映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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10月総括

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 10月の総括です。

 10月に読んだ本は7冊、見た映画は3本でした。今月はちょっと忙しかったので、少なめです。ほんとはもうちょっと読んだような気がするんですが…こんなもんですかね。

 本の方のオススメは、「名前探しの放課後」です。自殺してしまった友達を救うために、タイムスリップしてくる話なんですが、なかなか爽やかな青春学園ミステリ風だったのが面白かったです。(注:「ぼくのメジャースプーン」と「凍りのくじら」は先に読んでください)
 あとは、「ワーキングガール・ウォーズ」も面白かったです。働く女性ってカッコいい!って思いました。

 映画の方のオススメは…今月は特になしです。

[10月に読んだ本]
・★★★★☆ 夜行観覧車(湊 かなえ)
・★★★★☆ 萌黄色のハンカチーフ(赤川 次郎)
・★★★★★ 名前探しの放課後(辻村 深月)
・★★★☆☆ 小さいおうち(中島 京子)
・★★★☆☆ 見えざる手が経済を動かす(池上 彰)
・★★★★★ ワーキングガール・ウォーズ(柴田 よしき)
・★★★★☆ ゆうやけ色 オカンの嫁入り・その後(咲乃 月音)

[10月に見た映画]
・★★★☆☆ 大奥
・★★★★☆ ナイト&デイ
・★★★★☆ 悪人



評価:
辻村 深月
講談社
¥ 1,470
Amazonおすすめ度:

月別お気に入り本・映画 | comments(0) | -

小説「夜行観覧車」

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評価:
湊 かなえ
双葉社
¥ 1,575
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
 高級住宅地・ひばりが丘に越してきた遠藤一家。念願の夢が叶い、彼らは幸せな日々を送るはずだったのだが、娘の彩花の受験失敗により、彩花はしばしば癇癪を起こすようになり、母親の真弓には頭の痛い日々が続いていたのだった。
 そんなある日、向かいの高橋家で事件が起こった。なんと、母親である淳子が父親である弘幸を殺害し、息子である慎司は行方不明になっているというのだ。自分の家と違って、エリートで平和そうに見えた高橋家。そんな高橋家で起こった事件に、遠藤真弓は戸惑いを隠せないでいるのであったが…。

【感想】
 一通り読んだ感想としては、相変わらず暗いなぁっていうような印象でした。湊作品では例の如くっていう感じなんですけど、登場人物のそれぞれに悪意というか人間不信感というか自己保身の感情がにじみ出ているんですよね^^;他人の目を勝手に気にして劣等感に囚われたり、自分は不幸な人間だと思い込んでその原因をすべて他人のせいにしたり、自分だけはこの件から無関係でありたいと現実逃避したり。まぁそういった感情は少なからず誰しも持っているものだとは思うので、それが悪いってわけではないんですが…こういうことを考えている登場人物に対して、やなやつだなぁと思いつつ、自分もこういうことしちゃいそうだなぁと共感しまうのがちょっと悲しかったです^^;(さすがに衝動的に殺したりはしないでしょうけど^^;)
 
 あと、事件を経て見えてくる「家」の件。どんなに平和そうに見える家庭であっても、中に入って見れば、多かれ少なかれ「歪み」が生じているものなのかなっていうのを感じました。どんなに仲の良い夫婦や親子、兄弟であっても、それぞれ多少の秘密を持っていたり、不満を抱えていたりすることはあるだろうし、そういったものがどんどん溜まって爆発してしまったとしたら…こういう事件が発生してしまったとしてもおかしくはないのかもしれないのかなぁって感じました。
本 【湊 かなえ】 | comments(0) | -

映画「大奥」

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 【あらすじ】
 時は江戸時代中期。男にだけかかるという謎の病気により多くの男が死に絶え、男が希少価値を持つようになった時代。江戸の将軍は女が勤め、大奥は美女が仕える場所ではなく、美男子が仕える場所となっていた。そんな時代のある日、貧しい武家に育った水野祐之進は、家計を助けるため、自ら大奥へと出仕することを決めたのであった。女人禁制で男ばかりの大奥に、戸惑いを隠せない水野であったが…。

【感想】
 まず、ぱっと見た印象としては、将軍役の柴崎コウさんはカッコいいし、それを取り巻く家臣の和久井映見さんとか板谷由夏さんとか菊川怜さんも凛々しくて良かったです。また、多くの美男子が一同にひれ伏す朝の総触れのシーンは迫力もあって見ごたえがありましたね。衣装とか江戸城の様子とか色々とお金かけてそうで、その辺もなかなか良かったです。
 
 ですが…ストーリーの方がかなり微妙でした。貧しい武士が見知らぬ大奥に行くことになって、嫌なやつらにいじめられたりして苦労する…なんてなんかよくあるパターンすぎな気がします。キャストは豪華なので見ごたえはまぁあるんですが、全体的になんか薄っぺらくて、先が読めるような展開ってのはいかがなものかと…もうちょっとなんとかならなかったのかなぁって思いました。
 
 せっかく男女が入れ替わって、女将軍が幕府を支配するっていう独特で面白そうな設定なのに、その辺が全然上手く活かされていないような印象なんですよね。柴崎コウさんの女将軍姿はすごく迫力があってよかったので、貧しい貧乏武士を主人公にして男大奥の裏側をドロドロと描くのではなくて、女将軍を主人公にして、幕府とか大奥の改革に励むようなストーリーにした方が面白かったような気がします。
 
★★★☆☆
映画(邦画:歴史・時代劇モノ) | comments(0) | -

映画「ナイト&デイ」

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評価:
---
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
¥ 991

 【あらすじ】
 妹の結婚式に出席するつもりで、空港にやってきたジェーンは、そこで理想のタイプの男性であるロイ・ミラーと出会う。偶然にも、同じ飛行機に乗ることになるのであったが、彼は実はスパイであり、彼らが乗り込んだ飛行機は、ロイを殺しにやってきた暗殺者たちで包囲されてしまっているのであった…。

【感想】
 まず、随時繰り広げられる暗殺者たちとのアクションシーンや、カーチェイスシーンはなかなか迫力があってスリリングだし、ジェーンとロイのコミカルなやり取りも軽快なテンポで展開されていくのでなかなか面白かったです。
 
 ストーリーの途中がなんか端折る気味だった(眠らせてすっ飛ばしてるのが多かったような?)のはちょっと気になったりはしたんですが、まぁこういう映画は深く考えずに細かいところを突っ込まずに見るのがいいですね。気軽に見て楽しむのがいいと思います。

★★★★☆
映画(洋画:アクション) | comments(0) | -

小説「萌黄色のハンカチーフ」

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 【あらすじ】
 35歳になった杉原爽香は、夫婦水入らずで欧州旅行を楽しんでいたのであったが、そこで、女優の笹倉弥生と喜多原光男と出会う。偶然にも彼らとは帰国後も再会することになるのであったが、その現場で喜多原が殺害されているのを目撃してしまい、爽香はまたまた事件に巻き込まれてしまうのであった…。

【感想】
 舞台が海外にまで進出したり、怪しげな組織が登場したりして、今までのシリーズよりもちょっとスケールがアップしたかな?と思えるような展開でした。内容の方は、怪しげな組織の方は、謎が解けないまま終わってしまっているので、今後の伏線になっているんだろうってことはわかるんですが、若干消化不良感が残ってしまうような気もします。ただ、結構サスペンス風な展開が多くて結構面白かったです。
本 【赤川 次郎】 | comments(0) | -

小説「名前探しの放課後」

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評価:
辻村 深月
講談社
¥ 1,470
Amazonおすすめ度:

【あらすじ】
 クラスメイトが突然の自殺を遂げ、ショックを受けた依田いつかは、ある日、何故か自分がそのクラスメイトが自殺を遂げる3ヶ月前の世界へとタイムスリップしていることに気づく。こうなってしまったからには、そのクラスメイトの自殺を食い止めたい。そう彼は考えたのであったが、そんな彼の行為を妨害するかのように、彼の記憶からは肝心の自殺をしたクラスメイトの名前がすっぽりと抜け落ちてしまっていたのであった。
 困り果てたいつかは、不審に思われることは承知の上で、同級生の坂崎あすなや親友の長尾秀人に相談し、協力してもらうことにしたのであったが…。


【感想】
 まず、この作品の感想を一言で言うと、読後感が最高!です。ミステリなので、最後まで読んで謎が解けてスッキリした!っていう快感もあるんですが、それ以上に作品の雰囲気が良かったです。仲間の為に必死になることができる素直でひたむきな登場人物が多くて、暖かい感じのエピソードが多いので、心が打たれるシーンがたくさんあるんですよね。この著者の他の作品でよくあるような殺人事件とかも発生しないので、そういうのが苦手な人も読みやすい作品だと思いました。
 
 イマドキこんなやついねーだろ!って思えるくらいストレートでいいやつが集まってるので、若干嘘臭さも感じたりもしますが、小説の中でくらいこれくらい清々しい登場人物ばっかり出てくる小説ってのもたまにはいいんじゃないかと思います。

 ミステリとしては、最後まで読んでみて前を振り返ってみると結構ボロが出そうな感じなので、ツッコミどころは満載になりそうな気がしなくもないっていう点はあるんですが、それ以上に読後感は良かったので、学園モノとかそういうのが好きな人には結構オススメな作品です。

 あと、辻村作品は、他の作品と色々リンクしてたりするのが面白い部分であったりするんですが、この作品も他の作品とリンクしているので、この作品を読む前に読んでおいた方がいい作品が存在します。読んでないまま読むと、最後の最後で「???」な状態になってしまう可能性が高いので、「ぼくのメジャースプーン」と「凍りのくじら」はだけは先に読んでおくことをオススメします^^;
本 【辻村 深月】 | comments(0) | -

小説「小さいおうち」

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評価:
中島 京子
文藝春秋
¥ 1,660
Amazonおすすめ度:

 【あらすじ】
 時は戦前の東京。あまり裕福ではない家庭に育ったタキは女中として、赤い三角屋根のお屋敷で、平井家の美人の奥様のもとで奉公することになった。まだ若かったタキは、色々苦労するのかと思われたが、その家の奥様はタキのことを姉妹のように大事にしてくれ、また、息子の恭一もタキのことを慕ってくれ、タキは平和な日々を過ごすことができていたのであった。しかし、平和な日々がそう続かなかった。日本が戦争へと突入し、平井家も否が応にもそれに巻き込まれていくのであった…。


【感想】
 僕は戦時中生まれではないし、東京に住んでるわけでもないので、戦前・戦時中の東京の様子がどんなだったのかっていうのは、全然知らなかったりするんですが、作中で出てくる家族の描写がなんか思った以上に平和でのほほんとした雰囲気だったのが驚きでした。戦争戦争って言ってどれほど悲惨な状態だったのかと思っていたのですが…意外とそんなに悲惨でもなかったということなのでしょうかね?その辺の描写について、想像で書いているのか、それともそんな実際にそんな雰囲気だったのかが、ちょっと気になるところでした。

 あと、なにやら絶賛してる人が多いようなラストの部分ですが、正直言って僕にはイマイチピンときませんでした。確かにうまくまとめて終わってるなーって感じはしたんですが、それほど衝撃的なラストってわけでもないし、そんなに感動的ってわけでもないような気がしたんですよね…。絵本の「ちいさいおうち」を読んでいればもうちょっと違った感じ方ができたんでしょうかね?だとするとちょっと残念です。
 
 個人的には「平成大家族」みたいな話の方が好きなので、ああいう感じの本をもっと読みたいなと思います。
本 【中島 京子】 | comments(0) | -

映画「悪人」

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 【あらすじ】
 肉体労働系の仕事をしている清水はある日、佳乃という出会い系サイトで知り合った女性出会った。しかし、とある事情から口論になった清水は咄嗟に佳乃を殺害。そして、現場から逃走してしまうのであった。人を殺してしまったという現実に戸惑う清水。しかし、そんな彼の元に、今度は光代という出会い系サイトで知り合った別の女性から連絡が入り、2人は会うことになるのであった…。

【感想】
 加害者とその恋人・家族、被害者とその家族、誰をとってもハッピーエンドではなく、ほぼ全員が不幸になってしまって終わるような展開なので、見終わった後は、ちょっと疲れてしまいました^^;全体的に重い・暗いシーンが続くんですよね…^^;ただ、妻夫木さん、深津さん、満島さんたちが体を張って演技しているだけあって、迫力・見ごたえはなかなかありましたね。
 
 で、タイトルの「悪人」。「悪人」とは一体誰なのかっていうメッセージが込められているんでしょうね。悪意を持った色んな人が登場していて、なかなか色々と考えさせられました。
 
 仕事熱心で、祖父母にも優しかったが、とある事情から殺人を犯してしまった男。殺人を犯してしまった男が自首するのを、自分のわがままで止めてしまって一緒に逃走してしまう女。自分勝手な行動を取り続け、悪意を持った侮蔑の言葉を吐き続ける女。人間をゴミのように扱い、女を人気のない山中に置き去りにしても平気な男。人を殺してしまうような男に育てた祖父母。娘を殺されて復讐に燃える父親。他人の気持ちも考えずに問答無用に押しかけるマスコミ。それぞれ、見方によっては「悪人」であるとも言えるし、そうでないとも言えるような気がします。
 
 殺人犯である清水も、彼を愛する光代や祖父母からすれば「悪人」とは思えないであろうし、映画の中ではかなり「悪人」っぽく描かれていた佳乃も、彼女の両親からすれば最愛の娘。「悪人」であるはずがありません。結局、誰が「悪人」で誰が「悪人」ではないなんてのは主観の問題だし、接する相手によって人間の態度なんて180度変わっていたっておかしくないんですよね。やっぱり一概に誰が「悪人」かなんて決め付けられないのかなって考えさせられました。

★★★★☆
映画(邦画:その他) | comments(0) | -

「見えざる手が経済を動かす」

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 以下のような内容の話を、池上さんが解説してくれています。
・高級ホテルのコーヒーはなぜ高い?
・ただの「紙」がなぜお金なの?
・「紙」が「神」になった?
・人間が主人になろうとしたが−「社会主義」の失敗
・資本主義も「社会主義」を取り入れた
・資本主義が勝った?−「新自由主義」
・会社は誰のもの?
・「あるべき社会」とは?−格差社会の克服

 タイトルとしては結構面白そうな内容が並んでいる感じがするんですが、正直言ってちょっと中身が薄すぎるかなっていう印象でした。ページ数も全部で157ページでそんなに厚くないし、1時間もかからないうちに読み終わっちゃうんですよね。超入門と書いてあるので、そんなに深くは解説しないってのは仕方がないとしても、もうちょっといろいろと話のネタを詰め込んで欲しかったかなーって思います。話の内容がつまらないわけではないので、なんかちょっと残念な1冊でした。

本 【ビジネス・健康系】 | comments(0) | -

小説「ワーキングガール・ウォーズ」

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 【あらすじ】
 一流企業に勤め、年収もそれなりに多く、都内にマンションを持ち、仕事も充実しているが、未だ独身で、会社ではお局様状態にある墨田翔子は、会社の人間関係に疲れ果て、オーストラリアの田舎にある、ケアンズという田舎町に旅行してみることにした。奇遇なことに、彼女が加入しているメーリングリストには、オーストラリアに在住で、旅行代理店に勤める嵯峨野愛美がおり、オーストラリアのことを色々と教えてもらっているうちに仲良くなったこともあって、彼女に会えることも楽しみにして旅立っていく翔子でなのであったが…。

【感想】
 タイトルの「ワーキングガール・ウォーズ」の通り、主人公の祥子が「ガール」なのかはさておき、働く女性たちの物語、なかなか楽しく読めました。僕は男なので、女の世界っていうのは見えにくいし、実際にこんなんなのかどうかは全然わからないんですが、若かったり美人だったりすれば上司にセクハラされ、年がいってて独身ならお局様扱いされ、仕事ができる人だったら後輩や部下に妬まれたり足を引っ張られたりし、仲がよさそうに見えても社員と派遣社員・部外者の間には見えない壁がある…う〜ん、なんか女の人が会社で働くのってやっぱりまだまだ大変なことが多いんだなって思いました^^;
 
 ただ、そんな複雑な女の世界、女の職場、女の友情みたいなのをドロドロした感じじゃなくて、割とあっさりした感じで描いていたので、読みやすくて面白かったです。特に、会社で次々と起こる事件の部分。美人で優秀で生意気な部下が誰かに嫌がらせされたり、自分が大事に保管していたはずの書類が何者かによってシュレッダーにかけられたり、派遣の女の子がロッカーにしまっておいたはずのナプキンが何者かによって盗まれたり…といった事件が次々に発生するんですが、ちょっとしたミステリみたいな感じでここら辺は面白かったです。

本 【その他】 | comments(0) | -
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