることながら、内容も非常に濃い内容だったので、
読むのがとても大変でした^^;
当時、僕はまだ生まれていないので、当時この作品で
描かれているような時代だったのかどうかはわからないのですが、
現代とはやっぱり人々のファッションや言葉使いはもちろん
思想や生活環境も全然違っているので、やはり時代は
次々と変化していくものなのかなということを感じました。
特に、東北の田舎での描写は、「昭和」という雰囲気ですらなくて
「明治」とか「大正」とかそっちの方がイメージが合ってそうな
そんな内容だったので、一概に昭和といっても地方の方は
過酷な生活を強いられていて大変だったのかなと思いました。
伊良部シリーズのような、読みやすくて軽めな作品を書く一方、
今作のような全く毛色の違った作品も書いちゃうんですよね。
奥田英朗さんは…。なかなかすごい作家さんだなと思いました。
【あらすじ】
父の意志を継ぎ、巨大ロボットのヤッターワンを完成させた
ガンちゃんは、アイちゃんと共にヤッターマン1号2号となり
正義の味方として悪事を働くドロンボー一味と戦うことになった。
奴らが狙っているのは願い事が叶うというドクロストーンらしいのだが…
【感想】
ヤッターマン自体はアニメで見たことはあるんですが、
あんまりよく覚えてなかったりするので、
アニメに忠実なのかどうかはよくわからないのです。
が、キャラクターとかCGとかはやたらと凝って
作ってるなぁって印象は受けました。
音楽とかメカとかキャラクターの衣装とか、細かいところまで
いかにもアニメな世界観を再現させていたので、
実写なんだけど、アニメ映画を見ているかのような、そんな楽しい
雰囲気があってそれだけでも見ごたえありな感じがしました。
とまぁ、ビジュアル面と音楽面では、すごく良かったんですが、
ストーリーの方は、なんか色々とやろうとしている方向性が
なんかズレているような感じがして変な感じでした^^;
特に、エロい感じがするようなシーン。
なんか随所にそんな感じの小ネタ(?)が仕込まれていて
演じてる役者さんも、大胆なことをさりげなくやっちゃっていて
ちょっとびっくりだったりするんですが(特に櫻井さんのシーンが)
原作もこんなエロいような場面って多かったんだっけ?
とちょっと疑問に思ってしまいました。
(まぁ昔のを覚えてないので原作通りなのかもしれませんが^^;)
あとは、色々とコメディっぽいやりとりはされてるんですが、
ちょっとテンポが悪いのか、笑えないネタが多いのか
イマイチ笑えない展開が多かったので残念でした。
どうせやるならもっと爆笑の渦に巻き込んで欲しかったなと思います。
まぁ好みの問題が大きく評価を左右しそうな映画だなとは思いますが、
僕的には、ビジュアル面では満足で、
ストーリー面はややイマイチな感じですかね。
満足度:★★★☆☆
【あらすじ】
チーム・バチスタ事件を解決した診療内科医の田口は、
病院内の倫理委員会の委員長に大抜擢されてしまったのだが、
そんな田口のもとへと1通の告発文が届いた。
それは、救命救急センター長の速水と花房看護師長は
医療メーカーと癒着しているというような内容であった。
事実を確かめる為、調査を開始する田口であったが、
そこに、同様の内容の告発文を受け取った、
厚生労働省の役人・白鳥が現れたのだった…
【感想】
前作「チーム・バチスタの栄光」では、院内で殺人事件が
行われているのか否かといった内容でしたが、
今回は病院の体質を問うような内容ですね。
なので、犯人捜しの要素が濃かった前作と比べると、
病院の問題点が次々と出てくる今作の方が、
社会派映画の要素が大きくなっているような気がします。
で、テーマが重くなった分だけ、純粋に楽しめる部分が
少なくなってしまったかというとそういうわけではなく、
登場人物の苦悩や葛藤が上手く描かれていて、
考えさせられる部分も多くて、前作よりも
見ごたえのある映画に仕上がっているように感じました。
また、今回新たに登場する、速見・花房といった登場人物が
色々と悩みを抱えているのに対して、主役の田口&白鳥は
前作同様にマイペースに、そしてコミカルに行動しているので、
その辺は見ていて面白かったです。
特に、田口先生のほんわか感というかほのぼの感は
見ていてなんか癒されるので、いいですね〜。
あと、前作にも「容疑者扱い」で登場していた先生方が
こっちでもゲスト扱いでちらっと登場してたりするので、
その辺は前作を見ている人にはちょっとうれしい仕掛けでしたね。
満足度:★★★★★
【あらすじ】
時は2012年。隕石が地球に衝突するまであと数時間まで迫ったある日、
とあるCDショップで、伝説のレコード「フィッシュストーリー」がかけられた。
当時は全く人気がなく、売れなかったレコードらしいのだが・・・。
そしてそれから、時は遡って、1982年。気弱な大学生が乗った車では
偶然「フィッシュストーリー」のテープがかけられていた。
なにやら間奏の部分に、悲鳴のような声が入っているらしく、
気弱な大学生はちょっぴり脅えていたのだが・・・。
時は流れて1999年。ノストラダムスの大予言の月。
人類は滅亡するのだという終末思想が蔓延っていたのだが・・・。
さらに時は遡り、1975年。パンクの先駆けであるが、
全く売れることのなかったバンド「逆鱗」のメンバーは
最後の望みをかけて新曲「フィッシュストーリー」を作ることにしたのだが・・・
そして、時は流れ、2009年。女子高生の麻美は、船に乗って
東京に向かっていたのだが、乗り過ごしてしまい、北海道まで行くハメに・・・。
【感想】
2012年から始まって、各時代がまるでワープしていくかのように
クルクルと変わっていくので、はじめのうちはなにがなんだか
よくわからないような摩訶不思議な雰囲気を醸し出していて、
繋がりがあるとすれば、「フィッシュストーリー」っていう曲だけ
なのかなぁとなんとなく思ったりしていたんですが、
最後まで見てみると、それぞれの時代の繋がりが、綺麗にスッキリと
見事に一本に繋がってしまったので、びっくりすると同時に
なんか爽快感のようなものを感じることができました。
各時代の切り替わりの部分こそ、ものすごくいいところでブチっと
途切れてしまって、ええー!続きはどうなったの!?状態で
次の時代に移ってしまうので、多少イラっとする部分もあったりは
したんですが、最後に全ての謎が解けるとスッキリできますね(笑)
宣伝文句に歌が世界を救うみたいなことを言っていたかと思いますが
なるほど、そういう意味だったのかー!と。
で、この物語のキーワードになっている「フィッシュストーリー」。
伊藤敦史さんをはじめとする俳優の方々がやっているバンドの曲なので
そんなに大したことないのかなと思ってたんですが、
意外とボーカルの人(あんまりよく知らないんですが)の歌が上手くて
ちょっとハマりました。映画の中でもかなり頻繁に流れてくるので、
この映画を見た人はしばらく頭から離れなくなるんじゃないですかね〜。
「僕の孤独が魚だったら〜♪」という独特な歌詞も
なかなかインパクトがあって面白いですし。
(その歌詞の謎も物語中で明らかにされます)
俳優陣の方は、各時代いろんな俳優さんが出演されているので、
誰が主役なんだかよくわからない状態になっているんですが、
その中でも特に存在感を放っていたのは、2009年に登場する、
多部未華子さんと森山未来さんのコンビでしょうか。
多部さんは、フェリーから降り遅れてしまった上に
シージャックに遭遇してしまうという不運な女子高生役、
森山さんは、正義の味方に憧れるコック役という
なんか妙に個性的な役柄をそれぞれ演じているんですが、
多部さんは、コロコロと表情が変わるコミカルな演技が印象的で、
森山さんは、戦うコックさんのアクションシーンがカッコよかったです^^
…とまぁ色々書きましたが、想像してたよりはずっと面白かったです。
伊坂さんの原作本も未読なので、ちょっと読んでみたくなりました〜。
満足度:★★★★★