映画と本の備忘ログ

映画・本・テレビなどの個人的な感想などを載せてます。
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映画「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」

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 【あらすじ】
 幼い頃に出会い、兄妹のようにして育った、テレパシー使いのチャールズと変身能力を備えたレイヴンは、ある日、金属を自由に操ることの出来るエリックに出会った。自分と同じような境遇の仲間がいることを知ったチャールズは、エリックと共に、仲間を探し始めるのであったが…。

【感想】
 X−MENシリーズは、本編を見ていないので、これをいきなり見てもどんなもんかなぁと少々思ったりもしたんですが、意外と結構面白かったです。X−MENシリーズの序章にあたる作品らしいので、むしろこっちから先に見ても問題ないそうですね。(とはいいつつも、本編を見てからこっちを見ると話が繋がって新たな感動があるみたいですが(^^;)
 
 で、どこが面白かったかっていうと…チャールズとエリックが仲間集めしてるところと、敵を倒すためにトレーニングしてるところが好きでした。それぞれのキャラクターが容姿も能力も個性的で面白かったし、仲間を集めて、敵と戦ったりトレーニングしたりしてレベルアップして、だんだん強くなったりっていうそんなところが、なんかロールプレイングゲームでもしているかのようなそんな感覚に陥るような感じだったので。なんか昔ありましたよね。仲間を組んで、モンスターを育てて戦って強くなっていく〜みたいな感じのRPG。なんかそれを思い出しました(笑)

 あとは…勧善懲悪な感じに収まっていないところもいいですね。今は仲間同士〜って言っても、何から何まで全く考えが一緒っていうのはありえないし、時と場合によっては、昨日の敵は今日の友だったり、昨日の友は今日の敵だったりする。なかなか奥が深くて良かったかなって思います。

 X−MENシリーズ。人間関係とか結構濃くて面白そうだなって思ったので、機会があったら、本編の方も見てみたいなって思います。

★★★★☆

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映画(洋画:ヒーローモノ) | comments(0) | -

映画「SUPER 8」

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評価:
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ジェネオン エンタテインメント
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 【あらすじ】
 時は1979年アメリカ。母親を亡くしたばかりのジョーをはじめとする6人の子供たちは、真夜中にこっそりと駅に忍び込み、映画の撮影を行っていたのであったが、丁度そのとき通り過ぎた列車が、自動車と衝突し、脱線・爆発するのを目撃してしまうのだった。しかも、自動車を運転していたのは、彼らの先生であり、意図的に列車を脱線させたらしい。見なかったことにしろと脅され、急いで家に逃げ帰る6人。しかし、彼らが撮影していたカメラには、得体の知れない生物が映りこんでいたのであった…。

【感想】
 なんかどっかで「ET」との繋がりがある〜?みたいな記事を見たことがあるような気がしたので、「ET」みたいな雰囲気の作品なのかと思ってたんですが、かなーり違った感じですね(^^; どっちかっていうとパニックホラーみたいな感じでしょうか?突然列車が脱線して爆発したり、犬がいなくなったり、得体の知れない生き物が襲い掛かってきたり…。なんだかよくわかんない映画だった…っていうのが正直なところですね(^^;

 ただ、冒頭の列車が脱線して、爆発して〜っていうシーンは迫力があって良かったですね。列車と自動車が衝突したくらいであんなに思いっきり脱線して大爆発を起こして、しかもそれでいて全員無傷で生き残ってるなんてのは、少々ありえなすぎな感じがしなくもないですが、派手な展開が良かったと思います。

 あとは…子供たちが撮っていた映画が最後のエンドロールで流れるんですが、それがなかなかシュールというかなんというか絶妙な雰囲気を醸し出していたのであれは結構好きでした。ところどころで映画を撮影しているシーンが出てくるので、あれがこういう風につながるのかーってちょっとした楽しみがあったり、映像が変なところで切れていてちょっと面白かったり。個人的には映画本編よりもこっちの方が面白かったかも…です(笑)

★★★☆☆

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映画(洋画:SF) | comments(0) | -

映画「アンダルシア 女神の報復」

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 【あらすじ】
 スペインとフランスの間にある小国アンドラで、日本人男性が殺害されるという事件が発生した。第一発見者は、彼の知人の新藤結花という女性で、彼女の話によると、何者かが彼の部屋に強盗に押し入り、彼を殺害したのだろうと言う。インターポールから派遣された神足誠が、早速、事件の捜査に乗り出すのであったが、神足も新藤も何かを隠している気配があり、外交官である黒田も独自に調査を進めることにしたのであった…。

【感想】
 映画「アマルフィ」の黒田が主役の続編ですね。ドラマ版も入れると3本目ですか…。

 映画版の「アマルフィ」が結構好きだったので、ドラマ版と、今作も結構期待してたりしたんですが…正直なところ、なんかガッカリ度合いが結構強かったです(^^; せっかくのシリーズモノなんだし、「アマルフィ」に出てきた天海祐希さんとか、「外交官黒田康作」に出てきた柴咲コウさんとか夏帆さんとか、ちょい役でも出そうと思えば出せるはずなのに…全然出てこないし、 戸田恵梨香さんだけは一応出てくるものの、こっちもほんとにオマケ程度で(^^; 第3弾なんだからオールスターで、もっとゴージャスな感じだっていけそうな気がするのに、なんでそうしないのかな〜って思ってしまいました(^^; 

 事件の方も...「アマルフィ」は国際的なテロ…みたいな感じだったかと思いますが、こちらは、単なる殺人事件。犯人は誰だ!?みたいな楽しみ方はちょっとできるような気がしますが(...といっても犯人になりうる容疑者も少なすぎですが)、なんか映画としては地味な展開ですよね(^^; 踊るシリーズみたいな軽さまではいかなくても、もうちょっと派手さがあっても良かったような気がします。

 あと、一番残念だったのが、「スペインらしさ」があんまり感じられなかったところでしょうか…。「アマルフィ」は綺麗な映像とかがいっぱい出てきて、旅行してる気分も味わえたし、「映画ならでは」な部分もたくさん味わえたと思うんですが、今作はそういう映像も少なかったのが残念でした。

 キャスト陣の織田&伊藤&黒木は良かったと思うのでこの評価にしておきますが...なんか残念感だけが残ってしまったというのが視聴後の感想です(^^;

★★★☆☆
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映画(邦画:職業モノ) | comments(0) | -

小説「ふがいない僕は空を見た(窪美澄)」

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【あらすじ】
 高校1年生の斉藤卓巳は、普通の高校生とはちょっと違う恋愛をしていた。とあるマンションの一室で、なんとかというアニメの登場人物の格好をし、あんずという主婦と数時間プレイを楽しむのだ。もちろん、それは不倫であり、あんずからお金をもらっている以上、犯罪なのではないかという認識もないこともなかったのであったが、卓巳もあんずのことが嫌いなわけではなく、なんとなく2人の関係は続いていたのであった…。

【感想】
 物語の冒頭から、結構エロエロなシーンが出てきたりするので、もしかして官能小説みたいな感じ!?とちょっと戸惑ってしまったりもしたんですが、主人公の斉藤くんに降りかかる災厄がなんか可哀想で、いつのまにか物語に引き込まれてました(^^; やってることは結局のところ、人妻相手に不倫をしているわけで、ある意味では、彼に降りかかる災難は、むしろ自業自得だ…と思えなくもない面もあるんですが、いくらなんでもここまでしなくても…って思うくらいの酷い仕打ちをされてしまうので、やっぱり可哀想だなって思いました(^^;  (どんな酷い仕打ちなのかは、本を読んでください(笑))

 ただ、結局のところ、誰が一番悪いのかって言われると、誰だ!ってはっきりと断定できないところがもどかしい感じがしますね。人妻相手に不倫をしていた斉藤くんが悪い面もあるし、高校生をそそのかして快楽にふけっていたあんずが悪い面もある。ただ、そういう状態にあんずを追い込んでしまったあんずの旦那さんや義母が悪い…ともいえる。はたまた、友人のフリをして、斉藤くんを貶めているクラスメイトもなかなか許しがたい(笑)

 愛とか恋とか性欲とか、夫婦とか嫁姑とか、友達とか嫉妬とか、人間の本来持っているドロドロした面が前面出てきているような作品でした。ちょっと元気があるときに読まないと、結構引きずられてしまいそうな感じのする作品ですね(^^; 下手をすると人間不信に陥ってしまいそうな感じもしなくもない作品ですので、興味のある方は元気なときに読んでください(笑)

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本 【その他】 | comments(0) | -

小説「切れない糸(坂木司)」

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【あらすじ】
 父親の急死により、急遽実家のクリーニング屋の跡を継ぐことになった大学生の新井和也。彼は、心の準備が出来ないまま、周りの人々に支えられ、地道にクリーニング屋としての修行を積んでいくことになったのであったが、そんな新米クリーニング屋の和也のもとには、何故か様々な悩みを抱えた、ちょっとミステリアスな人たちが集まってくるのであった・・・。

【感想】
 新米クリーニング屋さんの和也が出会った日常の謎って感じの作品です。

 正直なところ、クリーニング屋さんって、普段はどういう仕事をしてるのかよくわかんないなーっていう部分があったので、クリーニング屋さんの裏側…みたいな雰囲気が垣間見られるシーンが多かったのは面白かったです。ひたすら洗濯して、アイロンかけて〜ってみんなで一日中やってるわけじゃないんですね(^^; もちろん客商売だから、店番をする人もいなきゃいけないし、集荷とかやってるなら、戸別訪問をして、服を回収して回らなきゃいけない。洗濯の仕方にも注意が必要で、洋服によって全然違ったりするから、どれはどうやって洗うのかっていうのをきちんと勉強しておかないといけない。クリーニング屋さんはクリーニング屋さんで色々大変なんだなぁっていうのを感じました。

 でも、そんな大変な仕事を、一生懸命にこなして、お客さんのためにがんばってる和也の姿はなんかいいなって思いました。がんばっているから、周りのみんなもついてきてくれるし、顔なじみの常連さんも増えてくるし、悩みを打ち明けられることも増えてくる。だんだんクリーニング屋さんとして一人前になっていって、人脈もどんどん広がっていく感じがなんか暖かくて良かったです。


 あと、ミステリの部分なんですが、こちらもなんかクリーニング屋さんならではの謎がいっぱいで面白かったです。今までクリーニングに来てた人が急に来なくなっちゃったのは何故か〜とか、ファッションが急に変わっちゃった人に何か理由はあるのか〜とか、いつも謎な服を預けてくるあの人の職業は一体なんなのか〜とか。若干余計なことに首を突っ込みすぎで、おせっかいな面もなくはないんですが(逆に余計なことに巻き込まれてるっていったほうがいいのかな(^^;)、クリーニング屋さんから見たちょっとしたミステリって感じで面白かったです。

 坂木作品。このほんわかした感じがすごく好きなので、色々読んでみたいなーって思います。

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本 【坂木 司】 | comments(0) | -

小説「カラット探偵事務所の事件簿1(乾くるみ)」

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 【あらすじ】
 「あなたの頭を悩ます謎を、カラッと解決いたします」というキャッチフレーズから産まれた、謎解き専門の探偵事務所「カラット探偵事務所」。従業員は、所長の古谷と、その同級生で、記者から転職した井上の2人だけといった小規模なものであったが、知名度もない探偵事務所にお客が訪れるはずもなく、常に閑古鳥が鳴いているような状態であった。そんなある日、一件の仕事の依頼が入った。それは、とある小説家の妻からの依頼で、夫の浮気を証明して欲しいというものであった。謎解き専門ということもあり、浮気調査などやりたくはなかった古谷だが、そういうわけにもいかず、調査を開始するのであったが・・・。

【感想】
 古谷と井上というコンビが探偵をやっていて、その2人が次々に事件を解決するという、まぁお決まりって言っちゃお決まりなパターンの探偵モノですね。

 扱ってる事件としては、なんかちょっとパズルめいたものが多かったですかね。メールのやりとりに隔された暗号を解読せよ!とか、残された和歌を頼りに、宝をありかを明らかにせよ!とか。

 ちょっと自分でも解けるかな〜と思って考えてみても、さっぱりわからないというちょっとレベルの高い難題が多かったので、気軽にチャレンジしてみよう〜って感じではないんですが、暗号文の秘密とかが明らかになったときはなんかちょっとワクワクしますね。そういうパズルみたいなミステリが好きな人はちょっと楽しめるかもしれないです。
 
 あと、ごく普通にいくつもの事件を解決していくだけの短編小説なのかと思ってたんですが…ラストに意外な仕掛けが隠されててびっくりでした(^^; 「イニシエーション・ラブ」とか「セカンド・ラブ」とかでも最後まで読んでみると世界観がひっくり返るような感じでしたけど、この作品もちょっとそんな感じでした。やっぱり乾くるみさんすごいなって思います(^^; 

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本 【乾 くるみ】 | comments(0) | -

小説「ナイチンゲールの沈黙(海堂尊)」

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 【あらすじ】
 不定愁訴外来担当の田口のもとに、網膜芽腫になり、目を摘出しなければならなくなった子供たちがやってくることになった。彼らのメンタルケアを担当するのだ。ただ、それだけならばまだ良かったのだったが、事態はさらに悪化していく。彼らのうちの一人の父親が何者かに殺害されるという事件が起こってしまうのだ。しかも、事件を嗅ぎつけた厚生労働省からは、強烈な個性を放つ白鳥までもが出張ってくる始末。田口は再び大変なことになりそうな予感を感じていたのであった・・・。

【感想】
 チーム・バチスタシリーズの2作目です。

 前作が、病院内での怪事件を捜査して、犯人を突き止めるような、正当なミステリで、ドンデン返しもあったりしてなかなか面白かったなーっていう印象があったんですが、今作はなんかちょっとミステリとしてはやや拍子抜け…な感じですかね(^^;ドンデン返しはないし、犯人も想像できる範囲内…っていうかほとんどわかってる状態で話が進んで行きますからね(^^; ミステリとしては物足りない感じがします。

 あと、前作で強烈なインパクトを放った白鳥なんですが…こちらも今作ではなんか存在感がやや弱め(?)だったのが物足りない印象を受けました。加納警視正とかいう新キャラは出てくるんですけどね。そちらと白鳥との存在感が競合しあって相殺されちゃっているような・・・そんな印象を受けました(^^;

 なので、ミステリとしての面白さとしても、白鳥の痛快な行動パターンの面白さにしても、どっちを比べてもなんか前作より劣っているような印象は否めませんでした(^^; なんとなくぱっとしない感じがするので、なんかもったいないなーって思います。映画から入った身ですが、このシリーズ結構好きだなーって思ってたので。

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本 【海堂 尊】 | comments(0) | -

小説「新・日本の七不思議(鯨統一郎)」

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 【あらすじ】
 松永が勤めるバーに、早乙女静香と宮田六郎がやってきた。彼らは、今まで数々の歴史ミステリ論議でバトルを繰り広げてきた天敵同士・・・であったはずなのだが、なにやら今日は様子がおかしい。2人の仲が妙に良く見えるのだ。早乙女に密かに恋心を抱いていた松永は、2人の間になにかあったのではないかと心配になるのであったが、そんな中、「日本人はどこからやってきたのか」というテーマで話題が盛り上がっていくのであった。

【感想】
 「邪馬台国はどこですか?」「新・世界の七不思議」に続く、歴史ミステリです。

 今回のテーマは「原日本人」「邪馬台国」「万葉集」「空海」「本能寺の変」「写楽」「真珠湾戦争」について…なんですが、前作が「ブッダ」「邪馬台国」「聖徳太子」「本能寺の変」「明治維新」「キリスト」を扱っていたので、それと比べてしまうとテーマが小粒になっているような印象は否めないですね(^^;

 内容の方も、「邪馬台国」と「本能寺の変」については、前作の補足的な内容で…インパクトとしては前作とは比べ物にならないほどあっさりしているし、他のテーマについても…「万葉集」とか「空海」とか「写楽」とかそもそもあんまりよくしらないですからね(^^; 

 それについて、真実はこうだった〜!と言われても、そ、そうだったのか〜!なんて驚けるわけもなく、あ、そうなんだ〜程度の印象になってしまったのが残念でした(^^; 

 やっぱりちょっとネタ切れになっちゃったのかなって思います(^^; このシリーズ結構好きだったので、さらに続編を書く気があるのなら、もっとインパクトのでかいやつをお願いしたいな〜って思います(^^;

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本 【鯨 統一郎】 | comments(0) | -

小説「六本木ヒルズの天使(木下半太)」

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 【あらすじ】
 ジャック・ニコルソン似の土屋と、金城武似のタケシの2人は、見た目はごく普通の男性であったのだったが、彼らには、他人とは違う大きな特徴があった。彼らは、吸血鬼であり、しかも、殺人事件の被害者に代わって、犯人に復讐をするという「復讐屋」を生業としていたのだ。容赦ない殺人事件が多発する昨今、不本意ながらも怪物として蘇ってしまう人も多いことを知っている「復讐屋」は、そんな怪物たちの復讐を手伝っていたのであったが・・・。

【感想】
 「東京バッティングセンター」の続編(?)です。

 前作にも登場した、ジャック・ニコルソン似の土屋と、金城武似のタケシの2人が、「復讐屋」として、殺されてモンスターになってしまった人たちに代わって復讐する話ですね。

 主人公が吸血鬼で、出てくる人たちが人魚だったり、フランケンシュタインだったり、狼男だったり、ゾンビだったりファンタジーとかホラー以外の普通の小説には出てこなそうなキャラクターばっかりなので、その意外性は相変わらずユニークで楽しかったです。

 ただ...前作と比べるとなんか、ハチャメチャというかドタバタ劇具合がトーンダウンしてしまった印象も否めないですね。ミステリ要素も強くなって、意外性のある人物が「犯人」だったりして、その面はまぁ面白くもあったんですが、半田作品としては、ドタバタ劇的な雰囲気を期待してしまった面も強いので、その辺はちょっと残念でした(^^;

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本 【木下 半太】 | comments(0) | -

小説「エバーグリーン(豊島ミホ)」

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 【あらすじ】
 マンガを描くことが好きで、将来は漫画家になることを夢見ているちょっと地味目な中学生のアヤコ。彼女は、同級生で、バンドをやっているものの、同じく地味でイマイチぱっとしないシンに密かに憧れを抱いていた。一方、そんな彼も自分を応援してくれるアヤコに特別な感情を抱き始めていたのであったが、結局、2人の関係は進展しないまま、卒業を迎えてしまうのであった。別々の高校に進み、離れ離れになってしまう2人。そんな2人は、最後に、お互いに夢を叶えて10年後にまた会おうと約束を交わすのであったが・・・。

【感想】
 なんかめちゃくちゃロマンチックな話ですね〜。
 中学生の頃に抱いた甘酸っぱい初恋。10年後にまた会おうって交わした他愛もない約束。
 そんな大昔の約束を、大事に思って、大切に守って、10年間待ち続けて、そして再会する。

 現実的には、そんなに昔の約束を律儀に守って待ち続ける…なんて人はそう多くはないとは思いますが、小説とかで読んでみるとなんかすっごく素敵な話だなーって思いました。これぞ青春!みたいな(笑)


 ちょっと昔に流行った「ZONE」の曲を思い出しました。時季はちょっと違いますが、めっちゃそのまんまですね。
 クライマックスのシーンなんか、勝手にあの曲が頭の中を流れてきちゃいました(笑)



 それから、10年前に抱いていた理想と、10年後の現在の現実とのギャップっていうのがまたなんか切なかったです。
 10年前は若くて、青臭いことを言ってたりするけれども、10年も経てば、その分いいことも悪いことも経験してるし、その分だけちゃんと年を取って、仕事だの結婚だのいろいろと社会的責任も大きくなって来る。

 いつまでも理想ばかりを追い求めてはいられない年齢になっちゃうってこと。時の流れは無常だなってのを感じました。


 なんかすごく素敵な作品でした。ラストは下手すると泣いちゃうかもしれません(笑)青春ラブストーリーな感じが好きな方、オススメです!

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本 【豊島 ミホ】 | comments(0) | -
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