映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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小説「渋谷の神様」

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【あらすじ】
街角でよくティッシュを配っているのを見かける
ティッシュペーパーボーイ。ごくありふれた光景だが、
そのティッシュペーパーボーイがティッシュを配ることから
ちょっとした奇跡が起こることもある。
そんな奇跡を描いた短編集。

【感想】
ちょっとした事柄が原因で、人生が大きく変わる…
そういうことを経験する人っていますよね。
この作品では、ティッシュペーパーボーイから
ティッシュをもらうことで人生が変わったという
人々のエピソードが描かれているんですが、
どれもこれも読後感が爽やかで暖かくなる話ばかりで
読んでいてなんか前向きになれるような作品でした。

一つだけ紹介すると、最初の「グッドラック」という話。
付き合い始めてから数年が経ち、今の彼に不満を抱くように
なった翔子は、彼と別れる為に、とあるお店に向かうんですが、
その途中でティッシュペーパーボーイに遭遇します。
そして、彼からティッシュを受け取らなかった翔子は、
ティッシュペーパーボーイの怒りを買い、「やり直し」を
させられ、結局彼との待ち合わせに間に合わない…という話です。
間に合わなかった結果どうなったかというのは、
小説の本を読んでもらいたいですが、ちょっとしたことが
原因で、人生って変わるんだなーってのを実感した作品でした。

こんな感じで人生が変わるようなエピソードがいくつか
入ってる作品なので、興味のある方は読んでみてください。

僕は結構お気に入りだったので、この作者の有吉玉青さんの
本は他にもなんか読んでみようかなぁって思います。

本 【その他】 | comments(0) | -

小説「新参教師」

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 【あらすじ】
大企業の管理職を務めていた安藤亮太42歳。
彼は、会社の経営悪化によるリストラが本格化する前に
有利な条件で、中学の数学教師へと転職したのだった。
失業なしのお気楽な公務員だとのんきに構えていた安藤だったが、
実際の職場は、想像以上の重労働なのであった…

【感想】
教師が主人公で、クラスの生徒と教師の話が中心の物語は
結構たくさんあるかと思うんですが、この物語では、
クラスの生徒はほとんど登場せずに、職員室を舞台にして、
同僚の先生たちとのトラブルとか事件を描いた作品に
なっていたので、その点がなんか新鮮でした。

また、主人公の安藤と同じように、教師も公務員なんだから
お気楽な仕事なんだろうなと思ってたりもしたんですが、
教師の仕事を裏側から覗いてみると確かに色んな仕事があって
そんなにお気楽ってわけじゃないんだなーってのを感じました。

例えば、定時は8時から5時くらいまでとしても、
部活の顧問に入っていれば生徒が部活動をしている間は
帰れるわけがないし、部活が土日もあるのであれば、
土日も出勤しなきゃいけないってのも確かに当然ですよね…。
部活の顧問をしてる先生って一体いつ休んでるんだろう…
土日は休みのサラリーマンの方がお気楽なのかなーと
ちょっと思えたりしてしまいました^^;

あと、作中では、安藤が、車のタイヤをパンクさせられて
犯人を捜したり、安藤が、ちょっと怪しげなお店に入って
女の子と仲良くしてるところを写真に撮られてばら撒かれたので
その犯人を捜したり…とちょっとミステリっぽい要素もあるので
その辺もなかなか面白いです。

同僚の教師たちもなかなか個性派揃いで怪しげなので、
読んでいてなかなか楽しかったです。

本 【その他】 | comments(0) | -

小説「白馬山荘殺人事件」

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評価:
東野 圭吾
光文社
¥ 620
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
一年前、謎の手紙を残したまま、旅先で自殺を遂げた兄・公一。
その妹の菜穂子は、その自殺に違和感を感じ、真相を探る為、
親友の真琴を誘い、兄が自殺したとされるペンションを
訪れることにする。同じ時期ならば1年前にも宿泊していた客に
会えるかもしれないと期待し、白馬のペンションを訪れる2人。
辿りつくと、そこは、各部屋に奇妙なマザーグースの歌が掲げられた
謎に満ちた場所であった…。

【感想】
タイトルが「白馬山荘殺人事件」なので、白馬の山荘に
一行が閉じ込められて次々に殺されて行くような話なのかと
思っていたんですが、密室での連続殺人の話ではないんですね。
一応密室は出てくるんですが、マザーグースの歌の謎を解くような
暗号解読型のミステリのようです。

こういう暗号解読型のミステリはあんまり好きではないので、
なんかちょっと物足りなかったかなーって感じです。
兄が死んだ真相の部分は面白かったですが…。

本 【東野 圭吾】 | comments(0) | -

小説「あかんべえ」

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評価:
宮部 みゆき
新潮社
¥ 540
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
まだ12歳の少女であったおりんとその両親は、彼らの念願であった
料理屋を始める為、「ふね屋」へと越してきたのであったが、
越してきたすぐ後に、おりんは重い病に倒れてしまう。
生死の境を彷徨った挙句に、奇跡的に回復するおりんであったが、
それを堺に、おりんは、家族のほかに、見知らぬ人たちが、
「ふね屋」に住んでいることに気がつくのであった…。

【感想】
宮部みゆき作品は好きなんですが、時代物はちょっと
苦手意識があったので、なんだかんだで初挑戦でした。
やっぱり時代物だと、現代物と比べて言葉とか名前が違うので、
若干読みにくいなって感じることは多かったものの、
さすがは宮部みゆきさんって感じで、ストーリーは面白かったです。

簡単に言ってしまうと、おりんたちが引越してきた「ふね屋」には
元々成仏できなかった5人のお化けたちが住んでいたんですが、
おりんは何故か彼らの姿が見えてしまい、彼らと仲良く
なってしまうというような話です。また、5人の中には
少々問題のあるお化けもいるので、そのお化けが色々と「事件」を
起こしたりして、料理屋である「ふね屋」が大パニックに…
といったようなちょっとコメディっぽい雰囲気もあります。

登場人物はけっこう多いんですが、この、人とかお化けとか
いっぱい入り乱れて大騒ぎするようなシーンはなかなか爽快でした。

あと、お化け5人衆も個性豊かでなかなか好きでした。
「あかんべえ」をしてくるお梅、涙もろくて暴れん坊のおどろ髪、
色っぽいお姉さんのおみつ、按摩が得意な笑い坊、
そして、優しいお侍の玄之介。
なかなかユニークなお化けたちだったのが印象的でした。

本 【宮部 みゆき】 | comments(0) | -

小説「殺人現場は雲の上」

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評価:
東野 圭吾
光文社
¥ 460
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
美人で頭も良く、優秀なスチュワーデスのエー子と、
ぽっちゃりで、あまり優秀でないスチュワーデスのビー子は
意外にもお互いに気が合い、名コンビとして活躍していたのだったが、
彼女たちのもとには何故か次々と事件が舞い込んで来るのだった。

【感想】
スチュワーデスの凸凹コンビが繰り広げる、短編ミステリです。
エー子とビー子のキャラが立っているので、読みやすいです。
なんかテレビドラマのキャラクターでいそうな感じですね。
美人な主役と、それを際立たせる為のちょっと太めの脇役…
事件を推理していく主役と、事件を引っ掻き回していく脇役みたいな。

内容の方は…まぁ短編なので大層な事件は起こらないんですが、
その分気楽に読めるのがいいような気がします。
また、本作の特徴としては、主人公がスチュワーデスなので、
飛行機とかスチュワーデスとかそういった絡みの事件が
起こるっていうのがポイントですかね。

本 【東野 圭吾】 | comments(0) | -

小説「クレオパトラの夢」

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評価:
恩田 陸
双葉社
¥ 600
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
不倫相手を追いかけて北海道までやってきた妹の和見と
その和見を追いかけて北海道までやってきた兄の恵見。
表向きはそれぞれそういうことを装う2人であったが、
実はそれぞれがお互いにとある重大な秘密を抱えていた。
それは「クレオパトラ」と呼ばれるものらしいのだが…。

【感想】
前作「MAZE」はすごく面白いなーって印象だったんですが、
こちらはなんか盛り上がる前に尻すぼみで終わってしまった
ような印象でした…^^;

「クレオパトラ」が何なのか…その正体を追いかける過程は
なかなか面白いかとも思うんですが、正体がわかってからの物語が
その正体のすごさの割にはあっさり終わりすぎな気がしました。

随所随所に伏線とか謎とか色々仕掛けていて
凝ってるような気はするんですけどね…なんか物足りなかったです^^;

本 【恩田 陸】 | comments(0) | -

小説「心霊探偵八雲1」

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 【あらすじ】
幽霊が出ると言われ、誰も近寄ろうとしなかった
大学のキャンパスの僻地にある廃屋。
晴香の友人である美樹は、和彦、祐一の3人で、
その廃屋に侵入してみたのだったが、彼女はそこで
何かを見たらしく、様子がおかしくなってしまうのだった。
美樹の様子を心配した晴香は、不思議な力を持つという
八雲という青年に相談する為に映画同好会を訪ねるのだったが…

【感想】
幽霊の姿が見えるという八雲を主人公にした人気シリーズの1作目です。
人気があるだけあって、八雲のキャラクターが個性的でいいです。
(晴香の方はヒロインの割に個性が薄い気もしますが^^;)

雰囲気は漫画とかライトノベルに近いような気がしますね。
なので、読みやすくて気楽にサクサク読める感じがしますね。

ただ、気軽に読める分だけ、ちょっと物足りなさも感じてしまうのですが・・・。

本 【その他】 | comments(0) | -

映画「曲がれ!スプーン」

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評価:
---
ポニーキャニオン
¥ 3,044
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
自称超能者だという人間を扱ったバラエティ番組のADをしている
桜井米は、視聴者からの応募をもとに、超能力者を探す旅に
出ることとなった。幼いころに隕石を目撃したことのある桜井は
本物の超能力者もきっとどこかにいるはずだと信じていたのだったが、
相次ぐ偽情報に失望しかけていた。そんな中、「細男」と名乗る
男からの便りをもとに、とある喫茶店を訪れる米であったが、
その喫茶店は、実は本物のエスパー達が集まる秘密の店であった…

【感想】
エスパーだということを他人に知られたくないエスパー達の
パーティに、テレビ関係者が紛れ込んでしまうという
ドタバタコメディです。

公開2日目に行ったんですが、思った以上に人がいなかったです。
小さいスクリーンな上に、そこでも半分以上空席…。
2012に押されてるせいなのか、長澤まさみさんの集客力に
陰りがでてきているのか、それとも宣伝が足りないのか、
色々考えられるんですが、なんかちょっと寂しかったですね。


で、内容の方ですが、"中盤は"なかなか面白かったです。
笑いに笑いを誘うような怒涛の展開で、テンポよく
進んで行くのでなかなか痛快に楽しめました。
が。序盤と後半はちょっと微妙だった感じがするんですよね。
中盤の勢いを最初から最後まで持っていけたら
よかったんですけどね…。なんかちょっと残念でした。

劇団ヨーロッパ企画の作品は、「サマータイムマシンブルース」が
すごく好きだったので、やっぱりそれと比べてしまうんですが、
それと比べてしまうと、面白さは劣ってしまう感じがします。

あと、主演の長澤まさみさん。主演のはずなのに
なんか影が薄いなぁって印象でした。

なんかちょっと酷評っぽいコメントになってしまいましたが、
つまらない作品ではないと思うのでよかったら見てみてください。

満足度:★★★★☆

映画(邦画:その他) | comments(0) | -

映画「2012」

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評価:
---
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
¥ 1,330
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
2012年。古代マヤ文明が世界の終末を予言した年。
世界各地では、地割れや地震が頻発するようになっていた。
リムジンの運転手をしていたジャクソンは、旅行中に、
偶然、世界の終わりが始まっていることを知ってしまい、
子供達を連れて、逃げることを決意するのだったが、
世界の崩壊は既に始まってしまうのだった…。

【感想】
ストーリーとしては、次々に襲い掛かってくる災害から
逃げていくだけのような話で、こんな状況で
無事生き延びるなんておかしいだろ!と
ツッコミを入れたくなってしまうようなシーンも
多々あったりもするんですが、その災害の映像は
かなり凝っていて迫力があってスリリングでした。

映画の宣伝とかでも流れているので見たことある人も
多いんじゃないかと思うんですが、街が海に沈んでいく
シーンとか、建物が次々に崩落していくシーンとかは
迫力があってすさまじかったですね。
これらの映像だけでもけっこう見る価値あるかと思うので、
興味のある方はぜひ映画館で見て欲しいと思います。
テレビの画面と映画館のスクリーンじゃ、
この迫力は全然違うと思いますので。


あとは…ストーリー上仕方がないのかもしれないですが、
自分達が逃げる為に他人を犠牲にするシーンが
多かったのが個人的にはちょっと嫌でした。
世界が崩壊するのに、あんたらは自分達だけが
助かればいいのかい!みたいな…
まぁ主人公が逃げるのを辞めてしまったら、
話がそこで終わってしまうわけですが^^;

満足度:★★★★☆

映画(洋画:その他) | comments(0) | -

映画「沈まぬ太陽」

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 【あらすじ】
航空会社に勤務する恩地は、職場環境の改善を実現する為、
労働組合のリーダーに就任し、会社側との抗争に勝利するのだったが、
会社側は、その報復措置として、恩地を海外僻地勤務へと
追いやってしまうのだった。長い海外生活を経て、日本へと
戻ってきた恩地であったが、その後、ジャンボ機の墜落事故が
発生し、恩地はその遺族の対応を担当することになったのだが…。

【感想】
ちょっと興味があったものの、原作も未読だし、
重厚なストーリーに3時間以上も耐えられるかなと
ちょっと心配だったりしたんですが、思っていた以上に
面白かったです。

飛行機には縁のない人生を送ってきたので、航空会社のことは
よく知らないし、墜落事故のこともよく知らないまま
今現在まで生きてきてしまったんですが、大企業の裏側、
社会の裏側が覗けたような気がして面白かったです。
昔の大企業の労働組合がどんなもんだったのかとか
大企業の派閥とか足の引っ張り合いとか裏工作とか。
どこまで真実を描いているのかはわかりませんが、
なんか色々な面で勉強になったような気がします。

でも、これを最後まで見続けると、大企業とか、
国会議員とかそういうのに不信感が募りますね。
自分達の利権とか保身にばっかり興味があって、
それに害をなすようなものは潰す。
そんな人たちで社会が構成されているのかと思うと
非常に腹立たしい気分になります。

とまぁ、長い映画だったんですが、見ごたえがあって
面白くてよかったです。

満足度:★★★★☆

映画(邦画:職業モノ) | comments(0) | -
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