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評価:
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Happinet(SB)(D)
¥ 2,954
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【あらすじ】 時は20世紀初め。ジョージ5世が英国を治めた時代。王の次男であるジョージ6世は吃音のために上手く喋れないという悩みを抱えていた。しかし、父親であるジョージ5世はそんな彼を認めず、次々とスピーチを命じて喋らせようとするのであった。この吃音をなんとかしたい。そう日々悩むジョージ6世であったが、そんな彼にも転機が訪れる。彼の妻であるエリザベスが、、スピーチ矯正の専門家であるライオネルという人物を紹介してくれたのだ。最初は不審に思いつつも、彼の治療を受けてみることにしたのであったが・・・。
【感想】
日本の皇室でもイギリスの王室でもどっちでもそうなんですが、あんまりどういう生活をしているのかっていうのはよくしらないし、でも、庶民とはなんとなく違う豪華な生活をしてるというようなイメージがあって、どんなことがあっても動じないし、どんなときでも凛々しく、堂々としていられる・・・そんな人たちなんだろうっていう固定概念があったんですが、吃音を持っていてスピーチが上手くできなくて悩んでいる・・・なんていう一般市民的な悩みを、イギリス国王にもなった人が持っていたのかと思うと、なんかちょっと親近感が湧いてきました。非の打ち所もないような完璧な人間よりも、やっぱりどこか欠点があった方が愛嬌があっていいというか親しみやすい感じがしますね。見ていて応援したくなるというかなんというか、ちょっと身近に感じました。
でも、王室の重みっていうのはやっぱり相当なプレッシャーなんでしょうね。祖先には歴史上に名を残した大人物たちがかつての国王として名前が残っているわけで、そこに名を連ねて彼らと比較されるなんて・・・なんか想像するだけでも嫌ですね(^^;好き好んで王位についたならともかく、成り行き上で王位につかされてしまったっていうのは・・・やっぱりなんか同情します(^^;ただ、そんな状態からスタートして、立派に国王としての責務を果たしたっていうのはすごいなぁって思います。国王としての素質はやっぱりもともと備えていた方なんでしょうね。
あと、作品の時代的には第二次世界大戦前のイギリスが舞台というわけで、現女王のエリザベスのお父さんが主人公で、子供時代のエリザベスも登場していたりもするんですが、その辺もなんかちょっと身近に感じました。歴史モノの映画っていうと、現代とは隔絶していて、遠い昔の出来事のように思えてしまうことが多いんですが、エリザベス女王という現在もご存命の方が出てくることで、なんかこの時代あっての現在のイギリスなんだなっていうのを感じました。そして、このちっちゃな女の子が将来どんな風にして女王になっていくのか・・・何十年も女王の座についているわけだから、父王は早くに亡くなってしまったんであろうし、その辺も映画にしたら面白そうだなーって思いました。結構彼女も波乱万丈な人生送ってそうな気がしますよね(^^;
最後に…父親がジョージ5世で自分がジョージ6世、妻がエリザベスで娘がエリザベス2世っていうのは…同じ名前が並んでてなんかちょっとややこしいですね(^^;
★★★★★