映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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映画「さまよう刃」

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評価:
---
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
¥ 4,036
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
最愛の娘と2人で暮らしていた長峰は、ある日、
その娘を何者かによって殺されることにより、
その生活に終止符を打つこととなった。
ショックのあまり、呆然とする長峰であったが、
偶然入手することのできた、犯人の名前と住所を
頼りに、犯人の家を訪れ、犯人に復讐を誓うのであった。


【感想】
内容が内容なので、見ていてかなり重苦しいストーリーでしたね。

僕には子供もいないし、家族を事件で失ったこともないので、
この主人公の長峰の気持ちを完全に理解することはできないですが、
最愛の娘を失った父親の気持ちをうまく表現できていたような気がします。

ただ、この父親像はともかく、そのほかの登場人物の
行動パターンがよく理解できないものが多かったですね。
長峰が泊まることになった旅館(?)の父娘の行動とか、
仲間を売った男のラストの行動とか、
竹野内豊さん演じる警官のラストの行動とか…。

特にラストの竹野内豊さん演じる警官の行動は、
それが原因で悲劇を巻き起こしているので、
もうちょっと別の方法があったんじゃないかと思いますね^^;

満足度:★★★☆☆

映画(邦画:その他) | comments(0) | -

映画「カイジ」

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 【あらすじ】
友人の借金の保証人になってしまったが為に、
多額の借金を抱え込むこととなってしまったカイジは
一発逆転を狙うため、とある船に乗り込むことを決意する。
そして、そこで奇想天外なゲームをし、人生を変える
戦いを挑むのだったが・・・

【感想】
対戦ゲームというか、心理ゲームみたいな
そういう話はけっこう好きだったりするので、
その辺はけっこうハラハラドキドキ楽しめました。

でも、ちょっとそのゲームの数は少ないかなぁってのは
感じてしまったので、物足りなさはちょっとありますね。
ゲームらしいゲームといえば、最初と最後のゲームくらいの
ような気がするので、もう1個2個くらいゲームがあっても
よかったのかなーって思います。
(原作通りって言ってしまえばそれまでですが…)

俳優陣の方は、主演の藤原竜也くんと、天海祐希さん、
香川照之さんあたりが、存在感のある演技を見せてくれて
迫力があってよかったです。
あと、話題になってた、松山ケンイチくんも出てましたが、
こっちはなんかちょっともったいない使い方してるなー
といったような印象でした。
なんかちょっとぱっとしない役柄でしたね^^;

満足度:★★★★☆

映画(邦画:その他) | comments(0) | -

小説「中庭の出来事」

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評価:
恩田 陸
新潮社
¥ 700
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
とある有名脚本家が何者かに殺害される
というような内容の新作劇があり、
その主演女優が発表になる直前に、その新作劇の
脚本家が謎の死を遂げるという事件が発生した。
主演女優候補の3人のうち誰かが、脚本家に
脅迫されていたのではないかという情報もあり、
容疑者はその3人に絞られていくのだったが…
というような、脚本の新作劇をとある脚本家は
構想を練っているのであったが…

【感想】
物語の中に、脚本家がいて、脚本を書いていて、
その脚本の中には、脚本家がいて、女優がいて、
その女優が、その脚本家が書いた脚本をもとに劇を行う…
といったような話なので非常にややこしいです。
何重にも入れ子になっていて、それぞれの話が
交互に進んでいくので、なにかメモをしながらでも
読んでいかないと、えっとさっきの話は誰の話だっけ?
ってことになり、ぐるぐると目が回るようなことになります(汗)

よっぽど頭のいい人じゃないと、1回読んだだけじゃ
物語の全容は理解できないんじゃないですかね…。

まぁ普通の小説では味わえないような独特な体験が
できることは確かだと思うので、興味がある方は
読んでみるのもいいかと思います。

ただ、グルグルと目が回ったあとに、
ラストでそういうことだったのか!と
謎が解けるとなかなか気分がいいですね。

本 【恩田 陸】 | comments(0) | -

小説「クロスファイア」

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評価:
宮部 みゆき
光文社
¥ 620
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
自由に炎を操ることのできる、パイキネシスという
特殊能力を持って生まれてしまった青木淳子は、
その能力を活かし、極悪な犯罪者たちを葬ることを
自分の使命だと言い聞かせて生きていたのだったが、
ある日、彼女は、とある工場跡で、殺人現場を目撃してしまう。
彼らを許すわけにはいかないと彼らを殺害することを
決意する淳子であったのだが…。

【感想】
特殊能力を持って生まれてきてしまったが故に
苦しんでいる人間の生き様を描いた作品ですね。

漫画とかだと、特殊な能力を持った人間は、
ヒーローになって悪者をやっつけるってパターンが
多いと思いますが、普通に考えると、悪者といえども
殺してしまっては単なる殺人鬼なわけで、
そういう部分の苦悩っぷりがよく描かれていると思います。

ただ、ちょっとストーリーが長すぎな感じがするのと、
後半から急展開でクライマックスに向かってしまったのが、
ちょっと残念な感じがしますね。
なんか奥が深そうな秘密組織やら、他の特殊能力を持った
登場人物やらがでてきて、スケールがもっとでかい話に
向かおうとしている矢先に、ブツっと途中で
終わりにさせられてしまったような感じだったので、
その辺はなんかすごくもったいないなぁって思いました。

まぁドンデン返しがすごい!ってのは感じたんですが、
(序盤の大きな謎が解けてスカッとはしたんですが)、
もうちょっとなんかいい終わり方ができたのでは…って思いました^^;

本 【宮部 みゆき】 | comments(0) | -

小説「いちばん初めにあった海」

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評価:
加納 朋子
角川書店
¥ 560
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
ふと部屋の片付けを始めてみたところ、全く見覚えのない
一冊の本を発見してしまった千波は、とりあえず
その本を読んでみることにした。
しかし、ページをめくってみると、そこには未開封の手紙があり、
差出人にも記憶のない名前が書かれていたのだった…。

【感想】
見知らぬ本から見つかった見知らぬ手紙…
ミステリ好きとして、そして本好きとしては
なかなかそそられるような冒頭の出だしだったので、
面白そう〜って気持ちで読み進めてみたものの…
なんか全体的にぱっとしないような展開でした^^;

短編集でもう1つ話が入ってたりするんですが、
そっちも個人的にはちょっと微妙な感じでした。

本 【加納 朋子】 | comments(0) | -

小説「人質カノン」

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評価:
宮部 みゆき
文藝春秋
¥ 570
Amazonおすすめ度:

 
【あらすじ】
●過去のない手帳
偶然電車の網棚の上で見つけた女性ものの手帳。
その手帳には、1件の電話帳しか記入がされていなかった。
連絡してみるか、やめておくべきか悩む和也だったが、
ある日、その電話帳の住所で火事があることを知る。

●人質カノン
偶然立ち寄った深夜のコンビニ。
そこには、塾帰りと思しき眼鏡くんと、
酔っ払いの中年男性のお客がいたのだったが、
そんな中、突然現れた強盗により人質にされてしまうのだった。

●生者の特権
もう死んでしまおうと思っていた明子は
ふと通りがかった小学校の入り口で
不審な行動をしている小学生に出会う。
どうやら忘れ物を取りに中に入りたいらしいのだが、
夜中の小学校は怖くて入れないらしい…。
死ぬつもりなんだから怖いものなどないと思った明子は
彼に協力することにしたのだったが…。

【感想】
コンビニ強盗の話とか自殺する気の女性の話とか
それだけ見てしまうとちょっと物騒な感じがしますが、
実際の中身はなんかほのぼのとしたミステリになっていて
なかなか面白かったです。

全部で7つの短編が入っているのですが、
僕個人としては、あらすじに書いた3篇が面白かったですね。

ちょっと後ろ向きになっているような登場人物が、
気を持ち直して、前向きに生きていこうとするような
話が多かったりするので、その辺も読んでいて気持ちよかったです。

本 【宮部 みゆき】 | comments(0) | -

小説「終末のフール」

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評価:
伊坂 幸太郎
集英社
¥ 660
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
8年後に地球に隕石が衝突し、人類は滅亡する。
という衝撃的な報道がされてから5年が過ぎた頃、
日本では、大混乱を起こして、多くの者が命を落とした
5年前と比べて、一時的な平穏な日々が訪れていた。
そんな中、仙台北部にある「ヒルズタウン」の人々は
色々なことを感じながらも、毎日を過ごしていたのだった。

【感想】
「あと●年で人類は滅亡する」ということが
確実になってしまった時代の人々の話なんですが、
短編ながらも、色々な人々の生き方を感じられて面白かったです。
いつもどおりの日々を続ける者、復讐を始める者、
新たな生活を始める者…と生き方はほんと人それぞれなんですが、
出てくる人それぞれなんか共感できる部分があって、
なかなか奥が深い小説だなぁと思いました。

「明日死ぬとしたら生き方が変わるんですか?」
というセリフが出てくるんですが、
この言葉にインパクトを感じました。
人はいつかは必ず死ぬのだから、後悔しないような
人生を送りたいですよね。やっぱり。
死の宣告こそされないですが、突然死んでしまうことも
ないとはいいきれないわけですしね…。

あと、終末が近づくこの時期に、擬似家族を作ってる
女の子が出てくるんですが、このエピソードは
とっても暖かくて好きでした。
身寄りのないおばあちゃんと擬似の祖母と孫になったり、
他人だった女の子と擬似姉妹になったり、
子供だけで暮らしてる兄妹と擬似母子になったり。
多くの人間が亡くなってしまうような特殊な
環境下だからこそ、そうやって寄り添う展開
なのかもしれませんが、現代の日本では
そういうのはありえないような光景ですもんね。
なんかほのぼのしていてよかったです。
(ラストも見事な大団円で気持ちよかったです)

最後に…この話の後はフィッシュストーリーに続くんですかね?
あっちは映画しかみてないのでよくわからないですが…。

本 【伊坂 幸太郎】 | comments(0) | -

小説「悪夢のギャンブルマンション」

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評価:
木下 半太
幻冬舎
¥ 600
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
オカマバーに勤めるマッキーは、彼女(?)が密かに思う
イケメンのヒロの借金をなんとかする為、
オカマ仲間のジェニファーとギャンブラーの輝男を
仲間に加え、短時間に大金を手に出来る…
かもしれないというギャンブルマンションへとやってきた。
しかし、そこで彼女らを待ち受けていたのは、
想像を絶するような事態であった…

【感想】
前半は「ライアーゲーム」とか「カイジ」みたいな
ギャンブルというか、ゲームのような頭脳戦な展開で、
後半は、敵味方登場人物入り乱れて、ドタバタ
ハチャメチャメチャクチャな大騒ぎな展開でした。

頭脳戦みたいな話も好きだし、ドタバタコメディも
好きなので、個人的にはけっこう楽しめたんですが、
正直、どっちか片方を重視した方がよかったかなとも思いました。
後半なんて、前半の雰囲気は一体どこに!?ってくらい
なんでもあり〜の大騒ぎ状態になってしまっていたので。

まぁこういう大勢が入り乱れて…っていうのは
舞台で見ると華やかで見ていて楽しいんでしょうね。きっと。
登場人物も個性豊かなキャラクターが揃っているので、
舞台とかで見てみたいですね〜。

本 【木下 半太】 | comments(0) | -

小説「返事はいらない」

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評価:
宮部 みゆき
新潮社
¥ 540
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
・返事はいらない
・ドルシネアにようこそ
・言わずにおいて
・聞こえていますか
・裏切らないで
・私はついてない

【感想】
短編集です。
上記に書いた6編なんですが、個人的には
「ドルシネアにようこそ」「言わずにおいて」
「私はついてない」の話が面白かったです。

「ドルシネアにようこそ」はちょっと冴えない青年の話。
六本木にある「ドルシネア」というディスコに
ちょっとした憧れがあるものの、自分で行く勇気はなく、
駅前の伝言板に「ドルシネアで待つ」と書くだけの
ちょっとしたいたずらを続けていたところ、
ある日、その返事が書かれていた…という話です。
冴えない青年…ってところに共感を感じてしまうのですが、
なかなか暖かいエピソードになっていて面白かったです。

「言わずにおいて」は、上司に啖呵を切って
会社を辞めてしまったOLさんの話です。
会社を辞めて出てきたところ、自分の目の前で
車に乗った見知らぬ男が、「あいつだ!
やっと見つけた!」と叫び、さらには事故を起こして
炎上し、運転手は死亡してしまうという話です。
見知らぬ男は何者で、なんでそんなことを言ったのか
なんともミステリアスな展開で面白かったです。

「私はついてない」は、婚約者に渡された大事な指輪を
借金のカタに取られてしまったOLさんの話です。
お金を渡さないと指輪を返してもらえそうもないし、
かといって、すぐに婚約者と会う予定も入っている。
なんとかしなきゃと従兄弟に泣きつくのですが…という話です。
これはけっこうドタバタ系な話で、ミステリらしく
オチまでついていたので、これもなかなか面白かったです。

本 【宮部 みゆき】 | comments(0) | -

小説「翼はいつまでも」

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評価:
川上 健一
集英社
¥ 650
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
平凡な中学生で、野球部の補欠をしていた神山は、
ある日、ビートルズの「プリーズ・プリーズ・ミー」を聞く。
この曲に感銘を受け、励まされた神山には、
徐々に変化が訪れていくのであった。

【感想】
かなりむか〜しの古き良き時代の中学生が主人公なので、
大分昔に書かれた小説かと思ってたんですが、
意外と最近に書かれた本なんですね。
本の雑誌が選ぶ2001年度ベスト1位の作品だそうで…。

ただ、古めかしいせいか、個人的にはあんまり好きじゃなかったです。
後半の初恋のエピソードは、少年・少女の恋が
初々しくってまぁ良かったかなとは思いますが、
これが1位とか言われると…う〜ん…な感じですね^^;

あと、印象に残ったのは出てくる教師陣の横暴さですね。
生徒の意見なんて耳も傾けずに我を通す。
自分達が偉いって思っていて自分たちの都合しか考えない。
昔はそれでもよかったかもしれませんが、
今の時代にそんな先生がいたら教師失格のレベルの教師ですね。
読んでいてすごく腹立たしかったです。

本 【その他】 | comments(0) | -
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