映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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2010年お気に入り本

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 2010年ももうすぐ終わるということで、
今年読んだ本を振り返ってみたいと思います。

ちなみに、今年読んだ本は201冊らしいです。
200冊の大台を超えました(笑)
去年は147冊だったので、だいぶ増えてますね^^;
いや、暇だったわけではないです・・・たぶん。。。

で、今までレビューしてきたうち、
★5個のお気に入り作品は以下の50作品でした。
去年は38作品だったので、こちらもやや増えてます^^;
ずらーっと並べてみると・・・なんか壮観ですね^^;

・マリアビートル(伊坂 幸太郎)
・往復書簡(湊 かなえ)
・ホテルジューシー(坂木 司)
・名前探しの放課後(辻村 深月)
・ワーキングガール・ウォーズ(柴田 よしき)
・トレジャー(犬飼ターボ)
・宇宙のみなしご(森 絵都)
・四十九日のレシピ(伊吹有喜)
・ちょんまげぷりん2(荒木 源)
・楽園(宮部 みゆき)
・ボーナス・トラック(越谷 オサム)
・退出ゲーム(初野 晴)
・身の上話(佐藤正午)
・ニュースの読み方使い方(池上 彰)
・D列車で行こう(阿川大樹)
・六百六十円の事情(入間 人間)
・食い逃げされてもバイトは雇うな(山田 真哉)
・カレーライフ(竹内 真)
・クルマは家電量販店で買え!(吉本 佳生)
・スタバではグランデを買え(吉本 佳生)
・よいこの君主論(架神 恭介,辰巳 一世)
・暗黒のスタートライン(赤川 次郎)
・出口なし(藤 ダリオ)
・武士道セブンティーン(誉田 哲也)
・蒼林堂古書店へようこそ(乾 くるみ)
・追想五断章(米澤 穂信)
・ドミノ(恩田 陸)
・悪人(吉田 修一)
・そして誰もいなくなる(今邑 彩)
・モノレールねこ(加納 朋子)
・彼女が死んだ夜(西澤 保彦)
・オー!ファーザー(伊坂 幸太郎)
・横道世之介(吉田 修一)
・林檎と蛇のゲーム(森川 楓子)
・the TEAM(井上 夢人)
・武士道シックスティーン(誉田 哲也)
・年下の男の子(五十嵐 貴久)
・ツール&ストール(大倉 崇裕)
・パパとムスメの10日間(五十嵐 貴久)
・パパとムスメの7日間(五十嵐 貴久)
・張り込み姫(垣根 涼介)
・ソロモンの犬(道尾 秀介)
・もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(岩崎 夏海)
・「できる人」の仕事術&目標達成テクニック(箱田忠昭)
・パラドックス13(東野 圭吾)
・かあちゃん(重松 清)
・デパートへ行こう(真保 裕一)
・龍神の雨(道尾 秀介)
・Another(綾辻 行人)
・新参者(東野 圭吾)

ベスト10を選ぶとしたらこんな感じです。

 1位:Another(綾辻 行人)
 2位:新参者(東野 圭吾)
 3位:パパとムスメの10日間(五十嵐 貴久)
 4位:パパとムスメの7日間(五十嵐 貴久)
 5位:年下の男の子(五十嵐 貴久)
 6位:かあちゃん(重松 清)
 7位:名前探しの放課後(辻村 深月)
 8位:パラドックス13(東野 圭吾)
 9位:身の上話(佐藤正午)
10位:D列車で行こう(阿川大樹)

1位の「Another」はクラスメイトや関係者が次々に死んでいくという怪奇現象を扱ったホラーなんですが、仲間がどんどんと死んでいくという恐怖と、クラスメイトの誰かが原因なんじゃないかっていう疑心暗鬼に陥っていく様子が上手く描かれていて、終始ハラハラドキドキの展開で面白かったです。人がどんどん死んでいく話なので、そういうのが嫌いじゃなかったらお勧めです。

2位の「新参者」はドラマ化もされたので有名ですよね。とある殺人事件の犯人を突き止めるため、街の人々に話を聞いて回るんですが、そこでも色々な謎が隠されていて、加賀刑事が逐次謎を解いていくような感じの話です。殺人事件を扱ってはいるんですが、なんか心温まるようなそんなエピソードが多い作品だったので好きでした。

3位と4位の「パパとムスメの〜」はパパとムスメが入れ替わっちゃうっていう話です。こちらもドラマ化されているので有名だとは思うんですが、原作の方も笑える要素たっぷりな展開なので面白かったです。ドラマ化されていない「10日間」の方では、パパとムスメとママが入れ替わっちゃってるので、こっちはこっちでさらにドタバタな感じが面白いです。

5位の「年下の男の子」は40歳間近な女性が、20代の男性を好きになっちゃう話です。14歳差の恋愛は成就するのか!?みたいなラブコメなんですが、年の差カップルの難しさが上手く描かれていると思います。

良かったら参考にしてもらえるとうれしいです。
 

評価:
綾辻 行人
角川書店(角川グループパブリッシング)
---

評価:
東野 圭吾
講談社
¥ 1,680

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2010年お気に入り映画

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 2010年ももうすぐ終わるということで、
今年見た映画を振り返ってみたいと思います。

ちなみに、今年みた映画は54本らしいです。
去年は67本だったので、やや減っています。

で、今までレビューしてきたうち、
★5個のお気に入り映画は以下の15作品でした。
去年は17作品だったので、こっちもちょっと減ってますね〜。

で、気がついたのは・・・邦画とアニメばっかりで洋画がない!!
洋画も色々見たつもりなんですけどね〜。
そういえばすごく面白かった!!って作品がなかったような気がします^^;


・武士の家計簿
・君に届け
・君が踊る、夏
・カラフル
・オカンの嫁入り
・ヒックとドラゴン
・ちょんまげぷりん
・トイストーリー3
・踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!
・告白
・書道ガールズ
・劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル
・ダーリンは外国人
・時をかける少女
・ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ

なんか去年と比べると小粒な感じが否めないんですが、ベスト10を選ぶとしたらこんな感じですかね。

 1位:時をかける少女
 2位:ちょんまげぷりん
 3位:ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ
 4位:書道ガールズ
 5位:君に届け
 6位:君が踊る、夏
 7位:告白
 8位:オカンの嫁入り
 9位:踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!
10位:カラフル

1位の「時をかける少女」はかの有名な作品のリメイク版です。でもリメイクといっても侮れないです。昔のストーリーそのまま焼きなおしたわけではなく、オリジナルストーリー(正確には前作の主人公の娘が主人公)なので、昔のやつを見てた人にも見て欲しいですね。ラストはちょっと悲しい終わり方なんですが、そこも含めて結構好きな作品でした。

2位の「ちょんまげぷりん」は江戸時代の武士がタイムスリップして現代にやってきちゃうっていう話です。原作も読んでるんですが、原作よりも映画版の方がテンポが良くってコミカルで面白かったっていうちょっと変わった作品です(笑)主役の錦戸さんとともさかさんも好演されてたのが印象的でした。

3位の「ライアーゲーム」はテレビ版の完結編なんですが、登場人物たちの騙しあいが面白かったです。テレビの続きは映画館で・・・みたいなやり方は正直嫌いですが、結構見ごたえがあって面白かったので良かったかなって思います。

4位の「書道ガールズ」はご存知書道甲子園を舞台にした書道部の物語です。フレッシュな顔ぶれが好印象でした。

5位の「君に届け」は奥手な女の子が主人公のラブコメです。三浦くんと、田部さんの思った以上の純愛ストーリーが爽やかで良かったです。

良かったら参考にしてもらえるとうれしいです。

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12月総括

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 12月総括です。

今月読んだ本は16冊、見た映画は5本でした。今読み途中の本も何冊かあるんですが、読み終わらずに、年越ししそうな感じですね^^;

今月読んで良かった本は、伊坂幸太郎さんの「マリアビートル」、湊かなえさんの「往復書簡」、坂木司さんの「ホテルジューシー」です。「マリアビートル」は、新幹線の中になぜか集まってしまった殺し屋たちが、殺し合いをする話(といっても怖い話ではないです)、「往復書簡」は、手紙のやりとりを通じて謎を解明していく話、「ホテルジューシー」は、ホテルでアルバイトしている女の子の話です。興味があったら読んで見てください。

今月見てよかった映画は、「武士の家計簿」です。こちらは、幕末の下級武士の生活を描いたお話。地味ですが、武士の倹約生活をなかなかコミカルに描かれていたので面白かったです。

とりあえず、今日は12月の総括を書きますが、明日は大晦日ということで、1年のまとめをする予定です。

[12月に読んだ本]
・★★★☆☆ 優しいおとな(桐野 夏生)
・★★★☆☆ 鎮火報(日明 恩)
・★★★★☆ さよなら、そしてこんにちは(荻原 浩)
・★★★★★ マリアビートル(伊坂 幸太郎)
・★★★☆☆ KAGEROU(齋藤 智裕)
・★★★☆☆ コバルトブルーのパンフレット(赤川 次郎)
・★★★★☆ チア男子(朝井 リョウ)
・★★★☆☆ 「みんなの意見」は案外正しい(ジェームズ・スロウィッキー)
・★★★☆☆ 本日、サービスデー(朱川湊人)
・★★★☆☆ 田村はまだか(朝倉 かすみ)
・★★★★☆ 階段途中のビッグノイズ(越谷 オサム)
・★★★☆☆ 柿色のベビーベッド(赤川 次郎)
・★★★☆☆ 相棒(五十嵐 貴久)
・★★★★★ 往復書簡(湊 かなえ)
・★★★☆☆ 探偵ザンティピーの休暇(小路 幸也)
・★★★★★ ホテルジューシー(坂木 司)

[12月に見た映画]
・★★★★☆ SPACE BATTLESHIP ヤマト
・★★★★☆ トロン レガシー
・★★★☆☆ シュレック フォーエバー
・★★★★★ 武士の家計簿
・★★★★☆ キス&キル

評価:
伊坂 幸太郎
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 1,680

評価:
湊 かなえ
幻冬舎
¥ 1,470

評価:
坂木 司
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 620

月別お気に入り本・映画 | comments(0) | -

映画「SPACE BATTLESHIP ヤマト」

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 【あらすじ】
 突如現れた異性人ガミラスの侵攻により、人類の大半が死滅。放射能にまで汚染されてしまった地球には、もはや未来は残されていないかと思われたのだったが、そんな中に一途の希望の光が現れた。遥か彼方にあるイスカンダル星には、放射能除去装置があり、それを手に入れれば地球が復活できるかもしれないというのだ。最後の希望を頼りに、イスカンダル星まで向かうことにした宇宙戦艦ヤマトは、かつてエースパイロットとして名をはせた古代進らを乗せて宇宙へと旅立っていくのであったが・・・

【感想】
 年代的にちょっと違うので、昔のアニメ版は見たことがありません。普通に映画版だけを見た感想ですが・・・、思ったより面白かったかなってところです。やふーとかの評価だと結構低かったので、どれだけつまらないんだ!!みたいな警戒感を抱いて見てたんですが、そこまで酷くはないかなって印象でした。未来の話なのに宇宙戦艦ヤマトとか、敵の宇宙船とかがしょぼくて、一昔前の特撮みたいな雰囲気を醸し出していたり(原作が昭和なので、原作の雰囲気を忠実に守ったのでしょうか?)、主人公の古代進をはじめ、登場人物みんながアホな行動を取っていたり(特に古代進の行動が支離滅裂)、戦闘シーンが間抜けだったり(波動砲のエピソードには唖然・・・) 、ストーリー展開がかなり無理があったりと(イスカンダルの招待って・・・^^;)、突っ込みどころは色々たくさんありそうな感じなんですが、そういうのを全部ひっくるめて個人的には結構好きでした。宇宙船とか、ワープとか、敵戦艦との戦いとか、そういう設定が結構好きだからですかね?キャストが豪華な割りには、全体的にチープな雰囲気は漂ってましたが、こういう和製のSFもなかなかいいかなーって思いました。(でも、もしアニメ版を見てたら、きっと、これはありえないだろー!って感じになったかもしれないですが^^;)

★★★★☆

映画(邦画:SF・ファンタジー) | comments(0) | -

映画「トロン レガシー」

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評価:
---
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
¥ 2,482

 【あらすじ】
 父親のケヴィン・フリンが謎の失踪を遂げてから20年が経過したある日、27歳になった息子のサムのところに、父親からメッセージが届いた。メッセージを頼りに、父親のオフィスへとやってきたサムは、そこでとあるマシンを発見し、起動してみることにしたのであったが、気がつくと、サムは父親が作り出した「トロン」というコンピュータの世界へとやってきてしまったのであった・・・。

【感想】
 なんだろう。予告編で見たときは、結構かっこよくて面白そうだなって印象だったんですが・・・実際に見てみたら、結構微妙だなって感じでした^^;終始現れる、「電子の世界」の映像は、煌びやかでかっこよくていいと思うんですけどね。なんか3D映画の割りには、あんまり3Dじゃなかったような気がするんですよね・・・^^;2Dで充分な作品を無理矢理3Dにして高いお金を取るのはほんと辞めて欲しい…いや、3Dでやるならとことん3Dで納得できるまで作りこんで欲しい・・・って思いました。

 ストーリーの方は・・・気がついたら異世界へ・・・ってパターンはファンタジーの王道だとは思うんですが、行く先が電子の世界ってのはなんか新鮮でした。世界の雰囲気も普通のファンタジーとは違って、電子の世界だからチカチカしたハイテクな感じの雰囲気で、出てくる登場人物もカッコいい雰囲気で(ただ、みんな似たような姿なので脇役の区別がつきにくかったですが^^;)その辺は良かったなって思います。ただ、ストーリー展開の方はなんかちょっと無理があったかなーって感じでした^^;中だるみのような感じになってしまっていたような気がするので、もうちょっと上手くまとめられてれば良かったのかなって思います。あと、戦闘シーンというか、レースバトルシーンは見ごたえあってよかったです。マリオカートの実写版みたいにレーシングしながら攻撃しあったりするんですが、それがなかなか楽しかったです^^

★★★☆☆

映画(洋画:SF) | comments(0) | -

映画「シュレック フォーエバー」

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評価:
ウィリアム・スタイグ,ジョシュ・クラウスナー,ダレン・レムケ
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
¥ 1,243

 【あらすじ】
 ドラゴンからお姫様を救い出し、そのお姫様と結婚することになり、さらには、3人の子供まで生まれ、人々からは愛され、友人にも恵まれて、幸せな日々を送っていた怪物のシュレックは、そんな平和な日々にマンネリを感じ始め、一人で自由気ままに暮らし、人々からは恐れられていた日々を懐かしく思い始めていた。そんなある日、シュレックは、魔法使いのランプルスティルスキンに出会った。彼の力をつかえば、1日だけ、昔の生活ができるのだという。彼の話に乗り、契約書にサインをしたシュレックは、過去へと旅立っていったのだったが、そこは、妻も友人も自分のことを知らないまったく別の世界であった・・・。

【感想】
 シュレックシリーズ最終作です。前作がちょっとマンネリ気味・・・というかちょっと微妙だったので、そろそろ見納めにして、ここらで終わりにするのは丁度いい機会なのかもしれません。

 ストーリーのテーマは、日ごろ不満に思っていた日々も、失ってみれば大事なものだったと気づく・・・というようなことでしょうか。なんかけっこうよくありそうなパターンなので、展開としては特に面白いってわけではないんですが、キャラクターの方は相変わらず凝っているので、その点に関しては良かったです。ロバのドンキーとか、長靴をはいた猫とか、その辺のおなじみのキャラクターは相変わらずなかなか愛らしくてよかったし、浜ちゃんと藤原紀香さんの主役コンビも相変わらず息が合っていて良かったです。ただ、なんか全体的には無難な感じにまとまってしまっていて、「笑える」ようなシーンがあんまりなかったような気がするのがちょっと残念でしたね。シュレックは、もっとハチャメチャに暴れてくれちゃったほうが良かったような気がします。

★★★☆☆

映画(アニメ) | comments(0) | -

小説「優しいおとな」

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評価:
桐野 夏生
中央公論新社
¥ 1,575

 【あらすじ】
 親も兄弟もなく、ホームレスになってしまった15歳の少年イオン。彼は、貧しいながらも他のホームレスたちと同様に細々と暮らしていたのであったが、そんな彼のことを色々気にかけてくれる男がいた。NGOのメンバーでイオンを児童センターに保護しようとしているモガミという男だ。イオンに対して色々親切にしてくれるモガミ。しかし、イオンにとっては煩わしく思うことも多く、イオンはモガミにひどいことをしてしまうのであったが・・・。

【感想】
 タイトルと本の表紙から勝手に判断して、少年が主人公の爽やかなストーリーかと思ったんですが、思った以上にダークで驚きました^^;まぁ桐野さんの作品なので、ダークなのは当たり前なのかもしれないですが・・・表紙の絵にちょっと騙されましたね^^;

 で、ストーリーの方は、近未来の日本(なのかな?)で、都市が荒廃して、ホームレスが溢れ、犯罪も多発しているようなそんな時代の話です。ファンタジーっぽい雰囲気を醸し出しているんですが、主人公の少年に降りかかる出来事が重い重い・・・。親兄弟もいないし、家もないし、他人も信用できないから、信じられるのは自分だけ。生きていくためには多少の悪事もやむを得ず。精神的に強い少年が主人公なので、なんとか生き延びてはいるんですが、現代人とかそういう人がもしそんな環境に置かれたら・・・よっぽど適合能力の高い人じゃないと生きていけないでしょうね^^;景気が悪いだの、仕事がないだの、暗いニュースが続いている昨今ですが、それ以前に、住む場所がないとか、食べるものがないとか、そういうのと比べると、今の日本はやっぱりものずごく恵まれているんだなって感じますよね。。。

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本 【桐野 夏生】 | comments(0) | -

小説「鎮火報」

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 【あらすじ】
 不法滞在をしている外国人が住むアパートで火災が発生した。消防士をしている大山雄大は、いつものように火災現場へと向かい、中に閉じ込められた人の救助を開始するのであったが、そこで不思議な現象に遭遇するのであった。なんと、炎に水をかけることにより、炎の勢いがどんどんましているのだ。思うように救助ができず、結果一人の犠牲者を出してしまったこの火災に雄大は不信感を抱くのであったが、その疑惑が解消されぬまま、第二、第三の火災が発生してしまうのであった・・・。

【感想】
 火事が起こって〜救助して〜火事が起こって〜救助して〜みたいな展開の繰り返しの、シンプルなストーリーの職業モノ(海猿みたいな)なのかと思って読んでたんですが、そうじゃないんですね^^;「不法外国人」の問題とかが絡んできたりする、意外と重い話だったのが意外でした。ボリュームも結構あるし、消防士を主人公にしたかなり重厚なミステリになってますね。

 印象に残ったのは、消防士は火事がない限り表立った仕事はないってところ。逆を言えば、火事があればいつでも出動しなければならないという非常に大変な仕事だと思うんですが、火事がないときって結構暇そうに見えたりするらしいんですよね。だから、あいつはサボってるんじゃないかとか、人員が余ってるようだから削減しようとかそういう話が出てくる。火事に備えて待機や訓練することも立派な仕事だと思うんですが、それを理解してもらえないっていうのもなかなか悲しいですね^^;

 あとは、消防士っていうのは、自分の命をかけてまで、相手の命を救う仕事だということ。そういう仕事はあんまりないですよね。お医者さんも他人の命は救いますが、失敗したとしても自分の命までは奪われない。でも、消防士の場合は、火災現場で失敗してしまうと、自分の命さえも失いかねない。そこまでして、他人の命を救う。そんな消防士の仕事を続けてる人ってすごいなぁって改めて思いました。

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本 【その他】 | comments(0) | -

小説「さよなら、そしてこんにちは」

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 【あらすじ(ビューティフルライフ)】
 「農園を経営しようと思うんだ」という父親の突然の提案により、田舎に引っ越すことになってしまった朝岡家の父・母・姉・弟の4人。これから新しい人生を始めるんだとばかりに意気揚々としていた父と母に、高校生の姉と中学生の弟は従うしかなかったのだったが、引っ越してみると厳しい現実を目の当たりにすることとなり、次第に家族に不満が募っていくのであった・・・。

【感想】
 働く人を扱った短編集なんですが、全体的にコミカルな感じで笑える感じの作品が多かったので面白かったです。田舎を夢見て旅立って失望する家族とか、テレビの「健康食品」に振り回されるスーパー社員とか、イケメン俳優にお熱を上げるママさんとか、スローライフが売りなのに多忙を極める料理人とか、クリスマスに悩むお坊さんとかなかなか個性豊かな面子がそろって物語を盛り上げてくれ、笑わせてくれるので面白かったです。

  一番共感したのは、健康食品に振り回されるスーパー社員の話。ちょっと前の「あるある・・・」とか「おもいっきり・・・」とか「スパスパ・・・」とか健康食品を扱った番組がブームだったころってありますよね。で、その番組で何かが紹介されると、またたくまに店頭からその食品が売切れてしまうという話。上手くテレビで紹介された食品を仕入れていれば儲かりますが、仕入れていなければブームに取り残されてしまう。時期を見誤ってちょっと遅れて仕入れてしまうと、ブームは既に過ぎ去って、在庫の山を抱えることになる・・・。テレビに振り回されて、あっちに飛びついたり、こっちに飛びついたりする消費者もどうかと思いますが、それに付き合わないといけないスーパーも大変ですよね^^;そんな裏事情がコミカルに描かれていたので面白く読めました。

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本 【荻原 浩】 | comments(0) | -

小説「マリアビートル」

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評価:
伊坂 幸太郎
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 1,680

 【あらすじ】
 東北新幹線に乗り、トランクを奪い、上野駅で下車する。たったそれだけのことを依頼された七尾は、依頼された通りにトランクを奪い、上野駅で下車しようとしたのだったが、世界一ついてない男だと自負している七尾には、そんな簡単なことでも困難が待ち受けていた。なんと、下車する直前で、七尾に恨みを抱く「狼」という殺し屋が現れたのだ。当然の如く、狼の邪魔に合い下車できなかった七尾は、狼と戦う羽目になり、さらには、トランクの持ち主である「檸檬」と「蜜柑」という殺し屋にも追われることとなり、その上、「王子」という謎の中学生と彼に操られた「木村」という殺し屋にまで邪魔をされ、挙句の果てにはトランクまで紛失するという事態に陥ってしまった七尾は、新幹線から降りられないまま北へと向かっていくことになるのであった・・・。

【感想】
 まず、設定がすごいですね。普通の新幹線が舞台・・・のはずだったのに、気がつけば乗っているのは殺し屋とかちょっといわくつきな人たちばっかり。しかもそれぞれの目的が同じじゃなくて、異なっているのにもかかわらず、いつのまにかお互いの糸が絡み合ってこんがらがって大変なことに。トランクを奪い合ったり、殺しあったり、敵になったり味方になったり(笑)それぞれの視点で物語が進んでいくので、それぞれの駆け引きがなかなか面白かったです。で、えっこの人が殺し屋!?えっこいつここで死んじゃうの!?えっこの人も新幹線に乗ってたの!?みたいな意外な展開が次から次へと出てくるところも、なかなか目が離せないというか伏線が張られまくりですごかったです。群集劇というかそういう感じの話が好きな人は楽しめるんじゃないかと思いますね。

 あと、「グラスホッパー」に出てくるキャラクターがたくさん出てくるので、そっちを先に読んでいるのがオススメです。僕は話をすっかり忘れてしまっていたのでピンと来なかったんですが、作中に出てくる「鈴木」とか「槿」とか「スズメバチ」とか「グラスホッパー」の方に出てくるキャラクターが沢山出てくるので、「グラスホッパー」の方を先に読んでいた方が楽しめるのは間違いないです。まぁ読んでなくても(僕みたいに記憶の彼方に飛んでしまっていても)それなりに楽しめると思いますけどね。

 あと、気になるとすれば、最後の最後に「彼(ネタバレになるので誰かは伏せておきます)」がその後どうなったのかがちゃんと描かれてないところですね〜。一応まとまった感じで終わってはいるんですが、やっぱりそこんとこは気になります。まぁそこんとこを差し引いたとしても、かなり面白かったので僕としてはオススメなんですが(笑)

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本 【伊坂 幸太郎】 | comments(0) | -
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