映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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8月総括

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 8月の総括です。

8月に読んだ本は19冊、見た映画は3本でした。

今月は結構面白い本が多かったので良かったです。オススメは…「ボーナス・トラック」ですね。ひき逃げを目撃してしまった青年のもとに、ひき逃げされて死んでしまった青年が頼って来て、2人でひき逃げ犯を探す話なんですが…2人のやりとりがほのぼのしていて笑えました。

また、「四十九日のレシピ」「ちょんまげぷりん2」「退出ゲーム」あたりは気軽に読める感じが良かったです。


映画の方もそれぞれ面白かったですが、絶賛するほどでもないかなぁって感じです。


[8月に読んだ本]
・★★★★★ 四十九日のレシピ(伊吹有喜)
・★★★★★ ちょんまげぷりん2(荒木 源)
・★★★★☆ サマーバケーション(古川 日出男)
・★★★★☆ 僕の行く道(新堂 冬樹)
・★★★☆☆ コンビニたそがれ堂(村山 早紀)
・★★★☆☆ 虹色のヴァイオリン(赤川 次郎)
・★★★★★ 楽園(宮部 みゆき)
・★★★★☆ タイムラッシュ(神永 学)
・★★★★☆ もう誘拐なんてしない(東川 篤哉)
・★★★★★ ボーナス・トラック(越谷 オサム)
・★★★★☆ 亜玖夢博士の経済入門(橘 玲)
・★★★★☆ 図書館ねこデューイ(ヴィッキー マイロン)
・★★★★★ 退出ゲーム(初野 晴)
・★★★★★ 身の上話(佐藤正午)
・★★★★☆ 桐島、部活やめるってよ(朝井 リョウ)
・★★★★☆ 青い鳥(重松 清)
・★★★★★ ニュースの読み方使い方(池上 彰)
・★★★☆☆ 高校生からのゲーム理論(松井 彰彦)
・★★★★☆ 出社が楽しい経済学(日本放送出版協会)

[8月に見た映画]
・★★★★☆ 魔法使いの弟子
・★★★★☆ インセプション
・★★★★☆ ソルト


評価:
伊吹有喜
ポプラ社
¥ 1,470
Amazonおすすめ度:

月別お気に入り本・映画 | comments(0) | -

小説「四十九日のレシピ」

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評価:
伊吹有喜
ポプラ社
¥ 1,470
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
 娘の百合子にとっては継母であり、良平にとっては妻である乙美が亡くなった。2人は深い悲しみに暮れていたのであったが、そんな2人の元に乙美の教え子だという井本というギャルが現れた。49日が終わるまでは、色々なことを面倒見てほしいと乙美に頼まれていたという彼女は、49日にはどういうことをしてほしいというようなことが書かれたレシピをおもむろに取り出すのであった。
 
【感想】
 まず、「四十九日のレシピ」というタイトルだったので、49日分の料理のレシピが登場するような料理話なのかと勝手に思ってたんですが…、全然違うんですね(><)お葬式が終わったあとの「四十九日」っていう意味だったんですね。なんかものすごい勘違いをしてました^^;中身をよく確認せずにフィーリングで本を買うことが多いので、こういうことがよくあるんですよね^^;
 
 まぁそれはどうでもいいとして、内容の方はなかなか素敵な作品でした。亡くなった乙美のために、夫の良平と、継子の百合子と、教え子の井本の3人が、乙美の遺志を汲んで、四十九日は宴会をしよう、そしてその宴会の会場には乙美の人生の年表を飾ろうっていう話なんですが、その準備の過程がなんか優しいんですよね。妻には、夫も知らない「妻」以外の人生があるし、娘も知らない「継母」以外の人生がある。たとえ家族であっても、両親とか祖父母がどういう人生を送ってきたのかっていうのは意外と知らないもんですよね。だから、そういった人が生きてきた証を見つめなおして、ああ、この人はこういう人生だったんだな、こういう生き方をしてきたんだな、というのを感じる。お経をあげて供養するのも大事だとは思いますが、こういう四十九日もなんか素敵だなって思いました。

本 【その他】 | comments(0) | -

映画「魔法使いの弟子」

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評価:
---
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
¥ 2,323

 【あらすじ】
 小学生の頃に魔法使いに出会ったことがあり、変人扱いされて育った物理オタクのデイブは、20歳になった現在、偶然、その魔法使いのバルサザールと再会する。デイブに、魔法使いの才能を見出したバルサザールは、悪の魔女であるモルガナを復活させようと企む勢力との戦いに備え、デイブを弟子にしようとするのであったが…。

【感想】
 冒頭で、魔法使い同士の戦争の元凶となった部分の解説が流れていたんですが、魔法使いの名前は色々出てくるし、その説明の部分は結構あっさりと終わってしまったので、結局その部分に関してはあんまりよくわかりませんでした(><)マーリン?モルガナ?バルサザール?なんか魔法使いの名前が色々出てきたんですが、ちょっとその時点ではチンプンカンプンで、あんまり頭に残ってなかったです。魔法使い同士の人間関係はちょっと複雑(らしい)ので、その辺はちゃんと頭に入れておくともっと楽しめたかもしれません。
 
 ただ、基本的なストーリーは、正義の魔法使い(?)のバルサザールが、悪の魔法使いと戦う為に、人間の弟子を育てるっていうシンプルなストーリーなので、その辺はわかりやすくてよかったです。主人公も、頭が良くってカッコよくてなんでもできてしまうようなスーパーマン…からはほど遠くて、頭はいいものの、オタクでちょっとヌケてるところがあるような愛嬌のあるキャラだったので、親しみやすくてよかったですね。(でも、そういう主人公も最近多いかな^^;)

満足度:★★★★☆
映画(洋画:ファンタジー) | comments(0) | -

小説「ちょんまげぷりん2」

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【あらすじ】
 江戸時代から現代へとタイムスリップしてきた木島安兵衛が江戸時代に帰ってしまってから8年が経過した。あの頃幼稚園児だった遊佐友也も14歳になり、反抗期を迎え、母との関係もぎくしゃくしてしまっていたのだったが、ある日、今度は友也が江戸時代にタイムスリップしてしまうという事態が発生してしまうのであった。江戸時代ならば安兵衛がどこかにいるはず…と期待する友也。しかし、江戸時代はそんなに甘くはなく、髪を染め怪しい風貌の友也はくせ者として追われる身となってしまうのであった…。

【感想】
 前作から8年後のお話です。幼稚園児で、素直でいい子だったはずの友也が、中学生になってちょっと悪ぶって髪を染めたり、安兵衛と一緒に始めた剣道をやめてしまったり、万引きなんかをやるような子に成長してしまっているので、その辺はちょっとびっくりなんですが、安兵衛、友也といった前作からの登場人物が登場しているので、前作を読んでいる(あるいは映画を見ている?)人ならば、前作からの「その後」の話として楽しめると思います。お母さんこそ、友也と一緒に江戸時代に行くわけではないので、ちょっと影が薄くなってしまうのですが、前作同様のなんかちょっとほんわかしたような雰囲気は今作でも生きているような気がします。

 ストーリーは、安兵衛が現代にタイムスリップしてきてしまうというのとは真逆で、友也が江戸時代にタイムスリップしてしまうという話なんですが、前作同様、「現代」と「江戸時代」のギャップを巡るドタバタがなかなか面白いです。「勝麟太郎」とか、歴史上の人物もちょこちょこ登場して、物語に絡んでくるので、「勝麟太郎」はこんなキャラじゃない!と突っ込みを入れてみるのもいいかもしれません(笑)

本 【その他】 | comments(0) | -

小説「サマーバケーション」

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評価:
古川 日出男
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 700
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
 人の顔を見分けることが出来なく、集団生活を送ることが出来なかった僕は、20歳を超えようやく自由行動を与えられた。ちょっとした冒険をしてみたかった僕は、井の頭公園を出発点に、神田川沿いを歩いて海まで行こうと決意したのであったが、気がつけば、旅の途中で知り合ったお兄さんやら、お姉さんやら、外国人やら小学生やらおじさんやらと合流し、いつのまにやら不思議な組み合わせの団体さんに。井の頭公園から東京湾までの近いようでちょっと遠い、そんな旅の途中、出会いと別れを繰り返しながら、僕らはわいわいがやがやと旅を続けるのだった。

【感想】
 なんかちょっと不思議な感じで、ほのぼの・まったりした雰囲気の作品でした。特に主人公の僕が、「よしみんな神田川沿いを歩くぞ!」と宣言して仲間が集まったわけではなく、たまたま途中で出会った人が、事情を聞いて、「よしそれなら私も一緒に!」的な感じで仲間が増えていくんですよね。しかも、同年代の若者だけでなく、小学生とかおじさんとか、さらには、イギリス人の男性とか中国人の女性まで仲間に加わって、最大は16人のグループにまで膨れ上がっちゃうんです。知らない人同士がただひたすら歩く。普通ならなかなかありえなそうなシチュエーションですが、この奇抜さがユニークで面白かったです。

 東京を横断している形になると思うので、なかなか実際に神田川沿いを歩いてみよう!となると何時間もかかってしまってものすごく大変なんでしょうが、ちょっと近所の川沿いを散歩気分で歩いてみるのも何か新たな発見があって楽しいかなーってそんな気持ちにさせてくれる作品でした。

本 【その他】 | comments(0) | -

小説「僕の行く道」

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 【あらすじ】
 仕事で何年もパリに行ったままで帰ってこない母が小豆島にいるかもしれないという衝撃的な事実を知ってしまった小学3年生の沖田大志は、父親に内緒で一人小豆島に向かうことを決意した。当然の如く、一人でそんな遠くにまで行ったことがあるはずもなく、そう簡単には小豆島にはたどり着けないのであったが、行く先々で様々な人々に出会い、助けられ、小豆島を目指して旅を続けるのであった…。

【感想】
 母を訪ねて三千里・・・ではないですが、母を訪ねて小豆島まで旅をするお話です。まぁよくあるストーリーと言ってしまえばそれまでなんですが、主人公の少年が一人旅をする過程で色々な人に出会い、少しずつ成長していく物語なので、その様子は微笑ましくて良かったです。途中で出会った人たちは、困ってる少年を家に泊めてくれたり、お金を貸してくれたりと、出会った人がみんないい人すぎる!な感じがしなくもないですが(ちょっとだけ悪い人もいましたが)、酷いニュースで溢れている昨今、小説の中くらいこれくらい暖かい人たちで溢れていてもいいですよね。

 あと、「何年もパリに行ったままで帰ってこない母」はなぜ帰ってこないのか、なぜ小豆島にいるのかというミステリっぽい謎も含まれているんですが、その部分に関しては、ちょっと想像できちゃう人もいるのかもしれませんが、個人的には想像以上の真相だったので驚きでした。ラストはちょっと可哀想ではあるんですが、ハッピーエンド的な終わり方だったので、良かったと思います。
本 【その他】 | comments(0) | -

小説「コンビニたそがれ堂」

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【あらすじ】
 駅前商店街のはずれには、夕暮れ時になるととつぜん現れる、「たそがれ堂」というコンビニがあった。そこはちょっと変わった顔のイケメン店員が店番をする店であり、何か探しものがある者がその店に入ると、必ず探し物が見つかるという不思議なコンビニでもあったのだったが、そこには、色々な探し物をしている人々がやってくるのであった。

【感想】
 本屋さんでオススメされてたので買ってみました。心温まるお話だということで。
 で、読んでみた感想としては・・・、確かに心温まるお話ではあるんだけれども、ちょっと物足りない感を感じてしまいました。期待しすぎてしまったのと、ちょっと児童文学っぽい雰囲気が合わなかったのかなぁ・・・。なんかそこまで感動できるような感じではなかったような気がします。

 ただ、決してつまらないわけじゃないです。タイトルは忘れちゃったんですが、病気でもうすぐ死んでしまう猫が、人間に変身して、今までお世話をしてくれた家族に会いにやってくるというお話はなかなか素敵でした。猫を飼ったことがある人ならば、けっこうこの猫の気持ちには共感できるところがあるんじゃないですかね〜。なかなかいいお話だと思いました。
 
 
本 【その他】 | comments(0) | -

小説「虹色のヴァイオリン」

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 【あらすじ】
 31歳になった杉原爽香は、新しい高齢者向け住宅のプロジェクトに携わり、忙しい毎日を送っていたのであったが、ある日、杉原の秘書である麻生賢一が、子供に怪我をさせてしまうという事故を起こしてしまった。そのことがきっかけで、麻生はその子供・南果林の母親・寿美代と付き合い始めることになったのであったが、そんな彼らのもとに、前科者である元夫の真吾が現れ、寿美代を悩ませるのであった。
 一方、爽香の知人であり、刑事の河村太郎の愛人・早川志乃の住んでいるアパートの隣の部屋には、佐藤という男が引っ越してきた。佐藤は過去に河村刑事に逮捕された経験のある男であったのだったが、早川の隣に越してきたのは偶然であった。しかし、因果関係のある2人が穏やかで済むはずがなく、トラブルに巻き込まれていくのであった…。

【感想】
 杉原爽香シリーズです。中学生だった爽香も31歳になっちゃってます。で、今回は爽香の秘書である麻生賢一が新たに出会った子持ちの恋人が、トラブルに巻き込まれてしまう話と、河村刑事の愛人の隣に、前科のある男が越してきてトラブルに巻き込まれてしまうという話なので、杉原爽香は直接的には事件には絡んできてはいないはずなんですが・・・なんだかんだで巻き込まれちゃうんですね。結局。

 物語の展開的にはさほど面白いというわけではないですが、今までのシリーズを見守ってきた方ならば、今までの登場人物がどうなっていくのかはやっぱり気になるところです。
本 【赤川 次郎】 | comments(0) | -

小説「楽園」

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評価:
宮部 みゆき
文藝春秋
¥ 1,700
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
 9年前の連続殺人事件により、心に傷を負ったライターの前畑滋子は、それ以来、ライターとしての仕事はあまり出来なくなってしまっていたのだったが、そんな滋子のもとに、とある仕事の依頼が舞い込んだ。それは、12歳で亡くなった息子の等が超能力を持っていたかもしれないという話で、その真相を調べて欲しいというものであった。超能力といわれ、どうしても穿った見方をしてしまう滋子。しかし、その話を聞くに連れ、彼が9年前の事件をも予知していたことを知り、一体どういうことなのかと、真相を調べはじめるのであった…。

【感想】
 気がつかずに読んでいたんですが、「模倣犯」の事件から9年後の話らしいですね。で、「模倣犯」のストーリーは大分昔に読んだっきりで、全く忘れてしまっていたので、「あの事件の前畑さんですね」みたいな話が色々と出てきても、ちょっとピンと来なかったのが残念でした^^;前の事件の詳しい説明はほとんどないまま終わってしまったので、「模倣犯」を読んでからこっちを読めばよかったってちょっと思いました^^;

 ただ、「模倣犯」の続編なだけあって、こっちも大作ですね。ページ数もそうなんですが、「超能力」の話から派生して、大きな事件の真相へ向かって物語が動いていく様子が、とっても重厚で深みがあって、やっぱり宮部みゆきさんって上手いなぁって思いました。テンポよく物語が進んでいくわけではなく、ちょっとずつちょっとずつ真相が明らかになっていくような感じなんですが、読み応えがあって面白かったです。

 また、今回は「家族の歴史」を巡るエピソードが多かったのが印象的でした。祖父母あっての父・母であり、両親あっての自分。そして、自分と妻あっての子供。家族の歴史・自分の人生っていうのはそうやって積み重なっていくんだなぁってことを考えさせられました。また、この作品の登場人物たちは、「娘を殺害しなければならないほど追い詰められてしまった両親」、「両親が殺人犯になってしまった娘」、「祖母にいいように利用された孫」、「家族に疎まれた姉」、「最愛の一人息子を失ってしまった母」など、可哀想な家族がたくさん登場するのですが、こういう家族を見ていると、家族の自分へ与える影響ってのは大きいんだなと思うと同時に、家族が元気で平和でいられるってことはすごく幸せなことなんだなって改めて感じました。
本 【宮部 みゆき】 | comments(0) | -

小説「タイムラッシュ」

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 【あらすじ】
 母親を交通事故で失うという悲しみを味わって以来、「誰かが死ぬ」という予知夢を幾度も見るようになってしまった中西志乃は、なんとかして彼らを救えないものかと、自ら行動を起こすことを決意した。そして、最近見た予知夢で登場した、車に轢かれて亡くなってしまう少女をなんとかして見つけ出し、救出しようと誓うのであった。
 一方、探偵事務所に勤める真田省吾は、クライアントからの依頼を受け、とある人物の尾行を行っていたのであったが、その真っ最中に、志乃が探していた女の子が車に撥ねられそうになっている現場に遭遇してしまう。咄嗟に少女を救出しようとする省吾であったが…。

【感想】
 心霊探偵八雲シリーズの作家さんの、別シリーズ「天命探偵シリーズ」だそうです。八雲シリーズ、最初の1冊目しか読んでなかったりするんですが、それと比べると、こっちの方がテンポがよくって面白かったような気がします。志乃が予知夢を見るようになってしまった理由とか、省吾の過去の秘密とか、一連の事件の意外な黒幕とか、そういうミステリな要素も色々詰まっていて、なかなか楽しめました。主人公の省吾が特殊な能力を持っているわけではないので、八雲と比べるとインパクトはちょっと弱い気もしますが、省吾と志乃のコンビは息が合っていて良かったと思います。機会があったら続編も読んでみたいです。

本 【その他】 | comments(0) | -
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