映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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小説「ステップファザーステップ」

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評価:
宮部 みゆき
講談社
¥ 650
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
プロの泥棒である「俺」はある日、とある住宅に侵入する為、
屋根伝いに移動していたのだが、突然襲ってきた落雷により
あえなく、転落してしまう。
そして、とある中学生の双子の兄弟に助けられることになるのだったが、
あろうことか、彼らは俺を脅迫してきたのだった。
「警察に突き出されたくなかったら生活費を稼いで」と。
仕方なく、双子とグルになり、義理の親子を演じつつ、
泥棒の「仕事」で稼ぎをとってくるようにしたのだったが…。


【感想】
設定が「泥棒」と「それを捕まえた双子の中学生」が
なんと義理の親子になってしまうというような
とんでもない設定になっているので、現実感はないものの
コメディというか、漫画の世界の雰囲気を
そのまま小説にしたような感じなので、
非常に読みやすく、スラスラと楽しめますね。

また、ミステリの要素としては乏しいものの、
ちぐはぐな義理の親子の物語として読む分には
ほのぼのとした展開や、コントのような会話が心地よく
なかなか面白かったです。

中学生が出てくる話なので、ふだん読書をあまりしないような
中学生でも気軽に楽しめるのではないでしょうか。
まぁ、こんな変わり種の中学生は普通いないでしょうけど。

本 【宮部 みゆき】 | comments(0) | -

小説「片眼の猿」

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評価:
道尾 秀介
新潮社
¥ 540
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
耳にコンプレックスを抱え、常にヘッドフォンを使用している男・三梨と、
目にコンプレックスを抱え、常にサングラスをかけている女・冬絵。
2人はそれぞれ違った探偵事務所に勤めていたのだが、
とある調査の為、三梨は冬絵と協力して調査することになった。
そして、とあるオフィスへと侵入を試みるのだったが、
後日そのオフィスで殺人事件が発生してしまう。

【感想】
「向日葵の咲かない夏」ほどのインパクトはないものの、
細かいところの伏線の張り方はやっぱり上手いですね。

三梨の耳の部分とか冬絵の目の部分は、明らかになんか隠してるな〜と
思える描写だったので、オチがついているのは想像はしていたんですが、
その想像を超えるくらいに色々と真実が隠されていたので驚きでした。
道尾さんの作品はやっぱりなかなか奥が深いです。

あと、出てくる登場人物たち。
なかなかクセがあってユニークなキャラクターが揃っているので、
彼らが登場して活躍するシーンはドタバタが繰り広げられて楽しいです。

本 【道尾 秀介】 | comments(0) | -

小説「しのぶセンセにさよなら」

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 【あらすじ】
数々の事件に首を突っ込み(?)事件を解決へと
導いてきた小学校教諭の竹内しのぶ先生は、
内地留学として、兵庫県の大学に通っていた。
だが、好奇心旺盛な性格は変わるはずもなく、
また、教え子達が先生を慕って頼りにしてくるものだから、
しのぶ先生の元には、事件が寄ってくるのだった…。

【感想】
短編集になっていて、各章ごとに事件が起こるのですが、
事件そのものが面白いというよりは、しのぶ先生と
その他登場人物たちが繰り広げる漫才のような
会話と行動パターンが面白くていいですね。
この点は、前作よりもテンポがよくなって、
かなりパワーアップしているような気がします。

逆に、事件の方はこれといって目立った展開ではないので、
ミステリというよりは、なんかコメディ小説として
読んでみるほうが楽しめるような気がします。

もちろん、続編なので、前作は読んでおいたほうが
愉しめることは間違いないのですが、これといった
キーパーソンは多いわけではないので、
これだけ読んでも充分楽しめるような気がしますね。
本 【東野 圭吾】 | comments(0) | -

映画「ノウイング」

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評価:
---
ポニーキャニオン
¥ 2,923
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
50年前に小学生が埋めたとされるタイムカプセル。
その中には、当時の小学生達が書いた絵が入っていたのだったが、
その中に、一通だけ謎の数字の羅列が書かれた手紙も入っていた。
その手紙を受け取った小学生のケイレブは、謎を解こうと
こっそりと家に持ち帰ってみるのだったが、彼の父親であり
大学教授でもあるジョンはとある恐ろしい意味に気づく。
なんと、その数字の羅列は事故発生日時と死亡者数の羅列だったのだ。
中には未来日付もあり、これに書かれてある日に
何かが起こるのではないかと推測するジョンであったが…

【感想】
最初から最後まで、普通ではありえないようなことが起こり続ける
そんな内容の話なので、ミステリアスな雰囲気な映画が
好きな人は割りと楽しめる内容なんじゃないかと思います。

ただ、ちょっと中盤からラストの展開は、段々段々
話の内容がエスカレートしていって、最後の最後は、
かなり賛否両論ありそうな終わり方なので、人によっては、
不満に思ってしまうこともありそうな映画でしたね。
僕の場合は、えーこんな終わり方!?と思ってしまいましたが
話の内容的には充分楽しめたので、まあこれでもありかなと思います。


あと、注意事項として、電車とか飛行機の事故に遭遇された方や
そういう事故で近しい人を亡くされている方は見ない方がいいですね。
けっこう事故の生々しいシーンが登場するので、
トラウマになっている人にはちょっとつらい気がします。

満足度:★★★★★


映画(洋画:SF) | comments(0) | -

映画「アマルフィ」

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 【あらすじ】
G8外相会談が間近に迫る中、イタリアでは、その警護に
力を注いでいたのだが、ある時、日本人の少女が
誘拐されるという事件が起こってしまった。
外交官である黒田は、とある事情で事件に関わってしまった為、
事件解決の為に、捜査に協力することにしたのだったが…。

【感想】
織田裕二、天海祐希、佐藤浩市、戸田恵梨香といった
豪華なキャスティングで、しかもロケ地がイタリアの
ローマやアマルフィということで、いかにも
ゴージャスな雰囲気を醸し出していたこの映画なんですが、
その豪華な雰囲気に押しつぶされることなく、
壮大なスケールで面白い作品になっていて楽しめました。

特に、織田裕二さん。
キャラクター的には、いかにも織田裕二って感じの
設定の登場人物ではあるんですが、逆にそれがすごく魅力的でした。
そして、割と続編が作りやすそうな設定のキャラと物語なので、
(優秀な外交官の黒田が事件を解決していく〜って話ですね)
もしかして黒田の別の事件の話なんて作られるんじゃないのか?
…ってちょっと期待しちゃいますね。
もちろん、踊る3の方も作って欲しいですが、
こっちはこっちで続編の機会があるならばぜひ作って欲しいですね。

あと、もう一人の主役である天海さん。
こちらは、なんか普段のドラマでは冷静でカッコいい役柄が多いので、
今回のような、娘をさらわれて慌てふためくキャラクターは
なんか新鮮でよかったです。


それと、この作品の魅力なところは、イタリアのアマルフィが
キレイなところだな〜って感じられることはもちろんなんですが、
本編を通して何度も何度も流れてくる、サラブライトマンさんの歌声ですね。
彼女の音楽は元々結構好きなのですが、やっぱり映画の中で、
こうやって大音量で流れてくるとなかなか聴き応えがあってよかったです。


あと、ストーリーの方は、原作を省略してる部分があるせいなのか、
なんか疑問点というか不自然な点が色々あったような気がしますね。
なので、その辺はちょっと残念だったのですが…
でもまぁ、それを差し引いたとしても、充分楽しめたのでよかったです。

映像も音楽も迫力のあるスクリーンで見たほうが楽しめると思うので
興味がある方はぜひ映画館でお楽しみください(笑)


満足度:★★★★★
映画(邦画:職業モノ) | comments(0) | -

小説「R.P.G」

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評価:
宮部 みゆき
集英社
¥ 500
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
インターネット上で「父」「母」「娘」「息子」を演じる擬似家族。
元々はお互いに面識もなく、全くの無関係な4人であったが、
ある日、その「父」が何者かに殺害される。
事件の真相を探るべく、この「母」「娘」「息子」に
見覚えはないかと「父」の実の娘の一美に確認してもらうのだが…

【感想】
ネット上でこのような「擬似家族」なんてものが作られたりすることが
あるのかどうかってところはちょっと疑問ですが、
話の内容的には面白かったですね。

けっこう昔に書かれた本にも関わらず、インターネットを
題材にして小説を書いているあたりが、さすが宮部みゆきさんって感じがします。

あと、インターネットの進化って速いなーって感じました。
当時は掲示板とかチャットルームが全盛の頃なんでしょうが、
今でいうならブログとかSNSとかあるいは携帯メールになるんでしょうかね。
本 【宮部 みゆき】 | comments(0) | -

小説「シャトゥーン ヒグマの森」

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 【あらすじ】
マイナス40度という極寒の地である北海道の天塩研究林。
そこにある小屋には、動物の研究者や、その仲間達が集っていたのだが、
その周辺で、体重が350キロもあり凶暴化したヒグマが徘徊し、
人間に襲い掛かるという事件が発生した。
小屋には電話もなく、孤立してしまう小屋の住人。
果たして、ヒグマの襲撃から無事に生還することができるのか…。

【感想】
「ヒグマ」というものがどんな熊なのかよく知らなかったので、
ヒグマといわれてもあんまり怖いというイメージはなかったのですが、
この本を読んでみてヒグマ=怖いという方式は完全に定着しました。

人間よりもずっと体が大きくて、そして、人間よりも
速く走るから、逃げても絶対逃げられないとか、
ヒグマに遭遇したら、戦うか、死んだふりをするしか
生き延びる方法はないとか、一度狙った獲物は
しつこくしつこく追い続ける執念深さを持っているとか
なんかすごい怖い生き物なんだなぁってのがよくわかりました。

あと、この小説では、その惨劇の内容がリアルに描かれているので
読んでいてちょっと(かなり?)生々しかったです。
特に人間が熊に食われてる描写とか…グロかったです。

スピーディでハラハラドキドキな展開なので、
一気に最後まで読めてしまうような面白さではあるのですが、
なんかあんまり2回目は読みたくないような本でした。

あと、もし映画化されたら…絶対に見たくないタイプの映画ですね^^;
本 【その他】 | comments(0) | -

小説「夜をゆく飛行機」

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評価:
角田 光代
中央公論新社
¥ 620

 【あらすじ】
商店街の一角にある谷島酒店。
そこには有子、寿子、素子、里々子という4姉妹と両親がいた。
ある日、次女の寿子は自分の家族を赤裸々に描いた小説を出版したのだが、
なんと、その小説は賞を受賞してしまうのだった。
今まで平穏に過ごしてきた家族であったが、それをきっかけに
徐々に変化が訪れるようになるのだったが…。

【感想】
よくある家族小説なのかなと思って読んでみたのですが…
普通の家族小説よりもなんか雰囲気が重いですね。

特に話の内容が重いというわけではないのですが、
出てくる家族がそれぞれなんか人間臭さを持っている感じがします。
上手くいえないんですが、よくある小説のように、
私の悩みはこれ!というような明快な悩みの原因があるわけではなく、
なんか漠然と不満を抱えていたり、隠し事をしていたり、
そういった人間誰もが持っている負の一面が
それぞれの登場人物に描かれているような気がするので、
なんか重いというか生々しい雰囲気を醸し出しているような気がします。

また、物語が終わるころにはすべての悩みが無事に解決されて
ハッピーエンドというような終わり方でもないので、
なんかその辺もリアルな雰囲気を感じてしまいますね。
現実はそんなに甘くない。みたいな。

物語自体は奥が深くて面白いのは面白いんですが、
正直なところ、家族小説は読んでて元気がでるようなタイプの方がすきですね。
本 【角田 光代】 | comments(0) | -

映画「MW−ムウ−」

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評価:
---
アミューズソフトエンタテインメント
¥ 4,196
Amazonおすすめ度:

【あらすじ】
16年前、ある島の住民のほぼ全員が謎の変死を遂げるという事態が発生した。
その原因は、政府が極秘に行っていた、「ムウ」という謎の兵器による
事故が原因だったらしいのだが、政府はその事実を隠蔽してしまうのだった。
それから16年の年月が経過し、密かにその島から逃げ延びて生き残った
結城美智雄は、事件の関係者に対して復讐を開始するのだった…。

【感想】
ドラマ版を見てからこっちの映画版を見たのですが、
ドラマ版の方は、この主人公の結城美智雄についてはあんまり触れられず、
なんだかよくわからないけど怖い人、みたいな印象で
ちょっと中途半端な感じであんまり面白くなかったのですが、
映画版の方は結城美智雄の人物像も上手く描かれていたし、
事件の真相に迫っていくスリリングな展開でなかなか面白かったです。

結城美智雄の考え方自体には全く同感できず、出てくる人出てくる人を
殺しまくりすぎ!とちょっと思ってしまったのですが、
それを演じる玉木宏さんの悪役ぶりがカッコよくてよかったですね。
クールで知的でワルな雰囲気がよく似合っていていいですね。

あとは、何故か玉木さんについで見せ場が多かったのが石橋凌さん。
僕はあんまりこの方についてはよく知らなかったりするんですが、
意外とW主役であるはずの山田孝之さんよりも見せ場が多かったような気がします^^;
カーチェイスを繰り広げたり、バイクで逃げる結城を
走って(普通ありえないと思いますが)追いかけたり…。
明らかに彼の見せ場を作る為に無理矢理アクションシーンを
作ったような気がするのは気のせいでしょうか^^;

満足度:★★★★☆
映画(邦画:SF・ファンタジー) | comments(0) | -

映画「劔岳 点の記」

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評価:
---
ポニーキャニオン
¥ 2,198
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
明治40年、日本地図を完成させるため、今陸軍測量手の柴崎芳太郎ら
7人の測量隊は、今まで未測量であった劔岳の登頂に挑むことになった。
しかし、前人未到と言われる劔岳の登頂には数多くの困難が
待ち受けているのであった。


【感想】
ストーリーとしては、ただひたすら山に登っているだけなので、
内容が面白いかどうかと聞かれると、面白いとはいい難いんですが、
山に登るということがどんなに大変なことなのかということと、
山の上から見える景色の美しさを味わうことができるので、
その点だけでもそれなりに見る価値があるような気がしますね。

特に、映画の随所で見られる景色の数々は絶景が多くて、
しかも映画館で見ると大画面で体験できるので、
なかなか見ごたえがあっていいかと思います。
山に登りたくなる人の気持ちがちょっとわかるような気がしますね。

また、それと同時に、山に登るということがいかに危険を
伴うのかということも色々と味わえますね。
さすがに、普通の山ならば、突然猛吹雪に襲われたり、
雪崩に巻き込まれたり、巨大な岩が降ってきたりということは
あんまりないのかもしれませんが、それなりの山っていうのは
生半可な気持ちでは登ってはいけないってのがよくわかりました。


あと、この映画、あの篤姫で一躍有名になった宮崎あおいさんも
出演してたりするんですが、思った以上に出番が少なくて驚きでした(笑)
山に登るのは男性陣ばかりで、女性である宮崎さんは家でお留守番なんですね。
自分が主役じゃない映画とかドラマには出たがらない俳優さんがいる一方
こんな脇役ででも気軽に出演してしまうっていうのもなんかいいですね。
(宮崎さん目当てで見に来た人にはガッカリなのかもしれませんが)

満足度:★★★☆☆

映画(邦画:歴史・時代劇モノ) | comments(0) | -
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